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個性的才能を引き出す性格診断を踏まえた
未来進行形の自己物語創造の薦め
― ビジョンと実現策からなる人生設計を創造的に行えます ―

未来進行形の自己物語創造への期待

  強い執着心が粘り強い羽ばたきに結びつく 2008.1.6更新
           
ベンチャー的に変革する (期待1)


羽ばたきが必要な時代になった

理由1 : 積極的な先行投資が必要になった

 「生まれと育ちが子供の運命を決める」ということがよく言われるようになりました。どうしてなのでしょうか? 二つの図式が顕著になってきたからです。

図式1 : 社会が成熟してしまった ⇒ 新しい成長機会が少なくなったように見える ⇒ 親から受け継ぐ既得権益の威力が増した。

図式2 : 知識経済の時代になった ⇒ 成功するための基礎学力のレベルが高くなった ⇒ 成功するためには親のすねをできるだけかじることが必要になった。

 階級の固定化を甘受しなければならないのでしょうか? 「否」です。ほぼ一直線での成長を可能にした工業化は限界に達しつつある反面、異質のチャンスが豊富になったからです。但し、豊富になった異質のチャンスに対応するためには漫然とした生き方をしていては得られない、高度の思考力が必要になりました。(詳しくは ⇒『適切なジグソーパズル思考力が永遠の成長を可能にする』)

 上記の主張に対して、「高度の基礎学力があって初めてジグソーパズル思考力の強化が可能になる。高度の基礎学力を身につけるためには多額の費用を要する専門教育を受ける必要がある。となると、階級の固定化をやはり甘受しなければならない」という反論があるかもしれません。

 この反論は正しいでしょうか? 「否」です。なぜなら、「教育効果を上げることにおいて自習に勝る方法はない」という調査結果があるからです。本人の心理状態次第で実現できる、やる気になることが教育効果を上げる最善策なのです。

理由2 : 市場性のある特徴を持つことが必要になった

 タクシード・ライバーのあり方が良い例です。タクシー・ドライバーの多くは「景気が悪くなった環境の下で自由競争になった ⇒ 価格競争を余儀なくされた ⇒ 勤務時間が増えたにもかかわらず収入が減ってしまった」という図式に置かれています。

 ところが、上記図式から脱出することに成功しているタクシードライバーがいるのです。どうしてなのでしょうか? 語学堪能・交通事情精通の二つを売り物にしているからなのです。

 グローバリゼーションと情報化に規制緩和が加わったために一物 (サービス) 一価が実現しつつあるために十年一日の如しの生き方をする限り、ビジネス・パーソンはデフレの波に飲み込まれてしまいます。ところが、新創業の心を持ちさえすれば、良い思いができるようになるのです。これは脱価格競争を可能にする高付加価値化にもやる気が必要であることを意味します。

理由3 : チャンスを掴むためには、「内発的動機」に基づく自己決定が必要になった

 「あの人は個性的だからなぁ」はほめ言葉ではなく、けなし言葉である時代が長く続きました。この背景には「日本的集団主義が通用していた ⇒ その場しのぎ的な生き方が必要であった ⇒ 自分独自のの考えを持つことはマイナスであった」という図式があったのです。そして、この図式は「強烈な問題意識を持って生きることがあまりない ⇒ 環境変化に逸早く適応できることはあまりない」というマイナスの副産物を生みました。

 時代は変わり、環境変化に逸早く適応することを必要とする生け花のような人生がある意味において価値あるものになりました。

 この環境変化への適応行動の原動力はボーナス・ペナルティ的なもので良いのでしょうか? 「否」です。自分の心の奥底から沸いてくるものでなければなりません。理由は下記の図式の通りです。

過去の図式 : 工業化が可能であった ⇒ ほぼ一直線での成長が可能であった ⇒ 新成長機会は表面化していた ⇒ 模倣や簡単な改善で事足りた ⇒ つまみ食い的な行動がある意味において必要であった ⇒ ボーナス・ペナルティのような「外発的動機」に基づく自己決定で十分である場合が多かった。

今後の図式 : 工業化が限界に達した ⇒ 一直線での成長は困難になり、新成長機会の多くは深く潜在するようになった ⇒ 適切なジグソーパズル思考を行うことなくしては新成長機会を掴むことが困難になった

 ⇒ 新成長機会を掴むためには充実した脳のシソーラス機能だけではなく、「なんとしてでも…」という強い意欲を生み出す「内発的動機」に基づく自己決定が必要になった。いいかえれば、新成長機会を掴むためには、性格を乗りこなすことによって得られる“好きこそものの上手なれ”の世界に入ることが必要になった。

理由4 : 経済成長力強化に結びつく個人消費拡大が求められている

 近年の世界経済の傾向を示す、実に興味深い二つのチャートを見てください。

投資と貯蓄が仲良く低下し続けている 企業の貯蓄が政府と家計を尻目に伸びている
資料 : The Economist September 25th 2000 『A Survey of the world economy』の4・5頁

投資と政府・家計の貯蓄が仲良く低下し続けているはなぜなのか?

 (世界経済の統合が進んだ + 技術の標準化が進んだ ⇒ 企業間における設備の相互利用が拡大した) + IT革命が進んだ ⇒ 生産量の拡大は省設備投資の形で進んだ ⇒ 設備投資率が低下し続けることとなった ⇒ 設備投資のための貯蓄の必要性が低下し続けた──、という図式のなせる業であると解釈できます。

世界経済の統合が進んでいる
資料 : The Economist September 25th 2005『A Survey of the world economy』の20頁

 だからと言って、世界経済は資金不足になっているわけではありません。逆です。低金利が続いているのが何よりの証拠です。雇用拡大に結びつく形での資金需要拡大が期待されているのです。

企業の貯蓄が政府と家計を尻目に伸びているのはなぜなのか?

 世界経済の統合が進んだ + 技術の標準化が進んだ ⇒ 企業間における設備の相互利用が拡大した ⇒ 企業収益の拡大を生んだ。しかしながら、新成長機会への対応力が乏しいままである ⇒ 労働分配率低下の源である労働力過剰感が生み出されたままである ⇒ 政府は雇用拡大のために支出を拡大した──、という図式のなせる業であると解釈できます。

 企業の新成長機会への対応力が乏しいままである。家計経済が相対的に圧迫されたままである。一歩において資金はたっぷりある。これは何を意味するのでしょうか? 物質文明が限界に達していることを考えると、個人の脳力・能力開発投資が求められていると言えるでしょう。性格を乗りこなすことによって得られる“好きこそものの上手なれ”の世界に入ることが必要になったのです。


羽ばたきたくても羽ばたけないのなぜなのか?

様変わりした環境に直面してまごついている

 ライフスタイルは自分で創り出すのが本来のあるべき姿です。ところが、実際はそうではなく横並びがほとんどです。職場と家庭のあり方を例にして説明してみましょう。

横並びの実態

 職場がある ⇒ 生活するために住居を構える ⇒ 世間体を取り繕うための家庭がある。

本来のあるべき姿

 自分のライフスタイルを創る ⇒ 仕事と生活拠点が生まれる ⇒ 伴侶と家庭が生まれる

 「横並びの実態」と「本来のあるべき姿」は人生にどんな影響を与えるのでしょうか? 過去の延長線上を歩むことができる場合には影響はほとんどありません。ところが、環境が様変わりしますと、決定的な違いが生じます。「本来のあるべき姿」の場合は生き方を速やかに再構築できますが、「横並びの実態」の場合はそうはいきません。 ── 両者のこの違いは企業の世界と酷似しています。

 大ホームランのような過去のヒット商品に頼り切ってきた企業は環境変化に適応できない場合がほとんど。ところが、新製品・新サービスを開発し続けてきた企業は逆です。「かくかくしかじかだからこういう生活をしよう!」「かくかくしかじかだからこういう製品・サービスを開発しよう!」という姿勢を貫くと、環境変化に敏感になる。と同時に環境変化に適応しやすくなるのです。

 生活環境の様変わりは様々な影響を生み出しました。営々と蓄積してきた経験が役に立たなくなってしまった。資産価値が暴落して引退後の生活設計が成り立たなくなった…等が良い例です。

 様変わりした環境に適応できずまごついている人は「横並びの生活をし続けてきたために環境適応力が養われなかったためにこうなってしまったのだ」と悟らなくてはならないのです。臨機応変力を強化したければ、日頃から環境適応を心がけなければならないのです。

 ここに個性的才能を引き出す性格診断の意義があります。なぜなら、この診断を受けることは次の図式実現に結びつくからです。

 自分の性格と由来を認識する ⇒ 心が自分の欲求に合うものだけに集中し、他のものを排除しようとする一瞬に気づく ⇒ 「良くなりたい。そのために努力したい」という人間本能が適切に作動する ⇒ 現実を直視した行動が採られる ⇒ 臨機応変力をの強化が進む。


新天地での生活に自信が持てないからだ

 様変わりした環境に適応できずまごついている人に新天地が用意されたとしましょう。「やれやれ」となるのでしょうか? そうならない場合の方が多いようです。インド沖の大地震の最大被害地であるインドネシアのアチェの人々のことを例にとって図式化して見ましょう。

 築き上げた勘や経験が使えない (アチェの海岸での海老養殖のことしか知らない) ⇒ 新しい生活に自信が持てない ⇒ これまでの生活にしがみつかざるを得ない。

 「アチェの海老養殖業者の例は極端すぎる」という人がいるとすれば、それは間違いです。なぜなら、「世の中は複雑すぎて理解できない。理解できてもままならない ⇒ 自分のことにしか関心を持たない ⇒ 視野が狭くなる ⇒ 大きな環境変化に適応しにくくなる」という図式の下に保守的になっている人が増えているからです。

新天地に踏み出しにくい一般的な理由
複雑な事情が災いして円滑な第一歩が踏み出せない

夢を持ち、追い求める心境になれないからだ

 現状に満足していない。にもかかわらず夢を持つことができない主な理由は五つありそうです。

(理由1) 下積み生活が長かった。したがって、主体的に考えることができない。また、自分に自信がないので自分を磨く気になれないし、集中力の持続に自信がもてない。したがって、夢を追うなんてことは考えようがない。

(理由2) 自分が何者であるかが分からない。具体的には、自分はどんな人間になりたいのか、自分は本当は何をしたいのか、自分にはどんな才能があるのか…といったようなことが分からない。

(理由3) 先行きがどんどん不透明性になるので、不確実性が高まり自分を取り巻く環境の行く末が分からない。しかも、矛盾に満ちている社会に帰依する気になりにくい。したがって、未来にかけることができない。

(理由4) 「こういう人生を歩みたい」「こういう人物になりたい」と思っても、先を行く人がひしめいていて新たに入り込む隙がなさそうである。

(理由5) 「あの年で…」と思われるようで気が引ける。その上、年齢のことを考えると努力は報われそうにもないし、万が一のことを考えるとリスクが大きすぎる。

 上記の理由1〜5の背景には何があるのでしょうか? 既に気づかれているように臨機応変力がないことが夢を持ち、追い求める心境になることを困難にしているのです。


強い執着心が粘り強い羽ばたきに結びつく

 粘り強い羽ばたきが生まれる仕組みを具体例から学ぶことにしましょう。

例1 : 未経験だった世界でありながらベンチャー・ビジネスに成功した

 株の世界ともコンピューター・ソフトウェアとも無縁であった。にもかかわらず、株価予測のプログラムを開発してベンチャー・ビジネスを起こして成功した人がいます。この背景には次の図式があったのです。

 新聞の株価欄を暇つぶしに読んでいた ⇒ 株価がなぜ変動するのかに興味を抱くようになった ⇒ 全ての株価を暇に任せて記録するようになった ⇒ 株価変動に法則性があることを発見した ⇒ 株価の予測をするようになった ⇒ 「株価を楽に予測できる方法を探したい」と思うようになった ⇒ 市販の株価予測プログラムを使うようになった ⇒ 「もっと良いプログラムを自分で開発したい」と思うようになった。

 何かのきっかけで喜びを知ると、「もっともっと」と思うようになる。この人間心理が粘り強い羽ばたきに結びついたのです。

 どうすれば、「もっともっと」と思うようになることができるようになるのでしょうか? 自分の性格と由来を認識することです。 「良くなりたい。そのために努力したい」という人間本能が適切に作動しやすくなるからです。

例2 : 恵まれない立場でありながら世界一のスポーツ選手になることができた

 アマチュアのスポーツ選手として世界の頂点を極めるためには経済力が必要です。ところが、そのような条件がないにもかかわらずスケートの清水選手のように大成した選手がいます。この背景には、次の図式があったのです。

 恵まれない生い立ちであった ⇒ 沢山の人のお世話になった ⇒ 「恩返しをしたい、良い思いをしたい」という気持ちが強くなった ⇒ 過去の試合の成否の分析を徹底的に行うようになった ⇒ サクセス・ストーリーが頭の中に銘記されるようになった。

 「どうしても成功したい」という強い執念が生まれると、大きな岩を貫き通す連続的水滴のようなパワーが生まれるのです。

 好きでもない世界で「どうしても成功したい」という強い執念が生まれるでしょうか? 「否」です。性格に合ったことで始めてこのような心境になることを忘れてはなりません。ここに、ここに個性的才能を引き出す性格診断の意義があるのです。

例3 : 組織の中で孤立無援の状態でありながら空前の新規事業開発に成功できた

 大型の新規事業の開発に成功するためには担当者は専任の立場になり、しかも組織的なバックアップが必要です。ところが、そのような条件が皆無であった。しかも、師匠に当たる人物がいなかった。にもかかわず、調査専門のシンクタンクで経営コンサルティング事業を新規開拓して成功した人物がいます。この成功の背景には、

 常識にとらわれない発想・行動の持ち主であった。絶好のタイミングに恵まれていた。時間のないことを逆手に取った販売方法が劇的な効果を発揮した。足らざるを補うための創意工夫が功を奏した──、という四つの条件が揃っていたことがあったのです。(詳しくは ⇒『新規事業開発成功に必要な理論的条件が完備していた』)

 染みついた固定観念を捨て去り、執念の火を燃やし続けると、“火事場の馬鹿力”が発揮でき、運を呼び込むことができるのです。性格を乗りこなす生活とは無縁になればなるほど現実直視力を失い、固定観念が強固になることを忘れてはなりません。

例4 : 自信がなく読書嫌いであったにもかかわらず、明確な目標を持って勉強し続けるようになった

 プロフェッショナルになる人は自信家です。ところが、自信がないために何事にも消極的。読書の速度が遅いことを非難されたことがしばしばあったために、読書嫌い。こういう人物がユニークなカウンセラーを目指して2時間以上の通勤時間を利用して専門的な勉強を粘り強くするようになりました。この変身の背景には何があったのでしょうか?

 ユニークな人生遍歴が人物鑑定力に結びついている。魂をこめて人の話を聞く習性がある。読書の速度は遅い反面、読書したことは実によく記憶している。 ── この三つを専門家からずばっと指摘されたために、この人物はみるみるうちに自信が漲り、明確な生きる目標が見つかったからなのです。

 自分が主役になれる人生を歩みたくない人はこの世の中に存在していません。ところが、そうはならない人がほとんどです。この背景には、次の図式があるのです。

 周囲の誤解や洞察力不足が原因して間違ったラベルが貼られてしまう ⇒ 秘められた才能を開花させるチャンスを失ってしまう ⇒ うだつの上がらない人生を送ることになってしまう。

 世紀の大女優「マリリン・モンロー」も自分の秘められた長所に気づかされるまではそうでした。(詳しくは  ⇒ 『何事にも自信を持てないのは盲点があるからである』&『生い立ちの特徴は第二の天性を醸成する』)ここに個性的才能を引き出す性格診断の意義があるのです。

例5 : 淡白な人間であっても強い執着心の持ち主に変身できる

 上記の例1〜4を読み、「粘り強い羽ばたきをするためには、強い執着心の持ち主でなければならない。となると、自分は駄目だ」と思う人が出てくることでしょう。この諦めは仕方がないのでしょうか? 「否」です。イギリスにある妙齢の女性向けの金言「結婚申し込みを三度断りなさい。なお言い寄ってきて始めて結婚を決意しなさい」の背景にある、次の図式を認識してください。そうすれば、「なるほど」と得心することでしょう。

 目当ての女性とやっとの思いで結婚することができた ⇒ 「努力を無駄にしたくない」と心の奥底から思い込む ⇒ この女性と結婚することの妥当性が蛸の足のように心にへばりつく ⇒ この女性をとことん大事にする。

 そうです。強い執着心は工夫次第でごく普通の人でも持つことができるものなのです。新しい世界の実態を体験することなくしては強い執着心は生まれない (例 : アチェの海老養殖業者)。こういう場合はシミュレーションを行い、予測制御効果を入手するという手があります。

 上記の説明を読んで、「年老いた人間はそうはいきませんよ」と言われる方には渡辺高哉の母親が89歳の時に「10歳若かったらなぁ」と残念がっていたことをお伝えします。80〜84歳の人のなんと60%が「心身ともに健全である」と答えた調査結果がアメリカにあることを知ると、彼女のこの言葉はずしんと重いものになってくるのではないでしょうか。


 根拠のある強い執着心を生み出し、粘り強い羽ばたきを可能にするのが未来進行形の自己物語創造なのです。

 このように言うと、「羽ばたけそうな活路がなければ強い執着心なんか生まれようがない。自分にはそういう活路が見つかるとは思えない。それが問題なのだ」と反論する方が少なくありませんが、それは大きな間違いです。(理由 ⇒『個性的才能を引き出す性格診断』&『新創業の理念 』)


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