[TRI] Total Renovation Institute 新創業研究所
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日本の新しい進路を提言する
─ その場しのぎとの決別の勧め ─

第2部 日本再生の鍵は国民パワーのフル回転である

挑戦的人生が臨機応変力を強化する

2007.9.2

労働組合はリセットが必要不可欠である

(節子) 論理的思考力を伴うコミュニケーション能力の重要性がよく理解できた。でも、この能力を培うのは容易ではないわね。だって、ほとんどの日本人は次の図式にはまってしまっているみたいだから。

 組織成員間の情緒一体感が重視される ⇒ 何事もナアナアでお茶を濁すような習慣が根付いた ⇒ 理屈をこねる人間は嫌われがちとなった ⇒ 討論が回避されがちとなった ⇒ 自分の主張を相手に納得させるために必要な理路整然と話をする能力を培うのが困難になった。

 この図式は日本の社会にどっぷり浸かって生きてきた人に当てはまるし、コミュニケーション能力強化は自助努力の範囲を超えている。これがこの図式の意味するところだと思う。だとすると、個々人の努力に任せるよりも組織的対応が必要になるんじゃないかしら? 従来方式の賃金アップ闘争だけでは存在理由がなくなってきた労働組合の新しい仕事にするというのはどうかしら?

 (論理的思考力を伴うコミュニケーション能力の重要性の補足説明 ⇒ 『適切なコミュニケーション能力は所得増に結びつきます』)

(高哉) その考え方は面白い。どうせなら、個人のパワーアップ支援の中にコミュニケーション能力強化を位置づけるのがいいかもしれない。どうしてかと言うと、働く人には次の二つの立場が提供されているに等しいことを考えなければならないからだ。

●個人の方が組織よりも優位に立つことができる

 面接を必要としない市場性のある個性的才能を持っていれば、パソコンさえあればどこでも仕事ができるようになりつつある。

●個人の方が組織よりも劣位に立たされている

 情報化とグローバリゼーションが同時に進行しているので、標準化され、かつ低コストの労働力が歓迎されるようになっている。

 このような状態の放置はワーキング・プアー問題の放置に結びつくからことを深刻に受け止めなければならない。

(節子) 貴方が言いたいことが分かった。大きな隙間市場的な才能並びに論理的コミュニケーション能力を身につけて、その結果をweb-siteを使って世界中に知らしめよう!ということね。

 労働組合のやるべきことは沢山あるのに、ビジネス・パーソンの労働組合離れが進んでいるのはどうしてなのかしら。様変わりした環境に適応できていないからだということは皆分っている。でも、納得できる説明ができる人はほとんどないことに根本的な原因があるんだと思う。誰でも分かるように理路整然と説明してくれないかしら? 地に付いた労働組合活性化のあり方をどうしても掴みたいの。

(高哉) 終身雇用制度と年功序列式人事システムは右肩上がりの成長時代の有効策であった供給力確保優先主義の必要性に応える。と同時に、次の図式に置かれている日本の社会を安定させるための苦肉の策であるという性格をも併せ持っている。

 神の下での平等ではなく序列を重視する ⇒ 組織人を全人格的に支配しがちとなる ⇒ 雇用者に対する不信感が潜在せざるを得ない。

 ところが、長期コミットメントを特徴とする日本的経営の根幹が崩壊しつつある。にもかかわらず、アメリカのような労働市場が整備されていない。かくして、経営者の言いなりになるビジネス・パーソンが増え、次の図式が実現されるようになった。

 巨大な最新鋭の設備を持った中国の企業が台頭してきた + 高付加価値経営を実現できない、能力の低い社長にとっては「カイゼン」とコストダウンのみが頼りである ⇒ 設備投資の代わりにライバル企業が欲しくなった ⇒ 企業間提携・合併が増えた ⇒ 労働条件の悪化やビジネス・パーソンのリストラが増えた。

 にもかかわらず、労働組合は無策同然。そして、 経済が工業からサービス中心にシフトして個人主義が蔓延。かくして、「時間とお金だけをとられて見返りがまったくない」となって、ビジネス・パーソンの労働組合離れが決定的に進んでしまった。

(節子) 労働組合は形骸化してしまったのね。だったら、ビジネス・パーソンは論理的コミュニケーション能力をベースに個性的な才能を磨き上げ、その結果をweb-siteを使って世界中に知らしめる。この一連の活動を労働組合がバックアップするというのは筋が通っている。でも、次の図式に陥っている人が圧倒的に多い。

 長い間抑圧されて生きてきた ⇒ 消極的な生き方が身についてしまった ⇒ 見返りが確実であって初めて努力する姿勢が身についた ⇒ 「論理的コミュニケーション能力をベースに個性的な才能を磨き上げよう!」という気持ちになりにくい。

 このように言うと、「運命は自分で切り開くものだという反論が出るでしょうけど、この反論を素直に受け止める人は日本の社会では例外中の例外。こういう普通の人をどうしたらやる気にすることができるかしら? 妙案があったら教えて欲しい。

(高哉) 企業経営のやり方を応用すればいいんじゃないかな。画期的な新製品・新サービスの開発に成功したので、大々的に新市場を開拓したい。こういう企業に推奨できる方策は次のステップを踏むことだ。

 進取の気性に富んだ顧客候補を選び出す ⇒ 顧客候補の悩みを創造的に解決する妙案を考え出し、この妙案を実現させる手段として画期的な新製品・新サービスを位置づける、コンサルティング・セールスを試行錯誤的に行い、成功させる ⇒ 画期的な新製品・新サービスの効用が具体的に示される。いいかえれば、市場開発のための宣伝材料が生まれる ⇒ 試行錯誤の結果得られた顧客開拓ノウハウ並びに宣伝材料を使って次々と顧客を開拓する。

(節子) 論理的コミュニケーション能力をベースに個性的な才能を磨き上げた人を目の当たりにして、「努力をすれば見返りがちゃんとあるんだ。この世の中は捨てたものじゃない。だったら、自分もやろう!」となる人を次々と生み出そうというわけね。良いアイディアだけど、どうやって実現させればいいのかしら?

(高哉) やり方は色々ある。例をひとつ挙げよう。個人向け融資をなんとしてでも拡大したい銀行とタイアップして、次の図式を実現させることが考えられる。、

 ビジネス・パーソンの大きな隙間市場的な才能並びに論理的コミュニケーション能力を身につくような形で個人ビジョン開発を支援する ⇒ 金融機関が自分のweb-siteを使ってビジネス・パーソンの売込みを行う ⇒ ビジネス・パーソンの市場性が抜本的に強化される + 金融機関の顧客開発が容易になる。

(節子) そんなことをしたら会社に睨まれるかもしれないけど、全国組織と繋がっている労働組合がバックについているんだったら安心ね。所得保障が得られるだけではなく、会社が不利になるようなことをしたら政治問題にまで発展する社会的な大問題にすることができるものね。

 話は変わるけど、その構想は日本の社会に本当の民主主義を根付かせることとどう関わってくるのかしら? こんなことを話題にするのは、さっきの図式は「基準が曖昧な業績給制度が採用されがちとなる ⇒ 上司の一方的判断による査定が可能となる」ということ結びつきやすいからなの。

(高哉) そんなことをいつもでもやっている企業は工業化全盛時代ならともかくも知識・知恵経済化時代には存続できなくなってしまう。ビジネス・パーソンの市場性が抜本的に強化されること並びに以前指摘した次の図式がこのことに拍車をかけるだろうね。

 少子高齢化が進む ⇒ 労働市場が買い手市場になる ⇒ 日本モデルが賞味期限が切れたこととあいまって働く人を一元支配する習慣が影を潜めるようになる ⇒ 念願の脱日本的集団主義が進む。

 但し、脳力・能力の青天井のハイエンド化を楽しみながら行えるようにならなくなくてはならない。そのためには性格に合った仕事に就かなければならない。性格に合わない仕事に就くと、脳力・能力を上昇させるための努力は苦痛を伴うので決して長続きしないからね。


個性的才能を引き出す性格診断が必要不可欠になったのはなぜか?


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