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個性的才能を引き出す性格診断の勧め


第3-1部 個性的才能を引き出す性格診断はどんな効果を生み出すのか?(Ⅰ)         ― 人生再構築プロジェクトの提起 ―          

悩みを寄せつけず、個性的才能を引き出すための処方箋を創る

プロフェッショナルとは特定分野における臨機応変力の持ち主である

地で勝負できるので泰然自若としている(プロフェッショナルの条件3)

2008.12.7(2015.3.2更新)

性格が生み出す衝動強迫に支配されないことが潜在能力の発揮を可能にする

才能を生かした人生を送り続けたいのであれば、人生を早めに総括しなければならない

(節子) さくらと一郎のことから始まった議論は「魅力溢れる創造を行うためには脳内シソーラス機能をオーバーフローさせるほど充実させた上で、感じたこと、考えたことを素直に表現しなければならない」ということに収束できるわね。でも、分からないことがある。天才小説家・太宰治がそうであったように、筆が進まなくって浴びるほどお酒を飲む作家がいるのはどうしてなのかしら? 小説家として大成功を収めていた人でありながらよ。

(高哉) 自分のせいで命を落としてしまった女性のことについての自分の気持ちが整理できていない ⇒ 小さなショッキングな出来事に過剰反応して感情が不安定になる ⇒ 集中できない ⇒ 創造力が発揮できない ⇒ 感情を安定させるために深酒をする──、という図式のなせる業だろうね。にもかかわらず、

 泥酔の挙句の果てに執筆できるようになるのは、「健康を害する ⇒ 深く反省する。いいかえれば、フィードバック回路が作動する ⇒ 感情が安定する」という図式になるからだと思う。

(節子) 脳内シソーラス機能がオーバーフローするほど充実していても、折に触れて心の中に引っかかっていることが浮上してもやもやした気持ちになり、「なんとしてでもやり遂げよう!」「やるっきゃない!」という状態にはならないのね。こうならないためにはどうしたらいいのかしら?

(高哉) 自分が陥っている状態が「そういうことだったのか。だったこうしよう!」となるように性格と歴史的立場を診断してもらう。→理想は悩み事相談を通じて磨くに値する才能を見抜くことである。あるいは全身に活力が溢れるように人生を総括してもらうことだ→相手を惹きつける魅力的履歴書を創ることができる

 そうすれば、厚生省元次官宅連続襲撃・殺害のような痛ましい事件は起きなかったと思う。というのは、この犯人・小泉毅の人生の岐路は「心にあるもやもやしたものが整理されていない ⇒ 英語の勉強を拒否した ⇒ 単位不足となり留年。そのまま退学するに至った ⇒ 現役で佐賀大学理工学部電子工学科に入学したという比較的恵まれた立場を失った」となってしまった図式の原点である心のもやもや状態を放置した時点のようだからだ。

目標を持って生きることが先行きがどんどん不透明になる時代を生き抜く要諦である

(節子) 太宰治の深層心理は分かったけど、マイナスの衝動強迫は生い立ちだけが生み出すものではないんじゃないかしら。現在の生活で気になることがあると、これが衝動強迫になって臨機応変力の欠如に結びつくことがある。こういう場合はどうすればいいのかしら?

(高哉) そういう時は一晩寝たり、数日を置くことだよ。というのは、そうすることによってリラックスでき、自分と自分を取り囲む環境の盲点に気づく。いいかえれば、現実直視力が強化されるようになり、良い知恵が浮かび臨機応変の行動が採れるようになる可能性が高まる。

(節子) しつこくて申し訳ないけど、もうひとつ分からないことが出てきてしまった。保険不払い事件はどうして起きたのかしら? エリートと思われる人たちがどうしてあんなことをしたのかが不思議でならないの。何かが原因して盲点が生じてしまったのでしょうね。

(高哉) 保険不払い事件が起きたのは盲点があったからではなく、人間の弱さが出て次の図式に陥ってしまったからだと思う。

 (旧大蔵省を頂点にする護送船団方式が採用された ⇒ 保険業界が手厚く保護された ⇒ 現実を直視する必要性がなくなったに等しくなった ⇒ 保険業界の人々は性格に振り回されっ放しの状態になった ⇒ 現実直視力が欠如することとなった) + (成長の限界が生じた ⇒ 打開策として消費者中心の行政に転換した) ⇒ 保険業界は茫然自失となってしまった。

 保険業界の経営幹部だけでも個性的才能を引き出す性格診断を受けていれば、次の図式を実現できていたはずだ。

 性格に振り回されないようになる ⇒ 現実を直視できるようになる ⇒ 環境変化に逸早く気づくようになる ⇒ 異変待ち受けができるようになる ⇒ 事業再構築に成功する ⇒ 保険不払い事件のような不祥事を起こさなくてすんだ。

自分を常に客観視できるようにした上で、結果よりも準備を大事にする生き方をする

(節子) 才能に恵まれ、かつ明確な目的を持っていても事を仕損じることはよくある。技術・知恵・話術の三拍子が揃っていながらしくじってしまった始皇帝暗殺未遂事件がこのことをよく物語っている。この刺客が選んだ助手が一番大事な場面で震えて始皇帝に暗殺の意図を悟られるような不始末はどうしたら防げるのかしら?

(高哉) 一番大事な場面で震えたり、緊張の余り上がってしまう状態にしてしまう犯人捜しをすれば、解決策が浮かんでくると思う。

(節子) 結果だけを気にする ⇒ 性格発の衝動強迫に支配される ⇒ 目的に向かって全身全霊を集中できなくなる──、という図式が犯人じゃないかしら・・・・・分った。納得できるまで準備する。いいかえれば、人事を尽くして天命を待つ心境になることが解決策じゃないかししら?

(高哉) 何が起きるか分らないのがこの世の中。したがって、「絶対に成功する」と言い切れるものは何もない。成功確率を100%に近づけることであれば、「人事を尽くして天命を待つ」姿勢は正解。しかし、このことは容易ではない。成熟時代のニーズは移ろいやすい。しかも、交通手段と通信手段が発達している。こういう時代におけるシティ・ホテル経営の成功の鍵を考えると、このことがよく理解できるようになる。

(節子) 個性的才能を引き出す性格診断の必要性をアピールすることになってしまうけど、次の図式を実現させることかしら?

 性格と歴史的立場をきちっと認識する ⇒ 性格に振り回されそうになる瞬間に気づくようになる ⇒ 人間の二大本能 (生存の拡大/恒常性の維持) が作動する ⇒ 現実をしっかりと直視する ⇒ チャンスやピンチに逸早く対応するために最善の努力をする ⇒ 必要であれば、ホテルの立地を再検討する。

(高哉) 総論としてはその通りだけど、性格を乗りこなせるようになってもどうしても盲点が生まれてしまうことがあることを忘れはならない。シティ・ホテル経営に即して言うと、社長あるいは会長職にある人が日常的業務に埋没してしまうと、異変に気付くのが遅れ、異変に飲み込まれてしまう。こういうことへの配慮が欠けると、権力者や才能豊かな人であっても大きな環境変化に飲み込まれてしまう。


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