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個性的才能を引き出す性格診断を踏まえた
未来進行形の自己物語創造の薦め
― ビジョンと実現策からなる人生設計を創造的に行えます ―

未来進行形の自己物語創造への期待
                                                
                                                              2013.12.9更新

 九徳などの人を惹きつける力はどうしたら創ることができるか?
適切なコミュニケーション能力は所得の大幅増加に結びつきます

人脈が豊かになる (期待5)

人を惹きつける力がなぜ必要か?

 ある人物の出向先でのできごとです。これまでと同じ感覚で女性職員に仕事を指示しましたが、思う通りに動いてくれません。戸惑いながら職場内の人間関係を観察しますと、男性職員に対するえこひいきが横行しているのです。男から見ても魅力的な男性に対しては協力的。ところが、逆の男性に対しては非協力的なのです。どうしてこういうことが起きるのでしょうか?

 男性職員全員が短期間出向者。したがって、非協力的な態度を採っても実害は少ない。となれば、好感を持てない人間は冷たく扱ってもどうということはないからなのです。

 系列取引、終身雇用制等からなる長期コミットメント体制は人間としての力量がなくても人事や取引の決定権を振りかざすことによって人を動かすことができました。部下も取引先も逃げ場がないに等しいかったからです。

 このような人間としての力量がなくても人を動かすことができる時代は続くのでしょうか? 「否」です。上記の長期コミットメント体制を支えてきた日本モデルの賞味期限が切れてしまったからです。(補足説明 ⇒『癒着型の人脈依存は時代遅れになった』)

 長く続いた蛸壺型社会構造はネットワーク型社会構造への転換を迫られているのです。新しい社会構造の下で仕事に成功するための行動を図式化すると、次の通りです。

 自分のしたいことが明確に認識できる ⇒ 自分の思いを遂げるために何が不足しているかが分かる ⇒ 不足を補ってくれる人や組織と臨機応変にタイアップする。

 人間としての力量、いいかえれば、人を惹きつける力なくしては成功が難しい時代になってきたのです。どうすれば人を惹きつけることができるのでしょうか? どうしてもやり遂げたいことをやっているし、そのことに自信があるのでオーラを発している。こういう状態になることです。ここに個性的才能を引き出す性格診断の意義があります。なぜなら、この診断を受けることによって次の図式が実現できるからです。

 どうしてもやり遂げたいことに従事できる ⇒ “好きこそものの上手なれ”の効果を入手できる ⇒ 自信が生まれる。


人を惹きつける力はどうしたら創ることができるか?

 どういう人に魅力を感じるでしょうか? オーラを発しているだけではなく、二大本能である「生存の拡大」と「恒常性の維持」に協力してくれる人である。このことを否定する人はいないでしょう。ところが、この二大本能に対する協力は容易ではありません。環境や心境の変化にしなやかな対応が必要になるからです。

 環境や心境の変化にしなやかに対応しつつ二大本能の充足に協力する。こういうことができるようになるためには、どんな脳力・能力が必要になるでしょうか? 次の一連のこと、いいかえれば、柔軟な思考・行動力が必要になります。

 洞察力や勘に結びつく感性がある。調査と構想を並行できる質疑応答力がある。適切な行動を導き出すための思考力がある。思考の結果を適切な表現を含めた行動に移す力がある。

 既にお気づきのように「自分の性格と由来を認識している ⇒ 性格に振り回されそうになる状態を認識できる ⇒ 現実を直視して性格を乗りこなそうと努力する」という図式を実現させて始めて上記の一連のことが可能になります。ここにも個性的才能を引き出す性格診断の意義があるのです。

 柔軟な思考・行動力がありさえすれば、良いのでしょうか? 「否」です。「こういう人だと思っていたのに裏切られた」となってしまうような人では困るからです。言動に一貫性がある人でなければ信用できないのです。

 柔軟な思考・行動力があり、かつ言動に一貫性がある人であればぐいっと惹きつけられるのでしょうか? 「否」です。こういう人は無難ですが、憧れの対象にはならないでしょう。憧れの対象となるためには、三つのことが必要になるからです。

夢を追い続けている

 絶えず前向き。それでいてどっしりしている。こういう人間になりたい、と誰しも思うことでしょう。ところが、不確実性の高いこの世の中にあってはこういう人は珍しい存在です。・・・・なりたいけど、なれないので、こういう人には憧れてしまうのです。

人間の奥が深い

 憧れが一時的なものであると、沢山の人と出会ううちに忘れ去られてしまいます。憧れを長続きさせるためには「謎めいたところがある ⇒ 謎を解きたいと思う ⇒ 会っていなくても心の中を占め続ける」という図式が必要です。そのためには、いい意味で矛盾に満ちている。いいかえれば、人間としての奥の深さが必要になるのです。

言動が素直である

 純真な子供のようにわざとらしさがない人にも惹きつけられます。どうしてなのでしょうか? 人生経験を積むことは「嫌だな」と思いつつもついつい仮面を被るような言動を採ることを余儀なくしてしまうことに結びつきがちだからです。したがって、仮面を被ることなく真正の姿を現す人には憧れを感じてしまうものなのです。

 上記したことを読んで「こりゃ無理だ」と思われるかもしれません。このように思われる方はフローチャート「未来進行形の自己物語の波及効果」を再確認してください。未来進行形の自己物語創造を実現させたい気持ちが漲っている。こういう状態は上記した条件のほとんどの充足に結びつくことに気づかれることでしょう。念のためにフローチャート「未来進行形の自己物語の波及効果」にあることと上記「三つのキーワード」との関連を整理しますと、次の通りです。

 夢を追い続けているですが、“繰り返しの快”を味わいたいという気持ちが続くことは夢を追い続けていることと同じことであると言えるでしょう。


 人間の奥が深いですが、これは脳力・能力の強化・進化は人間の奥の深さを意味する九徳の習得に結びつくことによって実現できると考えても良いでしょう。この九徳もあいまって人を惹きつけることできるようになる仕組みを図解すると、次のようになるのではないでしょうか。


九徳とは?
寛にして栗(りつ)  ・・・寛大だが締まりがある
柔にして立      ・・・柔和だが事が処理できる
(げん)にして恭  ・・・真面目だが丁寧でつっけんどんでない
乱にして敬      ・・・事を収める能力があるが慎み深い
(じょう)にして毅 ・・・おとなしいが内が強い
直にして温      ・・・正直、率直だが温和
簡にして廉      ・・・おおまかだがしっかりしている
剛にして塞      ・・・剛健だが内も充実
(きょう)にして義   ・・・豪勇だが正しい
詳しくは ⇒ 『九徳」』(山本七平著『指導者の帝王学』の紹介記事)

 最後に言動が素直であるですが、これも実は脳力・能力の強化・進化の実現に結びつく未来進行形の自己物語を創ることによって実現できます。なぜなら、この作業は新創業の心で行うことにより下記の図式実現を可能にするからです。

 性格と由来を認識できるように人生史を認識・分析する ⇒ 自分に誇りを持つことができる ⇒ 「良くなりたい。そのために努力したい」という人間の素晴らしい本能が生き生きと作動する ⇒ 性格に振り回されまいと強く決心する ⇒ ついつい採ってしまう好ましくない言動を抑制するようになる ⇒ 言動が素直になる。

 性格と由来を識別できるように…という言葉に接して訝しく思われるかもしれません。しかしながら、自分の性格と由来の認識は未来進行形の自己物語創造にとって実は極めて重要なことです。なぜなら、「性格 = 行動力学」ですので、性格に合った仕事に従事することによって始めて脳力・能力の強化・進化が円滑に進むからです。脳力・能力の強化・進化のためには“好きこそものの上手なれ”の世界に入ることは極めて大事であることを忘れてはなりません。

 人を惹きつける力を創るための三条件(夢を追い続けている/人間の奥が深い/言動が素直である)を充足するための最善策はなんでしょうか? 生い立ちの中に潜んでいる個性的才能の源を発見して磨きあげることです。→心がスイッチ・オンとなったが故に努力継続力入手となった具体例


上記「調査と構想を並行できる質疑応答力並びに思考の結果を適切に表現する力」、つまり適切なコミュニケーション能力は所得の大幅増加に結びつきます (目標 ⇒ 『脳細胞間の円滑なネットワーキング力』)

 インターネットとその利用技術の普及は独学や専門家の探索の容易化に結びつきました。したがって、業界や職場の専門知識の多寡が仕事の出来具合を決定する要因ではなくなりました。なぜなら、適切なコミュニケーション能力があれば、下記の図式が可能になるからです。

 相手に伝えるべきことを正確かつ分かりやすく伝える ⇒ 相手の反応 (発言) を正確に聞き取る ⇒ 理解できないことや疑問に思うことをすかさず質問する ⇒ 所期の目的を達成するための条件を相手から聞き出す ⇒ 聞き出した条件充足のための独学や専門家の探索等の行動を採る。

 適切なコミュニケーション能力は上記したような効用を生み出すだけではありません。下記の図式をも可能にします。

 異なった価値観や習慣を持つ人々と円滑に交際できるようになる ⇒ 社会横断的な人的交流を円滑にできるようになる ⇒ 自分の特徴を多くの人々に認識させることができるようになる ⇒ 仕事探しや能力補完が円滑にできるようになる。

 相手に伝えるべきことを正確かつ分かりやすく伝える。異なった価値観や習慣を持つ人々と円滑に交際できるようになる。 ── この二つの実現は容易ではありません。これを容易にする切り札となるのが彼我の性格を正しく認識することです。(具体策 ⇒ 『個性的才能を引き出す性格診断』)

 上記した二つのことがあるから「所得は言語能力に比例するようになりつつある」という新しい傾向が生まれているのです。

 上記の「概念拡大と論理化型の会話」で理解されたと思いますが、「適切なコミュニケーション能力」は「洞察力に裏打ちされた論理的思考力」と表裏一体の関係にあるのです。

 この能力の強化が所得増に結びつく理由は上記したことで理解ずみと思いますが、念のために整理すると、次の通りです。

職務遂行に必要不可欠な知識の補完や進化が短時間で実現できる。
職務遂行に必要不可欠な人脈の形成が臨機応変にできる。
冗長さとは無縁の仕事ぶりを発揮できる。

 「冗長さとは無縁の仕事ぶりをどうして発揮できるのか?」と訝しく思われる方は、下記二つの現象の背景に何があるのかを考えてみてください。

国産大型ロケット「H2A」7号機が失敗から1年3ヶ月ぶりの2005年2月26日に打ち上げ・分離に成功したが、打ち上げ費用は94億円。国際相場の実勢価格の70数億円とは大きな開きがある。(2005年2月26日付けの『朝日新聞 (朝刊) 』)

新銀行の本体は正社員の数を3600人削減。しかし、子会社ではほぼ同数の正社員が追加。しかも、総本社のパートタイマーの急増…といった具合にUFJ銀行は3銀行の合併効果をあまり創出できなかった。(February 26th 2005『The Economist』の70頁)

 このような時に「人員の合理化を阻む風潮が災いしているのだ」という意見が出されがちですが、下記の図式が根本的な原因になっていると考えるのが妥当ではないかと思います。

 曖昧模糊とした思考習慣が染みついている ⇒ 論理的につめ抜くことができない ⇒ 過去の延長線上から脱することのない工夫しか行わない。

 抜本的な対策が可能であるにもかかわらず発想をがらりと変えて論理的に詰めぬくことができない。このことが必要不可欠になっている生産性革命を妨げていることが実に多いことを忘れはならないのです。(生産性革命のイメージ例 ⇒ 『斬新な着眼が生み出す画期的対策の例調査と構想・独創を並行できる質疑応答の達人の不在が会議を空転させている』)

 上記の例にあるようなことを妨げている固定観念から脱却するにはどうしたらいいでしょうか? 事を起こす前にゼロベース発想を心がけることです。ところが、心が自分の欲求に合うものだけに集中し、他のものを排除する(現実直視力を失う)癖が染み付いている限り、至難の業となってしまいます。

 このように言うと、「そりゃそうだ」と頷いてしまう人が多いことでしょう。この癖は直すことができないのでしょうか? 「否」です。自分の性格と歴史的立場を適切に認識することがこの癖からの脱却を可能にします。なぜなら、この認識によって次の図式の実現が可能になるからです。

 性格と歴史的立場が生み出す行動力学を認識した生活を送ることができるようになる ⇒ 「良くなりたい。そのために努力したい」という人間本能が適切に作動する ⇒ 直面する現実を逃げずに真正面から受け止める力が育まれる。(関連記事 ⇒ 『個性的才能を引き出す性格診断』)


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