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2010.2.14


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緻密な仮説に基づく調査能力が最重要なビジネス能力になる


個性的才能を引き出す性格診断の勧め

第5部 悲劇の人生の裏に臨機応変力のなさがある ─ 人生・仕事の問題解決者を登用しなかったことが悔やまれる ─ (ノンフィクション編)

性格無知 + 環境様変わり ⇒ 順調だった人生の暗転…ということもある

ポジショニング手法の適用を怠った→新しい立場の覚悟が不十分になった→臨機応変力を再構築しなかった→政権を投げ出すに至った…となった安倍元首相

2010.2.14

 ここで紹介する事例はインターネットや出版物に基づいての推理結果であってクライアントを診断したものではありません。クライアントから知りえた情報が新創業研究所から具体例で洩れることは一切ありません。ご安心ください。



安倍元首相を生かす道は有能なスタッフに支えられた首脳外交であろう ── 性格は乗りこなせば類希な才能になることを認識しよう! ──

田母神論文を巡る賛否両論は小沢一郎疑惑騒動同様にコップの中の嵐である ── 創造的問題解決力欠如の原因指摘に結びつく 故・森嶋教授の嘆きを真摯に受け止めなければならない ──

 先ず『複雑な問題の核心を見抜くことができない実態』をお読みください。「群れて横並びする人生」の危うさを痛感し、「堂々と独り歩きする人生」が必要不可欠であることを認識できるはずです。そして、以下のコンテンツはこの認識を深めるための材料になることでしょう。

その場しのぎの習慣 ⇒ 考え抜く力の欠如 ⇒ 短絡思考 ⇒ 創造力欠如…となっている

(節子) 国・地方自治体・企業・個人が閉塞状態から抜け出せず崩壊に向かっているのは世の中を新たに支配するロジックに適応できずエアーポケットの中でもがくのみとなっているからだ。貴方はこういうことをしきりに言うようになっているけど、民主党幹事長の小沢一郎さんを巡るマスコミ報道も似たようなものじゃないかしら? 土地購入資金源となった4億円の出所に依然として疑念を持たれている例のことだけど。(関連記事 ⇒ 『内需拡大を阻む根本的原因の補足説明』)

 こうした日本の体質をあぶり出すためにマスコミを大いに賑わした田母神論文を採りあげていいかしら? 政治の混迷を受けて安倍晋三待望論がちらほら出始めているようなので、新・保守の確立論を適切な方向に誘導することに貢献したい思いがあるの。

 日中戦争は中国コミンテルンの謀略である。日本人は東京裁判のマインド・コントロールにかかったままである。このように主張する田母神論文をどのように評価したらいいのかしら? 大分前に行われたテレビ朝日の緊急アンケート調査結果によると、賛成61%、反対33%となっていた。一方においてマスコミも政治家も田母神論文を袋叩きにしている傾向が強かった。どうしてこうなってしまったのかしら?

(高哉) ストレス発散手段としての間違ったナショナリズムが高揚している。以前言ったこういうことが原因しての国民感情が背景にあるんだと思う。これに対してマスコミや政治家が田母神論文を袋叩きにしていた傾向が強い背景には、次の図式に示す事情があるんじゃないかな。

 (日本はアメリカや周辺国を敵に回して生きていくことができない + 日本人はいわゆる空気を大事にする ⇒ アメリカや周辺国に迎合する自虐史観を甘んじて受け入れる考え方が定着した。いいかえれば、真相を語ることはタブーになった ⇒ 田母神論文はこのタブーに触れた) + 『複雑な問題の核心を見抜くことができない実態』がある ⇒ 盲点を抱えたままのマスコミや政治家は「これはまずい」となり、性格発衝動強迫に支配されることになった。

(節子) 深い思考を行わずストレス発散手段としての間違ったナショナリズムが高揚しているのが多くの国民の実態。大局観に基づいた言動を採ることが期待されているマスコミも政治家も短絡的な思考に陥っている。 ── こんなことだから日本の社会は閉塞状態から抜け出すことができないのね。日本の社会が目を覚ますように田母神論文を適切に評価してくださらないかしら?

(高哉) 田母神論文の是非は評価する時点次第だと思う。社会的な出来事は何事も因果応報。この因果応報はアダムとイブの時代にまでだって遡ることができる。こうならないためには、悪しき結果を招いた体制を断罪し、「体制を革新したから許して欲しい」とするやり方が必要になる。ここに東京裁判の意義があると考えたい。

(節子) 日本の正当性は太平洋戦争にはあるが、日中戦争にはない。こういう考え方が必要ということかしら?

(高哉) そんなに単純なものではない。というのは、アジア太平洋戦争の背景には分りやすくするために単純化すると、次の図式があるからだ。

アジア太平洋戦争突入の背景にある日本側の特殊事情
 徳川時代の末期に開国を迫られた ⇒ 独立堅持のために富国強兵路線を歩むことになった ⇒ 工業振興のために大量の原材料が必要になった + 人口が急増することとなった ⇒ 地下資源に乏しく、かつ狭い日本列島の限界が生じることとなった ⇒ 日本列島の限界を補うために中国を侵略することとなった ⇒ 日米の利害が衝突することとなった

 ⇒ 日本の勢力膨張を抑止することを目的とするワシントン条約が締結された ⇒ 関東軍は反発して満州事変を引き起こし、日中戦争に突入してしまった ⇒ 日米の対立は決定的になった。

(節子) アメリカは地下資源に恵まれた広大な国土を持っている。それに、植民地政策を採用していたのはアメリカだけではない。にもかかわらず、日本の中国侵略が日米の利害衝突にどうして結びつくのかしら?

(高哉) 植民地政策の背景には世界的規模での市場分割がある。そして、アメリカはこの面で大きく後れを取っていた。ここに根本的な原因がある。というのは、太平洋戦争突入前の欧米列強の勢力分布は次のようになっていたからだ。

          イギリス    27%
          ソ連       15%
          フランス     9%
          アメリカ     6.8%

(節子) アメリカは中国で勢力圏を拡大することによる出遅れを回復しようとした。そして、日本の勢力を削ぐためにワシントン条約を締結した。だから、アメリカのウィルソン大統領は「これまでの侵略は許される。これからは許されない」と言ったんでしょうけど、これって身勝手すぎるんじゃないかしら?

(高哉) 中国はアメリカにとって大不況脱出のためのニューフロンティアだった。したがって、中国侵略は日米共に生き抜くための手段だったと言える。きれいごとよりも生存権確保の方が優先されるのが世の常だから仕方がない面もある。しかしながら、国力において圧倒的に劣る日本がアメリカと対立しても勝ち目はない。そういう意味で、シミュレーションを適切に行うことなく独立堅持のために富国強兵路線を歩むことになった明治政府の決断は軽率だったんじゃないかな。

(節子) 欧米列強も日本も侵略国家であった。でも、日本は敗れた。したがって、日本は断罪されるべき。こういうことかしら?

(高哉) そういうことになるんじゃないかな。日本は愚かな戦いをしたんだ。大きな隙間市場を発見・創造することなく市場を寡占する超大企業に真っ向から対抗して経営が破綻したベンチャー企業と似たところがあるよ。欧米列強のいずれとも等距離で付き合う。市場を開放する。この二つを前提に欧米列強と不可侵条約を締結する道があったはず…という気がしてならない。ところがそうならなかった。この背景には次の図式があったんじゃないかな。

日本人が集団暴走に陥る仕組み
 (世の中を幅広く学問する習慣が欠如している + 環境が様変わりする ⇒ 重大な盲点が生じる) + (自分の性格と由来を知らない ⇒ 性格乗りこなしとは無縁になる ⇒ 刺激に対して情動的に反応する) + 日本的集団主義の影響が生み出した、周囲の空気に従う体質がある ⇒ アジア太平洋戦争への突入、いじめ…のように集団暴走する。(関連記事 ⇒ 『新時代が要求するブレークスルー発想を行わず「枠内思考」に留まってしまう日本のエリートの実態』)

非常事態の下での成り行き任せが衰退・没落に結びついているのは昔も今も同じである

(節子) アジア太平洋戦争に直結した満州事変を引き起こした関東軍は企業で言えば、一事業部の下部組織でしょ? 事業部長だけではなく社長を無視して社運を賭けたとんでもないことをしでかすようなことができたのはどうしてなのかしら?

(高哉)
なし崩し的な意思決定が次の図式の下に日本の社会に根付いている。このことをまず理解しなければならない。

 村落共同体が社会の中核を担う島国であった ⇒ 人々は所属集団を自由に選択することが困難となった ⇒ 集団の和と共存を何よりも大事にする伝統ができあがった ⇒ 合理的判断よりも人間関係の方が優先されがちとなった ⇒ 脛の傷をお互いになめ合うような人間関係ができあがった ⇒ その場しのぎやご都合主義の伝統ができあがった ⇒ 理路整然とした意思決定に違和感を感じやすい社会になった。


(節子)
かくして思考力を必要とする中枢機能は育ちにくくなり、セクショナリズムが社会全体に蔓延することとなった。この延長線上に関東軍の暴走がある。こういうことかしら?

(高哉)
そういうことだと思う。なし崩し的な意思決定が常識化している社会が関東軍の暴走を生み出したと考えるべきじゃないかな。

 「正規の手続きを踏まなくてもやってしまえば何とかなる」という考え方を関東軍内の過激派に抱かせ、天皇の統帥権を犯すことに結びついた。その結果、天皇は慌てて閣議を招集。しかし、事態の収拾はもはや困難であったので、関東軍の行動は正式に承認されて日中戦争に、更には太平洋戦争へと発展していった。

(節子)
今も変わらない、こうしたセクショナリズムの延長線上に開けた缶から虫が飛び出すような社会がある。(関連記事 ⇒ 『“井の中の蛙”症候群が増えている実態』) こういう状態が続く限り考え抜く力は養うことが困難になるしかない。というのは、「その場しのぎやご都合主義に陥る ⇒ 性格を乗りこなす生き方ができなくなる ⇒ 考え抜く力は養われなくなる」という図式を放置することになるんだから。

 こういうことになってしまうと、急がれるアメーバ的事業展開の呪縛からの脱出』は絶望的になる。話を戻すけど
「中国了解の日中戦争が行われた」という主張はどのように理解すればいいかしら? 貴方がさっき提起した図式と関係しそうな気がするんだけど。

(高哉) 貴女の想像通りだ。・・・・・考え抜く力が欠如している。決断・決行しなければならない。関係者全員の同意形成が重視される。 ── この三つが結びついてできあがった、日本人お得意のなし崩し的な意思決定が「中国了解の日中戦争が行われた」という主張になったんだと思う。こういう意思決定方法ができあがった背景には次の図式がありそうだ。

 日本的集団主義にどっぷり浸かって生きてきた ⇒ 全体主義でも個人主義でもない部分集団主義が根付いた ⇒ 人間関係がウチとソトに明確に分けられる ⇒ 癒着を必然化する垂直的民主主義が根付いた ⇒ お互いに“脛に傷を持つ”関係になった ⇒ 過去を暴かない習慣が根付いた ⇒ 成り行き主義が根づいた。

(節子) 話は関東軍のことに戻るけど、暴走を止めることができなかったのはどうしてなのかしら? さっきの図式だけでは納得しきれないの。

(高哉) 日本の中枢機能は二・二六事件五・一五事件がトラウマになっている上に『創造的統合戦略』策定力が欠如していたので、次の図式に陥ってしまったのだと思う。

 その場しのぎやご都合主義に引きずられる ⇒ 濁流のような勢いができる ⇒ コスト・パフォーマンスを考えて抵抗する意欲がなくなる) + 人間には性格発の衝動強迫に支配されると信じたいことを信じてしまう弱さがある ⇒ 楽観的に考えて深刻化した事態を放置する。

 ここに、真の中枢機能がない独裁政治の恐ろしさがある。今の日本で二・二六事件や五・一五事件のようなことはほぼあり得ないけど、民意を反映しにくい政治システムの下では政治家が勝手に徒党を組んで独裁政治を行うことは不可能ではないからね。

(節子) 日本の中枢機能を形式上担っている人が「自分の性格と由来をしっかり認識する ⇒ 性格を乗りこなす人生を送るようになる ⇒ 厳しくても現実を直視する ⇒ 適切な参謀を登用してゼロベース発想の下に創造的統合戦略を策定する」という図式を実現させればよかったのよね。今の政治にも当てはまることだけど。

(高哉) そうなんだ。同じことが田母神論文を巡る賛否両論についても言える。だから、次の図式に陥ってしまっているようなんだ。

 考え抜く力が欠如している ⇒ ゼロベース発想ができない ⇒ 適切な『ジグソーパズル思考』ができない ⇒ 丁半の博打のように対米追随あるいは反米のいずれかになりがちとなっている。

後世の歴史家は「小沢幹事長を巡る議論は滑稽だった」と評するであろう

(節子) うーん。土地購入資金源となった4億円の出所に依然として疑念を持たれている、民主党幹事長の小沢一郎さんを巡るマスコミ報道にも同じ匂いがするわね。日本を根本から変えようとしている小沢一郎さんを倒そうとしている勢力が裏に存在することが言われているけど、もっと本質をついた報道が必要だと思うの。そうでないと、国民は「群盲象を撫でる」ような状態になってしまう。

 日本を根本から変える必要があるのか? 小沢さん流の改革でいいのか?…といったことを解き明かすことができることに結びつく報道が必要だと思うの。そうでないと、暴走しやすい日本人は日本をして亡国路線を走らせてしまう。今の日本には野次馬ばかりの状態を受け入れる余裕は全くないんだから。

(高哉)内需拡大を阻む根本的原因の補足説明』で示唆したように日本は根本的に変えなければならない状態になっている。しかし、今のままでの小沢一郎独裁はまずい。内閣支持率急落対策としての鳩山首相による枝野行政刷新相一本釣りの許容で少し変わってきたけどね。・・・・・彼だって自分の考えが全面的に正しいとは思っていないはずだ。「みんなの党」に対する態度がこのことを如実に示している。

 彼は鳩山首相の就任演説に対する「みんなの党」の代表質問を数の力を利用して阻止したそうだけど、この背景には次の図式が実現していることがあると思う。

 『自己満足をとことん追求する傾向が強くなった』 + 既成組織のボスたちは『現実直視力が欠如している』 ⇒ 組織構成員と組織の利害が一致しない組織が多くなっている ⇒ こういう組織のボスたちは超然とした存在になっている ⇒ 支持基盤が弱体化している政党が生まれている ⇒ こういう政党は民意とはかけ離れた存在になっている ⇒ 無党派層の民意を結集しようとしている「みんなの党」の人気が上昇するに至っている。

 小沢一郎氏はこの図式に気づいているので、代表質問がこの党の人気をさらに煽ることを恐れたんだと思う。ここが大事なポイント。自分の考えが全面的に正しいと思っていれば、彼は受けて立てばいいわけだからね。

(節子) 小沢幹事長が今一番必要としているのは日本再生のための『創造的統合戦略』を適切に創ることができる参謀なんでしょうね。というのは、彼のことを次のように理解しているから。

有能な人材と犬猿の仲になることが今も昔もあるようだけど、これは性格が非健康的になっていることが少なくないことを意味する。

政治情勢の先を読むことに長けているようだけど、これは性格の健康状態が良いことを意味する。性格の健康状態が悪ければ、先を読むことなんかできないから。

貴方がさっき言ったように、鳩山首相就任演説に対する「みんなの党」の代表質問を数の力を利用して阻止した。政治的な情勢の先を読むことに長けているにもかかわらず。

(高哉) 彼が日本再生のための『創造的統合戦略』を適切に創ることができる参謀を登用するためには自分の支配欲ではなく国益を満たす。これを最優先できるような人格の持ち主にならなくてはならない。「己を捨ててこそ浮かぶ瀬あり」という言葉を彼にプレゼントしたい。

(節子) 貴方だったら小沢幹事長の態度を改めさせることができると思う。貴方が納得できる形でのプロジェクトが発注されればだけど。でも、現実的には困難よね。そこで、読者に代わって二つだけ質問させて欲しい。彼は自分との違いをどうして認めないのか? 一方において、先の展望力があるのはどうしてなのか?… 日本の命運にかかわることなので是非答えて欲しい。

(高哉) 適切に判断するにはあまりにも情報が不足しているので、軽率なことは言いたくない。しかし、僕も国を思う気持ちが強い人間であるので、参考意見を言わせて貰う。・・・・・次の図式が実現しているからじゃないかな。

 「日本が真の民主主義国家になるためには二大政党制が必要である」と思い続けてきた。民主党が単独政権を担えるようになって初めて二大政党制が確立できる。ところが、連立政権の中心にある民主党は寄せ集めの政党であるのでまとまりにくい + 小沢幹事長には『性格が生み出している独特の行動力学』がある ⇒ 政治情勢の先を読む力が性格発衝動強迫によって培われた ⇒ 不安定な政権をまとめ上げるために必要な強権発動が行われている。

(節子) なるほど。貴方が「相手の性格と立場が分かれば、相手の行動を読むことも相手を自在に動かすこともできる」と主張し続けていることの正当性がよく分った。・・・・・民主党が夏の参議員選挙で勝利して単独政権を樹立できれば、日本は真の民主主義国家になり、再生の道を歩むことができるようになるのかしら?

(高哉) 僕がさっき言ったことが実現できなければ日本再生は難しい。というのは、民主党が単独政権を樹立できても寄せ集め所帯のままでは安定政権はできないし、仮にできても信念なきその場しのぎの体質のままでは国家運営にメリハリをつけるために期待される二大政党制は本当の意味で確立されようがないからだ。

 自民党がだらしがないから元の木阿弥になってしまう…という意味ではない。適切な『創造的統合戦略』がない限り何をやっても駄目だ。(関連記事 ⇒ 『二大政党制失敗の背景には政党の脳力不足があったことも忘れてはならない』)

 日本的集団主義の影響を強く受けた人がほとんどである社会はしっかりした支えがないと、アジア太平洋戦争に突入した時がそうであったように液状化しやすいことを忘れてはならない。

 したがって、小沢幹事長が疑惑を撥ね退けることができてもできなくても大勢には影響がない。『創造的統合戦略』とは無縁の漂うような生き方が通用するのは過去の延長線上を歩むことで事足りる時代であることを肝に銘じなければならない。このことは『デフレ経済の本当の理由と打開策』をよく読めば納得できるはずだ。

 こういうことはエアーポケットの中でもがくような状態になっている企業や個人についても当てはまる。(関連記事 ⇒ 『民間経済は中枢機能の麻痺が目立っている個人のパワーが大幅に不足している』) 『トップページのイラスト…等』をもう一度見直して欲しい。

国民一人一人、ひいては日本の力強い再生はもやもや感の払拭から始まる

(節子) 「小沢幹事長不起訴。幹事長職続投へ」となったことを受けて、自民党の石破政務調査会長は「黒でなくても白ではない」と切り返した。でも、この表現は生ぬるいような気がする。次のような新聞報道があることを考えると、「限りなく黒に近い」と言うべきじゃないかしら?

他でも16億円の政治資金が不記載
出所:100203付『朝日新聞』
出所:100205付『朝日新聞』

 「限りなく黒に近い」小沢幹事長がこのまま無罪放免となってしまうと、次の図式が待ち受けることになり、危機に瀕する日本の再生は間に合わなくなってしまう。

 多くの国民は「政権が交代しても相変わらずだ」と思うに至る ⇒ 投票率が低迷したままとなる ⇒ 旧態依然とした組織票がものを言い、適切な政治家を選出しにくくなる ⇒ 適切な政策に基づく国の舵取りができにくくなる。

 こういうことを認識しても、貴方の「小沢幹事長が疑惑を撥ね退けることができてもできなくても大勢には影響がない」という主張は適切なのかしら?

(高哉) 事を曖昧にして漂うような生き方を是とする日本社会の体質が是正されない限り僕は自分の主張を撤回する気はまったくない。

(節子) 今回の事件はうやむやなままにすることはできないし、そうならないんじゃないかしら。というのは、その後の世論調査によると、少ないものでも「小沢幹事長辞任を」が68%となっている。このことは国民の多くは「小沢幹事長不起訴。幹事長職続投」に猛反発していることを意味する。

 そして、この猛反発は野党が要求している国会証人喚問を小沢幹事長側が拒んでも拒まなくても更に強まることが予想される。拒むことは「後ろめたいことがあるからだ」ということに、拒まないことは実態のあぶり出しに結びつくでしょうからね。

 こういう情勢の下で小沢幹事長を告訴した市民団体の要求が通り、『検察審査会』の開催が決定した。その上、起訴決定の元秘書・石川衆議院議員達の裁判が行われる。・・・・・小沢幹事長体制は長持ちしそうにない。でも、政治資金規正法のことをもっと知らないと、確信を持てない。土地購入資金が小沢幹事長の個人資産から本当に出たものだったらどうなるのかしら?

(高哉) 政治家に怪しげな資金を持たせないことが『政治資金規正法』の趣旨であるので、出所のいかんを問わず収支報告は必要だ。但し、この背景には日本社会のだらしなさを物語る次の図式があることを忘れてはならない。

 日本的集団主義の影響を強く受けている ⇒ その場しのぎの習慣が染みついている ⇒ 目先の私利私欲で政治家を選出・評価する人が少なくない ⇒ 自民党時代同様の利益誘導型政治が行われやすい ⇒ 日本再生のために必要な公共支出が行われにくくなる。

(節子) 数において政治家は検察官を遙かに上回っていることを考えると、検察の対政治家粛清効果を上げるためには検察が怪しげな大物政治家に対して執拗な態度を採り続けるのは仕方がない。検察vs小沢一郎の抗争が延々と続くのはこの脈絡の中にあることがよく分った。でも、検察の恣意性に任せておくと、冤罪事件は減らない。このことをどう考えればいいのかしら?

(高哉) 「国会が政治資金規正法のガイドラインを自ら設定すべき」という意見があるが、その通りだと思う。そのためにも小沢幹事長は国会証人喚問に応じなければならないと思う。応じなければ、貴女がさっき言ったように国民の多くは反発して民主党は夏の参議員選挙でその分不利になるだろうね。

(節子) 裁判や国会証人喚問で小沢幹事長の疑惑が過去にまで遡って明らかにされ、正されることはその限りにおいて国民にとって歓迎できる。検察の恣意性も明らかにされ、検察の民主化に結びつくことが期待できるし。でも、民主党が大打撃を受けるだけでいいのかしら? 「小沢幹事長不起訴。幹事長職続投」を受けて鳩山政権の不支持率がとうとう支持率を上回ってしまったのよ。旧態依然とした自民党復権のきっかけになってしまうのも困る。

(高哉) 「民主党か、自民党か」となる前に大事なことがある。金権体質の政治が相変わらず続いている根本的原因を明らかにする。こうなるまで国民的論議を展開しなければならない。そうでないと、表面的な裁判や国会審議になってしまう。

(節子) 貴方にこれまで教えてもらったことを整理すると、日本の政治が金権体質になっているのは「圧倒的大多数の人が日本的集団主義の影響を強く受けている ⇒ 日本人の殆どにその場しのぎの習慣が染みついている ⇒ 政治家の選び方が不適切になっていることが多発している ⇒ 適切な政策に基づく政治が行われにくい ⇒ 金権政治が効果を発揮しやすい」という図式が成立しているからよね。

 「金権政治はかくかくしかじかの理由で国民を不幸にしている」ということが明らかにされないと、貴方の期待通りにはならないと思う。新しい行動を引き出すために必要不可欠な納得いく説明をお願いできないかしら?

(高哉) 貴女が今提起した図式と僕がさっき提起した図式をまとめて体系化させればいいんじゃないかな。この体系化を行うと、次の図式が浮かび上がってくる。

 (圧倒的大多数の人が日本的集団主義の影響を強く受けている ⇒ 日本人の殆どにその場しのぎの習慣が染みついている ⇒ 政治家の選び方が不適切になっていることが多発している ⇒ 適切な政策に基づく政治が行われにくい ⇒ 金権政治が効果を発揮しやすい ⇒ 大物政治家の裏取引がなくならない ⇒ 国益軽視の行政が行われやすくなる)

 + 勤務先の企業が低迷しているとやる気を失う人が多い。このことが物語るように自分のビジョンを持っていない人が殆どである ⇒ 「時代が変わった。自立と創造の人生を送らなければ」と思っても意欲がなえてしまう ⇒ マンネリズムから抜け出すことができない ⇒ 『複雑な問題の核心を見抜くことができない実態』を踏まえた生き方ができない ⇒ 諸悪の根源である閉塞状態から抜け出すことができない。

(節子) 今貴方が提起したし図式を周知徹底させなければ、表面的な裁判や国会審議になってしまうことがよく分った。でも、莫大な広告宣伝費を投じても思うような効果が上がらなくなっているのが今の世の中なので、この周知徹底は絶望的ね。となると、別の対策が必要になる。どうすればいいのかしら?

(高哉) 僕が新米商社マンだった頃のことだけど、男芸者をよしとする風潮が社内にあったことに強く不満を抱くに至っていた。このことを父親に言ったら「今の立場で会社全体を改革するのは不可能に近い。そんなことよりも自分を徹底的に磨くことを最優先しなければならない。そうすれば自然に道が開けてくる」と諭された。同じことが言える思う。

老害が発生する仕組み=ワーキング・プアーになる仕組み

(節子) 世界の成長センター・アジア太平洋の拠点に立地し、世界第二の経済大国の遺産もある日本列島の重要性は増すばかり。これは日本が没落路線を歩むとしても日本列島には活躍のチャンスが逆に増えることを意味する。(関連記事 ⇒ 『米軍基地再編成は大きな果実を生む先行投資になり得る』)

 但し、このチャンスを掴み取るためにはきらりと光る才能と異文化理解力を培わなくてはならない。そうすれば、所属組織や国とは関係なく堂々と独り歩きできるようになる。(関連記事 ⇒ 『世界経済の超バブル崩壊克服のために日本が採るべき決め手&働く人を取り囲む環境』)

 ここに、『個性的才能を引き出す性格診断』の意義がある。こういうことなんでしょう? でも、これだけでは刺となっている日本的集団主義が引っかかったままなの。どうしたらいいのかしら?

(高哉) 貴女の言うことはもっともだ。納得できて初めて態度を改めることができるようになるので、「生き方を変えなければならない」という信念がないとその後の粘り強い行動が続かないからね。こういう時に威力を発揮するのが『ポジショニング手法』の適用だ。

 日本的集団主義のポジショニングを目的として日本や個人の歴史を分析することを強く勧めたい。僕に任せてもらえれば、『斬新な着眼』に満ちた『新創業』への道が歩めるようになることを保証できる。

(節子) 新創業計画の大前提である、磨くに値する個性を見抜くための『個性的才能を引き出す性格診断』が必要になる。このことは理解できる。でも、「よし、そうしよう!」となるための後一押しが必要。異文化理解力と関連付けた説明をお願いできないかしら? そうでないと、染み付いた問題先送り体質に負けてしまう人が多いと思う。

(高哉) 事業国際化の必要性に迫られた海外支店網を張り巡らせた。にもかかわらず、業績のジリ貧路線から脱出できない旅行会社の例が役に立つと思う。この会社がこうなってしまった背景にはどうやら次の図式があるようなんだ。

 人間関係をウチとソトに明確に分ける習性が根づいている + 人間には自己否定感に陥ることを避ける本能がある ⇒ ソトの人間は避け、ウチの人間としか付きあおうとしなくなっていった ⇒ 異文化理解力を培うことができなくなった ⇒ 外国人の客を避けるようになった ⇒ 海外に店を構えながら日本の顧客しか相手にしなくなった

 こういう現象は旅行会社に限ったことではないので、このままではデジタルネイティブの時代が近づくにつれて日本のビジネスパーソンの不幸度は増すばかりとなってしまう。(関連記事 ⇒ 『日米のビジネス・パーソンの行動の際立った違い』)

鳩山政権が目指している日本の社会構造は適切である

(節子) 幸せな人生を送りたいのであれば、『個性的才能を引き出す性格診断』を急がなくてはならないことがよく分かった。話を戻させて頂いてもいいかしら? 日本の歴史を本格的に分析するまでもなく脱『日本的集団主義』の必要性を多くの国民に痛感させる。こう持っていくためにも裁判や国会証人喚問で小沢幹事長の疑惑が過去まで遡って明らかにされることが大事なのね。

 小沢幹事長のことはともかくとしても新政権のことで聞きたいことがある。日本的集団主義の『ポジショニング』を目的とする日本の歴史の分析は相当進んでいる貴方に聞くんだけど、「小沢幹事長不起訴。幹事長職続投へ」となった直後の世論調査で政権不支持が政権支持を初めて上回ってしまった鳩山政権の長所って何かしら?

 タコツボ型からネットワーク型の社会構造への転換を『脱集団主義の時代』を1997年1月に出版してから一貫して提起し続けている貴方のことだから「日本の社会に地殻変動を引き起こすことに結びつく図式に端的に現われている」という返事になることは分っているんだけど、もっと詳しい説明をして欲しいの。

(高哉) 「群れて横並びするだけで大過なく過ごすことができた」から「堂々と独り歩きできるようになることが必要になった」。こういう時代の変遷を念頭に置いて「国民直結型政治がなぜ必要なのか? どういう影響を及ぼすか?」を考え抜けば、鳩山政権の長所は自ずと明らかになる。

(節子) 自民党時代の各種団体を通しての国民統治は国民一人一人が自立と創造力を強化する意欲を奪うことに結びついていた。それでも、大過がなかったのはほぼ一直線での成長が可能であったからだ。ところが、『先行きがどんどん不透明になる』時代を迎え、チャンスは移ろいやすく、ピンチは突如としてやって来る時代にピラミッド型組織が無力化するように自民党の統治方式は通用しなくなった。

 そこで、国民一人一人が自立と創造力の強化を狙って各種団体ではなく国民一人一人のパワーアップに結びつく政策を実施する。そのために、国民直結型の政治を行うこととなった。こういうことだと思う。でも、思考力を鍛えてこなかった国民が危機に瀕する日本再生の牽引車に直ちになることは難しいんじゃないかしら?

(高哉) まったくその通りだ。このことを企業経営で例えると分りやすい。現在の事業にしがみつく限りは衰退路線を歩むしかなくなった場合、新規事業の開発が必要になる。この時、社長が「新規事業を開発しよう!」と号令するだけでは駄目。なぜなら、思考範囲が360度では樹海をさ迷うような状態になってしまいがちだからだ。ところが、陳腐な例だけど、「月へロケットで行こう!」と号令すると、たちまち現実味を帯びてくる。というのは、次の作業が可能になるからだ。

 月へロケットで行くことを可能にする要因を詳細に洗い出してその結果を体系化する ⇒ この体系を念頭に置いて自社の経営資源を分析する ⇒ 月へロケットで行くために不足している経営資源を把握する ⇒ 不足している経営資源の調達策を考える。

(節子) 国民が危機に瀕する日本再生の牽引車になるためには、適切な進路の設定が必要不可欠であることがよく分った。そして、世の中を支配する新たなロジックを次々と見抜かなくてはならない時代になったことを考えると、適切な進路の設定は今までになく重要になったわね。『複雑な問題の核心を見抜くことができない実態』を肝に銘じないと幸せになれないことを痛感した。とは言うものの疑問もある。

 (世の中を支配する新たなロジックの例 ⇒ 『新時代のビジネスモデル内需拡大を阻む根本的原因の補足説明』)

  「エアーポケットに陥らないための抜本的対策」が有効であることはよく分かるけど、個人的努力にフォローの風が吹くようにして初めて日本再生が本格化すると思うんだけど、この点はどうなのかしら?

(高哉) 日本を含めた世界は『IT化されたレタスビジネス』のような社会に不可逆的になっていくので、『複雑な問題の核心を見抜くことができない実態』を踏まえた個人的努力にフォローの風が吹くように間違いなくなる。分りやすくするために単純化すると、次の図式が待っているからだ。

日本が目指すべき社会像
 (各種団体ではなく国民と直結した政治を行う + 世界が一人一人に大きく広がる時代になっている ⇒ 独り歩きの必要性が生まれる ⇒ 堂々と独り歩きするための条件を考えるようになる ⇒ きらりと光る才能と違いを認めることができる力を確実に培うことを可能にする『個性的才能を引き出す性格診断』を受ける人が急増する) + デジタルネイティブの時代にどんどんなっていく ⇒ 『永遠の経済成長を可能にする秘訣』の世界に入る。

緻密な仮説設定効果が生み出す調査能力が最重要なビジネス能力になる

(節子) 貴方が今提起した社会のあり方は雇用拡大に結びつくだけではなく、他人を思いやる遺伝子を持っている日本人の特徴をも生かせる。したがって、この肉づけと前途に横たわる障害除去策があれば、日本再生のための『創造的統合戦略』になると思う。

 前途に横たわる障害としてまず浮かぶのが国益よりも省益を優先させる体質を持ち続けている中央官庁。この抵抗勢力を正すにはマスコミの力を借りる必要がある。ところが、「頼りがいがある」とはどう考えても言いきれない。このように言うのは小沢一郎疑惑を巡る報道だけではなく、歴史的な事実に基づいている。(関連記事 ⇒ 『過剰同調を煽るマスコミに用心しよう!あるべき世論形成も容易ではない』) このことをどう考えたらいいのかしら?

(高哉) 間違った報道をし、それを指摘すると「記者会見の時間が短かすぎる」という返事が返ってくる。このことがマスコミの本質を物語っている。こういう実態に陥っている原因はなんだと思う?

(節子) 貴方の得意技である次の図式を実現させることを可能にする勘が生み出す『斬新な着眼』力がないからなんでしょうね。

 公開情報に基づいて緻密な仮説を設定する(例 ⇒ 『公開情報活用例4段階アプローチ』) ⇒ ピンポイントの質問ができるようになる。のみならず、仮説の検証と肉づけに必要な情報を見逃さなかったり、事の本質を見抜く閃きが生まれやすい状態になる ⇒ カタログや会社案内の補足説明を電話で受けるだけで仮説の検証と肉づけができる ⇒ 特定企業の鋭く洞察した事業戦略を居ながらにして詳細に描き出すことができる。

 こういうことができない実態はマスコミだけではなく日本の社会全体にはびこっている。そして、これが「空気に従う」という現象に結びついているんでしょ? 「このままでは駄目だ」と断言したいので、「空気が支配する」ことの是非論を理路整然と展開して頂けないかしら?

(高哉) 貴女が想像しているような「空気が支配する」世の中は良かった時代があった。でも、そういう時代は終わった。このことを単純化して比較すると、、次の通りになるんじゃないかな。

(過去) ほぼ一直線の成長が可能であった ⇒ 過去の延長線上を歩むことで事足りた ⇒ 民意には大過がなかった ⇒ 「空気に従う」でOKな場合が多かった。

(今後) 先行きがどんどん不透明になる時代になった ⇒ 『異変待ち受け』力、『洞察力』が必要になった ⇒ その場しのぎ主義から生まれた民意は危ういものになった ⇒ 「空気に従う」はOKではない場合が多くなった。

(節子) 「あの人はKY (空気が読めない) だ」と言って非難する過剰同調を強要する傾向が強くなってきたことを考えると、さっきの図式を実現できる人はほとんどいないということになる。ということは次の図式に結びつくこととなり、日本が目指すべき社会像の実現が難しくなるんじゃないかしら?

 ( 日本の社会は液状化しやすい ⇒ 『二大政党制失敗の背景には政党の脳力不足があったことも忘れてはならない』にあるようなことは治りそうにもない) + 国益よりも省益を大事にする中央官庁の体質は相変わらずである ⇒ タコツボ型からネットワーク型の社会構造への転換が進みにくくなる。

(高哉) ネットワーク型社会構造への転換は遅れるけど、非可逆的な「デジタルネイティブの時代にどんどんなっていく」現象があるので、『IT化されたレタスビジネス』のような社会は間違いなく実現の方向に向かう。心配すべきは次の由々しき図式が実現するかもしれないことだ。

 (“バスに乗り遅れた”人々の貧困化が進む ⇒ 社会が不安定になる ⇒ 政治的に混乱する ⇒ 適切な政治的決断が行いにくくなる) + 経済的に疲弊したアメリカが躍進著しい中国にすり寄る ⇒ 資源エネルギー小国であり、かつ憲法9条の縛りがある日本の安全保障に不安が生じる。

 ここに安倍元首相復権の芽があるのかもしれない。というのは、彼は伝統と文化を大切にすることを前提に様変わりした環境に適応させつつ崩壊しつつある共同体を再構築しようとした。したがって、『「着眼は実に良かったのだが…」という御定まりのコースになってしまった』といったようなことを改め、日本が目指すべき社会像の適切な肉づけを心がければ、『性格』もプラスして国民に自己否定感を抱かせることなく改革を推し進めることができるだろうからだ。

 (関連記事 ⇒ 『アジアとの関係強化はグローバリゼーションの一環でなければならない中国共産党独裁体制の維持には日本政府の協力が必要不可欠である』)

(節子) 「資源エネルギー小国であり、かつ憲法9条の縛りがある日本の安全保障に不安が生じる」ことにならないようにするためには私がさっき言ったことを踏まえて日本国内を積極的に国際化することになるんでしょうね。だとすると、惨めな思いをしたくない人はきらりと光る才能と違いを認める力を培う道を歩むことを急がなければならない。

 この時に必要な生き方は何かしら? 『個性的才能を引き出す性格診断』を受けてプロフェッショナルへの道を歩まなければならないことは分かる。でもこれだけであると、分りやすい行動目標にはなりにくい。「分った。よーし…」となるような要約的な表現をしてくださらないかしら?

(高哉) 専門的能力は陳腐化の危険性が待っているので、『コミュニケーション能力』に裏打ちされた創造的問題解決力を培うことを強く勧めたい。(関連記事 ⇒ 『構想力・独創力を身につけることを最優先させよう!日本全体の脳力・能力向上の支障となっているポスドク問題解決のあり方』)

 このように言うと、「これまでそんなこととは無縁の人生を送ってきたので、気が遠くなってしまう」という諦めが出るかもしれない。こういう人には渡辺高哉の特技を駆使するが故に『本当の頭の良さの源・脳細胞間の円滑なネットワーキング力の抜本的強化に結びつく、新創業研究所が提供する悩み事相談の活用をを強く勧めたい。


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