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個性的才能を引き出す性格診断の勧め

第5部 悲劇の人生の裏に臨機応変力のなさがある ─ 人生・仕事の問題解決者を登用しなかったことが悔やまれる ─ (ノンフィクション編)

三度目の覚醒剤吸引で実刑となった三田佳子の二男

母親と本人の組み合わせの悪さに根本的な原因があるかも ―─ 彼我の性格が分っていれば、禍の種は蒔かれなかったであろう ―─

2009.5.10

 ここで紹介する事例はインターネットや出版物に基づいての推理結果であってクライアントを診断したものではありません。クライアントから知りえた情報が新創業研究所から具体例で洩れることは一切ありません。ご安心ください。




三田佳子の性格無関心は高橋裕也を衝動強迫の虜にしてしまった

人生を総括しないと鬱積した欲求不満は解消しないであろう

(節子) 前回の議論で両親との関係で詰めるに値する興味深いことがあった。裕也君は「両親に思いのたけをぶつけたことがなかった」ということだけど、どうしてこうなったのかしら? 臨機応変の会話ができて初めて「こういうことを言っちゃうことは駄目かな」という心理的な障壁を取り払うことができる。ところが、裕也君と両親が接する時間が少なすぎたためにこうならなかったためだと理解しているんだけど。

(高哉) そうだと思う。だけど、濃密なコミュニケーションをしたい。こういうことで裕也君は二回目の逮捕で拘留中に不利になるにもかかわらず、覚醒剤仲間に手紙を出したんだと思う。

(節子) 貴方が両親に思いのたけをぶつけることができたのはそれなりの理由があることがよく分った。でも、裕也君がそうではなかった理由を理解できるようで理解できない読者は少なくないと思う。両親が揃って留守がち。これに母親である三田佳子さんの性格が加わった。これって貴方の場合とくっきりした対称性がある。でも、これだけでは「そうか。裕也君の場合は仕方がないなぁ」というようにはならないと思うの。・・・・・この問題を詰めてもらえないかしら?

(高哉) 三田佳子さんの性格はマンネリズムにはまることを決して許さないので職業人としては大きな武器になる。しかし、幼少の子供の母親としては問題がある。このことを別の逸話でしっかり認識する必要がある。

 犬を散歩に連れて行ったら帰り道が分らなくなるほどのめりこんでしまったことが示すように、彼女は新しい香りがすると、前後の見境なくふらふらとそこへ飛び込んでしまう。こういう女性は仕事を持つと仕事に無関係なことには「わが心ここにあらず」となりがちなので、自分を常に注視し、自分の気持ちに即応してくれることを求める幼少の子供の心を傷つけやすいんじゃないかな。

(節子) そうね。今紹介された逸話だけでなく、彼女の気持は外に向かっていることを示す例は他にもあるものね。東京女子美術大学の付属中学に入学したこととその後の行動なんかがそうよ。

 彼女は小さい頃から絵を描くのが得意だった。そこで、得意のなものはとことん磨きたいと思って付属中学に入学。ところが、同級生は自分よりも絵を描くのがうまい人ばかり。「それでは」とばかりに演劇部に入った。彼女は内向きの姿勢とは無縁の進取の気性の塊みたいな人。

  こういう人は似た性格の幼少の子供であればロールモデルになる。しかし、そうでないと、子供の心を傷つけたっておかしくない。そして、裕也君は母親との間に微妙な壁を感じるに至った。こういうことよね。

 となれば、「両親に思いのたけをぶつけたことがなかった」という裕也君の気持ちを読者の皆さんは納得できると思う。こういうことと裕也君の格好をつけたがる癖とどういう関係があるのかしら?

(高哉) 二度目の逮捕で拘留中に「Everything を聴いてガーデン・プレースをコートを着て丸いサングラスをかけタバコを吸いながら冬の街並を颯爽と歩いてみたいと思った」ということが『YUYA』の中に出てくる一節のことを指しているんでしょ。これも本人は気づいていないだろうけど、鬱積した欲求不満のひとつの表れだと思う。

 彼のような性格の持ち主は「これだ!…というアイデンティティを見つけ、それを自分の精神的な居場所にしたい」という想いが強い。しかし、そういう状態になれない。しかし、その状態のままだと精神状態が不安定。そこで、自己イメージを空想することにより自分の精神状態を安定させようとする本能的なあがき。このように解釈できるんじゃないかな。

(節子) 今の説明だけでは納得できないことがある。こういう人物が「これからは絶対に吸引しない」と固く決心しながら三度目の覚醒剤吸引逮捕となってしまったのはどうしてなのかしら? 読者のほとんどは「堪え性がない。だらしがない男だ」と思うんじゃないかしら? 他人の深層心理を見抜くことに長けた貴方に本人の気持ちを代弁して欲しいんだけど。

(高哉) 「男子、30歳にして立つ」という時期が迫っている。同級生は社会人として羽ばたいている。ところが、自分はやりがいのある仕事が見つからないので、すっかり落ち込んでしまった。この気持から逃れるためにふらふらと覚醒剤を吸引してしまったのだと思う。

(節子) 性格発の衝動強迫に支配されたままであるので、「視野が極端に狭くなっている ⇒ やりがいのある仕事が見つからない ⇒ 身体が覚えている楽ちんな方法で自分の気持ちを収めようとした」となってしまったんでしょうね。どうしたらいいのかしら?

(高哉) 創造的問題解決力のある人の力を借りて人生史を分析して、「そういうことだったのか。だったらこうしよう!」となってもやもやした状態から脱却しなければならない。裕也君は母親との関係は分かっているようで分っていない思う。あの太宰治だって自分を客観視できなかったために、悲劇的な人生になってしまったことを忘れてはならない。(必読のコンテンツ ⇒ 『悩みを寄せつけず、個性的才能を引き出す処方箋を創る』)


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