「言った」「言わなかった」といったような争いが生じてしまった。知り合って間もない間柄であるのかと思いきや古くからの友人同士であった。適切な助言を受け入れなかったために挫折してしまった。脳力に問題があるのかと思いきや頭脳明晰な成功者であった。
上記したようなことが絶えないのはどうしてのなのでしょうか? 正確な意思疎通を妨げる“3段階の壁”があるからなのです。
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(第1段階目の壁)人の耳目を捉えるのは当事者の関心事のみ。こういうことがしばしばあります。したがって、関心の低い事柄ですと、馬耳東風となってしまいます。
一人一人の世界が大きく広がっている ⇒ 一人一人の関心事が異なる度合いが大きくなっている ⇒ 第1の壁が生まれやすくなっている──、という図式を念頭に置く必要性が拡大していることを肝に銘じなければなりません。
どうすればいいのでしょうか? (打開策⇒『交渉の成功方程式をまず認識しよう!』)
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(第2段階目の壁)情報が相手にインプットされても、その情報は各人各様の固定観念によって歪曲されてしまうことがしばしばあります。
環境が様変わりした ⇒ 常識が悪しき固定観念に転換してしまった ⇒ 第2の壁が生まれやすくなっている──、という図式を念頭に置く必要性が拡大していることを肝に銘じなければなりません。
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(第3段階目の壁)人は「かくあるべし」といったような信念を抱いています。そして、この信念を正当化するような言葉が入ってくると、とてもいい気分になり、その言葉をいつまでも覚えています。逆の場合は記憶に留まらない場合がしばしばあります。
環境が様変わりした ⇒ 長年の信念が通用しにくくなった ⇒ 第3の壁が生まれやすくなっている──、という図式を念頭に置く必要性が拡大していることを肝に銘じなければなりません。 |