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個性的才能を引き出す性格診断の勧め

第5部 悲劇の人生の裏に臨機応変力のなさがある ─ 人生・仕事の問題解決者を登用しなかったことが悔やまれる ─ (ノンフィクション編)

性格無知 + 環境様変わり ⇒ 順調だった人生の暗転…ということもある

ポジショニング手法の適用を怠った→新しい立場の覚悟が不十分になった→臨機応変力を再構築しなかった→政権を投げ出すに至った…となった安倍元首相

2009.12.6(2013.2.26更新

 ここで紹介する事例はインターネットなどの公開情報や亡き知人から伝え聞いたことに基づいての推理結果であってクライアントを診断したものではありません。クライアントから知りえた情報が新創業研究所から具体例で洩れることは一切ありません。ご安心ください。



立場ががらりと変わることが分かっていながら性格乗りこなし術を習得しなかったことが悔やまれる ── 性格無知のまま重責を担うことは自殺行為に等しいことを忘れてはならない ──

安倍元首相の政権投げ出し、クリントン元大統領のセックス・スキャンダル明智光秀の悲劇、豊臣秀吉の大暴走は同根である ── 性格と歴史的立場の無知に環境異変が加わると、成功中の失敗因子が浮上して臨機応変力欠如が露呈する ──

置かれる立場に相応しい人生目標を持たないと悲劇の落とし穴にはまりやすくなる

(節子) 成功中に失敗の因子を抱え込んでしまった。成功要因が失敗要因になってしまった。ここにメスを入れない限り、日本経済は本格的に再生できない。こういうことを貴方は『脱集団主義の時代』の中で書いているけど、同じことが個人の人生でも言える。そして、様変わりした立場に相応しく脳力の補完を行わなかったという意味で安倍元首相も例外ではなかった。(詳しくは ⇒ 『安倍元首相が落とし穴にはまってしまった仕組み』)

  したがって、安倍さんの悲劇は他人事ではないと思う。こういうことを皆が知っている有名人を使って説明してくださらないかしら? 先行きがますます不透明になる時代であることを考えると、ものすごく大事なことよ。

(高哉) 最近の有名人としてはアメリカのクリントン元大統領のセックス・スキャンダルが挙げられる。彼は駆け上がったアーカンソー州の知事という地位に満足することなく大統領に上り詰めた。このことが示すように強烈な出世志向の持ち主。しかし、この出世志向は「誰かのため」ということから出たような気がする。限られたマスコミ情報からだけど…。というのは、彼は他人指向性の強い性格の持ち主であるという気がしてならないからだ。

 アメリカの大統領になったほどの人物だから自分独自の主張もあったことは間違いない。しかし、この主張は誰か、つまりヒラリー夫人を意識したものだったんじゃないかと思われて仕方がないんだ。恵まれなかった生い立ちは愛を求めてやまない性格にしたはずだからね。

(節子) 貴方の今の性格診断を聞いてある女性を思い出してしまった。彼女は言葉巧みに人に言い寄り虜にてしまう達人。そして、後で嘘であることが分かるようなことでもついつい騙されてしまうほど人を言いくるめる達人。この背景に、目立ちたいという強烈な想いを原動力にした他人指向を続ける性格発衝動強迫があるのだと思う。そういう意味で、クリントン元大統領と似たところがあると判断しているの。

 でも、彼女はクリントンさんのような強烈な出世志向の持ち主ではなかった。というのは、勤務先の社長と仲良くなり仕事上有利な立場になったけど、この立場を利用して特別の抜擢人事を受けたわけではなかったし、そういうことを要求した節がなかった。それに、この社長とそういう関係になる前は自分の出世には役に立たない、自分よりもずっと年下の男性と子持ちの母親でありながら半同棲したからよ。知人から聞いた話だけど。

 話はクリントン元大統領に戻るけど、現職の大統領が立場を危うくするホワイトハウス内での不倫をどうしてしてしまったのかしら? 冷静な人間でないと大統領に再選されないと思うの。謎解きをしてくださらないかしら?

(高哉) 強烈な出世志向の持ち主が大統領に再選されたが、再々選は憲法上不可能。つまり、政治家としては強い出世志向を満足させることができる次の目標がなかった。かくしてクリントン元大統領がヒラリー夫人の目を盗んでモニカ・ルインスキーさんと不倫関係に入ることになったんじゃないかな。

(節子) クリントン元大統領がモニカ・ルインスキーさんと不倫関係に入ることになってしまったのは、次の図式にはまってしまった。こういうことね。

 (大統領の三選を目指すことができなくなった ⇒ ヒラリー夫人を意識した新たな主張を実現させる場が封じ込まれた ⇒ 心の中が空虚になった ⇒ 愛を求めてやまない性格が鎌首をもたげた) + 性格無知のままだった ⇒ 性格発衝動強迫の支配を受けることとなった。

(高哉) ピンポン! 大当たりです。このセックス・スキャンダルは性格無知の状態を続ける人にとっては他人事ではない。というのは、先行きがどんどん不透明になる時代は貴女がさっき言ったように置かれる立場が様変わりすることを意味するからね。

置かれる立場が変わると臨機応変力がたちまち陳腐化しやすくなる

(節子) 様変わりした環境に相応しく自分を立て直すことを怠ったことが思わざる落とし穴にはまってしまうことは明智光秀の悲劇にも当てはまるんでしょうね。というのは、足利義昭を擁立しようとしていた時の彼の立場は安泰だった。ところが、織田信長に仕えるようになった途端にそうではなくなった。というのは、二つのことが光秀の立場をがらりと変えたから。

信長は天才型の人間で激しい性格の持ち主。したがって、光秀は義昭のようなやり方で主体性を発揮することはできない。

足利義昭にとって頼りになるのは光秀のみ。ところが、信長には秀吉を始めとする知力のある有力な部下がいる。

(高哉) 光秀の立場を例えて言うと、中小企業で社長からの絶対的な信頼の下で自由自在に腕をふるっていた人物が有能な人材がひしめき、かつ超ワンマン社長を頂く、日の出の勢いの大企業に転職したようなもんだからね。こういう場合は、転職先の超ワンマン社長から賛同を得ることができ、かつ他の経営幹部とウィン-ウィンになれるように戦略を再構築しなければならない。ところが、光秀はこれを怠ってしまった。その結果、次の図式にはまってしまったんだと思う。

 (「戦国状態に早く終止符を打ちたい」という気持ちを変わることなく抱き続けた + 「自分の手で日本を統一したい。そのために刃向かう組織・人間を殺戮するもやむなし」という信長の方針に疑問を持ち続けた ⇒ 光秀と信長の間に「相性の心理学」は作動しにくかった ⇒ 光秀は信長から暴言・暴挙を受けてストレスが溜まり続けた)

 + (光秀は自分の性格と由来並びに歴史的立場を適切に認識していなかった ⇒ 性格発の衝動強迫がぐいっと首をもたげることに気づきようがなかった) ⇒ 性格発衝動強迫に支配されることになった ⇒ 盲点だらけのまま「本能寺の変」を引き起こした。

(節子) 光秀はストレスが溜まり続ける前から性格発衝動強迫に支配されていたんだと思う。というのは、光秀ほどの知力の持ち主であれば、信長を懐柔し、かつ秀吉などとウィン-ウィンになれるような戦略を打ち出すことができたと思うから。

(高哉) その通りだね。どんなに優れた人物であっても次の図式の犠牲になりやすいことを人類の歴史が示しているからね。

 (置かれる立場が様変わりする ⇒ 誇っていた臨機応変力が陳腐化する ⇒ ストレスが溜まる ⇒ 性格発衝動強迫の支配を受けやすくなる) + ( 自分の性格と歴史的立場を適切に認識していない ⇒ 自制心が働きにくくなる) + 大きなショックに見舞われる ⇒ 性格発衝動強迫の支配を受けて暴走する。

(節子) この図式に汎用性を持たせたいので、聞きたいんだけど、朝鮮出兵という暴挙に出た秀吉の心中を推測して頂けないかしら?

(高哉) 足軽出身の秀吉には先祖代々から引き継がれた正当な権威がないので、次の図式に陥ったんだと思う。

 秀吉は欲と同居させる形で部下を服従させてきた。ところが、全国統一によって部下に与える土地がなくなってしまった + 活躍に応じた報償がないと、部下はボスに不満を抱きやすい ⇒ 臨機応変力を再構築できていない秀吉は部下を服従させ続けるために国外に新たな領土が欲しくなった。

 立場が変わったらポジショニング手法を適用して、これまで通用していた臨機応変力を再構築しなければならない。秀吉の大失敗物語はこのことを如実に物語っている。したがって、「大きなショックに見舞われる」を「大いに焦る」に置き換えれば、僕が提起した図式は秀吉の暴挙にも当てはまる。こういう回答でいいかな。

置かれる立場の様変わり ⇒ 性格発衝動脅迫作動 ⇒ 悲劇…となった他の例
会津若松の高校生母親殺し

「性格無知 = 個性的才能無知」の状態から急いで脱出しよう!

(節子) 安倍元首相、クリントン元大統領、明智光秀の悲劇は「性格無知の放置 + 環境の様変わり ⇒ 臨機応変力の欠如露呈」という図式のなせる業。こういうことになるけど、自分の性格と歴史的立場を認識していることはどんな効果を生み出すのかしら? 複雑時代を生き抜くことに焦点を置いて説明してくださらないかしら?

(高哉) 自分の性格と歴史的立場を認識することは独自の成長路線を歩むことを可能にしてくれると思う。というのは、次の図式の実現に結びつくからだ。

性格と歴史的立場の認識が独自の成長路線を歩むことを可能にする仕組み
 性格に振り回されない ⇒ マンネリズムとは無縁になる ⇒ 新たなチャンスを見つけにくくなった成熟社会における成功の鍵は洞察力であることを認識するようになる ⇒ 雑多な情報から秘めた真実を見抜いた『公開情報活用例』にあるような脳力の入手を真剣に考えるようになる ⇒ 閉塞状態から脱出できるようになる。(関連記事 ⇒ 『デフレ経済の本当の理由有名だが視野狭小の医師達に振り回された少女の悲劇現象』)

(節子) 日本経済は多くの人を不幸にしてしまうデフレ・スパイラルに入りつつあるようだけど、自分の性格と歴史的立場を認識することは救いの道になるということの駄目押しをして頂けないかしら?

(高哉) 間違いなく救いの道になる。殆どの人は性格に振り回されているために潜在能力の2%程度しか使っていないからだ。(関連記事 ⇒ 『性格に振り回されていることが自分の潜在能力の殆どを未活用にしている シナリオを緻密に描いて目標を設定しよう』)

 横並びやぶら下がり的な生き方が通用しない時代になってきたことを考えると、自分の性格と歴史的立場を認識して性格を乗りこなす人生に転換することを強く勧めたい。(関連記事 ⇒ 『世界経済の超バブル崩壊克服のために日本が採るべき決め手&働く人を取り囲む環境グローバル経済を生き抜く要諦所要費用の多寡判断と財源』)

(節子) デフレ・スパイラルの話に戻すけど、こうならないための対策は政府にも必要なんじゃないかしら? 日銀は重い腰を上げて通貨供給量を増やすことを決定したり、赤字国債の増加発行止むなしとなっていることを貴方はどのように評価しているのかしら?

(高哉) 政府のデフレ対策は生命が一時的に危機に陥った時に有効なカンフル注射のようなもの。こういう対策の費用vs効果が上がるためには過去の延長線上に成長機会があることが必要。ところが、今の日本経済にはこういうことは全く期待できない。工業化が限界に達して成熟化しきっているからね。したがって、このままだと、日本はとんでもないことになってしまう。(関連記事 ⇒ 泥舟「日本」の実態と背景

 日本経済がデフレ・スパイラルに入ってしまわないようにするために必要なのは『民間経済は中枢機能の麻痺が目立っている』や『個人のパワーが大幅に不足している』という状態から脱出することだ。このことに気づかないと取返しがつかないことになる。

 だからと言って日本人全員が大変なことになるというわけではない。僕がさっき言ったことを肝に銘じて実行に移す人は例外となるのは言うまでもない。個人にチャンスが多い時代になったからね。(関連記事 ⇒ 『どんな立場の人であっても閉塞状態と訣別して羽ばたけるようになります』)


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