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個性的才能を引き出す性格診断の勧め

第5部 悲劇の人生の裏に臨機応変力のなさがある ─ 人生・仕事の問題解決者を登用しなかったことが悔やまれる ─ (ノンフィクション編)

性格無知 + 環境様変わり ⇒ 順調だった人生の暗転…ということもある

ポジショニング手法の適用を怠った→新しい立場の覚悟が不十分になった→臨機応変力を再構築しなかった→政権を投げ出すに至った…となった安倍元首相

2009.12.19

 ここで紹介する事例はインターネットなどの公開情報に基づいての推理結果であってクライアントを診断したものではありません。クライアントから知りえた情報が新創業研究所から具体例で洩れることは一切ありません。ご安心ください。



立場ががらりと変わることが分かっていながら性格乗りこなし術を習得しなかったことが悔やまれる ── 性格無知のまま重責を担うことは自殺行為に等しいことを忘れてはならない ──

新しい立場が性格発の衝動強迫に与える影響を事前に認識することは“転ばぬ先の杖”になる

(節子) 安倍元首相の在任中のできごとで性格発衝動強迫の支配のことについて理解を深めたい。ということで質問するんだけど、自殺した松岡元農林水産大臣は性格に振り回された安倍首相の犠牲になったのかしら? 世間では「安倍首相の決断がなかったために、松岡元農林水産大臣は追い込まれて自殺してしまったのだ」と言っていたのは正しいのかしら?

(高哉) 松岡さんが緑資源機構談合事件に関わっていなければ、世間の評価通りだと思う。関わっているのであれば、自殺したのは本人が性格発の衝動強迫に支配されたからだと思う。もしそうだとしたら安倍さんの責任ではない。というのは、マスコミ情報で判断すると、松岡さんには次のような性格的な特徴があることが窺われるからだ。

 心理的にせよ他人の支配を絶対に受けたくない。したがって、他人の支配を受けざるを得ない状態になりそうだったら、そうなる前にそうならないように自ら決着をつける。離婚になりそうだったら、自分の方から離婚を申し出るといった具合に…。したがって、「逮捕、そして有罪必至。だったらそうなる前に命を絶とう!」となってもおかしくない。

(節子) 今の松岡さんの性格分析は納得できる。私も賛成する貴方の性格分析が正しいとすれば、「安倍首相の決断がなかったために、松岡元農林水産大臣は追い込まれて自殺してしまったのだ」とう批判は事が事だけに「軽率だ」だけではすまされないわね。どうしてこんな罪深い誤解が生まれ、かつ放置されたままなのかしら?

(高哉) この誤解は日本の社会全体に警鐘を鳴らしていると受け止める必要がある。というのは、「日本は気が遠くなるほど長い間個性を抑圧してきた ⇒ 個性的な人はほとんどいない。いると排除される ⇒ 人間を十羽一絡げに扱ってきた」という図式に陥っているからだ。このことを猛反省しなければならない。さもないと、とんでもない誤解を生み、この誤解が社会全体を不幸に陥れることになってしまうからだ。

(節子) この図式が日本を過剰同調の社会にすることを助長しているのね。というのは、圧倒的大多数の人々は次の図式にはまっていることが考えられるから。

 (日本的集団主義の強い影響を受けている ⇒ 思考力が鍛えられていない) + (共同体が崩壊傾向にある ⇒ 不安におののいている) ⇒ 十羽一絡げに扱われることに抵抗できない ⇒ 自分の周囲を支配する“空気”にいとも簡単に従うこととなる。

 よく考えると、安倍元首相も日本的集団主義の犠牲者だったわね。というのは、彼の挫折の背景には次の図式があったんだから。

 性格無知の状態を放置したままであった ⇒ 日本的集団主義の影響を強く受けたままであった ⇒ 環境変化に積極的に適応しようとする気持ちが欠如していた ⇒ 立場が様変わりしてもこれまで通りの行動様式を採ることとなった ⇒ 脳力・能力の補完をせずに重責を担うこととなった。(簡便な対策 ⇒ 『Q&Aのみ → 人生航路の再構築 (ポジショニング手法の適用』)

(高哉) 貴女が今指摘した図式はほとんどの人に当てはまる。そういう意味で、置かれる立場が様変わりする人は『自分と身内を客観視できないことも“ファーブルの毛虫現象”に結びつく』を熟読しなければならない。「あの人はKY(“空気を読めない”)」という非難の言葉を時と場合によっては平然と無視できる胆力を持たないと不幸なことになってしまう。

(節子) 他にも熟読して頭に叩き込まなければならないことがある。『衝動強迫の支配を受けて暴走するに至る仕組み』と『安倍元首相が落とし穴にはまってしまった仕組み』がそうよ。この仕組みから逃れるためには、

 未経験の重責を担う立場になること必至の出世志向の強い人は100年に一度の経済危機が加わり閉塞状態が深刻になっただけに人生再構築プロジェクトの導入を真剣に検討しなければならない。このプロジェクト導入が『蓄えた流動資産を思い切って有効利用しなければならない時がやってきた』を読んでも叶わぬのであれば、少なくとも二つのことを実施しなければならない。

性格発の衝動強迫の支配を受けようとする自分に気がつき、「これはいけない」と自制できるようになる。そのためには、自分の性格と由来を予めきちっと認識して自分を冷静に観察できるようにならなければならない。

「着眼は実に良かったのだが…」という御定まりのコースになってしまった…といったようなことにならないようにし、かつ降りかかってくる難問の火消し役を担える参謀をホームドクターのように登用する。

 貴方なんかはこの参謀役にぴったりだと思うだけど、どうかしら? 『有名だが視野狭小の医師達に振り回された少女の悲劇現象』や『超高速道路ががらがらに空いている状態であなたを待っている』を考えると、「思考の三原則」を適用する知恵者の出番じゃないかしら? 先行きがどんどん不透明になる時代を生き抜くためには私が言うところの参謀登用のための出費は必要経費だと思うの。

 安倍さんが自民党総裁に選ばれた直後に依頼されたとしたら貴方はどうするのかしら? 答えは分かっているけど、読者の皆さんを代表して聞くんだけど。

(高哉) 既に理解してもらっていると思うけど、特定の組織や個人に専ら仕える形の仕事はどんな好条件でも引き受けない。理由は二つある。職歴が示しているように僕は正真正銘の一匹狼型の仕事師。これが第一の理由。『新創業研究所の基本方針』にあるように自分の脳力・能力の先端化を目的とする研究の時間ができるだけ欲しいので、よほどのことがない限り新創業研究所以外で仕事をする気がない。これが第二の理由。

 こういうことを前提に『悩み事相談の全体像』を読んで貰うことを要求する。そして、「私に対するお勧めのサービスはどれですか?」と聞かれれば、電話でも可能な「シミュレーション・サービス」と応えるだろうね。このサービスは新しい仕事をうまくやるために必要な臨機応変力の注入に即効性があるからね。抜本的対策であれば、『人生再構築プロジェクト』であることは言うまでもないことだ。

 安倍さんは歴史眼のある貴重な政治家であるだけに途中で挫折してしまったことは残念でならない。僕がこのように言うのは「美しい国、日本」の狙いが時宜を得たものであっただけではない。『歴史的大取引に結びつく日中首脳会談が可能になった』にあるようなこともある。

(節子) 貴方の「シミュレーション・サービス」という返事を聞いて「専門分野は?」という言葉を返す人がいるでしょうけど、『共同作業の効用』、『偉大な素人の必要性』、『プロフェッショナルQ&A』、『問題解決型会議』を順次読んだら疑念は吹き飛んでしまうわね。

 とは言うものの、読者の皆さんを代表してひとつだけ聞きたいことがある。貴方は当事者が旺盛な問題意識を持つことの重要性を直接的にも間接的にも繰り返して言っているけど、このことを分かりやすく説明してくださらないかしら?

(高哉) ビジネスを例にとって説明しよう。調査機関に頼むと表面化したデータが集められるだけ。これでは見えにくい新成長機会を掴み取ることができない。自分で調査すると、闇雲のような調査になって樹海をさ迷うようなことになってしまう。ここに、当事者が旺盛な問題意識を持つことの重要性がある。

 こういう視点で『創造的問題解決策々定のための調査・構想の達人になる秘訣 』並びに『あなたの人生を未来から眺めて考え抜く』を熟読して欲しい。そうすれば、「なるほど」となるんじゃないかな。適切な視点が与えられ、かつ海馬が心地よく刺激されることが旺盛な問題意識を持つことに結びつくことを忘れてはならない。

 但し、当事者が『重大な環境変化があると落とし穴にはまり、深刻な状態になる仕組み』にあるような状態になっている時は問題意識を旺盛にするだけでは駄目かもしれない。落とし穴からぐいっと引っぱり出す知恵に裏付けされた勇気が必要不可欠。ここに『ワタナベ式問題解決へのアプローチ』の意義があることを理解して欲しい

多くの日本人が一触即発の状態になっている仕組み
 (先行きがどんどん不透明になっている + 個が埋没する時代が長く続いたので、個性を本当に受け止め理解できる人が殆どいない ⇒ 臨機応変力の必要性がかつてなかったほど高くなっている) + (降りかかってきた難問を受け止めて創造的に解決しようとしないその場しのぎの人生を送っている ⇒ 臨機応変力の強化が進みにくい) ⇒ 臨機応変力の欠如が露呈されるようになった ⇒ ピンチに陥ったり、チャンスを逸する度合いが極めて高くなっている ⇒ ストレスが溜まり続けたためにに悪しき性格発の衝動強迫に支配されやすくなっている。


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