[TRI] Total Renovation Institute 新創業研究所
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日本の新しい進路を提言する
─ その場しのぎとの決別の勧め ─

第2部 日本再生の鍵は国民パワーのフル回転である

挑戦的人生が臨機応変力を強化する


日本的集団主義こそが成功する人生の要諦である
― 国民審判「安倍晋三No!」の深層から考える ―
2007.9.30


ネットワーク化されたレタスビジネスのような社会を目指そう!

国民は蛸壺から抜け出すことが可能になった

(節子) 自民党の伝統的な支持基盤が崩壊した。にもかかわらず、この支持基盤を締めつけて集票しようとした。このとんちんかんさが7・29参院選における自民党大惨敗の大きな原因のひとつになった。── こういう総括の仕方に疑問がある。

 確かに古株の議員は枕を並べるように落選した。ところが、山本一太氏を初めとする若手は地方の1人区でも当選している。この現象をどのように理解すればいいのかしら?

(高哉) 日頃から自民党ではなく選挙民の方を向いてくれている。かつ、話せば分かってくれる人を選挙民は応援するようになったんじゃないかな。

(節子) それでは東京から立候補した黒川紀章さんが落選したのはどうしてなのかしら? 東京都知事選でもそうだったけど、選挙民の目線に立った良いことを言ってたじゃないの。

(高哉) 黒川紀章さんは無所属、かつ国政を動かすことのできる人物とのパイプが細い。このことが致命傷になったんじゃないかな。「読みが浅かった」と言うしかない。日頃から自民党ではなく選挙民の方を向いてくれている。かつ、話せば分かってくれる人であっても国政に反映してくれない人では駄目なんだよ。政治家は話を聞きっ放しのカウンセラーのようなことでは許されないんだ。

(節子) ということは、「安倍首相の求心力が低下してしまったからには彼の下では選挙は戦えない」と叫んでいた人々は天に唾をしているようなものね。というのは、こういうことを言っている人は次の図式を認めているのと同じだもの。

 自分は選挙民のニーズが大きく変化していることをあまり認識してない ⇒ 自分は選挙民にとって魅力のない存在になっている ⇒ 自分の魅力を補うためには党首の魅力にすがるしかない。

(高哉) その通りだと思う。様変わりした環境に適応するためには政治の力を借りる必要性を感じている時代になったので、政治家個々の能力が必要になった。したがって、安倍さんは政権党を掌握している限りは次の図式を実現させれば起死回生が可能だったはずだよ。

 で提言してきたことをも参考にして創造的統合戦略を策定する ⇒ 全国規模でのティーチイン集会を選挙区別に開催する ⇒ 国民の問題意識を高揚させる ⇒ 次期選挙の立候補者を本当の意味での代議士にする ⇒ テレビを通じて国会審議の様子を国民の伝える ⇒ 次期選挙の立候補者が選挙民との対話集会を開催して、選挙民のニーズを詰め抜いて国政に反映させる。

(節子) いいアイディアね。国民ニーズが多様化しているので、党内のコンセンサス形成にしがみついているばかりだと手間隙がかかって国民と乖離した政策になってしまうものね。そして、このアイディアを採用すれば、政策別の政界横断的なタイアップを通じて国民が待ち望む政界の再編成だって可能になる。

 ここまで言って変だけど、ティーチイン集会を通じて国民の啓蒙はできるのかしら? 政治家の実態を考えると楽観的になれないのよ。だって、「国民の身丈に合う政治家しか生まれない」ということがよく言われるじゃないの。

(高哉) 企業がそうであるように政治の世界も構想力・独創視力を売り物にするコンサルタントをいずれ雇うようになると思う。そうすれば、政治家が本当のリーダーシップを発揮して選挙民を啓蒙できるようになるんじゃないかな。啓蒙運動の効果についての面白い話しをしよう。

 子供達に「自分で起業して経営をしたい人はいますか?」と質問したら、ほとんどが挙手しなかった。ところが、起業の面白さを説明した後にもう一度同じ質問をしたら大多数の子供が挙手した。── こういう調査結果がある。やり方が問題だけど、啓蒙運動の効果はもの凄くあることを忘れてはならない。

 企業人だって創造的な啓蒙をすると、鮮やかに変身して業績低迷から業績急拡大に転じることがあるんだ。(具体例 ⇒ 『「経営者達は私もなんとなくそう思っていた」等と言い出した』&『競馬馬のようにスタート・ダッシュする、次々とヒット商品が生まれるようになった』)

(節子) 自民党の参院選の大惨敗は安倍前首相が変身していさえすれば、国民にとって福音になったのね。というのは、国民の位置づけが過去と今後とでは様変わりする可能性が満ちることになるからよ。

(過去) 蛸壺型社会の中にいるしかなかった ⇒ 個が抑制されていた ⇒ 縮み思考が身についてしまっていた ⇒ 工業化の限界と共に閉塞感に悩まされることになった。

(今後) 自分の性格を認識する人が増える ⇒ 国民の現実直視力強化が進む ⇒ 国民の啓蒙が進む ⇒ 社会的相互依存の輪が拡大し続ける、本当の意味でのネットワーク型社会への転換が進む。

 でも、こうなるためには、雇用機会の継続的な拡大が保証されなければならない。そういうことって可能なのかしら?

(高哉) 雇用機会の継続的な拡大はやり方次第でも可能だよ。経済のパイの拡大が蛸壺からネットワーク型社会への転換によって可能になる根拠を、前回の議論で僕が説明したことを思い出して欲しい。

日本的集団主義の宣言が必要になる

(節子) 話は変わるけど、自民党内のしっかりした地盤を背景にした政権は中央主導の地方振興・利益誘導・アジア重視だった。ところが、福田・三木・中曽根・小泉政権はそうではなかった。自民党内の地盤が必ずしもしっかりしたものではなかったためか東京集中を志向して官僚とアメリカへの依存を深めた。色々勉強するとこういうことになる。

 国民に密着した政治を行い、起死回生に成功する可能性を秘めていた安倍前首相の政治路線は前の2種類と比較するとどのようになるべきだったのかしら?

(高哉) 福田政権についても言えることだけど脱日本的集団主義の推進でなければならないと思う。というのは、日本的集団主義にどっふり浸かって生きていくことは深い思考を伴うことのない融通無碍の習慣の放置に結びつき、四つの図式に結びつくという由々しきことになるからだ。

(図式1) 難問を創造的に解決する能力が身につかない ⇒ グローバリゼーションが進展する中での共同体の再構築に必要不可欠な社長力の抜本的強化個人のパワーアップが困難になる。

(図式2) 日本社会に蔓延している癒着・もたれあいの体質が放置される⇒マンション耐震偽装事件・学校と地域社会と家庭が結託した隠蔽体質が生み出した、深刻ないじめ問題・年金の記録漏れ…に典型的に現れている日本病が治癒されない。

(図式3) 現実を直視することなく大事を決断・決行しがちとなる ⇒ エリートであっても行き止まりの辺鄙な場所に高速道路を敷設するといったような愚行に走りがちとなる。

(図式4) 液状化しやすい。いいかえれば、集団暴走しすい国民性が放置される ⇒ 日本の国民を未曾有の惨劇に巻きこんだ。のみならず、近隣諸国に多大な迷惑をかけたアジア・太平洋戦争を引き起こし、かつ長引かせた日本の体質を放置する ⇒ 近隣諸国は集団的自衛権を法的に認めることを許さない ⇒ 現行の憲法9条が維持され、日本の安全保障上に問題が生じかねない。


個性的才能を引き出す性格診断が必要不可欠になったのはなぜか?


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会議による問題解決
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