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企業経営の本質を理解していない社長
 ──環境変化鈍感症を直そう!──

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記念講演「どうしたら羽ばたけるようになるか?」に対する評価と感想

2003年8月17日新規作成 (120525更新)


評価のメール

 創業サポートセンターの金城です。先日はありがとうございました。

 先生のお話に感激された方が多かったようです。ただ、何人か「話が発散して落としどころがわからない」「何が言いたいのかわからない」「羽ばたけるようになるための要因が明確でない」「事例に間違えがある」等の意見もありました。

 当初から先生とご相談させていただいた講演内容についてもう少し詰めが必要だったのではと反省しております。

 今後ともよろしくお願いします。

返事のメール

 メールを拝見して、過去に実際あったことが次々と思い出されました。貴創業サポートセンターが所期の目的を達成するために参考になることを願っての一文であることをご念頭に置いてお読み頂ければ幸いです。

評価内容の解釈

企業経営の本質を理解していない社長
(1) 環境変化に合わせて事業内容を、そのために能力並びに能力の使い方を、変えていくのが経営者の仕事です。大海原の波乗りのように。ところが、そうではない企業経営者が多いことを痛感させられたことがあります。

 テレビの座談会である経営者が「・・・・・一体いつになったらトンネルの先に明かりが見えるのですか? 早く明かりを点してください。そうして頂ければ、我々はじーっと我慢します。真面目に働いている我々のことを少しは考えて欲しいものです」と同席した政治家に食ってかかる。こういうシーンがあったのです。日本経済は前途多難…の想いを強くしました。

 金城さんが私の事務所に始めて訪問されたとき(6月5日)、次のような会話をしたのを覚えていらっしゃいますか?

(渡辺) 企業経営とは環境変化適応業です。環境変化はチャンスとピンチの両方を必ず生み出しますから。

(金城) 環境変化のことを考える人なんてほとんどいませんよ。

 金城さんのご認識は実に正しいのです。今つくづく思っています。

(2)
中小企業の経営者の方々に「世界はこれからどうなるか?」「だから日本経済はどうあるべきか?」「だから日本の企業はどうあるべきか?」「だから組織・人を動かすに当たってどういうことに留意すべきか?」ということを順次講演したことがあります。

 この講演会後開催されたパーティーに参加しましたら、某社長がコップを片手に私のところにやって来ました。そして、次のようなことを言いました。

 「世界経済のこと、日本経済のこと、企業経営のこと、組織・人の動かし方のことをごちゃ混ぜにした話、こんなの今日が始めてです。吃驚すると同時に頭が混乱してよく理解できませんでした。人それぞれの専門分野が決まっているのです。先生のようにあらゆる分野のことを論じするような人を私は信用しません」

 過去の延長線上をひたすらがんばるだけでよい。そういう時代は終わり、「思考の三原則」(全体を見る/長い目で見る/根本的に考える) の適用が必要不可欠になりました。だからこその、私の講演だったのです。ところが、その意図が伝わらなくって残念な想いがしました。そして、1997年1月に刊行された拙著『脱集団主義の時代』の取り扱いを思い出し、得心した次第です。

 この本は世界経済・日本文化・地域経済・企業経営のあり方を一体的に取り扱いました。したがって、伝統的書籍分類に収まりませんでした。大手書店は陳列場所に悩み抜いた結果、「日本人論」のコーナーに置くことになってしまいました。

 このような状態は相変わらず続いています。“環境音痴”を主因とする「日本の代表的製造業の相次ぐ超巨額の赤字 (2012.3月決算)」が何よりの証拠です。(関連記事 ⇒ 『今必要なのは総合的創造的脳力の持ち主) です』)


悪しき固定観念を正す方法
プロフェッショナルQ&A

(3) 長年のアメリカ生活から帰国して企業経営に乗り出した女性と次のような会話を交わしたことがあります。

(女史) 経済がグローバル化して日本経済が駄目になった理由は明白ですよ。日本のホワイトカラーはアメリカと比べて生産性が質・量共に非常に低いんです。

(渡辺) 何をおっしゃりたいのですか?

(女史) 面談って極めて大事だけど、能率を上げたいじゃないですか。ですから、ひとつの事柄には様々な要因が絡まっているから色々なことをまとめて一度にお話しするんです。そうすると、「話が発散してしまって、何をおっしゃっているのか理解できない」と言う人が多いんです。きちっと体系的にお話をしたにもかかわらず…ですよ。

(4) 私がシンクタンクに勤務していたときのことです。書いてあることの要点をレポートする文献調査をある大学院生に頼んだのです。そしたら、納得できない箇所があったために、そこでストップ。したがって、納期がやってきても約束が履行できないのです。この本の本質に関わる箇所ではないので、飛ばし読みをすればよいにもかかわらず…です。

 例えて言えば、どんな森なのかを調べて欲しい…と頼んだにもかかかわらず、一本一本の樹木のことにこだわってしまったのです。

 以上の「1・2・3・4」は ── 何人か「話が発散して落としどころがわからない」「何が言いたいのかわからない」「羽ばたけるようになるための要因が明確でない」「事例に間違いがある」等の意見もありました…との記述(私の講演に対する一部受講生の感想)に対応するものです。

創業サポートセンターへの期待

 それから、「当初から先生とご相談させていただいた講演内容についてもう少し詰めが必要だったのではと反省しております」とのことですが、お互いに事前に詰めたものと思っています。なぜなら、話し合いにより二つの結果を得ることができたからです。

(1) 創業は創業に漕ぎついてくれさえすればよいではなく、長期に亘って成功できるように創業してくれる。これが到達目標である。

 私の事務所と自宅があるJR大森駅至近距離に立地していながら、パン屋とコロッケ屋が相次いで潰れました。いずれも味もよくそこそこの客足でした。にもかかわらず…です。甘い時代は完全に終わったのです。このことから明らかなように、創業に成功し続けるためには、前述した「思考の三原則」の適用が必要不可欠なのです。

 この問題の考え方の続き ⇒『理に適ったストーリーに基づいた行動を採る者のみが新規事業開発に成功できる


(2) 貴創業サポートセンターの会員は「創業を目指して頂く方」「転職に活路を見出して頂く方」「やる気満々の気持ちで下請け的な仕事に就いて頂く方」の三つに分類する。

 上記「1」から明らかなように、会員全員を創業候補者にすることには無理があります。したがって、貴センターの最終目的は「雇用の拡大」とするのが妥当である、というコンセンサスが得られた、と理解しております。

当方からのフォロー提案

 以上で7月11日の貴メールに対する返事は終わりです。そこで、次は提案です。 ── 出席者の十分な準備を踏まえた「7月5日の講演内容に基づく質疑応答会」「ビジョンと実現策の策定の仕方の説明会」を開催することを企画されてはいかがでしょうか?

 創業サポートセンターの狙いは日本経済の光明です。日本の悪しき慣行を完全に打破して大発展されることを心から願っています。 


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