年老いた人は働くことができない。のみならず、養護や介護の対象となる。したがって、高齢化社会の到来は悲観材料でしかない。これが通説でした。この通説を鵜呑みにして良いのでしょうか? 「否」です。理由は四つあります。
努力継続力の源「適切で好きな道」を歩み続けて挑戦精神が萎えないようにしさえすれば、高齢者の方が若者より活躍しやすいのです。独創的な構想はどうしたら強化し続けることができるのでしょうか? 数多くの人々を観察してきた結果からこの問題を考えてみましょう。 脳力面での曲がり角は一般的に3度 (30才代の半ば、40才代の半ば、50才代の半ば) あります。この曲がり角を境に脳力がぐんと伸びる人、逆に衰え続ける人が多いのです。 加齢に応じて鋏 (はさみ) のように脳力の差が広がっていく根本的な原因は何なのでしょうか? そうです。人生に対する意欲の程度なのです。 定年退職すると、どんどん衰えていき、死亡が早まる。こういう研究成果があるとのことですが、これが何よりの証拠です。気力が衰えると、脳力が衰える。すると、体力が衰える。体力が衰えると、気力が衰える・・・・・。こういう悪循環があるのです。(関連記事 ⇒ 『意欲満々になるための定石がある』) 某開発途上国の話ですが、抹殺したい人物がいるとします。周囲の者が「お前は役立たずだ」…と言い続けることによって、この人物の早期死亡に結びつけるのだそうです。この話は気力の源である生きる張り合いの重要性を物語るものである…と理解すべきでしょう。 「超高齢を誇った三浦雄一郎氏と橋田寿賀子氏は「肉食こそ長寿の秘訣!」と断じていましたが、長寿だけでは駄目です。年金問題をなくすためには「明確な夢を追う人生 ⇒ 生涯現役へ ⇒ サーチュイン遺伝子の継続的活性化 ⇒ 老化抑止」です。但し、夢は社会的ニーズに合うものでなくてはなりません。 社会的ニーズに合う夢とは何でしょうか?喘ぎ苦しんでいる日本経済再生に必要不可欠な新成長機会発掘力を各人各様の立場で強化することが夢でなければなりません。ここに、「新成長機会発掘のノウハウ・ドゥハウ集」に基く脱・長期業績低迷支援サービスの意義かあります。 このように申し上げると、「手前みそではないか」と思われるかもしれませんが、決してそうではありません。なぜなら、実りある人生にするための努力目標を、各人各様の立場で発見し実現させるためのチェックリストしても使えるからです。 なお、加齢と脳力の関係を実証的に研究してデータにまとめたものがありますので、以下に紹介しておきます。
(関連記事 ⇒ 『心がスイッチ・オンとなったが故に努力継続力入手となった具体例 /年齢の壁は幻にすぎない。明るく陽気に己を鍛えよ / 元旋盤工の児玉隆夫さんが大阪市立大学の学長になれたのはなぜなのでしょうか? / 「健康回復→脳力大幅アップ」のために思い切った引っ越しをしました』) 80~84歳の人のなんと60%が心身共に健全で、知力を要する立場で社会的に活躍している人ほどこの傾向が強い──、というアメリカにおける最近の調査結果がありますが、これは上記したことを裏付けるものです。日本においても90才を大幅に超えているにもかかわらず脳細胞が増えた事実が報告されています。80~84歳で脳力が急に低下する原因であるアルツハイマー病の予防は可能です。 中村桂子さんは2009年5月3日付け『毎日新聞』の中でリータ・L・モンタルチーニ著『老後も進化する脳』について次のような書評を載せています。 ・・・・・精神活動は、老年期、そして人生の最後の時期において、まったく新しい能力の発揮されうる分野。・・・・・その中でも重要なのが創造性であるとして、とくに老年にそれを発揮した実例として、ミケランジェロ、ガリレイ、ラッセル、ベン=グリオン、ピカソの五人をあげる。・・・・・
にもかかわらず、80歳半ばを過ぎてから脳力が急落してくる原因はアルツハイマー病です。しかし、この病は適切な食生活を送ることによって予防が可能です。→食生活の戒め
上記の図は「80才台半ばから急速に知力が低下する」ことを示していますが、「、アルツハイマーに罹る率は65歳~74歳で3%、85歳以上で47%となっている」というアメリカでの調査結果と関係しているのでしょう。但し、これは宿命ではないと理解する必要がありそうです。なぜなら、100才を超えても医師兼病院長職を務めていた日野原重明さんのような人物例があるからです。 渡辺高哉の母親も89歳の時に骨粗鬆症が原因して大腿骨を損傷して車椅子生活になるまでは心身共すこぶる健全でした。
以上述べたことの生き証人は83歳になっても脳力が未来に向けて進化し続けている筆者です。(参考資料 ⇒ 『絶好調を維持しながらの生涯現役の人生が可能である』)
新しいことに挑戦し、成功し続ける一生になるための秘訣をお読みください。そうすれば、以上述べてきたことに納得できる筈です。
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