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 人生(経営)総括が深刻な悩み事解決を可能にする
 ── 絶好の機会を見失い、脅威に直撃されている実態に気づこう! ──


3種類の窮状打開を創造的に誘導することが目的です
切望して止まない結婚が前途遼遠になってしまった
亀裂が入った家族が崩壊の危機に瀕してしまった
③ 臨機応変力欠如が露呈して人生・経営が危機に陥ってしまった 

   (2016年3月9日Twittter)  
東芝清原和博氏の悲劇は、精神的な視野狭窄症・拘禁服着用症「外観で自己鼓舞をしたがる性格+自己鍛錬の怠り→外観を良くできぬ焦り→非合法手段採用」の所産。両者共に急ぐべきは「歴史分析→磨き上げるべき特徴確認→嬉々として自己鍛錬」だろう。
http://www.trijp.com/heart4-7-1.shtml


                        もくじ
苦境に陥った根本的原因に気づこう! そうすれば、打開策が見つかる
  自分の行動力学を知っていれば、源義経は悲劇の主人公にならずに済んだ筈だ

  頭脳明晰であっても性格と歴史的立場を知らないと、悲劇の図式「感情を逆なでされる→精神的視野狭窄症になる→致命的失態を演じる」の待ち伏せを受ける
  各人各様の性格と歴史的立場の洞察が人格障害行動の抑止に結びつく
  悲惨な老後を回避し、“幸せ感”絶頂で人生を締めくくりたいのであれば、人生を早めに総括しなければならない

  男性に比べて思いやりがある女性は世間を味方にしやすい。にもかかわらず、「精神的窮迫→臨機応変力欠如の露呈→墓穴を掘る」となる例が後を絶たない

  企業経営=波乗り業。にもかかわらず、「その場しのぎの人生を送ってきた→性格を乗りこなしていない→長期に亘って安定していた枠組みに盲目的にしがみつく→様変わりした環境に適応できない→経営危機に陥る」となる例が後を絶たない

苦境から脱出するためのプロセスと私共の役割
私共が提供するサービスを受ける手順と費用

 2017.6.17更新

苦境に陥った根本的原因に気づこう! そうすれば、打開策が見つかる

自分の行動力学を知っていれば、源義経は悲劇の主人公にならずに済んだ筈だ

(節子) 性格に振り回されるのではなく性格を乗りこなす(→イラスト)をもっと詳しく説明してくださらないかしら? 「ほとんどの人はエネルギーの98%を無駄なことに費やしている」という通説にまつわる説明を実践に役立つように発展させたいの。

(高哉) 性格と歴史的立場が個性的才能を生む一方において悩みを生み出す具体例として源義経を取り上げたい。彼が見知らぬ人でも短時間で惹きつけて味方にしてしまう不思議な人間的魅力と源氏再興主導を可能にした天才的な軍事的才能。この二つはどのように培われたと思う? 以前に一緒に見たテレビドラマを思い出して説明をして欲しい。

(節子) 貴方に教えられてきた、要因が複雑に絡まっている場合の実態解明の実践というわけね。結論を先にイメージし、このイメージの説明材料として使う知的アクロバットをすると、次の図式が浮かび上がって来る。

 (母子家庭で育った上に早々と母親と離別することとなった ⇒ 人の情に飢えるようになった ⇒ 人を優しく受け入れる雰囲気が醸成された) +  (平清盛に気に入られ可愛がられてきた ⇒ 平清盛に認められることを意識した幼少時代を送ってきた ⇒ 自己保存や求心力ではなく精神的満足を求める価値観が醸成された ⇒ 純粋な目立ちたがり屋になった)

  + (源氏嫡流であることを認識している + 源氏再興の強い想いがある ⇒ 冒険に満ちた遊びに耽った幼少期を過ごした ⇒ 天才的な軍事的才能が育まれた) ⇒ 躊躇することのない大胆な行動力が身についた ⇒ 天才的な軍事的才能に磨きがかかった。

(高哉) 僕も同感だ。このようにして育まれた個性的才能の持ち主である源義経が快進撃を続けて英雄になった。ところが、ある時を境に軍神のような義経が敗退に次ぐ敗退をして悲劇の主人公に転じてしまったのはどうしてなのだろうか?

(節子) さっき言ったように源氏嫡流であることを知り、源氏を復興させたいと思うようになった。そして、兄「源頼朝」という源氏復興の正真正銘の旗印を得ることができた。かくして義経の心にスイッチが入り、快進撃となった。ところが、頼朝の心境に変化が生じたために一転してしまった自分の立場を再構築できなかった。この理由を人間関係にまつわる深刻な悩み事解決誘導サービスの目的に沿うように説明してくださらないかしら?

(高哉) 兄の源頼朝に敵対視されるようになってからの義経は明確な理由を見いだせないままうつろな気持ちになり、ストレスを貯め続けた結果、

 性格の健康状態が悪化する ⇒ マイナス思考をしがちとなり、気持ちが前向きにならない ⇒ 好機に気づかず、脅威を招きがちとなる ⇒ 人生を台無しにしてしまう危険性が高まる──、という図式の犠牲になってしまったからだ。こうなるのは、現代社会も同じだ。→秋葉原17人殺傷事件を含む『実例が物語る性格無知の悲劇集

(節子) 失敗物語の一般化は納得できた。逆も明示して頂けないかしら? 心にスイッチが入りたくない人はいないので、義経の成功物語を自分に応用できるような理路整然とした説明をして欲しい人は多いと思うの。

(高哉) イノベーションのロジックが偶発的に義経に注入され、これが個性的才能の開花に結びつき、義経は英雄になった。この義経成功物語を、多くの人が応用できるように図式化すると、次のようになる。

 性格と歴史的立場に好都合な環境に恵まれる ⇒ 努力継続力が味方して粘り強く挑戦できるようになる ⇒ 挑戦に成功して自信がつく ⇒ もっともっとの心境になり、「繰り返しの快」を求めるようになる ⇒ 挑戦精神を原動力に用いて博覧強記の人生を歩むようになる ⇒ 本当の頭の良さの源「脳細胞間の円滑なネットワーキング力」の強化が進む ⇒ 深く潜在した好機や脅威を逸早く見抜いた行動が可能になる ⇒ 閉塞無縁の人生・仕事・人間関係が実現される。

頭脳明晰であっても自分の性格と歴史的立場を知らないと、悲劇の図式「感情を逆なでされる→精神的視野狭窄症になる→致命的失態を演じる」の待ち伏せを受ける

(節子) 多くの人が応用できるように図式化した義経成功物語を、明確な意図の下に誘導するのが個性的才能を引き出す性格診断よね。他の例も挙げて読者が「やっぱりそうか」となるようにして頂けないかしら?

(高哉) クライアントの実例を挙げることが一番迫力があるけど、そうはいかない。そこで、再び歴史上の人物を取り上げたい。当時随一の頭脳明晰な人物であったにもかかわらず、徳川家康の謀略に乗せられて関ヶ原の戦いで徳川家康に惨敗した石田光成なんかがいいんじゃないかな。

(節子) 石田光成が惨敗したのは「徳川家康と反りが合わない ⇒ 徳川家康の命で佐和山城に蟄居させられた ⇒ 自分が参謀役を果たして平定した天下を徳川家康がもぎ取ろうとしている、と思うに至った ⇒ 性格発衝動強迫の支配を受けてしまい、準備不足の状態で徳川家康に戦いを挑んでしまった」という図式のなせる業。これって時と場合によっては磨き上げた才能は無力になってしまうという意味で自信家に対する強烈な教訓。

 「安倍元首相の政権投げ出し、クリントン元大統領のセックス・スキャンダル、明智光秀の悲劇、豊臣秀吉の大暴走は同根である」を思い出した。これも同じことね。他にもあるかしら?

(高哉) 天下を統一して戦国時代に終止符を打てる第一人者と目されていた今川義元が弱小の織田信長に敗れて落命した。これもそうだ。どうしてこうなったかを、二人でじっくり観たTVドラマ『風林火山』から「桶狭間の戦い」の本質を抉り出して欲しい。

(節子) 山本勘助の進言「戦い上手の信長が出城に収まっている状態で戦いをしかけるのは危険。信長軍が出動したらその間隙をついて清須城を一気に攻略すべきです」を受けた今川義元は次の図式に誘導されてしまった。

 「信長は戦い上手ですから出城に収まっている状態で戦いをしかけるのは危険です」は義元を軽んじる言葉になった ⇒ 義元の性格と歴史的立場「自分の雄姿を思い浮かべることにより、胸を反らせたい」を傷つけてしまった ⇒ 「一気に捻り潰してやろう!」となり、勘助の進言を無視し信長軍よりも早く出動した ⇒ 信長は自分の持ち味を生かせる戦いの準備を万端整えることができた。

 山本勘助の進言は結果として今川義元が性格発衝動強迫の支配を受ける謀略になってしまった。これが「桶狭間の戦い」の本質だと思う。

(高哉) 鮮やかな推理。だけど、もうひとつ大事なことが抜けている。軍の責任者と計略責任者が別々であれば、軍の責任者は進言された計略を冷静に判断できる。ところが、義元は両方を兼ねている。このことが「桶狭間の戦い」の根元にある。義元が信長と一戦を交える前にプロフェッショナルシミュレーションをしていたら日本の歴史は変わったと思う。

各人各様の性格と歴史的立場の洞察が人格障害行動の抑止に結びつく

(高哉) これまでの事例分析は「致命的な失態を演じない人生にしたい。こう願うのあれば、自分の性格と歴史的立場を知ることが何よりも大事だ」という教訓を導き出すことになった。しかし、鋭い洞察力がないと、この教訓は生かせない。このことは会津若松の高校生母親殺しの深層にも当てはまる。

 犯人の少年は公務員を目指して文武両道に励み、中学時代は学校の成績No1、スキー選手としてもNo1になった人物だった。このような模範的人物がとんでもないことをしでかしたのはどうしてだろうか?

(節子) 限られたマスコミ情報から総合的に判断すると、彼の性格と歴史的立場は次の通りだと思う。

(母親は同居している姑との折り合いが悪かった + 年子三人兄弟の長男である ⇒ 母親からケアーを十分に受けることができなかった + (母親と同居の姑との折り合いが悪かった ⇒ 家族の絆が感じられなかった) ⇒ 「頼りになるのは自分だけだ」と思うようになり、孤独癖が潜在することとなった。

母親と同居の姑との折り合いが悪かった ⇒ 父親は逃げるだけの人間になった ⇒ 父親は乳離れ時に必要なガイドラインとなることができなかった ⇒ 自立心が育たず置かれた環境に必要以上に不安を抱きやすくなった。

雪の多い貧しい集落の中で育った + 父・母・祖母にとって初めての子供・孫であった ⇒ 節約精神や衛生観念が叩き込まれた。

 したがって、自分を厳しく鍛えることにより起きがちな不安を抑え込む人生になり、その結果が文武両道に励むことに結びついたんだと思う。そして、少年のこのような性格と歴史的立場が母親殺しの潜在要因になった。

(高哉)
貴女と同じで情報源はマスコミ報道だけで実際に取材していないので大ざっぱな推測の域を出ないけど、僕の推理も同じだ。ところで、このように自分を厳しく律していた少年がどうしてとんでもない凶行に及んだのだろうか?

(節子) 高校入学が人生を暗転させることになり、置かれた環境に必要以上に不安を抱きやすい性格が大きくクローズアップして精神異常を来たし、“理由なき”凶行になったんだと思う。この様子を図式化すると、次のようになるんじゃないかしら?

 (自分よりも文武両道に秀でた同級生が存在していた ⇒ 中学生時代のようなスターではなくなった) +(通っている高校は自宅から遠く離れていた ⇒ 下宿生活となった ⇒ 家族との団欒がなくなった ⇒ 潜在していた孤独癖が浮上した) + (崖崩れによって生家が半壊してしまった ⇒ 帰るところがなくなってしまった) ⇒ 無力感・無援感に襲われるようになった ⇒ 孤独の中で妄想に耽るような異常な精神状態になってしまった

 ⇒ 自分の無力感・無援感を払拭するために「テロや戦争が起きればいい」と思うようになってしまった。いいかえれば、世の中を全面的に否定するようになった ⇒ 「誰でもいいから殺そう!」と思うに至った ⇒ 母親との口論が『マンソン』のシーンを思い出させて母親を殺害して頭部・右腕を切断してしまった。

(高哉) この少年の告白である「マンソンの真似をした」は現象に過ぎない。したがって、「少年・少女に有害な映画は抑制しなければならない」という意見が生まれるとしたら逆に問題の根本的解決は遠のいてしまう。大切なのは洞察力豊かな専門家の力を借りて自分の性格と歴史的立場を知り、自分との付き合い方を徐々に適切にしていく知恵が必要な時代になったことを認識しなけれならない。さもないと、次の図式の犠牲になりやすくなる。

 安定した枠組みにしがみついているのが日本人一般の生き様である共同体が崩壊してきた ⇒ 不安一杯の人生を送りがちとなる ⇒ ストレスが溜まり続ける + 先行きがどんどん不透明になる ⇒ 大きなショックが発生すると、ストレスを溜めておくことができなくなる ⇒ 人生を台なしにしてしまう

   2015年6月15日のTwittter
神戸連続児童殺傷事件の元少年Aが手記出版。精神科医「更正できていないので、再発は抑止できぬ」は慧眼に非ず。太宰治似かもの推定性格「際立った自己主張する自分をイメージして快感を味わいたい」を正にするには、秘めた才能の洞察・練磨が不可欠だ。
http://www.trijp.com/profile/index.shtml

悲惨な老後を回避し、“幸せ感”絶頂で人生を締めくくりたいのであれば、人生を早めに総括しなければならない

 「自分の性格と歴史的立場を知り、自分との付き合い方を徐々に適切にしていく知恵」になるのが個性的才能を引き出す性格診断。この効用を別の観点から説明したい。

 「先行きがどんどん不透明になる」の中には泥舟「日本」沈没の危険性も含まれる。この危険性が現実のものになったらパニックになる人が続出する。こうならないようにするには個性的才能を引き出す性格診断を受けて、「適切で好きな道=閉塞無縁の道」を歩むことが必要不可欠。なぜなら、次の図式は不滅だからだ。

 最悪の事態になっても市場を提供する人間は存在している ⇒人間は常に不平・不満・夢を抱く。いいかえれば、解決すべき問題を必ず生み出す ⇒ 「商品開発=問題解決」であるので、商品の開発・提供の機会は絶えることがない。(具体例 ⇒ 『不況の中に企業の新成長機会が潜んでいる』)

(節子)適切で好きな道=閉塞無縁の道」を歩ませてくれる性格診断は技術を習得すれば誰でもできるのかしら? 私自身は無論そうは思っていない。にもかかわらず、敢えて聞くのは、『経営計画は「立案手順の知悉」よりも「創造力」の方を遙かに必要とするようになった』にあるようなことは色々な面に当てはまるようになっていることを多くの読者に知って欲しいからなの。

   2014年11月17日のTwittter
社会現象「難問放置+ぶら下がり困難→自滅」は弁護士等の専門家にとって神風。なのに生活苦多し。専門的情報収集の容易化が「和優先→その場しのぎ→創造力欠如」を痛撃した結果だ。洞察力と知的アクロバット力を駆使しての潜在需要発掘例を示すべし。
http://www.trijp.com/persona/6-1-6-2.shtml

(高哉) 大きな物語の時代から小さな物語の時代になり、各人各様の“小宇宙”は一段と複雑になったので、技術を習得するだけでは歴史的立場が入っている性格診断はできない。『分類学的な能力に対する需要はすっかり冷え込んでしまった』にある以上のピンポイントの洞察力が求められる。

   2015年5月27日のTwittter
弁護士や公認会計士等の専門家受難の図式「(市場成熟→オリジナリティ創出困難化)+(インターネット普及→知識・情報の入手可能性拡大)→豊富な専門知識だけでは人を魅了できなくなった」は、知能ロボット脅威の前触れだ。鋭い直観回路入手を急ごう!http://www.trijp.com/hp_digest-old.shtml

 個性的才能を引き出す性格診断には創造力が必要不可欠である。このことを駄目押し的に理解してもらうために僕の知人の兄A男さんを取り上げたい。

 この人物は弁護士になるのを諦めてオーナーが自ら経営する某中堅企業に入社。本人の頑張りと強力な後ろ盾があることもあって中途入社でありながら社長に次ぐ地位の常務取締役になり、蓄財にも成功。引退後の生活は経済的には万全。しかし、姉弟だけではなく妻と子供からも人間的に殆ど信用されなくなったので、暗い人生になってしまった。

  こうなってしまった理由を考えてみたい。サラリーマン人生では勝ち組だったこの人物が周囲の人々の信用を失ってしまった背景には何があったんだっけ? 大分前に話したことがあるんだけど。

(節子) 子供の個性を認めず鋳型にはめるような育て方をしてきた。(関連記事 ⇒ 『自分の価値観を他人に押し付けがちとなる理由』) 自分を良く見せるために真実がすぐ発覚するような嘘をついてきた。葬儀の時に紹介された故人の履歴の真偽を調べ抜くなど重箱の隅をつっつくようなことをしてきた。・・・・・こういうことが重なった上に、遺産を独り占めしようと画策したりした。こういう嫌な性格が近しい人達の信用を失うことに結びついたんだ、と思う。

(高哉) 遺産を独り占めしようと画策したのは「引退の時期が近づいた + 持病がある ⇒ 不安が高じてストレスが溜まった ⇒ 性格発衝動強迫の支配を受けた ⇒ なりふりかまわぬ強欲が生まれた」という図式に陥ってしまったからのようだ。

 これだけでは「個性的才能を引き出す性格診断が創造力を必要とする」ということの納得に結びつかない。事実を収集し、独創的に組み合わせれば済むことだから。納得してもらうためには、この人物がこうなってしまった背景にある性格と歴史的立場のもっと詳しい説明が必要だ。

(節子) 自分が目立つようにして周囲の人に役立ち、貸しをつくりたい。そして、自己保存を図りたい。これを大前提とする旺盛なサービス精神の持ち主 ──── これがこの人物の性格。

 したがって、相手のニーズに合っているかどうかは別にしてずーっと人助けをしてきた。ところが、将来不安が頭をもたげてきたのでマイナス思考するようになり、「自己保存に役立つ形での見返りが大幅に不足している」と勘違いするようになった。その結果が遺産の独り占めの画策になったんだと思う。

(高哉) 様変わりした環境に主体的に適応する精神が養われにくいのが日本の社会だから仕方がないけど、この人物には判断力のなさを物語る二つの事実があった。

一族全員で海水浴に行った帰りに家族の一人の「雲行きが怪しくなった ⇒ 船が欠航する ⇒ 大勢の人がバスに殺到する ⇒ バス停に早く行って並ばなければならない」という主張を無視して同行者を酷い目に会わせたことがあった。(詳細 ⇒ 『企業の業績長期低迷と福島第一原発事故は同根だ』)

「大学を卒業してから資格を取るためでならともかくもそうでないのに学問のために余暇の多くを割くなんておかしい」と自分の弟に説教したことがある。成熟しきった市場、グローバル経済を切り開くためには博覧強記になることが必要不可欠になる時代が近づきつつあるにもかかわらず。

 ということは、エアーポケットの中をもがくような形で「自己保存に役立つ形での見返りが大幅に不足している」と思うようになって遺産の独り占めを画策したんじゃないかな。彼は視野の狭さを棚に上げて強く自己主張をする性癖を自覚していないようだからね。

(節子) 「大学を卒業してから資格を取るためでならともかくもそうでないのに学問のために余暇の多くを割くなんておかしい」と自分の弟に説教した根本的原因は社会にあるんじゃないかしら? ただ齢を重ねるだけの人生を送っている人がほとんどなのよ。どうしてそうなのかの納得できる説明をして頂けないかしら? そうでないと、貴方の意見に賛成するわけにはいかない。

(高哉) ただ齢を重ねるだけの人生を送る人が日本に多くなってきた背景には、次の図式があると思う。

 集団内の和と共存を優先させる ⇒ 人間関係に波風を立てないために与えらた役割の固定化が行われがちとなる ⇒ 社会人になってから人間としての成長・進化を抑止する圧力がかかる ⇒ この圧力に逆らうと、「出る杭は打たれる」という諺が示す状態になりやすい。

 このようにしてできあがった社会的圧力は今話題にしているA男さんだけではなく、企業経営者ですら毒されている。これを正さないと、泥舟化した日本経済の再建は難しい。なぜなら、この与えられた役割をひたすら守っていく姿勢は、マスコミも含む圧倒的大多数の日本人をぶら下がり族にしている。全てを国の所為、景気の所為にして自助独力を迫る改革に反対しているような姿勢が目立っているからね。

  2014年4月26日のTwittter
 政府検討開始の新労働時間制度反対の連合が認識すべきは新潮流「新興国台頭・市場成熟→原価引き下げよりも高付加価値化→緻密な仮説の検証・肉付け作業不可欠化→残業代ではなく成果給重視へ」。事象発掘の必要性と労働特性の看過は自殺行為になる。
http://www.trijp.com/index11.shtml
  2015年6月19日のTwittter
池尾和人教授「日本は2020年代後半以降、深刻なインフレに直面」&三浦展氏等「日本の地価が1/3に(東京オリンピック後の危機)」は、警告「アベノミクスはカンフル注射。新成長機会の継続的発掘力を急ぎ身につけないと、悲劇の主人公になる」だ。http://www.trijp.com/training_camp.shtml

(節子) A男さんは社会的圧力を極めて短絡的に受け止めて弟に忠告したということが良く分った。このように世の中を支配するロジックが変わったことに気づかないこと、海水浴に行った帰りのできごとが示す判断力欠如に陥ったのはどうしてなのかしら?

(高哉) 判断力欠如症はA男さんに限ったことではない。殆どの日本人には「日本モデルが健全に機能し、過去の延長線上を歩むことで事足りた時代を長く生きてきた ⇒ 世の中を幅広く学問することのない人生を送ってきた ⇒ ジグソーパズル思考力を鍛えようがなかった ⇒ 創造的な判断ができない」という図式ができあがっている。

 創造的判断力が欠如していても、己を知って判断を控える冷静さがあるので、問題にならない場合が多い。ところが、A男さんはさっき言ったような性格と歴史的立場があるので、謙虚さを失い、ついつい恥ずべき判断をしてしまう。

(節子) A男さんは親切を押し売りするところもあるので、あなたの性格診断は当たっていると思う。彼の辟易するような性癖はどうしてできあがったのかしら?

(高哉) 幼少時に虐待されると、未熟な対処方法が採用されることとなり、これが習慣になることが多い。彼が本当に虐待されたかどうかは知らないけど、興味深い生い立ちがある筈だ。

(節子) この人物の両親は立派な人だったそうだから虐待は全く考えられない。だけど、この人物が次の図式になったことが十分考えられる。

 父親がこの人物よりひとつ年上のお姉さんを溺愛した ⇒ 弟のA男さんは愛に飢えるようになり、母親を独占したがるようになった + 父親から溺愛されたひとつ年上のお姉さんはわがままな人間になった ⇒ A男さんはお姉さんから苛められ続けた ⇒ A男さんは内発的動機に基づく自己決定力の育成が妨げられたために情動的な人間になった ⇒ A男さんは生存をかけて行う「愛情を求めて自分を目立たせる」癖がついた。

 そうだとすると、「偶然が玉突き現象を生み出して結果として虐待になった」ということになる。このようにしてできあがる性格と歴史的立場を理論的に説明してくださらないかしら?

(高哉) 各人各様の性格と歴史的立場は悩み事相談の大前提である次の図式の所産であると理解する必要がある。

 (赤子・幼児は完全な生い立ちを求めている + 保護者は神様ではないし、『トラウマになるような衝撃的な事故は類稀な才能に結びつく癖を生む』にあるような思わざる事態の発生もある ⇒ 生い立ちの理想と現実のギャップが生まれる) + 人間には生存拡大と恒常性維持の本能がある ⇒ 生い立ちの理想と現実のギャップを埋めるためにセルフ・イメージが創られたり、ストラテジーが採用されたりする。

(節子) A男さんのセルフイメージは「与えられた愛情が大幅に不足している」。ストラテジーは「サービス精神を旺盛にして愛を獲得して自己保存を図りたい」現状は「人助けをずーっとしてきた割には見返りが少なすぎる。したがって、ストレスが溜まっている」。こういうことね。

 でも、分からないことがある。この人物には数々の悪行があった反面、中年になってからの入社でありながら中堅企業の常務にまでなり、蓄財にも成功したじゃないの。この矛盾をどのように理解すればいいのかしら?

(高哉) A男さんは職業生活でもストレスを溜め続けてきた。生き抜くために自制に自制を重ねてきたようだからね。この先に待っているガン・動脈硬化・人格障害行動・うつ病を避けるためにはガス抜きが必要不可欠。この必要不可欠性に本能的に応えるために行なったのが数々の悪行。こういうことじゃないかな。

 このガス抜きがなかったら大きな精神的ショックとなるできごとが引き金となってマイナスの性格発衝動強迫に支配される行動を思わず採り、人生台無しの憂き目に遭ったかもしれない。

(節子) この人物が中年になってからの入社でありながら中堅企業の常務取締役になり、蓄財にも成功できたのはどうしてなのかしら? 「職業生活では自制に自制を重ねてきた」では簡単すぎるので、もっと詳しく説明して欲しい。

(高哉) 過去の延長線上を歩むことで事足りた + 共同体が崩壊に向かっているようなことはなかったので、組織全体の協力を引き出しやすい ⇒ 判断力不足は露呈しにくい──、という図式が実現できる古き良き時代であった。その上、「旺盛なサービス精神の持ち主」という評価がプラスに働いたからだと思う。背景にあるセルフイメージとストラテジーを見抜ける人は殆どいないからね。

(節子) 人を活性化させるためには性格と歴史的立場に合う環境が必要であることがよく分った。この人物が司法試験を何度受けても不合格だったのは独身だったので妻子がいなかったために「自己保存に役立つ形で人助けをする。これを大前提とする旺盛なサービス精神の持ち主」という性格を生かすことができなかったからなのね。軍神のような義経が敗退に次ぐ敗退をして悲劇の主人公に転じてしまった理由とどこか似ている。

 ところで、 私はなんとなく思ってこの人物の性格と歴史的立場をこのように判断したわけだけど、「自己保存」の由来だけは放置されたまま。由来を推理して説明して頂けないかしら?

(高哉) ひとつ年上のお姉さんは大変な秀才だったそうだ。成り行き任せだと両親の目はどうしてもこのお姉さんに向かってしまう。となると、「“取引”をしないと両親の愛が得られないと勝手に思い込んでもおかしくない。こういうことって人助けをしたがる人物に必ずと言っていいくらいあるからね。それからこの性癖と秀才のお姉さんの存在は「何とかして目立ちたい」ということに結びつきやすい。

 こうした性癖にこの人物の幼少・少年時代の特徴である物資不足が重なれば、ごく自然に「精神的満足や求心力よりも自己保存を大事にする」価値観が生まれてもおかしくない。現にこの人物の人生は聞いたところによると、金銭に執着する様相が濃厚だからね。

 この人物が悲惨な老後になり、死神を恐れる水上勉のようになりたくなかったら悩み事相談を通じて人生を総括することを強く勧めたい。

 (関連記事 ⇒ 『人生を総括しないと鬱積した欲求不満は解消しないであろう才能を生かした人生を送り続けたいのであれば、人生を早めに総括しなければならない問題の根本的原因を突き詰めない。この姿勢が青年の絶命に結びついた』)

 「A男さん物語は微に入り細を穿っている。もしかしたらA男さんはクライアントだったのでは」「自分も相談すると、このように扱われるのでは」と危惧するかもしれません。そこで、釈明させて頂きます。会話から知った実態に推測を重ねたから微に入り細を穿ったものになったのです。つまり、A男さん物語はノンフィクションライターとフィクションが入り混じっています。もっと大事なことがあります。「クライアントになった人物や企業の分析結果を決して公開しない」が私共のモットーです。

 豊田市地域商業近代化ビジョンと診断と真空機器振興ビジョンをこのホームページに記載したのは、いずれもクライアントが公開済みだったからです。したがって、「自分も相談すると、このように扱われるのでは」といったような危惧の念は捨て去ってください。

 それからもう一つ付け加えることがあります。高哉節子は日頃からテレビドラマでも徹底的に分析しています。したがって、仄聞した人物や企業の徹底的な分析的推理と合成的推理を行えば、秘めた実態を抉り出すことができます。このA男さん物語は鳥羽洋行(株)の課題の構造(仮説)の個人版と理解してください。

男性に比べて思いやりがある女性は世間を味方にしやすい。にもかかわらず、「精神的窮迫→臨機応変力欠如の露呈→墓穴を掘る」となる例が後を絶たない

転落人生に気づかなかったために、良い娘なのにとうとう奈落の底に落ちてしまった

(節子) A男さんは古き良き時代であったことが幸いして仕事で勝ち組になり、資産形成に成功したものの精神的に悲惨な老後を迎えるようになった。こうなったのは、男だからだと思う。女性だったらそうはなりにくい。

 男の一般的特徴は「結果を出したい ⇒ 闘争的になる ⇒ 人間関係に軋轢が生じる ⇒ ストレスが溜まる ⇒ 性格の健康状態が悪化する ⇒ 人格障害的な行動を採る」。

 一方、女般的特徴は「他人との共感に拘るので、共感できない人との接触を避ける ⇒ 他人に優しくなることができる ⇒ 人間関係に軋轢が生じにくい ⇒ ストレスが溜まりにくい ⇒ 性格の健康状態が悪化しにくい ⇒ 人格障害的行動とは無縁になりやすい」。

 このように男と女には決定的な違いがあるからよ。この一般論通りにならない分析例を挙げて、女性にとっての教訓を導き出したい。

(高哉) 結果よりも共感に拘りがちな女性でも人生を台無しにしてしまう例は枚挙に暇がない。貴女も読んだ映画化された小説『嫌われ松子の一生』の主人公・川尻松子がいい例だ。小説に紹介されている裁判記録によると、「男から男に安易に渡り歩いた生き方が転落人生に結びついた」となっている。これは全体知欠如症の例に加えたくなる程の腹立たしい短絡さだ。

 幼少期は父親に大事にされた。ところが、妹が病気持ちになり、父親の関心の中心はこの妹に移ってしまった。その結果、夢見る乙女であり、かつ大事な人と融合したがる性格の持ち主である川尻松子は心理的な大打撃を受:けたままとなった。このトラウマが性格発衝動強迫の支配を受けて男から男に渡り歩く結果に結びついてしまった。・・・・・川尻松子の転落人生から学び取るべき教訓は─────

 (性格と歴史的立場を痛撃する一過性ではないできごとが発生する。いいかえれば、環境が様変わりした ⇒ ストレスが溜まり続ける ⇒ 性格が不健康になり、精神的視野狭窄症になる ⇒ 現実直視力が損なわれる ⇒ 悪しき知覚プロセスに陥る ⇒ おかしな行動を採るようになる) +適切な悩み事相談を受けない ⇒ 愚行を重ねる ⇒ 人生を台無しにしてしまう──、という図式だ。

(節子) ついでだから言うけど、川尻松子の最初の男だった小説家志望の哲也とかいう人物が自殺してしまった理由も似たようなものね。というのは次の図式ができあがっていたように思われるから。

 自分の売名に結びつく小説を書きたい気持ちが先走ってしまった ⇒ モチーフを念頭に置いた取材活動を丹念に行ってから執筆するという小説家としての王道を歩まなかった ⇒ 当然のこととして筆が進まなかった ⇒ すっかり絶望してしまった。

(高哉) 彼の自殺は視野が狭い上に知恵不足が招いたという意味で、日本が自殺大国である背景にある次の図式の各論版だよ。

 自分らしく生きる術を知らない ⇒ 終わってしまった「大きな世界」を生きようとする ⇒ お金がなくても人生の楽しみ方は沢山あることを知らない ⇒ 経済不況になるとお先真っ暗になる ⇒ 自殺者が増える。

人生目標欠如は「ストレス蓄積→ヒステリー→感情傾向悪化一途」に帰結する

(節子) 直ぐにヒステリーを起こすことが悩みの種となっている私が知っている人の奥さんについても似たような説明ができるのかしら? 彼を助けてあげたいのでお願いしたい。

(高哉) 例のモダンバレーをしている人ね。彼女の場合は次の図式に陥ることが激しいヒステリーに結びつくのだと理解している。

 (男社会の中で独立プロとして精一杯生きてきているので、自分の求心力を維持・強化することに神経を使う日常になっている + 振り付けや曲の選定などからなる創作が思うようにいかない ⇒ 自分の求心力が失われるのを極度に恐れる ⇒ ストレスが溜まり続けて一触即発の状態になる) + 親しい人の言動が甚く気に障る ⇒ 相手に遠慮する必要がないことも手伝って、溜まったストレスが一気に爆発する。

 どうしてこうなったかだが、貴女から以前受けた彼女の生い立ちの説明を総合判断すると、彼女には次の図式ができあがっているんじゃないかな。

 (彼女は自分の求心力強化欲求をバネに用いて芸に励む性格と歴史的立場の持ち主である。しかし、このことを自覚していない ⇒ ヒステリーを抑止する自制心が働かない) + ヒステリーの引き金となる刺激を受ける ⇒ 溜まったストレスが一気に爆発する。いいかえれば、ガス抜きが行われる ⇒ 精神的にすっきりするので、ヒステリー癖が染みつくに至った。

(節子) 彼女が自分の性格と歴史的立場を知ることが何よりも必要なのね。というのは、そうなれば、「自分自身の現実を直視できる ⇒ 溜まったストレスが一気に爆発しそうになる瞬間を認識できる ⇒ 自制心が働く」という図式が期待できるから。でも、染みついた癖を治すのは容易ではない。そこで必要になるのは、次の図式を実現させることじゃないかしら? 貴方の生き方を参考にして考えたことだけど。

 自分の性格と歴史的立場を知る ⇒ 自分を活かせる人生目標を設定する ⇒ 何かあっても「大事の前の小事」「遭遇した悪しき事態は人選目標達成のための肥し」と思えるようになる ⇒ 自分との付き合い方が徐々に適切になっていく ⇒ ストレスが溜まりにくくなる

  ⇒ プラス思考できるようになる ⇒ 必要な情報が飛び込みやすくなったり、適切なひらめきが生まれやすくなる ⇒ 振り付けや曲の選定などからなる創作が円滑に進みやすくなる。

 (関連記事 ⇒ 『ビジョンを適切に創る→我慢力が身につく→志を貫くことができる──、となる図式を入手しよう!性格が生み出す衝動強迫に支配されないことが潜在能力の発揮を可能にする』)

 行動期待値引き出しの要諦は相手の行動力学の洞察である
  2015年6月6日のTwittter
小田嶋隆氏「ロボット制御の交通システムを一手に担う人間が破滅願望を抱きドアを閉ざした時、どういう対策があるのだろうか」は、普通人の凶悪事件多発時代故に現実味がある。関係者の性格と歴史的立場洞察→日常の適切な会話→暴発抑止…が最善策かも。
http://www.trijp.com/index11.shtml

信念を生むビジョンがないと、背負わされた宿命は迷いの源になりやすい

(節子) 大学卒業後広告会社でデザイナーの仕事に就いている共稼ぎ夫婦の奥さんの方がうつ病になってしまったのを覚えているでしょ。彼女は気に入っている仕事をしていた。いいかえれば、生きがいの源「適切で好きな道を歩む」となっていたので、うつ病が入り込む余地はなかった筈。なのにどうしてなのかしら?

(高哉) 適切で好きな道を歩んでいたかどうかは別にして彼女がうつ病になったのは、自分の人生に心から納得できていなかったことが原因していたんだと思う。次の図式にはまっていたみたいだから。

 友達には子供がいるのに自分にはいない + ばりばり働いているのに責任を押し付けられている ⇒ 「こんな人生でいいのであろうか」という疑問が心の中をよぎりがちとなる ⇒ 精神的に押しつぶされそうになった ⇒ ストレスが溜まり続けた。

(節子) 思い出したんだけど、彼女は確か「ばりばり働く36歳の三児の母親。このような他の人の生き方は自分のビジョンではない」と言っていた。したがって、子供がいないことは問題にならない筈よ。

(高哉) 自分の本心はなかなか分からないものだよ。信念を持つためには、「かくかくしかじかの選択肢があるけど、かくかくしかじかの理由でこういう人生を歩みたい」というものがなければならない。こういうものがなければ、何かあると気持ちがぐらつくことが多いんじゃないかな。この問題に限らず重大な岐路の誤った選択が人生の転落に結びつく実例に満ち溢れているのがこの世の中の実態だ。

(節子) そうね。貴方が今言ったような形で信念を確立しないと、次の図式にどうしてもはまってしまうものね。

 (迷った気持で仕事をする + 忙しい ⇒ 仕事に追われる状態になる) + 責任をひしひしと感じながら仕事をする ⇒ 適切で好きな道を歩んでいてもストレスが溜まり続ける。

 女性の場合は貴方が言うようなやり方で信念を確立することが特に必要な気がする。というのは、子供を産むことを宿命づけられているようなところがあるから。

(高哉) そうなんだよ。うつ病になって休職しても待ち構えるのは「心に空白が生じる ⇒ 子供を産まない。家事もろくにできない。こういう自分に嫌気がさす ⇒ うつ病が悪化する」という図式だからね。こうならないためには、「かくかくしかじかの選択肢があるけど、かくかくしかじかの理由でこういう人生を歩みたい」という信念を確立しなければならない。

(節子) 私がさっき言ったことに戻るわね。自分を活かせる人生目標を設定すれば、貴方のように、何かあっても「大事の前の小事」「遭遇した悪しき事態は人生目標達成のための肥し」と思えるようになれるから。どうしたら女性が貴方のような生き方ができるようになるのかしら? 「芸に生きる」と決めていたけれど、男に夢中になり、挫折した一流の芸者がいたじゃない。

(高哉) この芸者の場合は独身を貫かなければならない立場を選んでいたので、木がぽきっと折れるが如くに挫折してしまった。大学卒業後広告会社でデザイナーの仕事に就いている女性の場合は共稼ぎ。この芸者よりも遥かに有利。にもかかわらず、挫折状態に陥ってしまったのは、得ようと思えば得られる次のような二重の心の支えがなかったからだと思う。

 「かくかくしかじかの選択肢があるけど、かくかくしかじかの理由でこういう人生を歩みたい」というものがない。いいかえれば、黄金律「解決すべき問題の体系的な理解が挑戦を可能にする」を踏まえていない。これがひとつ。己を客観視させてくれ、かつ癒しを与えてくれる「夫婦完全融合の道を歩む」状態になっていない。これがもうひとつだ。

(節子) 総合的創造的対策を講じれば、この女性は「子供を産まない。家事もろくにできない。こういう自分に嫌気がさす」とならずに済めるかもしれないけど、女性特有の問題は他にもある。几帳面な女性がかかりがちな育児ノイローゼの図式がそうだけど。

 あれもこれもと色々やる ⇒ 疲れ切ってしまう ⇒ 機械的に育児をこなすようになる ⇒ 良心の呵責に耐えられなくなる ⇒ ストレスが溜まり続ける。

(高哉) そうなってしまうのは「育児のあり方の仕組みを認識する ⇒ (追われるのではなく、追う形で育児をする ⇒ 育児を楽しむことができる) + ポイントを押さえた育児をする ⇒ 育児で疲労困憊することはない」という図式を実現できないからだ。理想的な仕事の進め方と本質は似ている。

(節子) ビジョンを創り、主体的に生きることが何事においても重要であることの教訓として捉えなければならないわね。

「焦りは禁物」は仕事の受注だけでなく、婚活にも当てはまる

 「なんとかしなくてはならない」という思いは問題意識を高め、海馬の状態が良くなり、斬新な着眼が身につきやすくなります。しかしながら、斬新な着眼を身に着けることなく、「なんとかしなくてはならない」という思いだけで行動すると、高まる問題意識は焦りとなり、「平常心を失う ⇒ 現実直視力が損なわれる ⇒ 不適切な行動となる」という図式に陥ってしまいます。(具体例 ⇒ 『加藤宏一氏の乱』)

 仕事の受注活動で焦ると、相手に「焦るには何か理由があるかもしれない」「思うようにいかないので焦っているのかもしれない」「何か欠陥があるので、焦っているのかもしれない」と思われ、所期の目的を達成しにくくなることが少なくありりません。

 上記したことは難航している婚活にも当てはまります。→結婚難の背景にも空回りの努力があることに気づこう!このサービスは人生のエアーポケットに落ちているが故に結婚できない人にも福音です人間理解のあるべきスタンスの再確認を強く勧めます。

  (2015年6月4日のTwittter)  
適度の摂水は「血液濃度OK→血液循環OK→熟睡」の源。にもかかわらず、「熟睡困難は年の所為」を盲信し、活力喪失の高齢者が多い。エアーポケットの中をもがくような現象が多いのも同根。その場しのぎ習慣が問題の根本的原因解明を困難にしているからだ。
http://www.trijp.com/persona/6-1-5-1.shtml
 (「その場しのぎ習慣→問題の根本的原因解明無縁→失意の人生」の図式は、難航している婚活にも当てはまります)

合理的に思える行動の裏に深刻な結果を招く重大な盲点がある

(節子) 自分の手料理を食べながら安いアルコール飲料を飲みつつ好きな音楽を聴いたり、ネット上でこのことを話題にして仲間と交流する。こういう生き方に味をしめたためか、成果そこそこの収入があればいい」と言う若者も増えている。こういう現象をどのように理解したらいいのかしら?

(高哉) そういうライフスタイルがずーっと可能であれば、全く問題がないんじゃないかな。ある意味で合理的なライフスタイルだ。仕事が終わった後、上司や同僚とノミニュケーションをしない若者が増えているけど、これも様変わりした環境に適応する合理的な行動だと思う。というのはサラリーマン・ライフのあり方が様変わりしてきたからね。

(過去) (過去の延長線上を歩めば事足りた + 群れないと信用されない(関連記事 ⇒ 『信を相手の腹中に置くことができない』) ⇒ 仕事が終わった後に上司や同僚とノミニュケーションをする) + 職務規定が曖昧である ⇒ 上司や同僚から積極的な協力を引き出すことができる。

(今後) 市場が成熟した + グローバル経済の時代になった ⇒ 知恵の源である脳内のシソーラス機能と胆力の源である海馬を鍛えて臨機応変力を強化することが割の良い仕事に就くための要諦になった ⇒ 時間外自己研鑽のための時間を極力増やすことが必要になった。

 このように言うと、「人間関係はコミュニケーションの量に比例することが多いことを考えると、世間知らずではないか」という疑問の声が出てくるかもしれない。こういう向きには「自分を本当に理解してくれる人物が大切にされる。したがって、相手の性格と歴史的立場を見抜き、適切な言動をとってコミュニケーションの質を抜本的強化する方が重要である」という言葉を返したい。

(節子) そんなことを言っても聞き流す人が多いんじゃないかしら。「日本は親の世代よりも悪くなる」と思っている人が多くなっている。にもかかわらず、私がさっき指摘したライフスタイルが増えてきているのよ。こういう人生をよしとする人が増えているのはどうしてなのかしら?

 「日本は親の世代よりも悪くなる」と思っている。いいかえれば、日本を「じり貧国家」と判断している。にもかかわらず、不安払拭のための積極策を講じようとしないのは変よ。どうしてこういう風潮が生まれたのかを理路整然と説明して欲しい。

(高哉)
ナアナアが通じる社会であった ⇒ その場しのぎの習慣にどっぷり浸かったままである ⇒ 大事なことであるにもかかわらず約束事を書類化することが少ないことが示すようになんとなく保証したり、保証されたりする──、という図式が生み出した、日本人に古くから根づいている根拠なき楽観主義から抜け出せないこともあるんじゃないかな。

(節子) 通用しなくなった習慣の壁を超えることができない背景には、個が実質的に埋没したままなので、「わが道を行く」とならないことがあるのだと思う。お互いの支えあいを可能にしてきた共同体が健全であればそういう生き方をしていても問題にはならなかったんでしょうけど、共同体が崩壊してきたので、そうはいかなくなった。こういう理解でいいかしら?

(高哉) 「共同体が崩壊してきたことは頭では分かっていても身体がついていけないからだ」と言ってしまうだけでは問題は解決しない。頭では分かっていても身体がついていけない理由を考えないといけない。そうでないと、『故・森嶋道夫教授の嘆き』通りのことになってしまう。

(節子) 頭では分かっているといっても「なんとなく」であるので、染みついた習慣から脱却できないからなんでしょうね。こういうことは今話題にしていることだけでなく、様々なことに当てはまる。「日本の常識は世界の非常識」と言われるくらいだから。

 役職に興味がない人が2003年の28%から2010年の40%に急増した(明治安田生命調査)ことにも同じようなことが言えるのかしら? 「上と下の板挟みで自分らしく生きることができない。目指したい上にもつかえている。したがって、役職に必要な我慢はしがいがない」と専門家は解説しているけど。

(高哉) その場合は「習慣の壁」ではなく、「考え抜く力の決定的不足」が原因している。役職のあり方が様変わりしたことを、役職に興味がない人もその専門家も理解していないんじゃないかな。

(過去) 上と下の情報中継点、部下の二コポン係り。したがって、極論すれば、社内遊泳術に長けていさえすれば良かった。

(今後) 組織目的達成のために部下一人一人の“小宇宙”を理解した対策を臨機応変に講じる脳力が必要になった。

 役職に興味がない人も専門家も今後必要な脳力を培うことは、自分らしく生きる術の習得にもつながることを認識すれば、考え方ががらりと変わる筈だ。我慢すれば権力を使える立場になれたエスカレーター人事の時代はほほ完全に終っただけではなく、小さな物語の時代を生き抜かなければならなくなったからね。

(節子) 最近目立ってきた行動は合理的に思えるけど、深刻な結果を招く重大な盲点があることがよく分った。情けなくなったので聞くんだけど、貴方が「時代を先取りした行動だ。大したものだ」となるようなことはないのかしら?

(高哉) 地元志向の若者が増えてきたことは「時代の先取りである」と理解できなくもない。というのは、一般に言われている「インターネットの普及などにより地元にいても東京に遜色のない便利さが得られるようになったので、わざわざ遠隔地に引っ越しする必要はなくなった」ということが先ずある。

 その上、ものすごく大事なことがあるからだ。エネルギー資源価格の上昇と地球環境再生のことを考えると、広域を一体的に捉えた再開発を大前提とするヒト・モノの移動を少なくする方向に歴史は向かっている。(詳しくは ⇒ 『政治は日本列島全体のダイナミズム促進に舵を切らなければならない ── 総合的・並行的学問が創造力の源なのだ ──』)

 但し、気をつけなければならないことがある。安定した枠組みの中でのささやかな自由が一番である。にもかかわらず、企業・国家は安定した枠組みではなくなったので地元を志向する。こういうことが背景にあるとすれば、「増えた地元志向=増えた没落傾向」となることを覚悟しなければならない。(関連記事 ⇒ 『日本人の保守性の弊害と理由』)

(節子) 貴方が危惧していることは現実になる危険性が高い。というのは、新入社員の進取の気性が急速に薄れてきているから。仕事意識が次のように変わってきているのよ。(日本政府調査)

                                 2006年    2010年

    年功序列よりも能力主義に徹した方が良い    65.2%     21.1%

    仕事に燃えている人は素敵である          77.9%     46.1%

 この背景には「世の中が複雑になってきた ⇒ その場しのぎの習慣に起因する現実直視力欠如が露呈された ⇒ 世の中を支配するロジックの変化に気づかない ⇒ 長く続いている閉塞状態に対する諦めの気持ちが生まれている」という図式があるのだと思う。このような状態に陥っていることを「なるほど。よく分った」となるような説明をしてくださらないかしら?

(高哉) 利用されるだけ利用されて悲劇的な結末を迎えることになってしまった新撰組のことを考えることが貴女の要望に応えることに結びつくと思う。一緒に観たテレビドラマを思い出して欲しい。

(節子) (虐げられがち、かつ視野が狭くならざるを得ない農民であった ⇒ 徳川幕府の実態を知らずに武士に憧れた) + 徳川幕府が崩壊の危機に瀕することとなった ⇒ 武士に採りたてられて徳川幕府の番犬的存在になった──、という図式に陥ってしまったのだったわね。

 新撰組の方々は、賞味期限が切れた日本モデルにしがみつき、エアーポケットの中をもがくのみのような状態になっている、多くの日本人にそっくりね。(関連記事 ⇒ 『大多数の日本人が世の中を支配する新しいロジックに適応できない理由』)

 多くの日本の経営者は改革をしないことを約束していたことを随分分前にテレビで知って吃驚した。そして、2001年秋にPHP研究所の編集者が貴方に出版依頼をし打ち合わせをした時に、「先生、日本のビジネス・パーソンのほぼ全員が今の体制の方がいいと思っている」と言ったことを聞き納得した。

 この時代遅れの考え方がその後もずーっと続いている人が少なくないのはどうしてなのかしら? インターネットも普及して情報化社会になったので、昔のような世間知らずにならなくてすむのによ。

(高哉) 相変わらず人間関係をウチとソトに明確に分ける習慣から脱却できないでいることが根本的な原因になっている。このように言うと、「日本人の特徴である異俗を受け入れない風習がなくなってきている。高円寺のかっこいいカフェが見知らぬ御婆さんを呼び込んでいるのが何よりの証拠だ」と反論する向きがあると思う。しかし、この反論は当たっていない。

 グローバル化、情報化は異俗に対する違和感の軽減に役立った。しかし、変化を嫌う国民性は相変わらずなので、予測制御できない人を排除する傾向が色濃く残っている。大学生ですらよく知っている人からよく知っている人に人間関係の輪を広げる形でしかSNSを利用しない。こういう場合が圧倒的に多いのが何よりの証拠じゃないかな。これは紹介状なくしては見知らぬ人と会わない古い習慣となんら変わらない。

(節子) 克己心が弱いからそうなっているんだと思う。この克己力不足が理科系志望の生徒を日本で少なくすることに結びついているような気がしてならない。「技術系は出世に必要な社内遊泳術が下手である ⇒ 出世が遅れがちとなる ⇒ 所得が増えにくくなりがちである」という図式も否定できないけど、「理数系は安易には習得できない」ことが根っこにありそうなの。 どうして「克己心を鍛えよう!」と思わないのかしら?

(高哉) 「鶏が先か卵が先か」の問題になるけど、老害が発生する仕組みに陥っていることが人生の送り方が様変わりしたことに気が付くことを妨げているからだと思う。

(過去) 日本モデルが健全であった ⇒ 各人の仕事の知識技術集約度合いはそれほど問題にならなかった。(脳力のハイエンド化の必要性はそれほどなかった) ⇒ エスカレーター人事が通用していた ⇒ 脳力の差がそれほど大きな問題にならず1等から5等までOKであった。

(今後) 日本モデルの賞味期限が切れた ⇒ 各人の仕事の知識技術集約度を高めなければならなくなった(脳力のハイエンド化が必要不可欠になった) ⇒ 脳力の差が大きな問題になり、1等から5等までOKの時代は完全に終わった。

 要するに、『故・森嶋道夫教授の嘆き』が生み出した“知らなすぎのリスク”に陥りつつある日本人が多いんだ。このままだと、「日本人の過半数は秋葉原殺傷事件を引き起こす因子を抱え込んでいるということを否定しようがなくなる。共同体が崩壊してきたことを考えると、「赤信号、皆で渡れば怖くない」はまったく通用しないことを肝に銘じなければならない。

企業経営=波乗り業。にもかかわらず、「その場しのぎの人生を送ってきた→性格を乗りこなしていない→長期に亘って安定していた枠組みに盲目的にしがみつく→様変わりした環境に適応できない→経営危機に陥る」となる例が後を絶たない

 以下紹介する事例は最新のものではありません。しかしながら、今でも教訓として十分使えるものばかりです。そのつもりでクリック先を熟読してください。

圧倒的強者であったのに価格競争に巻き込まれて大打撃を受けた(例: モノづくり大国の象徴「有名家電メーカー」が空前の巨額赤字計上日本の製造業の産みの親「三菱重工」が巨額の赤字計上

  (2014年12月29日のTwittter)  
閉塞状態の真因は増税に非ず。小手先対策は自殺行為。故・湯川秀樹博士快挙の真因「悪しき日本的集団主義無縁→本質追求の習慣→世の中を幅広く学問→新しい世界を切り開き、陳腐な枠内思考からの脱出に結びついたグランドデザインの提起」を知るべし。
http://www.trijp.com/index12.shtml
 (適切な枠外思考をしないと、努力してもエアーポケットの中をもがくような状態になる時代になりました。「斬新な着眼なくしては活路が開拓できにくい時代になった」を肝に銘じなければなりません)
  (2015年5月11日のTwittter)  
「日本の大手メーカーから斬新なヒット商品が生れなくなって久しい」のは「陳腐な枠内思考にしがみつき→成功中に組み込まれた失敗因子放置」故だ。「挑戦精神が欠けているから」は陳腐すぎる。学問力・発想力の飛躍的強化に向けて人生の舵を切ろう!
http://www.trijp.com/skype.shtml

小が大を制する秘訣「適切な戦略発想」の欠如が挫折を招いた(幸運な時に実力を養成しないと離陸できても失墜してしまう変化適応力をビルトインしないと成功は失敗の元になる ナビゲーションの専門機関が役立つ時と役立たない時がある

(2014年10月17日のTwittter)
リクルートHDの株式公開が高値で開始は、同社の二大特徴「ベンチャー集団/社外との積極的提携」が「日本モデル→人件費は収益源ではなくコスト→老害発生容易化→産業構造高度化困難」 とは真逆故だろう。オープンリソース経営時代に真剣に向き合おう!
http://www.trijp.com/daijyoubu/openresource.htm

不透明な環境を味方にする「小特有の“波乗り力”」の欠如が挫折を招いた(詰めぬいた上での行動ではないからつまづく大局観と洞察力が不足した積極策は事態悪化に結びつく

   2014年9月6日のTwittter
地方社会の衰退は「(中小企業保護政策+高度成長→雨後の筍の如く中小企業誕生)+長期デフレ→中小企業の脆弱性露呈」に起因する場合が多い。地方創生を可能にするのは、新思考「未来開拓を可能にする個人の潜在力が極めて重視されるようになった」だ。
http://www.trijp.com/wsp/wsp2-1-1-3-2.shtml
  (2015年6月2日のTwittter)  
“斬新さ”は家電ベンチャーが担い、大手が披露する新製品の影希薄化は「古き良き時代の習慣がロックイン→脳内シソーラス機能の陳腐化→伝統的手法であるカイゼンにしがみつき」故。他人事に非ず。長引く閉塞に悩む人は老害発生の仕組みから脱出すべし。
http://www.trijp.com/chiryoku80/chi01.shtml

「和が何より大事→組織内のコンセンサス重視→鋭い直観回路に基づく果敢な行動力欠如」の図式は絶好の好機を逃しただけではなく、悲惨の結果を招いた大変化に無策であったことが悲劇に発展した日本の製造業企業の業績長期低迷と福島第一原発事故は同根だ

様変わりした環境を“神風”にする斬新な着眼がなかったために塗炭の苦しみを味わうことになった東北新幹線「はやて」のずさんな事業計画等から考える

成り行き任せの経営をしてきたために市場からの撤退を余儀なくされた(例:シャッター通り化した商店街

  (2015年1月10日のTwittter)  
 元総務大臣「夕張市は街の整備で手一杯。財政再建に結びつく地方創生着手には時間がかかる」は間違い。地元の個人・企業の心がスイッチオン→市民力活用型の街の再開発事業へ…があるべき道筋だからだ。気づくべきは「性格乗りこなし術未修得→閉塞」。
http://www.trijp.com/index01-2.shtml
  (2015年3月18日のTwittter)  
商店街衰退の仕組み「家賃不要+過去の延長線上でOKの時代長期存続→進取の気性無縁化→老害発生の仕組み作動→様変わりした環境に不適応」は適切な目標追及の必要性を示唆。「過去の歩み+斬新な着眼→脱・マンネリ→躍進」となるべく新創業をしよう!
http://www.trijp.com/trij_intro.shtml


苦境から脱出するためのプロセスと私共の役割

悩み事相談のテーマを特定してください

 「他の人や企業はどんな悩み事をどうして抱えるに至ったのか? どうすれば打開できるのか?」「自分や自社に参考になるところがないか?」という探求心を持って、「苦境に陥った根本的原因に気づこう! そうすれば、打開策が見つかる」全体を再読してください。自分や自社に完全に当てはまらなくても、連想発想をすれば、抱えている悩み事を次々と思い浮かべることができる筈です。

 そうならなかった場合は、次の5種類のコンテンツを読んで自分が相談したい悩み事のテーマを発想・設定してください。

 立ち往生状態の44深く潜在している豊かな新成長機会発掘に結びつく知恵入手を可能にする質問のポイント /人生の重大な岐路選択を誤らないための知恵入手に結びつく質問のポイントままならぬ人間関係を思いのままにする知恵入手に結びつく質問のポイントうまくいかなくなったのはなぜか?

 発想・設定した悩み事を全て相談してはなりません。核心となる悩み事を選定しないと、経済的にも時間的にも損をするからです。糖尿病が根本的原因であることに気づかず、「直ぐ疲れる」「身体の傷が治りにくい」「夜になると、視力がガクッと落ちる」という悩みを抱えて対処療法を講じても一向に良くならないどころか症状が悪化し深刻な事態を迎える。このような根本的原因を解明せず対処療法に安易に走り、大変な事態を招く現象は社会生活関連でも多発しているからです。

 (具体例 ⇒ 『狭い分野の専門家にいきなり飛びつくことを避けよう!日本最大であったチェーン・ストアー経営破綻の真因日本の指導層が引き起こしているちぐはぐな現象(7例)複雑時代における専門家の陥穽』)

 「核心となる悩み事の選定」は、「自分(自社)が抱えている悩み事をリストアップする ⇒ 「悩み事間には関連があることが多い」という意識の下にリストアップした悩み事を体系化する ⇒ リストアップした悩み事間の因果関係の有無を見抜く ⇒ 核心となる悩み事を因果関係がある悩み事グループ別に見抜く」という手順で行ってください。(様々な悩み事体系化の方法例 ⇒ 内需拡大を阻む根本的原因)

 核心となる悩み事が悩み事相談のテーマになることは言うまでもありません。この核心となる悩み事が複数の場合は優先順位をつけて悩み事相談のテーマにしてください。

悩み事を抱えるに至った理由と打開策を考え抜く

 「悩み事相談のテーマ特定」作業を行うことにより、悩み事を抱えるに至った理由と打開策が思い浮かぶ寸前になる筈です。なぜなら、記憶を総動員して考え抜く作業は、鋭い直観回路の源「脳細胞間の円滑なネットワーキング力」をそれなりに身につけることに結びつくからです。

 この状態を進化させて、「悩み事を抱えるに至った理由と打開策はかくかくしかじかだ」という仮説を設定するために、「理由と打開策を思いつくままパソコンに入力する。パソコンに入力した結果を見て追加発想し、その結果をパソコンに追加入力する。この作業を納得いくまで行う。その上で、この作業の結果を体系的に整理する」という、手間暇のかかる作業をしてください。

 このような記憶を総動員して考え抜く作業を再び行う目的は、次のステップ「 渡辺高哉主導の潜在事象発掘のための執拗なQ&Aサービス」を成功させるために、次の図式を実現させることにあります。

 秘めたことをふと気づかせてくれる「脳細胞間の自由奔放なネットワーキング」が行われる ⇒ 混沌としていた記憶が整理されるので、自分の実態を適切に把握できるようになる + (「こういうことが原因して辛い悩み事を抱えるに至ったのだろう」「理由から考えると、こうすれば、辛い悩み事から解放されるかもしれない」と思うようになる

 ⇒ 眼窩前頭皮質が適切に刺激される ⇒ 内発的動機に基づく意思決定力・計画性が引き出される ⇒ 後で行われるQ&Aが円滑に行われるようになる

 一言で云えば、真の頭の良さの源「脳細胞間の円滑なネットワーキング力」を更に身に着けて頂くことが手間のかかる作業を行うことの目的なのです。したがって、「忙しいのに面倒くさいな」と思わないでください。この苦労は渡辺高哉の特技と合体することにより必ず報われます。


渡辺高哉の特技の具体例に基づく詳細な説明
 
案内を先にお読みになってください

 相談者(企業)に本人(当該企業)の実態について質問しても即座に回答が得られないために、渡辺高哉の特技を発揮できず、所期の目的を達成できなかった。この苦い経験があったので、のような手間暇のかかる作業を相談者にして頂くのてす。

  『真空機器振興ビジョンを紹介する理由は何か?』にあるような条件が整えば、ぶっつけ本番のQ&Aで所期の成果を引き出すことを保証できます。したがって、このような場合はの作業をする必要はありません。

陳腐化した枠内思考に留まっていると、後悔が待ち受ける時代になった。(関連記事 ⇒ 『苦境に陥った根本的原因に気づこう! そうすれば、打開策が見つかる』)。「後悔先に立たず」にならないために、潜在事象発掘のための執拗なQ&Aサービスを受ける

 「陳腐化した枠内思考に留まっていると、後悔が待ち受ける時代になった」ことに疑問を抱く余地をなくして頂くために、追加説明をします。

 「 悩み事を抱えるに至った理由と打開策を考え抜く」作業が適切に行われても、相談者(企業)に陥穽が待ち構えている可能性大です。なぜなら、次の臨機応変の全体知欠如症固定観念の源「三つの限界」があるからです。

人間は自分を客観視しにくい(限界1) 

 「優れた知性の持ち主であっても自分の価値体系内のことを明確にしにくいのが人間だ」と言われるのはどうしてでしょうか? 臨機応変の成功方程式が頭の中に組み込まれた人生を送ることは不可能に近いからです。「御社 (あなた) の存立基盤はなんですか?」という質問に適切な回答を返せる企業経営者は殆どいないのが何よりの証拠です。

蓄積した経験則には限界がある(限界2) 

 平家物語にある「盛者必衰の理」という言葉に万人が納得するのはどうしてなのでしょうか? 次の図式が本能的に理解されているからなのでしょう。

 成功し続ける ⇒ 成功方程式が固定化する ⇒ 固定化された成功方程式が通用しにくい環境になると成功し続けることが困難になる。

 環境が様変わりすると、成功要因はたちまち失敗要因に転じてしまうのです。近年塗炭の苦しみを味わうことになった日本経済が典型的な例です。(関連記事 ⇒ 『歴史的転換期に道を必ず誤る権威に代わる新権威を確立しよう!』)

既存の情報ゾーン・人脈だけでは限界がある(限界3)

 変な話ですが、IT革命が進むにつれて人々は外部情報に疎くなりました。なぜなら、メール交換や内部情報に時間を取られすぎるために外部情報に触れる時間が大幅に減ってしまったからです。(携帯電話に時間を喰われてしまっために、音楽CDが売れなくなってきたことと似た現象なのです)

 ある大企業の社長ですが、自宅に帰ると社員からのメールを読んで返事をすることに忙殺されて、有益なホームページにアクセスする時間的余裕がまったくないとのことです。「最近の若者は自分の身近なことにしか興味を持たない」なんて批判することはできないのです。

 一方において、競争は同業者間だけではなく異業者間でも行なわれるようになりました。百貨店の経営者が自分の店に来る顧客動向だけを気にしていたらいつの間にか顧客を通信販売に奪われてしまっていた…なんてことはざらなのです。情報ゾーンの陳腐化や身内情報依存は大きな危険性を孕んでいるのです。

 『仲間内だけの決行の判断はなぜ危険なのか?』、『日本最大であったチェーン・ストアー経営破綻の真因』、『臨機応変の全体知欠如症』、『苦境に陥った根本的原因に気づこう! そうすれば、打開策が見つかる』も同じことです。このような由々しき事態は『事の真相を見抜けないのはどうしてなのか』にあることが原因しているのです。

 「解決すべき悩み事は決まった。そして、悩み事を抱えるに至った理由と打開策を考え抜いた。しかしながら、限界1限界2限界3があるので、このまま行動に移ることは危険極まりない。上手い方策を見つけたい」という状態に応えるのが、臨機応変の全体知欠如症予防の源「脳細胞間の円滑なネットワーキング力」の持ち主が主導する潜在事象発掘のための執拗なQ&Aサービスなのです。

 このように重要な役割を担う潜在事象発掘のための執拗なQ&Aは、上記した相談者独自の2段階思考作業が不十分であると、「渡辺高哉の特技はフル発揮できず、期待値の引き出しに限界が生じてしまう」ことに留意してください。

  (2014年12月29日のTwittter)  
閉塞状態の真因は増税に非ず。小手先対策は自殺行為。故・湯川秀樹博士快挙の真因「悪しき日本的集団主義無縁→本質追求の習慣→世の中を幅広く学問→新しい世界を切り開き、陳腐な枠内思考からの脱出に結びついたグランドデザインの提起」を知るべし。
http://www.trijp.com/index12.shtml
 (適切な枠外思考をしないと、努力してもエアーポケットの中をもがくような状態になる時代になりました。「斬新な着眼なくしては活路が開拓できにくい時代になった」を肝に銘じなければなりません)


私共が提供するサービスを受ける手順と費用

このプロジェクト推進手順は次の通りです

  このプロジェクトの大前提である、相談者自身に課せられた2段階の準備作業「悩み事相談のテーマを特定する悩み事を抱えるに至った理由と打開策を考え抜く」を適切に行って頂きます。その上で、の作業が円滑にできるかどうかを確認し、不円滑な場合は円滑になるまで作業をやり直してください。

  相談者(企業)に「どんな深刻な悩み事を抱えているのか」「どうして悩み事を抱えるに至ったのか」「どんな打開策を講じたのか」「打開策を講じた結果はどうだったか」「打開策が期待値を引出せなかったのはなぜか」を説明して頂く。その上で、潜在事象発掘のためのQ&Aをする。そして、Q&Aの録音を納得できるまで繰り返し聞く。──── この一連の作業を適切に行うことは作業をした本人を別人のような学習力と発想力の持ち主に変身させます。

  「相談者(企業)の性格と歴史的立場はかくかくしかじかであろう。この性格と歴史的立場が原因して相談者(企業)はかくかくしかじかの深刻な悩み事を抱えるに至った」という仮説を、私共が単独での結果を総合的に考察して設定する。

性格と歴史的立場の無理解が生み出す悪影響の連鎖を肝に銘じよう!
性格を乗りこなさず性格に振り回される人生になる ⇒ 心が自分の欲求に合うものだけに集中し、他のものを排除しがちになる ⇒ 試行錯誤を厭わず考え抜くことをしない ⇒ 脳細胞間の円滑なネットワーキング力の強化が困難になる ⇒ 激変環境に呑みこまれやすくなる。(関連記事 ⇒ 『紙一重の人生各人各様の性格と歴史的立場(行動力学)が形成される仕組み』)

  の仮説の検証と肉付けを行うために潜在事象発掘のためのQ&Aをする。そして、「相談者が自分(自社)の性格と歴史的立場に振り回されて、エアーポケットの中をもがいている様子を提示する。相談者に「そういうことだったのか」「だったらこうしよう!」となって頂くことが目的です。こうなればしめたものです。閃きの源「脳細胞間の円滑なネットワーキング力」が身についているので、情報ゾーンが適切でありさえすれば、チャンスの方から密かに飛び込んでくるからです。

  の成果を新創業計画に発展させたいのであれば、成長分野に成功裡に進出する秘訣の考え方を応用して相談者(企業)のビジョンを創ってください私共の助力を得て詰めたい場合はプロフェッショナルQ&Aサービスを発注し、このビジョンを書類にして私共に送ってください。の作業が行われているので、このサービス提供の前提となっている準備は不要です。(番号にはリンクがかかっています)。



私共が悩み事を抱えた方をとことん理解できるか否かの判断材料
一人一人の“小宇宙”を理解した対策の必要性
オウムに嵌った林郁夫は他人事ではない!





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