[TRI] Total Renovation Institute 新創業研究所
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日本の新しい進路を提言する
─ その場しのぎとの決別の勧め ─

第2部 日本再生の鍵は国民パワーのフル回転である

日本再生の近道は社長力抜本的強化である

2007.5.20

追われる」から「追う」仕事への転換が必要になった

(節子) IBMが中国の企業に売却したパソコン事業部門よりもGoogleの方が非価格競争力がある。したがって、労働分配率を高めることができる。この理屈は分るけど、普通の企業がいきなりGoogleのような高度サービス事業に転換できるものじゃないわよ。一番地道な方法は、製造業を例にすると不良品率を限りなくゼロにするようなことだと思うの。。ところが、逆の現象が多発しているようだけど、どうしてなのかしら?

(高哉) そういう事態が発生しているとすれば、個人の責任を希薄にする集団主義から生まれた人海戦術が不良品を発生しやすい体質の露呈を防いできた。ところが、「人減らしが行われた ⇒ 人海戦術が取れなくなった ⇒ 不良品が多発するようになった」という図式になっただけのことじゃないかな。

 抜本的対策を講じやすくする目的で不良品を発生しやすい体質の由来を図式化すると、次のようになるんじゃないかな。

 日本的集団主義にどっぷり浸かって生きてきた ⇒ もたれあって生きてきた ⇒ 詰め抜く習慣がないに等しい ⇒ 仕事を合理的にこなす仕組みをつくらない ⇒ チームプレイが下手である。(詳しい説明と具体例 ⇒ 『適切なコミュニケーション能力は所得増に結びつきます』)

(節子) 不良品を限りなくゼロに近づけるためには主体的に仕事をしなければならないというわけね。そうなることがイノベーションにも結びつくテレビ番組を思い出したわ。確か、樹研工業だったわね。実績も学歴もない若者が世界最小の100万分の1グラムのプラスチック製の歯車を創り、世界の自動車のスピード・メータに独占的に供給するに至っている背景には、次の図式があったのよね。

 「やりたい」というので社長がどんと専念してやらせた ⇒ プライドがものすごく高揚した ⇒ やりかけたことは最後までやり遂げようと頑張った。

 あなたがいつも言っている内発的動機による自己決定と同じことだけど、こういう状態だったら上司が年上であろうと女性であろうとやる気満々で仕事ができるわね。人材の扱い方をこういうようにすることが普通の企業でもGoogleのような高度サービス事業に転換することを可能にするのでしょうね。

(高哉) その通りだよ。誰だって最初は高度サービス事業を担う能力なんかない。プライドが物凄く高揚したので、やりかけたことは最後までやり遂げようと頑張る。これが大切なんだ。僕が実績ゼロ・指南役ゼロの最悪条件の下で三菱総研の経営コンサルティングのパイオニアーを演じて成功することができたのも同じことことなんだ。

 僕の場合はその前に職歴で積み上げてきたものがあったけど、この積み上げの過程も実績ゼロ・指南役ゼロ。「なんとしてでもやり遂げなければ…」という想いがパワーを与えてくれた。(詳しくは ⇒ 『ギブ&テイクの度重なる転職が夢見ていた脳力獲得に結びついた具体例』&『燃えたぎるマグマのような挑戦精神が十分たまっていた』)

(節子) 普通の企業が労働分配率を上げるためには、ビジネス・パーソンの個人的才能に依存する度合いが高い事業に転換しなければならない。その際に一番大事なのはやる気よね。そういう意味で「会社選択で何を重視するか」という新入社員に対するアンケート調査の結果を見ると、昭和46年の第1位は27%の「将来性」であったのに、平成17年の第1位は31%の「個性発揮」になっているのはフォローの風ね。次の図式実現に持ち込むことが可能になるから…。

 企業の求心力を高める ⇒ 転職率を極力低くする ⇒ 従業員を教育するために、経験の浅い人材でも高質のサービスを提供できるようにするといったような創造性の高い手段を採用する。

 ところが、大卒の3人に1人が3年以内に辞めているっていうじゃない。これでは教育投資の費用vs効果に問題が生じてしまう。どうしたらいいのかしら?

(高哉) 教育投資の費用vs効果のことだけであれば、やり方次第で大丈夫かもしれない。社員に「社内の多彩な人材とその人脈の協力を仰ぐことができれば自分のやりたいことが思う存分できる」と思って貰い、「自分が馴染んだ会社だから自分の思いを遂げることができたんだ。この醍醐味は他所では味わえない」と実際になって貰えるようにすれば、組織に対する求心力が高まるからね。

 それよりももっと心配しなければならないことがある。55.9%が能力主義の人事考課をしているにもかかわらず、大卒の3人に1人が3年以内に辞めている。これは個性軽視が改まっていない企業が多いことを物語っているのかもしれない。もしそうであれば、所属企業にも自分にも実績がないとんでもないことをやる人材は登場せず、ひいては高度サービス事業への進出は夢物語に終わってしまうよ。

(節子) 大企業の組織は目的達成のためのものではなく責任分散のためのものになっていることが多い。この放置は企業の臨機応変力を奪い取ってしまうので、先行きがどんどん不透明になることを考えると命取りになる。こういう大企業病を直し、かつチャレンジ精神豊かな人材を輩出させるためにはどうしたらいいのかしら?

(高哉) 一人一人が組織全体を使いこなすプロジェクト・リーダーのような立場になれるようなネットワーク型組織にした上で、厳しいノルマを課することだよ。但し、精神力のない人間が増えているので工夫が要る。前にも言ったけど、仕事が性格に合っているので楽しみながら努力に努力を重ねることができる。こういう状態にすることが一番だね。

 僕の経験から言うと、「プライドにかけて成功しなければ…」といことだけだったら努力は長続きしなかったと思う。性格に合ったことであると、飽きないし、ストレスがあまり溜まらない。したがって、とことん頑張りぬくことができるんだ。


個性的才能を引き出す性格診断が必要不可欠になったのはなぜか?


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