【「ワタナベ式問題解決へのアプローチ」ご利用案内】
上記した例が示すように、「旺盛な問題意識→斬新な着眼に基づく→学習→発想」の結果が知的アクロバットを伴うジグソーパズル思考なのです。 得心して頂くために必要不可欠なのは、日本が陥っている由々しき事態「(大勢が犇く島国→和のための役割分担)+(自然激変の四季→強い好奇心)→所定の枠内での旺盛な探求心→カイゼンは得意だが、必要不可欠になった巨大隙間市場発掘は不得意」の認識です。
新曲に接して、「どこかで聞いたことがあるところがあるなあ…」と思わない音楽愛好家はいません。同じことが新製品・新サービスにも当てはまります。社会が成熟化してしまったために、完全に新規のコンセプトは存在しなくなってしまったからなのです。だから、なかなか大ヒットするものが生まれなくなったのです。 それでは消費者は過去の曲・製品・サービスに満足しきっているのでしょうか? 「否」です。なぜなら、満たされれば満たされるほど、心の奥底に個性的な欲求が渦巻いてくるようになるからです。旅行が良い例です。団体旅行の経験が重なると、旅行の良さを認識するとともに、お仕着せのサービスでは飽き足らなくなります。しかも、満たされているが故の「脱日常感を楽しみたい」というニーズが湧き上がり、個性的な旅行を楽しみたくなるものです。 このような厳しい事業環境の中にあって、画期的な新技術がなくても大ヒットする新曲・新製品・新サービスは東京ディズニー・ランド(シー)がそうであるように、いずれも鮮やかな「複合融合型のコンセプト」です。 極論すると、森羅万象の独創的組み合わせによるコンセプト開発が成熟時代には要求されるのです。 但し、ただ単に組み合わせが独創的であるだけでは事業として成功することは困難です。事業として成功するためには、
からなる3ステップの作業が必要になります。 ──── このステップの作業のことを「ジグソーパズル思考」と言うのです。 カジュアル・ウェアー分野では後発のユニクロが短期間で業績を急拡大させるという離れ業をかって演じることができたのは、実は「ジグソーパズル思考」によるコンセプト開発が当たったからなのです。→ファースト・リティリングのビジネスモデル(その他のジグソーパズル思考の例→知的アクロバットを伴うジグソーパズル思考の具体例) 上記「3ステップの作業」がなければ、独創的コンセプト開発はできないのでしょうか? 「否」です。脳細胞間の円滑なネットワーキング力があれば、一瞬にして出てくるひらめきを詰め抜くことでも可能です。但し、このような脳力を培うためには、次の図式を実現させることが必要になります。 適切で好きな道を歩む ⇒ なんとしてでも成し遂げたい思いが強くなる ⇒ 「ああでもないこうでもない」と考え抜くことが多くなる ⇒ 知恵の源である脳内シソーラス機能の充実と胆力の源である海馬の強化が進む ⇒ チャレンジ成功度合いが高まる ⇒ 「繰り返しの快」を味わいたくなる(もっともっとの心境になる) ⇒ 博覧強記の人生を歩むようになる ⇒ 異変を物ともしない“波乗り”人生を可能にする臨機応変力が身に付く。
世の中が複雑になったことは様々な立ち往生状態を発生させています。このような事態を解決するためには、次の図式を実現させる必要があります。 抱えた問題に真正面から取り組む(目的意識を適切、かつ明確にする) ⇒ 眼窩前頭皮質の状態が良くなる ⇒ 内発的動機に基づく意思決定力・計画性が引き出される ⇒ 脳細胞間のネットワーキングが円滑に行われる ⇒ 潜在事象の発掘が適切に行われる ⇒ 知的アクロバットを伴うジグソーパズル思考の結果が生まれる。(関連資料 ⇒ 『大型事業の独創的構想(例) / 潜在事象発掘の例/未来志向の戦略発想例』 この図式が適切に行われると、創造的問題解決策が身につくだけではなく、成熟・複雑時代に必要不可欠な英知溢れる行動力「ヘリコプター力」が自ずと生み出されます。この原動力となる知的活動がジグソーパズル思考です。 このジグソーパズル思考円滑化のために提唱し、実践しているのが斬新な着眼を身につけることを可能にするワタナベ式問題解決へのアプローチです。 このような複雑時代の切り札「ジグソーパズル思考力」欠落の影響例を二つだけ挙げますので、事の重要性を認識してください。 ![]() 情報収集が容易になった。にもかかわらず、国家・地方自治体・企業・個人が立ち往生状態から脱出できないでいることから生まれた「情報化社会の限界説」 特別の人しか手に入らない情報がインターネットを使えば自由自在に入手できるようになったにもかかわらず立ち往生状態から脱出できない。こういう状態に遭遇して、ジグソーパズル思考力がないことが本当の原因であるにもかかわらず「情報化社会には限界がある」と言われようになったのです。 難しい問題を相談され、時間をかけて創造的問題解決策 (智恵) を提示すると、「よく勉強しましたね。その情報は何処にあったのですか?」なんてことを言われてしまうことがよくあります。このことから明らかなように日本はジグソーパズル思考、知的アクロバットとはかなり程遠い社会なのです。(関連記事 ⇒ 『閉塞状態の根本的原因は何か?』) ![]() 創造的問題解決策を創るためには知識・情報は多ければ多いほど好都合である。にもかかわらず、大量の異なる意見を浴びせられると、頭が混乱してしまう「氾濫情報弊害説」 問題解決に役立ちそうなことをできるだけ沢山しゃべったり、資料を提供すると、関連情報は多ければ多いほど潜在事象の発掘の可能性が高まるので、「しめた。ぞくぞくするなぁ」とならなければならない。にもかかわらず、 「頭が壊れてしまう」と悲鳴をあげてしまう人がほとんどなのです。 情報化社会の限界や氾濫情報の弊害を云々する人は「自分にはジグソーパズル思考力がない」ことを告白しているようなものなのです。 ジグソーパズル思考力を身につけた人は筆者もそうですが「新規事業や新商品開発に成功したい」「陥ってしまった立ち往生から脱出・躍進したい」といったような明確な問題意識を持ちさえすれば、入手した雑多な情報に接して思わずにんまり…してしまうものなのです。 上記した二つの例から導き出される結論は、情報化社会を生き抜き勝ち組になるために肝に銘じるべきことが二つあるということになります。 (肝に銘じるべきこと1) 情報は集めるだけでは駄目です。ジグソーパズル思考の素材として情報を使いこなす脳力を培わなくてはなりません。このような脳力の持ち主が情報活用術の達人です。情報をせっせと集めてきちっと整理して保管する人がいますが、ジグソーパズル思考力を強化しないと、収集した情報は宝の持ち腐れとなりかねないのです。 (肝に銘じるべきこと2) 情報活用術の達人になるだけでは駄目です。強烈な問題意識を持って事に当たらなくてはなりません。なぜなら、そうすることによって、「洪水のように氾濫する情報の中に身を置く ⇒ 必要な情報の方から飛び込んでくる」という図式が実現できるからです。(強烈な問題意識の重要性をイメージして頂くための例 ⇒ 『新しい分野・製品・サービス・技術の開発 (隙間市場の発見・創造)の達人になる秘訣』) (関連記事 ⇒ 『新創業研究所が提供するサービスの特徴とその背景 /必要とされる人材・取引先は過去と今後では大きく異なる / 「地道な調査よサヨナラ、巨視眼に裏打ちされたひらめきよコンニチワ」の時代になった / 学問力・発想力強化の方法』)
下記した五つの状態に陥ることのない情報活動のあり方。これを創造性の高い提案書作成のために必要な手順に当てはめて説明しましょう。 学問力・発想力を強化する ⇒ 基本構想を創り、体系化する(目次化が理想です) ⇒ 問題意識が旺盛になる ⇒ 閃きが次々と生まれる ⇒ 閃きを検証・肉付けするための調査を必要に応じて行う ⇒ 体系化された基本構想を作成しなおす ⇒ 作成しなおした基本構想に基いて次々と文章や図表を創る。 (関連記事 ⇒ 『構想力・独創力ある人物が個々の力を結びつける必要性が増した /複雑な問題の核心を見抜くことができない実態 /未知の既知化脳力の重要性を認識しないと、イノベーション力は決して身につかない / 斬新な着眼が生み出す画期的対策の例』)
知識経済時代の到来を受けて情報活動がきわめて重要になり、社会の全セクターが情報活動に熱心に取り組むようになりました。にもかかわらず、骨折り損のくたびれもうけになったり、大損害を出したり、改革が進まない場合が少なくありません。この主な状態は五つあります。
エアポケットの中をもがくのみとなる現象は深く潜在している新成長機会発掘力がないために生まれているのです。 「改良・改善を積み上げる従来のやり方が通用しにくくなったからです。様変わりした環境には様変わりした情報活動が必要になった」と認識しなければなりません。
鋭い直観回路があるが故に詰めを要することにさっと気づく。そして、コミュニケーション脳力があるが故に詰めるべきことを詰め、問題解決策を発想する。これが問題解決型会議の理想的姿です。 会議は臨機応変のピンポイント調査を心がけることにより、貴重な知識・情報の入手を可能にしてくれる。のみならず、創造的問題解決策の構想を可能にしてくれるのです。(問題解決型会議の効果のイメージ ⇒ 『「経営者達は私もなんとなくそう思っていた」等と言い出した』)
「脱・閉塞状態の費用vs効果」を考えると、次の4ステップを踏み、潜在事象の発掘を確実に行うことを勧めます。(参考資料→『総合的創造的な問題解決策を生み出す秘訣』) 総合的創造的脳力を有するリーダーの役割は、プロジェクトチームに創造力を注入して「未知の既知化→新成長機会発掘」を共有することにあるのです。(関連記事 ⇒ 『マジカルパワーを持つ会議などの手法を開発して次々と驚異的な成果を挙げた / 真空機器業界のビジョン / 経営計画は「立案手順の知悉」よりも「創造力」の方を遙かに必要とするようになった / 超難問解決を可能にするQ&A力) 「成熟市場の中にあってきらりと光る商品が乏しい」のはどうしてでしょうか?ジレンマ「独自文化の尊重→(自由闊達性の保証→永遠の成長を可能にする、商品の際限なきハイエンド化OK)+(枠内思考の持続→世の中を支配する新しいロジックへの不適応)」に陥っている。打開しようとしても、「短絡思考習慣+新成長機会の深く潜在化努力の空回りあるいは放棄」という壁にぶち当たっているからです。
閉塞状態に陥っているのは『内需拡大を阻む根本的原因の補足説明』にあるような状態から抜け出すことができない。そのために、世の中を支配する新しいロジックに適応できていないからです。このような状態から抜け出すためにはどうすればいいのでしょうか?各人(各社)各様の潜在脳力を引き出す創造的衆知結集を断行することです。
無限の可能性を秘めているジグソーパズル思考強化投資には想像を絶する大きな見返りを生み出す可能性があります。理由は五つあります。 (理由1) 人間には新需要の源泉である環境変化適応力がある 動物の中で意図的な環境適応力があるのは人間だけです。だから、人間は他の動物と違って絶滅することがないのです。ここに、「環境が変化する。あるいはしそうである ⇒ 生存の拡大と恒常性の維持のための新しい需要が生まれる」という、人間ならではの図式発生が可能となるのです。 人間ほどビッグチャンス・新成長機会を生んでくれる存在はないのです。 (理由2) 環境変化は一段と激しくなる 上記の図式は環境が変化しないと実現しようがありませんが、果たしてどうなのでしょうか?心配無用です。なぜなら、三つの環境変化が一段と発生しやすくなっているからです。
環境不透明は厄介なことではなく、ビッグチャンス・新成長機会を生んでくれるのです。 但し、ビッグチャンスをものにするためには、可能性が拡大した異変待ち受けを前提とする構想力・独創力が必要になります。
(理由3) 新需要は拡散しやすくなる 上記のような2方面からの需要が生まれても、人が孤立して生活していますと、新しい需要の拡散効果が期待できなくなります。この点はどうなのでしょうか? 心配無用です。なぜなら、 インターネットの普及、人間の群れ本能が生み出す大都市への人口集中傾向 ──── この二つが「他人と差をつけたい」「他人を模倣したい」…という本能に火をつけるからです。 ネットワーク型社会の到来はビッグチャンス・新成長機会に満ち溢れた巨大市場の形成を容易にするのです。 (理由4) 技術シーズの源泉は無限になる 上記の説明は個性的需要は止めどもなく生まれることの理解に結びついたことでしょう。問題は止めどもなく生まれる個性的需要を満たす技術シーズにいずれ限界が生じるかもしれないことです。しかしながら、このことは杞憂に過ぎなくなることでしょう。なぜなら、 Nanotechnology、BiotechnologyとInformation Technologyの結合が技術シーズの源泉を無限にするだろうからです。 技術の分類学的パラダイム(理論的枠組み)から多様性と融合性のパラダイムへの転換がウォークマン的製品の域を超えた、個性的需要に対応できる製品やサービスを無限に生み出すことを可能にするのです。 (理由5) 潜在している新成長機会発見支援サービスがある |