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【斬新な着眼】


→不況の中に企業の新成長機会が潜んでいる ── カット野菜」の売り上げ急増&観光不振の原因から考える (2002/8/20)


  「市場が抱える問題の解決策 = 商品開発」…このように考えますと、不況ですら商品開発のチャンスを与えてくれます。売り上げが急増している「カット野菜」が何よりの証拠です。
 
 ところが、圧倒的大多数の日本企業はこのようなヒット商品を生み出せないでいます。そして、その根本的原因は日本の観光産業の極度の不振に集約されています。
 
 以上の詳しい説明を、筆者の母宛メールから抜粋・編集した文章を用いて行います。(遠隔地に引越しをした母は難聴になってしまったために、電話での会話ができません。そこで、筆者は知的好奇心旺盛な彼女が興味を持ちそうな話題を提供するためのメールをせっせと送り続けているのです)


市場と企業の断絶を埋めたからこその売り上げ急増

  「カット野菜」が最近沢山売れるようになったのをお母さんはご存知ですか?「この不景気にそんな贅沢なものが売れるの?」と思われるでしょうが、実はこの「カット野菜」は普通の贅沢品ではなく、消費者にとってお買い得商品なのです。

 世の中が長期にわたって停滞しますと、消費者は「せめて食感で憂さを晴らしたい」….と思うようになります。だから、さくさくとした心地よい食感が味わえるシュークリームが割高であるにもかかわらずバカ売れしているのです。海外旅行に比べたら実にささやかな贅沢です。

 「なるほど」….と頷くと同時に、「カット野菜がどうして?」…と思われたことでしょう。野菜サラダを美味しく食べるためには、野菜の水がしっかりと切れていなければなりません。ところが、家庭で水洗いして食べようとしますと、どうしても水がついたままドレッシングをかけてしまうことになりがちです。

 ところが、「カット野菜」は衛生的な工場で機械的に処理しますので、水は一滴も付着していません。したがって、ドレッシングをかけてとても美味しく食べられるのです。

  「なるほど」…と頷くと同時に、「高くつきすぎるのじゃないの?」…と思われたことでしょう。ところが、この疑問も解消です。なぜなら、サラダには様々な野菜が必要だが、大家族でないと使い切れない場合がしばしば起きる。したがって、安く買っても結局は高くつく──、ということになることが多い。しかし、「カット野菜」ですと、無駄が発生しないので、逆になるからです。

  「カット野菜」はごく少人数の家族にとって思いやりのある商品なのです。だから、「カット野菜」メーカー大手のサラダクラブ (キューピーの子会社) の売り上げが1999年の100億円から2001年の200億円にと、僅か2年間で倍増したのです。

 ヒット商品を生み出したいのであれば、市場と企業の断絶を埋める。いいかえれば、日本人が陥りがちな偏狭さから脱却しなければならないのです。


観光産業を大発展させることこそが日本経済再生の近道かも

 ところが、日本の社会には偏狭な考え方の持ち主が横溢しています。ソニーが平面型のテレビで市場シェアを急速に拡大していながら家電分野における世界ナンバーワン企業が従来の丸みを帯びたテレビにこだわり続けてシェアを急低下させてしまった──、これが何よりの証拠です。

 そして、この偏狭さが災いして日本経済再生に必要不可欠な魅力溢れる観光資源の開発を妨げています。

 石原東京都知事は観光で東京に来る外国人の数を倍にしよう、という構想を打ち出しました。「倍に?」….と、驚いてはなりません。なぜなら、倍になっても淡路島程度の面積しかないシンガポールの半分にしかならないからです。

 そうなのです。日本は観光開発の点では後進国なのです。何よりの証拠に外国のビジネス・パーソンは日本に駐在することをとても嫌がります。

 日本は住みにくい。つまらない…という評判が確立されており、後任候補者がしり込みしてしまうために任期が延長されがちとなってしまうほどなのです。こうなってしまった主な理由として次の四つを挙げることができます。

ひとつひとつは素晴らしいが全体が魅力的に統合されていない。

(施設は立派だが、アクセスが極悪のリゾート、行き止まりの高速道路等が好い例です。どんな社会をデザインするかが教養教育の柱になるのだが、今の日本にはそれに当たるものがない。専門知識だけがどんどん増えて、それを束ねる基準が現れない…ということがよく言われますが、これも同じことなのです)

土建業者中心の行政であるために環境の破壊が進んでいる。

(他にもっと効率の良い手段があるにもかかわらずダム建設が進んでいる。交通手段のあり方を根本的に考えることなく公害撒き散らし型の道路建設に邁進している…等が好い例です。そして、このような行政を民主政治の中で国民が許容しているのです)

時代の変化に適応しないマンネリズムに毒されているサービスが多い。

(団体旅行の時代はとっくに去ったにもかかわらず昔ながらのサービスを提供している観光旅館等が良い例です。“ファーブルの毛虫”症候群に陥ってしまっているのです)

④ “内向き”の人が多い等が原因して、異国の人との交流を楽しみにくい。

(シリコンバレーに駐在する日本経済新聞の女性記者が「日本を離れて米国で2年間   ジャーナリスト活動をして強く印象に残ったことは何ですか」と尋ねられました。すると、彼女は「米国の大企業は相手が見知らぬ零細企業であっても、よいと思ったらどんどん取引をする。日本では絶対に考えられないことです」と答えたこと等が良い例です)

  「日本は交通費・宿泊費等何から何まで高いから」…ということが理由として挙げられがちですが、上記した理由の方が深刻なのです。そして、「これらの理由の理由」になっているのが、帰国子女に対する虐めにも結びついている日本人の偏狭さなのです。

 ということは、新しい考え方に立った地域開発が日本経済再生の近道かもしれません。なぜなら、各地域の魅力アップのためには地域の人々が偏狭さを脱して世の中全体を幅広く学習することが必要になり、この必要性に応えることが観光収入増を伴いつつ、人間の活性化に結びつくからです。

 日本経済が没落しているから日本人が非活性化されているのではなく、個が主導しなければならない時代になったために、日本人のだらしなさがクローズアップしてきたのです。

それでは偏狭さから脱却するにはどうしたらよいでしょうか?

 森羅万象の独創的組み合わせを習慣的に行える外部人材を各種会議に参加せしめ、カルチャーショックを受けることをお勧めします。なぜなら、具体的問題ひとつひとつに対して概念拡大と論理化型の会話を行うことなくしては陳腐化してしまった成功方程式から脱却することはできないからです。



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