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(節子) 新時代が必要とする脳力・能力を培うためには現有能力を超える目標を適切に設定する形で難題に積極的に取り組む必要があることはよく分かった。でも、こういうことって言うは易し行なうは難しよ。どうしてかと言うと、「過去の延長線上を歩み続けてきた人が年をとってから急に挑戦しようと思っても間に合わない」と思っている人が多いのが現実だから。どうしたらいいのかしら? (高哉) そういう人がいることは分かっている。僕がある会合で定年間際の人物に「人間は棺桶に入るまでは分からない」と言ったら、手を握り締めながら「よーし」とつぶやいた。ところが、何年か後に再会してその事を言ったら「挑戦しようとしたけど、どうしても身体がついていかなかった」と言った人がいるからね。 このように諦めの人生を送ることとなった人物と正反対なのが僕。この二人の違いはどこにあるのかを考えることが問題解決の糸口となると思う。 随分昔のことだけど、僕が余暇を使って自己研鑽に励んでいると、この人物は「いつまで勉強を続けるんだ」と非難気味の言葉を吐いたことがある。問題解決の糸口を見つける鍵はここにあるんじゃないかなぁ。 (節子) 貴方は人を頼りにしない。したがって、稼いだお金を脳力・能力の開発のために積極的に使うことに熱心。しかし、資産形成にはあまり熱心ではない。一方、貴方に「いつまで勉強を続けるんだ」と非難気味の言葉を吐いた人物は正反対の生き方をしている。 人を頼りにするにもかかわらず資産形成に熱心なのはどうしてかしら? そうか。次の図式にはまっているのね。 (年功序列の社会慣行にどっぷり浸かって生きてきた ⇒ 脳力・能力の開発のための投資は報われにくいと思いこんでいる) + 他人よりも恵まれた存在でありたいという欲求がある ⇒ 資産形成をすることにより老後の保障を得ると同時に自己顕示をしたいと思うに至った。 この人物は満足した状態で人生をまっとうできるのかしら? そうであれば、幸福か否かは主観に委ねる必要があるので、「人それぞれ」ということですむんだけど…。 (高哉) 昔はともかくもこれからは人間として進化し続けることなくして人生を満足した状態でまっとうできる可能性は極めて低い。老後の生活を精神的にだってぬくぬくと送ることが難しくなってきたからね。(詳しくは ⇒ 『積極的な人生が必要不可欠になってきている』) (節子) 脳力・能力を鍛え続けないと悲惨な人生になりかねないということは、脳力のピークは80歳代だ!は攻めの人生のためだけではなく守りの人生のためにもあるのね。このことはよーく分かったけど、35歳以上になると求人倍率ががくんと減ってしまうのは酷すぎるわよ。「35歳で挑戦的人生の開始は締め切りです」と言っているようでちょっとおかしい。なんとかならないかしら? (高哉) 問題の原因を突き詰めていくことが打開策を自ずとクローズアップさせてくれるよ。年齢制限の背景には次の図式があるんだと思う。 雇用主が旧態依然とした経営をしている ⇒ 働く人が加齢に応じて進化していると思っていない ⇒ 使いやすい若者の方がいいと思うに至った。 (節子) なるほど。35歳以上の求人率を急上昇させるためには、雇用主の人材観が様変わりするように働く人が加齢に応じて脳力・能力をアップしたことを具体例で示すことができるような人生を送り、進取の気象に満ちた経営をしている企業を選ぶ。そのためには、個性的才能を引き出す性格診断を前提とする未来進行形の自己物語創造をして自分の存在を広く知らしめる努力をすることが必要になるというわけね。 話を混ぜっ返すようで申し訳ないけど、フリーター生活を長年送っている人に対して「若い時に何年も棒に振ってもちゃんとやっていけるようになる人は沢山いる」と言って激励する人がいるけど、これって貴方の言葉と結びつけてどう解釈したらいいのかしら? (高哉) その激励の言葉は時代錯誤的だよ。どうしてかと言うと、次の図式が通用する時代ではなくなって久しいからね。 (右肩上がりの成長が可能である ⇒ 模倣や簡単な改良・改善での新規参入が可能である) + (グローバリゼーションと情報化が今ほど進んでいなかった ⇒ 蛸壺型社会が通用した) ⇒ 組織に対する忠誠心がありさえすれば仕事をしながら必要な能力を身につけることが許されていた。 その激励の言葉が今でも通用しやすいのは、フリーター生活を続けることが財産になる、弁護士、小説家、コンサルタント、カウンセラーのような職業に限られるんじゃないかなぁ。 (節子) フリーター生活を長年送っている人はワーキング・プアーから抜け出すことを諦めなければならないということなのかしら? そんなことはないんでしょ? (高哉) 悩み事を日記につけ、まとまったら適切な人物のプロフェッショナルQ&Aを受ける。こういうことを続ければ大きなリカバリー・ショットを打つことができるようになる。どんな生活・人生だって見方次第で成長の糧に必ずなるものだからね。(詳しくは ⇒ 『個人のパワーアップ策』)
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