[TRI] Total Renovation Institute 新創業研究所
E-Mail: info@trijp.com
TEL: 03-3773-6528/03-3777-5189
〒143-0023 東京都大田区山王2-7-13 山王パレス407


新創業研究所が掲載した数多くの有益コンテンツがGooleで第1位にランクされています

トップページ


個性的才能を引き出す性格診断の勧め


第3-1部 個性的才能を引き出す性格診断はどんな効果を生み出すのか?(T)         ― 人生再構築プロジェクトの提起 ―          

悩みを寄せつけず、個性的才能を引き出すための処方箋を創る

プロフェッショナルになるかワーキング・プアーになるかしかなくなる

200812.21

個人の自立と自律の必要性は高まる一方である

闇雲に働くだけでは幸せになれない時代になった

(節子)
数年前に一緒にテレビで観た「ポンポン船」経営者の実話は環境変化に適応することなく生き抜くことはできないことを痛切に教えてくれた。砂利を採掘現場から工事現場に運ぶポンポン船は必要不可欠な存在だったので、やりがいがあり、一生懸命に働くことができる。ところが、収入が減るばかりとなり、とうとう日雇い労働者に転身せざるを得なくなってしまったのよね。

 高速道路の登場 ⇒ 砂利を船で運ぶ仕事の減少、大型船の登場 ⇒ ポンポン船のシェア減少──、というダブルパンチを浴びるしかなかったことを「環境適応という動物本能を失ったからだ」と非難することはできない。だってそうでしょ。個人事業者の場合は目の前の仕事に集中しなければならないので、そんな余裕はないのが普通だもの。

 このポンポン船の個人事業家と急速に増えたワーキング・プアーは似たようなものかしら? それとも何か違いがあるのかしら?

(高哉) 様変わりした環境に主体的に適応する精神が養われなくなったことが示しているように、日本人は次の図式に陥りがち。

 日本的集団主義の影響を強く受けている ⇒ 個が抑制される ⇒ 横並び志向の人生になる ⇒ 環境変化に適応するなんてことは考えようにもない。

 ここまではポンポン船の個人事業家と急速に増えたワーキング・プアーは似たようものだと言える。ところが、この図式は更に次の図式に発展して、ワーキング・プアーの輩出に結びつく。ここがポンポン船の個人事業家との違いになる。

 似たり寄ったりの人材が輩出される + 労働市場の世界的統合が進んだ ⇒ 似たり寄ったりの人材は供給過剰になる ⇒ 似たり寄ったりの人材の給与水準は大幅に下がる。

(節子) 「ポンポン船」経営者を弁護していながら変だけど、今の説明は納得できるようで納得できない。人生の舵取りは運任せ、国任せ…となるので、個人の主体性放棄になってしまうんじゃないかしら。「ポンポン船」経営者は組合を作って組合専従者に舵取りを委託することが、一般の国民は新聞やテレビ報道を通じて世の中の動向を把握することが考えられるんじゃないかしら?

(高哉) 貴女の言う通りだけど、その場しのぎの習慣が染みついるのが圧倒的大多数の日本人。したがって、国・地方自治体・企業等の舵取り役だって同じことが言えるんだ。(証拠の例 ⇒ 日本再生のために今一番何が必要なのか?新時代が要求するブレークスルー発想を行わず「枠内思考」に留まってしまう日本のエリートの実態大変化に無策であったことが悲劇に発展した日本の製造業 )

(節子) だったら、個人は権威筋にもたれかかるのを止めてしっかりしなくてはいけないわね。ここに、「頼りがいのある自分になるか、パニックになるか…の選択の時期が間もなくやってきます」と訴える意味がある。こういう理解が必要なんでしょ。でも、環境動向に無関心な人にもピンとくる例が必要よ。何かないかしら?

(高哉) 中国からやってきた出稼ぎ人の話がいいんじゃないかな。760円の時給で月収15万円。夕方6時以降の大幅値下げの肉を買い、寮の前の空き地で野菜を作る…等のやりくりをするので、月の生活費は2〜3万円。それでも、残ったお金は本国を送金して家を建てるという目標があるので、生き生きとしている。

 こういう事態を知って「規制をしなければ」という意見もあるけど、これは短期的にはともかくも長期的には不可能に近い。というのは、この実態の背景には、「少子高齢化が進む ⇒ 労働力が不足する時代がやってくる ⇒ 移民の受け入れ促進が必要になる」ということがあるからだ。それでも、「規制」という道を選ぶと、企業は安い労働力を求めて海外進出に拍車をかけることになってしまう。すると、失業者が増えて、ワーキング・プアーどころの騒ぎではなくなってしまう。

 「ほぼ一直線での成長が可能であった ⇒ 企業は労働力確保を優先させる必要があった⇒人材は宝であった」という図式の時代は終わったことを認識することなく、「政治が悪いんだ」と言い続けることは文字通り墓穴を掘ることに結びつくことをしっかり認識しなければならない。

 以上の意見に対して「経済大恐慌に近い状態になっているのに何を言うのか」と反発する向きには「乱にあって治を忘れず」という金言を思い出して欲しい。→若々しい脳力復活支援

成長限界打破の手段としてホワイトカラー業務の外部委託が注目されるようになる

(節子) 働く人が置かれる立場は今が一番厳しいのか、それとももっと厳しくなるのか…を知りたいので聞くんんだけど、『自由貿易の積極的推進は米国の強みを損ないかねない』にあるようなことは日本でも普通のことになるのかしら?

(高哉) ホワイトカラーの仕事がどんどん外国に流れていくことに結びつく事態が進行していることを認識しなければならない。というのは、次のような図式を一例として挙げることができることができるからなんだ。

 (人間を一様に扱うことが許されなくなり、個別管理が進んでいる + 利害関係者の多様化が進んでいる ⇒ 要求事項の多様化が進むこととなった) + (コストダウンのあくなき追求が必要になった ⇒ 仕事の外注先の多様化が進むこととなった) ⇒ コンピューターにインプットされるデータの複雑化が進むこととなった

 ⇒:現在の銀行システムの下で自動車を生産すると、約1割が車のない自動車になってしまう…等のような事態が発生するようになった ⇒ データの一元管理に資するホワイトカラー業務の外部委託受け皿センターが必要不可欠になってきた。

 したがって、貴女が持ち出したアメリカの例は他人事ですますことはどんどんできなくなる。

(節子) 給与支払いの外部委託も進んでいるようね。この傾向が続くと、人事業務全体の外部委託という事態にもなる。人事部の人が企業内で生き抜くためには、労働意欲を向上させることができる人になる…といったことが必要になる。(重要参考資料 ⇒ 『分類学的な能力に対する需要はすっかり冷え込んでしまった』)

 しかし、こういう能力を身につけることができない人も出てくる。さりとて、社会全体でスケールメリットが追及されるようになるので、人事業務全体の外部委託の受け皿企業への転身もしにくい。

 そういった意味でホワイトカラー業務の外部委託は不幸をばらまくことになってしまうのではないかしら? すごく心配。

(高哉) 人間ひとりひとりの進化が必要になるけど、逆だね。人類が成長の限界を迎えたのは今だけではない。この打破の歴史が人類の歴史でもある。大きく分けて三回に亘って成長の限界打破に成功してきた。

第1回目:鉄+交通技術

 世界中に航海網と鉄道網ができあがり、世界市場の開発が可能になった。したがって、一国主義が生み出す成長の限界を打破できた。ところが、輸送コストの壁が成長の限界に結びついてしまった。

第2回目:石油+石油化学

 低価格エネルギーと低価格構造が可能となり、輸送コストの壁を乗り越えることができた。ところが、きめの細かさの不足が新たな成長の限界となった。

第3回目:テレコミュニケーション

 極端な言い方をすると世界中の人との個別の会話が可能になったので、色々な面できめの細かい対応できるようになり、成長の限界打破に成功した。ところが、ニーズの個性化が進んだために、在庫がデッドストックになる…という新たな成長の限界が生まれた。企業の海外進出にはこういう悩みがある。

(節子) 第4回目の成長の限界打破策がホワイトカラー業務の外部委託というわけね。なんとなく分かるような気がするけど、理路整然と説明してくれないかしら?

(高哉) 単純化して言うと、「生産機能だけではなくホワイトカラー業務も外部委託される ⇒ 現地で完結的なビジネスができる ⇒ just-in-time方式を採用できる ⇒ 在庫が多すぎる ⇒ デッドストックになる…という壁を乗り越えることができる」とい図式になるというわけさ。

プロフェッショナルには十分報いなければならない時代になった

(節子) これまでの説明でワーキング・プアーにならないための努力が必要であることがよーく分った。でも、この努力が報われるかどうかに確信が持てない。凄い能力の持ち主よりも大したことはない人の方が収入が遙かに上回るケースが沢山あるからよ。能力に比例して収入が上がるのは大リーグのイチロー選手のような場合だけじゃないかしら? イチロー選手の高収入の背景には、能力の査定がしやすく、語学の壁もない。しかも、市場は世界に広がっている…ということがあると思うの。

(高哉) イチロー選手のようになることはできないけど、「所得は勤務先の企業次第」ということは急速になくなっていくことは間違いない。主な理由は三つある。

●人材の質が企業収益の多寡を決める時代になった

 規格型製品の大量生産・大量販売が可能な時代は終わり、知識知恵経済の時代になった。いいかえれば、眠れる森の美女のような魅力的だが、捜し出して揺り動かすことが必要な個性的需要を洞察・発掘することが必要になった。したがって、企業経営は多額の設備投資によらない舵取り次第でどうにでもなる。こういう時代になった。(重要参考資料 ⇒ 成長の持続が個人にも要求されるようになった閉塞状態の根本的原因並びに簡便対策

●市場原理が適用され、イチロー選手のケースに近づくことの可能性が高まる一方である

 (『日本を復活させるためには、本格的な共同市場に参加するのが一番である』にあるように本格的な共同市場に日本が参加すること不可避である ⇒ 日本はアジア等と一体化する ⇒ 企業のみならず個人にも超巨大な市場ができあがる) + 人材の質が企業収益の多寡を決める時代になった ⇒ プロフェショナル・サービスの需要が一気に拡大する──、という図式が目前に迫っていることを忘れてはならない。

 このように言うと、「遠隔地と語学の壁があるのでそうはうまくいかない」という反論が生まれるかもしれない。でも、この反論は長期的にみると、通用しない。というのは、モバイルとインターネットの普及は世界中の人と瞬時に連絡することを可能にする上に、音声認識による自動翻訳ができる携帯が2018年には市場に出回ることが予測されているからだ。

(節子) だからと言って、イチロー選手のケースに近づくなんてことは考えにくい。採用する側も採用される側も日本人は保守的なのよ。貴方だったら「企業経営は舵取り次第でどうにでもなる」と言い切っても少しもおかしくない。でも、社長力抜本的強化社長のカンフル剤はお呼びではない。これが何よりの証拠じゃないかしら?

(高哉) 保守主義にしがみついていられるのも今のうちだけだよ。このことは三つのコンテンツ(日本の窮状サラ金経済化している日本の実態頼りがいのある自分になるか、パニックになるか…の選択の時期が間もなくやってきます)を順次読めば、「背に腹は代えられない」となるはずだ。思わない人はパニックに襲われるだろうね。

肝に銘じるべきは「保護主義・閉鎖主義 = 自縄自縛」の時代になったことである

(節子) 貴方の言っていることは全く正しいけど、日本の権威筋は保守的な人ばかりよ。内外の批判を浴びながらスティール・パートナーズのブルドックソースの買収に反対し、その通りにした。したがって、鳴り物入りで登場した三角合併は低株価の企業買収に結びついていない。これがいい例じゃないの。保守主義の牙城は堅いのよ。

(高哉) ブルドックは全株主に新株予約権(新株発行時にその交付を受けることができる権利)を発行することにした。しかし、TOBを狙ったスティール関係者だけは「企業価値を毀損し、会社の利益や株主の共同利益を害する非適格者だからと」言って、村八分にしてしまった。

(節子) 資本主義を認めるが、自分達の価値観に反することは許さなかったバブル崩壊後の日本の銀行みたいね。今のような緊急事態はともかくも平常時にでもこんなやり方は通用するのかしら?

(高哉) 世界的にだぶついた資金が自由に流通する時代には通用しにくい。だから、ブルドックソースの株価は買収劇が話題になっていた時に比べて信じられないほどに下がってしまったんだ。こういうことはブルドックソースだけではなく全般的に言える。その結果、『日本の窮状』にあるように日本だけがダントツの株安になってしまった。しかも、日本経済の成長の原動力の担い手にならなければならない中小企業は金欠病に見舞われることになってしまった。

(節子) 社会のご意見番の役割を担っているマスコミはこのことをどうして批判しないのかしら? マンション耐震偽装事件の時なんか凄かったじゃないの。

(高哉) 日本のマスコミは社会風潮に乗る傾向が強い風見鶏みたいなところがあるからだよ。マンション耐震偽装事件の時は世論の風が吹いていた。だから、この尻馬に乗った。ところが、ブルドックソース事件は違う。

 共同体が崩壊傾向にあるので、国民の多くが不安一杯。そして、スティール・パートナーズのブルドックソースの買収が成功すると共同体の崩壊に加速がつく。こんな時に日本のマスコミは社会のご意見番の役割を決して担うことを放棄して、国の進路を誤らせることだってある。

 マスコミがアジア太平洋戦争への突入や年金問題を深刻にした元凶である公共事業の乱発を助長したことを忘れてはならない。(参考資料 ⇒ 『新時代が要求するブレークスルー発想を行わず「枠内思考」に留まってしまう日本のエリートの実態』)

 マスコミが重大な判断ミスを犯したのは今指摘したことだけではない。小泉内閣の郵政解散の時もそうだった。(詳しくは ⇒ 『あるべき世論形成も容易ではない』)

(節子) 権威があるとされているマスコミ情報を進路決定の判断材料にしている人が圧倒的に多いのに困ったことだわね。先行きがどんどん不透明になることは下手をすると、大きな環境変化の激流に飲み込まれてしまうことを意味する。自立と自律力を抜本的に供するしかないけど、どうしたらいいのかしら?

(高哉) (パターン化された人生を送る ⇒ 思考枠が狭く固まってしまう) + (性格無知を放置する ⇒ 衝動強迫に支配される) ⇒ 現実直視力が損なわれる(重大な環境変化に気づきにくくなったり、有益な助言が素通りしてしまう)──、という図式に陥っていることに気づくことだ。

(節子)悩み事(閉塞状態)の根本的原因並びに簡便対策』をしっかり読みなさい。そうすれば、『個性的才能を引き出す性格診断』を受けることが閉塞状態からの脱却に結びつくことを認識できる。こういうことね。

 今私が言ったことがすんなり受けいられるようになるためには、貴方が指摘した図式から抜け出すことが必要。ということは私が今言ったことは空念仏になってしまいかねない。仮にそうでなくても、圧倒的大多数の日本人は次の図式に陥ってしまっていると思う。

 日本モデルの中で生きてきた ⇒ 漂うような生き方が染みついた ⇒ 協調性が育まれた反面、環境適応力が養われなかった ⇒ 激変する環境の下で身をすくませている。

 ということはしばらくの間は日本の権威筋の保守主義は必要。ところが、この必要性に応えるには無理がある。どうしたらいいのかしら?

頼りがいのある自分になるか、パニックになるか…の選択の時期が間もなくやってきます

(高哉) 保守派に暗殺されたパキスタンのブットー元首相の悲劇が物語っているように環境変化に一気に適応しようとすることには無理があることは認める。だからと言って、現状維持は決して許されない。というのは、現状維持は次の図式に結びつくからだ。

 さっきの三つのコンテンツが示している状態を見過ごすことになる +今回の大不況はサラ金経済化している日本の実態を急速に悪化させる ⇒ 日本経済が破綻する ⇒ 日本はIMFの管理下に置かれる ⇒ 日本全体が財政破綻した夕張よりも酷い状態に置かれることになる ⇒ 有能な人材は日本を捨てて海外に移住する ⇒ 日本経済は牽引力を失う ⇒ ワーキング・プアーが国内で急増する。

(節子) 国民を囲い込み工業化路線を突っ走ることを可能にし、日本経済を世界第二位の経済大国にした原動力である日本モデルを元に戻すことは日本にとって自殺行為であることがとことん納得できた。ここに、適切な方向で“好きこそものの上手なれ”の世界にはいることを可能にする個性的才能を引き出す性格診断の意義があるわけだけど、国際的な視野に立った効用を説明してくれないかしら?

(高哉) 個性的才能を引き出す性格診断を受けると、きらりと光る才能が身に付くようになる。と同時に、お互いの違いを必ず認めることができるようになる。これは日本人が世界に羽ばたくことに大いに役立つ。というのは、さっきの貴女の説明にあるように多くの日本人には育まれた協調性がある。この協調性にきらりと光る才能と違いを認める能力が加わると、鬼に金棒になる。これが個性的才能を引き出す性格診断の国際的な視野に立った効用じゃないかな。



夢の逆転勝利人生への誘導
潜在事象発掘力・やる気が身に付く日記分析指導
新創業「過去の歩み+斬新な着眼⇒躍進」の誘導
“転ばぬ先の杖”を入手してから重大事に臨もう!

複雑時代の切り札「知的アクロバット」onほぼ毎日Twitter

在宅・在社のままでOKの
スカイプ活用の悩み事相談
 人生・仕事・人間関係の創造的問題解決を円滑に誘導できるメニューが勢揃いしてあなたをお待ちしています。

 私共が提供するサービスは当面の問題解決に役立つだけではなく、将来を見据えた効果をも生み出します。

 気づきにくいことを気づかせてくれる深い洞察力の源「鋭い直観回路」の入手に向けた人生を力強くスタートして頂くことも視野に入れているからです。ご確認ください


前ページへ 目次 →次ページへ



▲トップ  → トップページ