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個性的才能を引き出す性格診断の勧め

第5部 悲劇の人生の裏に臨機応変力のなさがある ─ 人生・仕事の問題解決者を登用しなかったことが悔やまれる ─ (ノンフィクション編)

性格無知 + 環境様変わり ⇒ 順調だった人生の暗転…ということもある

ポジショニング手法の適用を怠った→新しい立場の覚悟が不十分になった→臨機応変力を再構築しなかった→政権を投げ出すに至った…となった安倍元首相

2009.12.31

 ここで紹介する事例はインターネットや出版物に基づいての推理結果であってクライアントを診断したものではありません。クライアントから知りえた情報が新創業研究所から具体例で洩れることは一切ありません。ご安心ください。



安倍元首相を生かす道は有能なスタッフに支えられた首脳外交であろう ── 性格は乗りこなせば類希な才能になることを認識しよう! ──

鮮やかな性格発衝動強迫に敬意を表さなければならない ── 北朝鮮に対する圧力と対話路線並びに集団的自衛権確立はよく考えると日本再生の起爆剤になる

(節子) 安倍元首相のリーダーとしての資質をあぶり出すために聞きたいことがある。9・11事件を平然と受け止めることができた人物が極度の胃腸機能障害で政権を中途で放り出してしまった。だからと言って、首相の職責が生み出す重圧に耐えられなかったわけでもない。中国の反対を押し切ってノドン発射に対する国連の厳しい共同声明を取りつけることに成功したんだから。国連安全保障会議々長の非難声明を引き出すのが精一杯だった麻生政権とは大違い。

 こういう安倍元首相をどのように理解すればいいのかしら? 北朝鮮の深層心理と関連づけた貴方の意見を聞きたいんだけど。

一人の人間と見立てての、北朝鮮の性格と由来
(高哉) 国連安全保障会議々長の非難声明を受けて北朝鮮側が「二度と六ヶ国協議の場に戻らない」と言ったことをどう理解するかが大事だと思う。

(節子) 「北朝鮮を一人の人間とみなした性格と置かれた立場の診断をしなさい」ということね。北朝鮮はまだ戦時体制。しかし、東西冷戦構造が終結したので北朝鮮を支えてくれた東側陣営はもう存在しない。したがって、孤立した状態でいつまでも生き延びることはできない。国際社会への復帰が必要。こういうことを勘案すると、次のような人物になっていることがイメージできる。

 生き抜くためには強盗でもなんでもやる、両肘を張ったような生き方をするやくざのようなならず者。しかし、自分を受け入れてくれる環境を求めてやまない。

(高哉) 僕も同感だ。したがって、「二度と六ヶ国協議の場に戻らない」は単純に受け取ってはならない。何か深い狙いがある。こう思っていたら5月25日に06年10月に続いて二度目の核実験を前回の四倍の爆発規模で行った。

(節子) この核実験で北朝鮮の4月のミサイル発射を「人工衛星の打ち上げだ」という主張は嘘であることがばれてしまった。そして、「外交上手の北朝鮮らしくない」「合理的な動機が感じられない」とばっさり切り捨てられてしまったのも仕方がないのかしら?

(高哉) 僕はそういう評論に反対だ。北朝鮮の国内事情をも組み入れた深い読みがあったのかもしれない。

(節子) 昨年病に倒れたとされる金正日さんの後継者の選定を急がなくてはならない。こういう事情が絡んでいるのかしら? この事情を説明してくださらないかしら?

(高哉) 国の最高責任者を民主的に選出できる体制が確立されていない ⇒ 後継者は金正日の息子でなければならない ⇒ 金正日の息子は後継者になるためには国民が納得できる実績をつくらなければならない──、という図式をまず理解しなければならないんじゃないかな。

(節子) ということは、5月25日の核実験は金正日の息子が後継者になるために国民を納得させる実績をつくることと関係する。こういうことかしら? 貴方の深い読みを説明してくださらないかしら?

(高哉) アメリカのオバマ大統領が核廃棄に向けて舵を大きく切ったことを利用しようとしたんじゃないかと思う。というのは、次の図式実現の可能性が大きく膨らむからだ。

 (核廃絶一番乗りの名乗りを上げる ⇒ アメリカと平和条約を締結する ⇒ アメリカから攻撃されないことが約束される) + (日朝の国交を回復させる ⇒ 日朝間の刺ととなっている拉致問題が解決に向う) ⇒ 北朝鮮が保有している核兵器の完全廃棄並びに日本からの対北朝鮮大型経済支援が実現される ⇒ 日本の大型経済支援をテコに用いた北東アジア総合経済開発が進む ⇒ 北朝鮮経済の活性化が急ピッチで進む。

 このように言うと、「北朝鮮が固執している現体制の維持はどうなるのか?」という疑問が出るだろうけど、この疑問は解消できる。というのは、中国は国境を接してアメリカ軍が存在することを決して認めないので、「アメリカ軍が国境を接して存在することに結びつく南北朝鮮統合を中国が阻止する ⇒ 北朝鮮の現体制は保持される」となるだろうからだ。

(節子) 納得だなぁ。貴方が日頃から言っている「斬新な着眼なくして複雑問題は解決できない」を具体的に示す例ね。また、安倍元首相の北朝鮮に対して一貫して採ってきた態度は深い読みからだったことがよく分った。というのは、安倍さんの強硬姿勢が次の図式実現に結びついたとも考えられるから。

 (大型の経済援助を日本から直接引き出すことができなかった ⇒ アメリカとの直接対話に向かわざるを得なくなった) + オバマ大統領が核廃棄宣言をした ⇒ 核廃絶一番乗りの名乗りを上げる資格を取るために5月25日の核実験となった。

 こうなる可能性は性格と立場が分かれば適切な対処策が採れることを示す教訓でもあるわね。(関連記事 ⇒ 『絶好の機会を見失っている実態(現実直視力欠如の仕組み)』)そして、安倍元首相の性格が衝動強迫となってこのような深い読みを生み出すことに結びついたんでしょうね。(関連記事 ⇒ 『紙一重の人生』)・・・・・ この深い読みが功を奏するためには北朝鮮当局にこういう時に必要不可欠な現実直視力が必要でしょうけど。

 安倍元首相のことを理解するために聞くんだけど、安倍さんが中国の反対を押し切ってノドン発射に対する国連の厳しい共同声明を取りつけることに成功したのはどうしてかしら? 安倍さんの心中を推測してくださらないかしら?

(高哉) 「北朝鮮許すまじ」の国民的コンセンサスがあった。国民的人気が高かった。この二つが「彼の性格の健康状態をすこぶる良い状態にした ⇒ 泰然自若としていることができた ⇒ 断固とした態度を採ることができた」となったからだ思う。(関連記事 ⇒ 『事を有利に運ぶ準備をする習慣を持ってマイペース力を確立しよう!』)

(節子) 強い主張をする外交には強い軍事力という裏づけが必要である。この考え方が正しいとすれば、安倍元首相の北朝鮮に対する外交姿勢ははったりだったんじゃないかしら? 「日本の軍事力は米軍の補強的存在にしか過ぎない。張り子の虎のようだ」と言われている。そして、この揶揄は受け入れるしかないのよ。米軍依存の空中レーダー網、非核三原則、攻撃抑止の平和憲法。この三つがあるんだから。それとも日米安保条約があるから大丈夫なのかしら?

(高哉) 日米安保条約は日本に強い軍事力を与えてくれるとは限らない。米兵だけが一方的に日本のために血を流すことをアメリカの世論は認めない可能性が大だからね。ここに、安倍元首相が一貫して主張してきている集団的自衛権確立の必要性がある。

(節子) 日本が集団的自衛権を確立すれば、自衛隊も必要に応じて米兵のために血を流すことが可能になるので、日米安保条約が日本に強い軍事力を与えてくれることに結びつく。こうなるんでしょうけど、「核には核を」という物騒な意見を受け入れないと、実行性を伴いにくいんじゃないかしら?

(高哉) インド洋からアフガニスタンの特定ビルの特定場所を狙い撃つことができると言われている、アメリカの最新ハイテク兵器があれば、非核三原則を保持していても日本は核抑止力を持つことができる。米軍が誇る空中レーダー網を使って事前に察知した、核兵器発射寸前の核施設に先制攻撃できるからね。

(節子) 強い軍事力を背景に強い主張をする外交をしても平和的に繁栄を勝ち取らなくては何もならない。攻撃を抑止できても貧しい生活を余儀なくされるのであれば、国民は納得しないと思うの。この点はどうかしら?次のような図式が実現できれば一番いいわよね。

 日本が集団的自衛権を確立する ⇒ 北朝鮮は核による日本への脅しができなくなる ⇒ 北朝鮮現政権の求心力がなくなる ⇒ 北朝鮮現政権は国民を豊かにすることで求心力をつくらなければならなくなる ⇒ 北朝鮮は日本の経済支援を急いで受けることが必要になる ⇒ 日朝の国交が回復する ⇒ 日本は経済支援を大きく上回る経済成果を入手できる ⇒ 国民が納得できる形で拉致問題が解決する。

 さっきのシナリオが実現できれば日本が集団的自衛権を確立する必要性は薄れるんでしょうけど、彼の主張はそれなりの効果はあったんでしょ?

(高哉) 次のことを認識すれば、北朝鮮だけではなく六ヶ国協議参加国の全てが東アジア総合開発の動機を十分に持っている。

世界金融危機で大打撃を受けたロシアは国際資金を投入してシベリアのエネルギーなど膨大な天然資源を開発したい。

中国は社会安定化のために国民の雇用機会拡大が至上命令である。世界金融危機の影響軽減のために採られた大型の財政支出の効果がいずれ息切れすることを考えると、悠長な態度は許されない。

アメリカは別の個所で述べてあるように日本の建設業が中国内で事業を拡大することを困難にする制度を中国と協力して発足させ済みである。このことが示すようにこの地域の大型経済開発を虎視眈々と狙っている。

世界金融危機で大打撃を受けた韓国は経済の外延的拡大で活路を切り開きたい。

環日本海経済圏は閉塞状態に陥っている日本のニューフロンティアである。日本はエネルギーの中東過剰依存を改めなければならない。

 ということで貴女ががさっき言った図式実現の可能性は北朝鮮問題の決着がつくまではなくなったわけではない。しかし、問題もある。というのは、日本が集団的自衛権を確立することは日米の軍事的統合が可能になるわけで、これは日本が中東の軍事紛争に巻き込まれることに結びつきかねないからだ。但し、次の図式実現が必要になる。

 新政権が引き起こそうとしている地殻変動を確実なものにする ⇒ 国民を糾合できるように政治がしっかりする ⇒ 国民世論を背にして主張する外交をする ⇒ 集団的自衛権の確立を地域的に限定する。

 鳩山政権の沖縄米軍基地問題でのもたつきは国民糾合力強化のための努力として受け止める必要があるかもしれない。

(節子) そういう意味で、日本が独自の外交路線を歩むことができるようになるために安倍元首相の在任中の仕事は先見の明があったわね。(詳しくは ⇒ 『冷戦終結後の国益を大きく左右する外交力を確立しつつあることを認めなければならない』) 安倍さんのこういう発想の源は何かしら?

(高哉) 求心力で和と共存を実現させたいという性格が利害の調整が難しいことを避けさせて大きな隙間になるような政策を本能的に探り出させたんじゃないかな。そして、このことは全ての人間が持っている執拗な思考・行動力「性格発の衝動強迫」がプラスに働いて適切な臨機応変力に結びついたことを意味している。同じことが北朝鮮の性格を踏まえて「圧力と話し合い」からなる北朝鮮に対する政策でも言えると思う。

 この性格発の衝動強迫がマイナスに働いて政権投げ出しに結びついたことを考えると、楽しい幸せな人生を送りたい人は性格無知の放置を止めて性格を乗りこなせるようにならなくてはいけない。そのためには、自分の性格と由来をしっかり認識しなければならない。さもなくば、先行きがどんどん不透明になっていく時代であるので、一度しかない人生を台なしにしてしまう人が増えてしまう。

 安倍さんは性格を乗りこなせるようになりさえすれば、価値観が多様化している時代における必要不可欠な国家的なリーダーになるだろうね。


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企業が閉塞状態から脱出するための切り札
衆知を生かして複雑問題を解決するための秘策
  ─ 「思考の三原則」を適用する知恵者登用の勧め ─


多くの日本人が一触即発の状態になっている仕組み
 (先行きがどんどん不透明になっている + 個が埋没する時代が長く続いたので、個性を本当に受け止め理解できる人が殆どいない ⇒ 自立と自律のために必要不可欠な臨機応変力の必要性がかつてなかったほど高くなっている) + (日本的集団主義の影響を強く受けて生きてきた ⇒ 降りかかってきた難問を受け止めて創造的に解決しようとしないその場しのぎの人生を送っている ⇒ マンネリズムに陥る ⇒臨機応変力の強化が進みにくい)

 ⇒ 臨機応変力の欠如が露呈されるようになった ⇒ ピンチに陥ったり、チャンスを逸する度合いが極めて高くなっている ⇒ ストレスが溜まり続けたためにに悪しき性格発の衝動強迫に支配されやすくなっている。(関連記事 ⇒ 『紙一重の人生』)

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2009.12.19現在
渡辺高哉の“好きこそものの上手なれ”の世界 ⇒ 『難問の創造的解決


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