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 【斬新な着眼】


→日本が経済不況から脱出できない。責任ある立場の人物の無責任きわまりない行動が多くなった。この二つの忌まわしい現象の根元は同じである ― 日本人の行動の特徴を典型的に示す二つの話題から日本の行く末を考える(2001/10/6)

 すっかりご無沙汰しました。皆さんは次の二つの話題をインプットされて、どういうことをお感じになるでしょうか?

(話題1)日米のビジネス・パーソンの行動の際立った違い(実績主義vs能力主義)

 シリコンバレーに駐在する日本経済新聞の女性記者が「日本を離れて米国で2年間ジャーナリスト活動をして強く印象に残ったことは何ですか?」と尋ねられた。すると、彼女は「米国の大企業は相手が見知らぬ零細企業であっても、よいと思ったらどんどん取引をする。日本では絶対に考えられないことです」と答えた。

(話題2)難破してしまった「タイタニック号」にひっかけたジョーク

 救命ボートに全員乗り切れず、女性や子供を助けるために何人かが犠牲にならなくてはならない。英国人に「貴方はジェントルマンだ」と言うと彼は悠揚としてボートを離れた。米国人には「貴方はヒーローになれる」と言うとガッツポーズで海に飛び込んだ。次にドイツ人に「これはルールなのだ」と言うと納得して従った。最後に日本人に「皆さんそうしていますよ」と言うと周りを見渡しながら慌てて飛び込んだ。


 上記「二つの話題」に対する私の見解は次の通りです。

 米国は市場原理が徹底的に追求される開放的な社会。逆に日本は人間関係や過去の実績のみが重視されがちな閉鎖的な社会。これが「
話題1」の物語るところです。

 それではどうして日本人はこのように閉鎖的になってしまっているのでしょうか? 日本人は大昔から集団別に蛸壺の中に閉じ込められるような状態に置かれ続けて来たからなのです。村落共同体、幕藩体制、系列、終身雇用制度、派閥・・・・・・こう並べ立てられますと、多くの方は「なるほど」とお思いになられることでしょう。

 わが国のことを「同一の国内に無数の国境があるような状態になっている」と言いますと、「日本は規制が多いですからね」という反応が返ってくることがありますが、この反応は「半面しか語っていない」というべきでしょう。

 親類縁者である。個人的な長い付き合いがある。同じ企業に所属している。同じ系列に所属している。こういう関係がある者、つまり「ウチの人間」に対しては信頼し、暖かく対応する。そうではない者、つまり「ソトの人間」に対しては信頼せず、冷酷。これが多くの日本人の姿にずーっとなっていました。

 だから、合理を追求しなければならないビジネス・パーソンですら、「役に立ちそうでも知らない人には電話なんかしませんよ」と発言しがちなのです。

 そして、日本人は所属集団内では自分を極度に抑圧して生活し続けてきました。所属集団を離脱すると、経済的にきわめて不利になる。こういうことが原因していただけではありません。個性を発揮する。言い換えれば、創造力を発揮する。このようなことをしても得にならなかったからです。なぜでしょうか?

 模倣できるお手本が外国にあったからです。古くは中国の、明治になってからは西欧先進国の制度をそれぞれ導入。第二次世界大戦後は米国の技術を導入。わが国は精々「カイゼン」すれば事足りました。このことが何よりの証拠です。

 模倣や「カイゼン」ですむのであれば、試行錯誤を伴いがちな創造をしては損をすることになります。だから、日本の社会ではあまねく「減点主義」が採用され続けたのです。

 所属集団を離脱すると、経済的にきわめて不利になる。その上に、創造力発揮の余地がないに等しい。こういう状態でしたら、個を抑圧するしかありません。いいかえれば、周りに同調して行動するしかありません。だから、「
話題2」が物語る「横並び至上主義」が日本人に根付いてしまったのです。

  「横並び至上主義」は「自分の考えを持たない」に結びつきます。そして、人間は欲望の塊です。この二つがストレートに結びつくと、どういうことになるでしょうか? そうです。公共性のない無責任な行動が生まれます。個が確立されていない日本人には無責任な体質がビルトインされているのです。

  (しっかりした目標を持った人間は放置しておいても大丈夫。というよりは自由行動させるべき。一方、しっかりした目標を持っていない人間は何をするか分からないので、しっかりと管理する必要がある。こういう経験則があることを忘れてはならないのです)

 このように申し上げますと、「日本人は実直さで世界的に有名ではないか」…という反論があることでしょう。確かにその通りですが、個人の行動を縛り付けるものがあった上に、共通の行動規範があったから日本人は実直だったのです。

 幕藩体制、系列、終身雇用制度などの社会システム、欧米先進国へのキャッチアップ、物質的豊かさの追求等が「個人を縛り付ける」役割を果していたのです。ところが、この縛り付けてきたものがことごとくなくなってしまいました。こうなってしまいますと、元来の無責任さがいっせいに解き放たれざるを得ないのです。

 ところで、皆さんがご認識されていますように、模倣や「カイゼン」主義だけでは駄目な時代がやってきました。構想力・独創力が必要な時代がやって来たのです。ところが、このような能力は養われようがなかった日本人が圧倒的大多数を占めています。どうしてそうなってしまったのでしょうか? 次のような由々しき図式の実現が極めて多くなっているからなのです。

 極論すると仲間としか付き合わない ⇒ 異俗に対する免疫力がなくなる ⇒ 情緒的一体感最優先の習慣が醸成される + 常識化した減点主義が生み出した横並び至上主義が社会全体に根付いている ⇒ 社会全体の動きを学問したり、物事を分析的に考えることとは無縁の生活になってしまう。

 したがって、時代が様変わりしても過去の延長線上を突っ走るか、事態を更に悪化させるパッチワーク的な対策を講じるだけ。あるいは目立たないように身をすくめるだけ。経済人の行動はこのようになっています。だから、大きくクローズアップしてきたビジネス・チャンスをゲットできず不況から脱出できないでいるのです。

 このように申し上げますと、「多くの企業がビジネス・チャンスに対応できていないということは逸早く適切な体制を構築できた企業や個人は大飛躍できることを意味するのでしょうか?」という質問があることでしょう。「まったくその通りです」が答えです。


 最近「おや」…と思われる出来事がありました。なんとあの人事院が私に「問題解決へのアプローチ」という演題の講演を頼んできたのです。3時間ぶっ通しで国家公務員の皆様に熱弁を振るわさせて頂きました。講演終了後、辛口の話しが沢山あったにもかかわらず50名の出席者全員が2度にわたって私に大きな拍手を送ってくださいました。

 「このままでは、不良債権問題は沈没しつつある船の浸水のような性格を帯びたものとならざるをえない」と思っていた私は「日本は変れるかもしれない」と胸を熱くしました。そして、「微力ながら日本再生のために頑張ろう」と決意を新たにしました。

 このような時期に大手出版社「PHP研究所」の二人の優秀な編集者が忽然と私の前に現われて、「製造業がサービス事業進出に成功するためのマニュアルになるような本を書いて欲しい」…という依頼を受けました。
(『勝ち組メーカーに学ぶサービス事業戦略』がその結果です)

 人事院並びにPHP研究所とはそれまで面識はまったくありませんでした。私のホームページを見ての依頼でした。蛸壺型社会は最近になって急速に崩れ去りつつあるのです。構想力・独創力がありさえすれば、伸びやかに大活躍できる時代がやってきたのです。



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