「人生は一度しかない。自分で人生の舵取りを適切にできるようになりたい」と思う人が急増しました。なぜなら、この背景に次の四つがあります。
しかしながら、自分を変えることは容易ではありません。なぜなら、メリハリある思考を妨げる日本的集団主義が次の図式に結びつくことが多いからです。 (行動力学的な側面を持つ性格に支配された生き方をしてきた + 不確実性が高い世の中に振り回されないようにするために、固定的な認知パターンを持ちたがる ⇒ 「あの人はこういう人だ」といった具合に人間像が規定され、社会的役割が一方的に与えられる ⇒ この役割と異なる言動を採ると不信感を抱かれる) ⇒ その場しのぎの習慣もあいまって一方的に与えられた役割にしたがって思考・行動しがちとなる ⇒ 一方的に与えられた役割に相応しい脳のシソーラス機能になってしまう ⇒ 宿命「脳のシソーラス機能が人間の言動を規定する」を背負うことになる。この宿命に逆らって果敢な言動を採ると、臨機応変力が欠如しているが故に「生兵法は怪我の元」となってしまう。 一方的に与えられた役割が固定化するといつの間にか自分に染みつくイメージとなり、思い通りの人生を送ることを困難にし、袋小路に追い込まれてしまうのです。そして、この袋小路からの脱出は困難になってしまうのです。 人生をやり直すためにイメージを刷新しようとすると、周囲の抵抗を受けて事態が却って悪化してしまう。この壁を乗り越えようとしても一方的に与えられた役割に相応しい脳のシソーラス機能ではどうにもならない場合が多いからです。 この典型的な例となるのが異性交遊で有名なナポレオン皇帝の妹「ポーリーヌ・ボナパルト」でしょう。彼女は「男も自分と同じように自分を遊び相手としか考えていない」と思うようになり、奔放な異性交遊を行うようになったようです。この自縄自縛ができあがる様子を図式化してみましょう。 (本人が性格に振り回されて特徴的行動を採る ⇒ 周囲の人々は「あの人はかくかくしかじかの人だ」と勝手に心理的レッテルを貼る ⇒ 本人も自分に貼られた心理的レッテル通りの行動をする) + 自分の行動を事後分析する人は皆無に近い ⇒ 本人の社会的役割が徐々に固定化する ⇒ 固定化された社会的役割に沿った行動が採られるようになる。 民主主義社会の中に生きていても自由自在の言動を採ることが困難になっている場合が多いのが実態なのです。 それでも過去は隠忍自重していれば生きていくことができました。しかし、相互依存を可能にしていた共同体の崩壊傾向が明確になったので、自立と創造力が必要になり、隠忍自重だけでは生き抜くことは困難になりました。そこで、「なんとかしなくては」と思い、このサービスを企画するに至りました。 イメージ刷新プロジェクトの必要性をより深く認識して頂くために身につまされるような事例分析を紹介しましょう。
間違ったラベルを貼られっ放しであったために不幸な人生を送ることになってしまった人物が渡辺高哉の身近にいました。安宅産業同期入社で原料部に一緒に配属されたSM君です。私は鉄鋼原料課、SM君は一般原料課でした。 私が入社6年2ヶ月後に安宅産業を辞めて暫くしてからSM君は、経理部に配置転換。彼は安宅産業に見切りをつけて退職。その後、転職を重ね行方不明になってしまいました。このような結果になってしまったきっかけは、上司の短絡的判断です。 彼は高松市生まれの高松市育ち。大学も地元の香川大学出身。東京、しかも商社にすぐに馴染むのは無理というものです。したがって、おどおどしていました。やがてこの上司から「とろい人間だ」と心理的レッテルを貼られてしまったのです。このレッテルは適切であったのでしょうか? 経済学部出身でありながら飛行機の運転免許証保有者であったことが示すように決してとろい人間ではありません。むしろ逆です。 彼が雄途空しく退社するに至ってしまったのは、上司の短絡的判断を正すことができず、横並び現象と風評被害の犠牲者になったからでしょう。彼から「肝心な最初が間違えてしまった」といったような嘆きの言葉を聞かされた頃の私にはなす術がなく、慰めるのみでした。今だったら救い出すことができるのに残念でなりません。
(節子) 飛行機の運転免許証保有者「SMさん」が自分の特技を直接活かせる会社に入社しなかったのはどうしてかしら? 新卒なんだから就職の選択の幅が広かったと思うの。彼の性格と歴史的立場で説明してくださらないかしら? (高哉) 人づきあいが得意な方ではない。そのためもあってか自分のアイデンティティと合致する方向で自分の存在を際立たせる空想癖があった。こういう彼にとってパイロットははまり役に思えたので、夢中になってライセンス取得の努力をすることとなった。当時の僕は性格と歴史的立場の識別力はなかったけど、今思うとこういうことだったのではないかと思う。 (節子) しかし、「パイロットは自分にとってのはまり役ではない」と思うようになり、別の道を選ぶことになった。ここまでは理解できるけど、どうして商社志望となったのかしら? (高哉) 当時の安宅産業に6年先輩の香川大学出身者がいた。自分のアイデンティティが定まらなかった。いいかえれば、確たる信念がないまま就職先を探していた彼は「華やかさが感じられる東京の商社は目立ちたがり屋の自分に合いそうだ + 田舎者の自分には道案内人が必要だ ⇒ 道案内人として同郷、かつ大学の先輩を頼ろう!」となったんじゃないかな。でも、この先輩はSM君にそっけなかった。 (節子) だとすると、SMさんがおどおどしていたのは致し方がないわね。でも、「このままではまずい」となり、自分自身を再構築しなかったのはどうしてなのかしら?彼は頭脳明晰だったんでしょ。 (高哉) 結論から先に言うと、彼には反省心が生まれようがなかった。今思うと、彼は次の図式にはまってしまっていたようだからだ。 彼は僕と同じ独身寮に住んでいたので生活コストが安上がりだった + ストレスが溜まる職場生活だった ⇒ 余剰資金の殆どを使う形で飛行機操縦の練習に休日を費やしがちとなった ⇒ 休日の飛行機操縦の練習を心の拠り所にして自分の殻に閉じこもりがちとなった ⇒ 新しい見方を採り入れにくくなった ⇒ 進取の気性引き出しの原動力「脳細胞の再編成」が進みようがなかった。(関連記事 ⇒ 『老害が発生する仕組み』)
(節子) 進取の気性引き出しの原動力「脳細胞の再編成」が進みようがない人は、保守的な日本の社会には多い。でも、進取の気性の持ち主であることが要求される商社マンであるSMさんが袋小路に追い込まれてしまったことに納得できない。休日の飛行機操縦の練習を心の拠り所にして自分の殻に閉じこもりがちだったとしても、それは課内のこと。彼に課せられた仕事の世界があるので、進取の気性引き出しの原動力「脳細胞の再編成」は進むんじゃないかしら? (高哉) 帰国子女に対する苛めに似た現象ができあがったからだと思う。このことを図式化すると、次のようになるんじゃないかな。 (年間売上高が三菱商事の4分の1。いくら頑張ってもこの比率が縮まらなかった当時の安宅産業には「三振してもいいから本塁打や三塁打を狙え」という号令が掛けられていた) + (日本人は異俗を受け入れないところがある ⇒ 「朱に交われば赤くなる」のが日本人の常識になっていた) + SM君はさっき言ったように自分の殻に閉じこもりがちだった ⇒ 業績責任を背負っている課長はおどおどしているために仕事ぶりがとろいSM君を受け入れる気持ちになれなかった ⇒ 日本の社会には同調圧力があるので、課員は「課長の右に倣え」となった ⇒ 習慣のロックがかかってしまった。 となれば、「上の空で仕事をする ⇒ 進取の気性を持ちようがない ⇒ 脳細胞の再編成は進みにくい ⇒ 袋小路に追い込まれた」となってもおかしくない。 (節子) オーム真理教信者達の団結力が「(同じ志の人間集団の中で生活している ⇒ 自己肯定感に浸ることができる) + 世間と隔絶している +心理的に追い込まれて救いを求めて入信している⇒ 社会的帰属本能が共同生活している集団に向かって働く」」という図式に起因していたのとどこか似ているところがあるわね。 (高哉) 心理的に追い込まれているので、現実直視力が損なわれている。この点では似ているが、似ているのはそこまで。むしろ、SM君の悲劇の本質は悲劇のアジア太平洋戦争の根本的原因と似ている、と思う。SM君が所属していた課のメンバーもこの戦争突入時の日本人も冷静さを欠いているという意味で集団暴走だからね。 こういう短絡思考が「正社員でなくなると、元に戻ることが難しくなる」ということにも結びついているのかもしれない。この現象の背景には次の図式がありそうだからだ。 (正社員でなくなる ⇒ 行動追跡が可能なれっきとした組織内での記録が途絶える) + 日本人一般の特徴「信を相手の腹中に置くことができない」 ⇒ 不可解な人物であるという心理的レッテルが貼られる。 (節子) 貴方が話を遠回りさせた意図が分かる。「正社員でなくなると、元に戻ることが難しくなる」の背景にある現象が課内の人間と交り合わないSMさんの身に降りかかってしまった。こういうことを言いたかったからなんでしょうね。正当な理由があっても群れない人間は誤解され、“村八分”にされてしまうことが多いものね。SMさんの悲劇は教訓になるように図式化すると、次のようになるのかしら? (間違ったラベルを貼られてしまった ⇒ 打開策を講じなかった ⇒ 心の安らぎを求めて別世界に逃げ込んだ ⇒ “村八分”にされてしまった ⇒ 会社を辞めざるを得なくなった) + (人生を総括しなかった ⇒ 失意の念を払拭できなかった ⇒ 現実直視力が損なわれ放しとなった) ⇒ 逃げ込むような転職を繰り返した ⇒ 逃げ場がなくなり、行方不明になった。 (高哉) 僕も同感だ。間違った心理的レッテルを貼られ放しであることが坂道を転げ落ちることに、早めに人生を総括しなかったことが手遅れになる見本だ。この場合の間違った心理的レッテルは貼られた本人の不幸に結びついたが、貼った方も同じ運命になる場合もあることを知らなければならない。
同じ男女問題でも自らの心理的レッテル貼りが原因して気の毒な“独り芝居”となり、墓穴を掘ることになる場合もある。
結婚したくてもできない男女が二人います。片や仕事が有能で趣味も豊かなA男さん。こなた容姿も性格も人並み以上のB子さん。 ───── こうなってしまっている背景には次の図式があると推測できます。 ●A男さんの場合 (女性を求めている + 性格を乗りこなしていない ⇒ 接触できた適齢期の女性についつい嫌味を言ってしまう ⇒ 相手の女性に次々と嫌われる ⇒ 「自分はもてない」と思い込む)+ 仕事は順調、趣味もある ⇒ 仕事と趣味の世界に没入して“車庫入り”状態になってしまう ⇒ 夫婦完全融合の素晴らしさを知らない人生になっている。 ●B子さんの場合 性格を乗りこなしていない ⇒ 「うざったい父親から一日でも早く家を出たい」という思いが強い + 独りで生きていく自信がない ⇒ 「そこそこの男性だったら誰でもいいから結婚しよう!」と思うようになった。いいかえれば、相性軽視の婚活を行うようになった ⇒ 容姿も性格も人並み以上の独身女性であるB子さんは男性から言い寄られる機会に恵まれた ⇒ 相性軽視の付けが回ることとなり、交際しても心が入らなかったし、相手の男性も「自分は心底から気に入られているのではない」と思うに至り、どの交際も短期間で終わってしまうことになった ⇒ B子さんはやがて自信を失い、「自分は結婚相手として選ばれることはない」と思い込むようになった ⇒ B子さんは男性を惹きつけるオーラを放ちようがなくなった ⇒ プチ資産家の親を頼りにして“車庫入り”状態になってしまった ⇒ 夫婦完全融合の素晴らしさを知らない人生になっている。 A男さんとB子さんは幸いなことに強い結婚願望があるので、陥ってしまった状態の原因を認識できれば、次の図式は容易に実現できる筈です。 「なんとかしてこの状態から脱出したい」と心の奥底から思う ⇒ 打開のための斬新な着眼が入手しやすくなる ⇒ 得られる斬新な着眼が身につく ⇒ 自分の生き方を変える。と同時に、「相性が一番大事」と思いこむようになっている ⇒ 異性を惹きつけて交際が長続きする。
短絡的な心理的レッテル貼りは人生経験豊かな高齢者にも見受けられます。「自由に羽ばたけれるのは現役の時だけでいい」と間違った思い込みをして「引退する ⇒ 人の輪に囲まれにくくなる ⇒ 一番大事に思っている、安定した枠組みの中でのささやかな自由が失われる ⇒ 前途を悲観してうつ病になる」という図式が待ち受ける場合が少なくないいのが何よりの証拠です。
「歳をとると体力・脳力の両方が衰える」という風評がある + (性格を乗りこなす人生になっていない ⇒ 脳力、ひいては体力のピークを35歳位で実感する) + 人間は現在の自分を正当化するための言い訳の材料を求めがちである ⇒ 「脳細胞は歳をとると減っていく」という間違った仮説に接して「やっぱりそうなのか」「だったら仕方がない」と自分の老化現象を受け入れる ⇒ 経験則「人間は自分が心から思った通りになる」が作動する ⇒ 進取の気性を失い、老害発生の仕組みの犠牲者になる。(関連記事 ⇒ 『脳力のピークは80歳代だ』) この傾向を助長するのが次の図式であることを忘れてはなりません (志望校や志望企業から拒絶された ⇒ 出発時点で自信を失う) + (適切で好きな道を歩んでいない ⇒ 潜在能力の開花が遅々として進まない ⇒ 自分の脳力が通用しない場面に遭遇しがちである) ⇒ 自分で自分に全体知欠如の心理的レッテルを貼ったままの人生になっている ⇒ 現状打開の意欲がないので、諦めの人生となっている。 こういう状態からの円滑な脱却を可能にするのがイメージ刷新策であることを忘れはなりません。人生は一度しかありません。今からでも間に合います。 話はがらりと変わります。「企業は合理追求の世界であり、しかも補完関係の人間集団によって運営される存在。したがって、精神的視野狭窄症状態での舵取りはあり得ない」は正論です。しかし、この正論通りにはいかないのが現実です。『うまくいかなくなったのはなぜか?』の中で紹介されている企業が存在していたことが何よりの証拠です。
「デフレから脱出したい」と思ってもあるべき行動が採れない企業が少なくありませんが、これは固定観念の罠にはまっているからです。このことを価格競争に明け暮れているために没落路線を歩んでいる大手量販店を例にとって説明しましょう。 「わが社はファッション・リーダーになれない」と思い込んでいる ⇒ 後発組が先発組に勝つことを可能にする異変待ち受けの気持ちになれない ⇒ 異変待ち受けの結果「緻密な仮説」を入手できようがない ⇒ 旺盛な問題意識がないので、金言「事実は見方次第」を有効活用できない ⇒ ファッションリーダーになるなるための新創業を成功に導く材料に気づかない ⇒ 価格競争路線脱却の緒に就くことですらできない──、という図式に陥っているのです。 どうすればいいのでしょうか? 経営陣と従業員が「そういうことだったのか」「だったらこうすればいいんだな」となるように自社の経営史や社内に埋没している資料を斬新な着眼で分析することです。私共にお任せ頂ければ、ご満足頂ける成果を必ず導出します。「根本的原因の中に打開策あり」なのです。(関連記事 ⇒ 『公開情報活用例 /社内埋没資料から業績拡大策創出 /総合的創造的脳力』) しかし、この成果は創造性に満ち溢れたものであっても企業を高価格路線に転換させるための必要条件にしかすぎません。書類だけであると、正鵠を得たものであっても、絵に描いた餅になってしまう危険性があるからです。 「ネガティブな思考はネガティブな結果を招く」というお定まりのコース」から脱却するためには社内外をその気にさせる。いいかえれば、十分条件の充足も必要なのです。(関連記事 ⇒ 『習慣のロック』) ここに、イメージ刷新支援サービスの目的があるのです。
貼られたレッテルは偽りであることを周囲の人々や世間に理解・納得させる。しかし、これだけでは問題は解決しません。行動期待値引き出しの壁「習慣のロックイン」があるからです。ロック外しの対象は本人も含まれます。そこで、周囲の人々や世間だけではなく、本人の習慣のロックが外れるようにする。──── こういうことに資するのがイメージ刷新支援サービスの目的です。 人々は不確実性の高い世の中を生きているために確信を持ちにくい。これが人間社会の実態です。したがって、思いこみをして自分の気持ちを落ち着かせようとしがちです。ここに、心理的レッテルを短絡的に貼ってしまう原因があります。逆に、信念に基づく迫力ある言動を採り続ける人間を信じやすくなり、行動期待値引出しに結びつく合理的説明がなされると、「信じやすい」から「信じ込む」になりやすいのも事実です。 したがって、イメージ刷新支援サービスの目的を達成するためには、甚大な迷惑を蒙っている本人が「貼られたレッテルをなんとしてでも剥がさなくてはならない(PASSION1)」「これが貼られたレッテル剥がしの最善策だ。「なんとしてでも貼られたレッテル剥がそう!(PASSION2)」という状態になることが必要不可欠です。→ワタナベ式問題解決へのアプローチ
「自分(わが社)にも当てはまるところがないか?」という問題意識を抱いて、「心理的レッテル貼りの殆どは全体知欠如症。しかし、放置は取り返しのつかない事態を招く」並びに「心理的レッテル剥しは弱者の強者への変身を可能にする」を熟読してください。その上で、あなた(御社)への短絡的な心理的レッテル貼りがどうして行われたのか? “レッテル剥がし”はどうしたら実現できるか?──── を考え抜いてください。 「360度で考えよ」では思考が空転してしまいますので、現実的ではありません。そこで、的を絞って考え抜いて頂くための5項目を用意しました。
この5項目はあなた(御社)に不都合な“レッテル”が貼られ固定化するに至った理論的経緯を示すものです。項目別に「こうだからこうなった」「こうすべきだと思ったけど、かくかくしかじかの理由で思うようにできなかった」という実態を説明してください。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 上記「5項目」は「かくあるだろう」「かくあるべし」を踏まえた一般論です。したがって、それ以外のことがあってもおかしくありません。それ以外のことがある場合は全てを追加して同様の作業をしてください。
サービスを受ける本人にPASSION2の状態になって頂くための作業は、 ![]()
提供するサービスの最終成果は当然のこととして相談者本人次第のところがあります。このことを予めご了承ください。
不都合な心理的レッテルを貼られて燃えるような反発心を抱いている異端者は、イメージ刷新支援サービスの目的を達成する可能性をそうではない人よりもより多く秘めています。なぜなら、次の図式が期待できるからです。 (過去の延長線上に新成長機会を見出すことが困難になった ⇒ 日本において個が抑制され、個人の起業が困難であった理由は消失した) + 弱者の逆転勝利が可能になった + 鋭い直観回路に裏打ちされたヘリコプターのような行動力の持ち主が待望されるようになった ⇒ ずば抜けた才能があれば異端者であっても大活躍できる。(関連記事 ⇒ 『社会保障と税の一体改革は付け焼刃でしかない』) 問題はずば抜けた才能の持ち主になれるかどうかですが、“一匹狼”型の生き方をしてきたことが幸いする可能性が大です。なぜなら、普通の日本人が陥りがちな次の図式とはほぼ無縁になれるからです。 日本的集団主義の中にどっぷり浸かり続けた人生になる ⇒ 日本人一般の特徴「信を相手の腹中に置くことができない」を本能的に知っているので仲間と群れる生き方をする ⇒ 考え抜く習慣を培うことが困難になる ⇒ 本当の頭の良さの源である「円滑な脳細胞間のネットワーキング力」を鍛えにくくなる。 順調路線を歩んできた人は様変わりした環境を活用して躍進しにくいが、異端者はその逆になり得るのです。深く潜在している新成長機会の継続的発掘力が日本経済再建の鍵であることを考えると、「異端者は大きな可能性を秘めた人」となることでしょう。
(国民を無能にする慣行 (実質的な社会主義体制、学歴主義、資格主義、実績主義、創造的な計画軽視、有担保原則、記者クラブなど) が超長期間続いた ⇒ 過去の延長線上を歩むことで事足りていた ⇒ 「青年期以降からでもその気になれば脳力が成長できる」という意識が育たなかった) + (周囲が心理的レッテルを貼る + 社会横断的人的交流が困難な蛸壺型社会の中で生きている ⇒ 貼られた心理的レッテルに相応しい生き方をする ⇒ 一定の人生リズムが醸成される ⇒ 個性的才能を引き出す性格診断を認識しない人生になる ⇒ 「せめて惨めな人生を送りたくない」となり、過去の延長線上を歩む人生になる ⇒ 35歳位が脳力のピークになる。 「貼られた“ラベル”に相応しい生き方をする」ことが相変わらず必要でしょうか? 「否」です。相互依存を可能にしてきた共同体の崩壊傾向が明確になったことが示すように日本モデルに体現されてきた国民総囲い込み体制は賞味期限が切れているからです。自分で心理的レッテルを貼り直すことが可能になったのです。但し、仲間外れになることを恐れない小さな勇気が必要です。 この小さな勇気を持つことは人生を不幸にするでしょうか? 正反対です。仲間だけで固まる生き方は自滅の道だからです。どうしてでしょうか? 新しい見方を採り入れることができにくくになり、老害発生の仕組みの犠牲者になるからです。(関連記事 ⇒ 『全員参加型社会は紆余曲折が仮にあっても必ず実現に向かう』)
「非正規社員が正規社員になるのはほぼ不可能」という定説は「フリーターを採用したい企業の割合は1.6%」という経団連の調査結果によって裏づけられています。こうなっている根本的原因は次の通りであると推測できます。 ●採用側が陥っている仕組み (暗黙の理解「フリーターである期間=履歴に実質的な空白がある期間」がある ⇒ 行動の歴然とした軌跡をチェックできない ⇒ 圧倒的大多数の日本人の体質「信を相手の腹中に置くことができない」が浮上する) + (実質的な社会主義体制が超長期に亘って続いた ⇒ 変化を嫌い、安定志向が極めて強い体質が圧倒的大多数の日本人に根づいた) ⇒ 「触らぬ神に祟りなし」となっている。 こうなっている企業であっても現状維持は許されません。社会に潜んでいる問題を見抜き、製品・サービスを通じて解決することが企業の使命だからです。いいかえれば、この使命遂行に直接・間接のいかんを問わず貢献できる人材は常に求められているのです。 ●フリーター側が陥っている仕組み 品質とコストが容易に判断できる仕事に就いている ⇒ 創造力の源「脳のシソーラス機能」と胆力の源「海馬」が鍛えられない ⇒ 自信を持ちようがない ⇒ 運命を切り開く気迫は生まれようがない ⇒ 人を惹きつけることができない ⇒ 採用側が陥っている仕組みを突破できない。
一部上場企業の65パーセントが「新型うつ病患者が社内にいる」と答えた。こういう調査結果があるとのことです。どうしてこういうことになってしまっているのでしょうか? 単純化すると、次の図式にはまっていると推測できます。 母親の変化(産児制限・栄養管理を経験してきた + 少子化が進んだ + 核家族化などで孤立しやすくなった ⇒ 子供をコントロールすることを前提に過保護になる母親が増えた) + 子供の変化(試験点数だけではなく態度も加味した生徒の成績がつけられるようになった ⇒ 子供は教師や仲間を気にする生き方をするようになり、“空気を読み、空気に従う”人間になった) ⇒ 子供は内発的動機に基づく自己決定力が鍛えられず、自己肯定感を持ちにくくなった ⇒ 自信を持ちにくくなった ⇒ 創意工夫を伴う挑戦的行動が極めて少なくなった ⇒ 仮に知識が豊かになれたとしても、知恵力や忍耐力は養われにくくなった ⇒ 何かあるとすぐにめげてしまい、克己心を必要とする職場を忌避するようになった。 1~5等まで平等に扱われていた古き良き時代であれば、所属組織に忠誠を誓っていさえすれば「弱々しいけど、好人物だ」ということで生きていくことができました。ところが、共同体の崩壊傾向が明確になった時代においては「駄目人間の心理的レッテルを貼られる ⇒ 自信が元々ないので不都合な心理的レッテルを受け入れる ⇒ 軽視されやすいし、孤立しているのでリストラされやすくなる」という運命が待ち受けることとなる。 オーラを放つようになるので、周囲の人々が一目置くようになることを可能にする自分を鮮やかに変身させて周囲の人々を覚醒させるイメージ刷新の意義がここにもあります。
東大卒なのに梅干しとふりかけだけの昼食弁当を持参する「月収16万円、ボーナス零の契約社員」となっている女性&京大卒後アメリカの大学で修士号を取得したのに力不足故にシンクタンクで精神的迫害を受け続けた男性。 ──── この転落人生の背景には次の図式があると推測できます。 (ガリ勉人生を歩み続けた ⇒ 「思考力強化怠りに起因する創造力欠如。にもかかわらず、学歴エリート人生に起因する強い自尊心と弱い精神力」が本人に根づいた ⇒ 名声優先の就職先探しが秘めた個性的才能とは無縁の仕事人生になった ⇒ 創造力は欠如したままとなった) + 創造力が必要な場面が多発した ⇒ 不適切な仕事ぶりとなり、自分の唯一の存在証明である学歴を誇示するようになった ⇒ 芳しくない精神的レッテルが本人に貼られることとなった ⇒ ストレスが溜まり自分の殻に閉じこもるようになった ⇒ 努力してももがくばかりとなってしまった ⇒ 「ネガティブな思考はネガティブな結果を招く」というお定まりのコースに乗ることとなった。 どうすればいいのでしょうか? 「精神的視野狭窄症を直す ⇒ 現実直視力が強化される ⇒ 必要とされる人材・取引先は過去と今後では大きく異なるようになったことを自覚する ⇒ 脳力の成長・進化に勤しむ ⇒ 周囲の見る目が変わる ⇒ 活路が開かれる」という図式を実現させることです。ここにも、自分を鮮やかに変身させて周囲の人々を覚醒させるイメージ刷新の意義があります。
![]()
![]() |