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アドホックチームを多用する オープンリソース経営の勧め ― 新思考による人材獲得策 ―
ビジネス・チャンスを逸早く掴み取ったり、組織問題を解決することが容易ではなくなりました。世の中が複雑になり、チャンスは深く深く潜在しているし、あちら立てればこちら立たず…となっていることが多いからです。 どうすればよいでしょうか? 総合的な知見に基づいた斬新な着眼を入手することです。総合的な知見がどうして必要なのでしょうか? 斬新な着眼を入手するためにはジグソーパズル思考を行わなければならない。異なる意見が多ければ多いほどジグソーパズル思考の質が良くなるからです。 皆さんの組織には異なる意見が沢山あり、しかもこの意見が自由に発言できる環境になっているでしょうか? 客観的に見て「否」の方が圧倒的に多いようです。どうしてなのでしょうか?日本の社会は下記の図式に支配されがちだからです。 日本的集団主義が社会全体に染みついている ⇒ 深い思考を伴わないその場しのぎの習慣が染みついている ⇒ 考えがコロッと変わりやすい ⇒ 遠隔地に居住していたり接触しにくいと、信を相手の腹中に置くことができない ⇒ 「原理原則」よりも「時間と空間を共有している時間」の方が大事になってしまう ⇒ 蛸壺型の社会構造であることもあって情緒一体感がこよなく大事にされるようになる ⇒ マンション耐震偽装事件に見られるたようにチェックする側とチェックされる側が馴れ合ってしまう ⇒ 時間の経過に伴って集団構成員の同質化が進む
上記オープンリソース経営の提唱に対して「飛躍しすぎている」と思われ方は迫りつつある二つの環境変化を見逃しています。
適切な転職を重ねてトップの地位に上り詰めようとする人が増え、これが市場性の高い人材を特定企業に縛りつけることを困難にすることに結びつく。── こういう時代に日本が突入するのは時間の問題なのです。この背景には、 終身雇用を保障することが困難になった。人材の質が企業経営の成否を決める度合いが飛躍的に拡大しつつある。パソコンがあればどこでも仕事ができるようになりつつある。── この三つに加えて下記の図式があるのです。 標準化不可能な総合的な判断力・総合的知見に基づく創造的問題解決能力を持つ人材に対する需要が拡大の一途を辿るようになる ⇒ 適切な転職を重ねてトップの地位に上り詰めようとする人が増える。 (この種の脳力・能力に対する需要が拡大の一途を辿るようになる理由 ⇒ 斬新な着眼がなぜ必要なのか?& 斬新な着眼塾の狙いは何か? / この種の脳力・能力を開発する手段として転職を活用するイメージ ⇒ ギブ&テイクの度重なる転職が夢見ていた脳力獲得に結びついた具体例)
(Web2.0の世界が実現しつつある ⇒ 新製品・新サービス・新ソフトウェアーを成功裡に連発させることができるかどうかで経営の成否が決するようになる) + (ビッグ・チャンスを狙う時代になった ⇒ 超ハイブリッド型事業開発の必要性が生まれた) + 市場性の高い人材を特定企業に縛りつけることが困難になりつつある ⇒ 独創的なコミュニケーション設計能力のある人材を中心に置いたアドホックチームを編成・運営することが必要になる──、という図式を忘れてはならないのです。 上記の環境変化1・2のことを考えると、これまでの閉鎖的な内部拡充志向型経営に決別して必要な経営資源を臨機応変に調達するオープン・リソース経営に転換する。いいかえれば、経営資源・能力のフル装備ではなく、積極的な不足対策を講じるしかないのです。
購買力ベースで世界のGDPに占める割合が5割を超えるようになった開発途上国の大きな経済成長が期待できるために、今後10年間の世界経済は空前の高度成長が見込まれていますが、この見通しを手放しに喜ぶことはできません。なぜなら、これは「日本は先進国」と言っていられない時代が忍び寄ろうとしていることに加速をつけることに結びつくからです。 ここで考えなければならないのは、中国企業の短所を日本企業の長所にする対策を講じることです。結論を先取りすると、オープンリソース経営を積極的に推進することです。なぜなら、中国企業が下記の図式に陥っているようだからです。 (中国社会は多様である + 中国人の多くは自己中心的である + 中央集権的な体制が採られ続けている ⇒ 縦系列以外の人的結びつきがないに等しい ⇒ (多くの中国人は他人に対して疑心暗鬼である ⇒ 鉄の結束以外は排他的である ⇒ コネ作りに気を取られすぎている ⇒ 知識不足もあいまって科学的経営の才覚が乏しい経営者が大多数を占めている) + 自分に与えられた狭い役割のことしか眼中にない中間管理職が大多数を占めている ⇒ 経営資源・能力の補完をするためのネットワーキングの才覚が乏しい ⇒ 中国の企業はほとんどがばらばらの状態で存在している ⇒ 強力な人物が仲介して始めてネットワーキングできる。 上記の図式を読み、「分かった」と膝を叩かれたことでしょう。そうです。あなたの会社がオープンリソース経営を推進することは、市場の変化に逸早く適応できる事業展開力において中国企業を遥かに凌駕できるようになることを意味するのです。
アドホックチームの臨機応変の編成・運用に成功するためには、価値観や立場の違いを認めた上での人間関係創造力が当然のこととして必要となります。ところが、多くの日本人はこの能力において心もとないものがあります。なぜなら、下記の図式を指摘できるからです。 日本モデルが確立された ⇒ 効率化のための組織化が行われることとなった ⇒ 蛸壺型社会の中で生きることとなった ⇒ いわゆる社交の必要性が大きく薄れた ⇒ 日本的集団主義にどっぷり浸かり続けてきた ⇒ 深い思考を伴わないその場しのぎの生き方を続けてきた ⇒ 自分の考えをきちっと伝えるために必要不可欠な論理的思考力が養われようがなかった + お互いに同じ前提に立っていると思い続けてきた + (グローバル化と情報化が同時に進展した ⇒ 人々の価値観や立場が多様化するようになった) + 性格無知などが原因して違いを認めることができない ⇒ コミュニケーションが不円滑になった。 だから、目の子算ですが、コミュニケーションの成立度が合理を追求する企業の場であっても平均して15%程度、5%程度の夫婦はざらになってしまっているのです。
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