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(節子) 日本独特の成り行き任せ的な意思決定のことをもっと深く理解するために聞くんだけど、「村山談話」が閣議決定を経てアジア太平洋戦争の日本の公式見解になったのはどうしてなのかしら? 「突然の発言だったので閣僚は黙認するしかなかった」ということが言われているけど、談話の文章は事前に練り上げられていたそうよ。 (高哉) 重大事が持ち込まれても突然のことであるので、風圧に負けて異論をさしはさむことができないことはよくあることだけど、同じことが次の図式の下に実現したのではないかと思う。あくまでも想像だけどね。 (日本的集団主義の影響を強く受けている ⇒ 性格乗りこなしの原動力となる、自分の性格と由来を認識することとは無縁になっている ⇒ その場しのぎやご都合主義の習慣が染みついている ⇒ 現実直視力が欠如している) + 与党を仕切っていたいわゆる鳩派である河野洋平・加藤紘一の両氏が外務省と密かに「村山談話」を練り上げて閣議に突如として持ち込む手はずを整えた ⇒ 閣僚は突如のことだったので「村山談話」を黙認することになってしまった。 (節子) 当時の閣僚の多くは茫然自失となった状態で「村山談話」は日本の公式見解になってしまったのね。これはこれとして「村山談話」に対して「どこが侵略ですか?」という質問に対して返事がまったくなかったと言われているけど、どうしてなのかしら? (高哉) 侵略戦争の定義が日本には存在しない。にもかかわらず、この言葉を安易に使ったからじゃないかな。その場しのぎやご都合主義のなれの果てだよ。こういうことは枚挙に暇がない。日本政府のIT化度は世界一だけど、政府の人も民間の人もこの恩恵をほとんど受けていないのがいい例だ。この背景には次の図式があることを認識しなければならない。 脳にリミッターがかかったままになっている ⇒ 「なんとかして成功させよう!」という状態になっていない ⇒ 現実直視力が欠如している ⇒ その場しのぎやご都合主義の習慣に支配される ⇒ 最終成果に配慮することのない形式主義になる。 (節子) こういう形式主義と対照的なのがイギリスの就職支援。政府が業務を委託した民間団体は次のような図式を実現させているようよ。 求職者に就職を斡旋するために担当者が出かけて就職先を捜し出す ⇒ バーのホステスがホテルのサービス・レディーになれるような職業訓練をする ⇒ 就職させるだけではなく定着させる。 こういうことができている背景には、求人開拓・訓練参加・訓練終了・就職半年勤務…というステップ別に税金を使って報酬が与えられているという工夫があるとのこと。日本の厚生労働省のハローワークととは大違い。どうして日本はイギリスのような行政サービスができないのかしら? (高哉) その場しのぎの習慣が根付いている + 環境が様変わりした ⇒ 重大な盲点が発生した ⇒ 絶好の機会を逸失するに至っている──、という日本全体に横行している図式のなせる業だ。
貴方のような生き方をすれば、盲点最小化に結びつく現実直視力を身につけることができるわけだけど、そうならない人がほとんどなのはどうしてなのかしら? (高哉) 日本が世界のフロントランナーになることを困難にしているが、先進国に容易になることを可能にした、次の図式が大きく関係していると思う。 国土や風土の特徴が日本人をして一人一人の弱さを認識させた + 米作りが基幹産業になった ⇒ 日本的集団主義が根付いて個が抑制された ⇒ 独創的な人物が生まれにくくなった。しかし、一方において整斉粛々と行動する国民性が幸いしてアジアで逸早く工業化に成功して先進国になることができた。 (節子) 分った。圧倒的大多数の日本人が盲点最小化に結びつく現実直視力を身につけることができなかったのは次の図式のなせる業である。こういうことね。 (所属組織に忠実になる ⇒ 内向きになる) + 模倣や「カイゼン」で事足りる時代が長く続いた ⇒ 世の中を幅広く学問する習慣を醸成することが困難になった。 (高哉) そうなんだ。特に注目すべきは模倣や「カイゼン」で事足りる時代が長く続いたことだ。というのは、こういう状態は次の図式に結びつくからね。 「思考の三原則」(全体を見る/長い目で見る/根本的に考える)を適用する必要性がほとんどない ⇒ 局所化した思考が当たり前となる(総合的アプローチが行われない) ⇒ 未知のスキームの既知化を可能にする並行思考が行われようがない ⇒ 様々な現象が見過ごされることになる(現実が直視されない) ⇒ 脳のリミッターに支配されることになる ⇒ 自由奔放な発想力が欠如することになる。 (節子) 盲点最小化に結びつく現実直視力を身につけることができなかった責任は社会にあるのであって個人にはない。したがって、諦めるしかないのかしら? (高哉) そんなことはない。「未知のスキームの既知化を極限まで追求する ⇒ 盲点を最小化する ⇒ 自力本願の人生を送る」という図式を実現したい。こういう願いを叶える方法はないではない。『「思考の三原則」を適用したジグソーパズル思考の達人になるための行動指針』にある、次の記述を脳裏に刻み込むといったようなことをすれば、盲点最小化に結びつく現実直視力を身につけることは不可能ではない。 マスコミ情報等から得られる全セクターの動向に興味を持ち、得られた情報に対して「なぜなのか?」「だからどういうことが言えるのか?」といった具合の伸びやかな分析的・合成的推理を行い続け、「個人・企業・地方自治体・国家等の舵取りの基本は同じである」と言い切れるようになることを目指す。 (節子) 『「思考の三原則」を適用したジグソーパズル思考の達人になるための行動指針』にあるようなことをして効果を挙げるためには長い年月が要るんじゃないかしら。というのは、さっき貴方が言った「局所化した思考が当たり前になる(総合的アプローチが行われない)」となってしまっている背景には、 「日本モデルのようなタコツボ型社会の時代が気が遠くなるほど長く続いた ⇒ 役割分担主義がDNA化されている」ということもあると思う。証拠は一杯ある。例えぱ、貴方が遭遇した二つの現象がそう。
このように言うと、適切な方向で“好きこそものの上手なれ”の世界に入る効果を入手しなさい。こういうことになるんでしょ。 でも、こうなるためにはそれ相応の努力が必要。この努力を引き出すための納得いく説明をして頂けないかしら? (高哉) 日本経済の高度成長が日本の社会、日本人にどんな影響を与えたのかを考えることが先決だと思う。 (節子) 貴方にこれまで教えられたことを整理すると、次の図式が浮かんでくるけど、これでいいのかしら?
(節子) となると、 『トラウマになるような衝撃的な事故は類稀な才能に結びつく癖を生む』になるようなことを可能にする“好きこそものの上手なれ”の世界に入るしかないわね。でも、貴方が指摘した「社会の構造化・システム化が進んだ ⇒ 個人の才覚が発揮しにくくなった」「社会がすっかり成熟してしまった ⇒ 過去の延長線上に新成長機会が存在しなくなった」の二つの壁を乗り越えなくてはならない。どうしたらいいのかしら? (高哉) 『個性的才能を生かせる大きな隙間(活躍の場)を発見する』をよく読んでほしい。僕に任せてもらえば二つの壁の乗り越えは保障できる。『人生再構築プロジェクト』を最初から終りまでじっくり読んで欲しい。「もっと気楽なやり方から」ということであれば、今はまっていること、すぐにはまることがあれば、どうしてそうしたいのか?…を根掘り葉掘り聞くプロフェッショナルQ&Aを僕が「個性的才能を引き出す性格診断」を心がけつつ適用することから始める方法だってある。
(節子) “好きこそものの上手なれ”の世界に入ることの効用は定年退職した後も脳力・能力が衰えるのではなく伸び続けている元大学教授の数学者の例で分ったけど、もっと庶民的な例はないかしら? (高哉) 箸を使う技術は幼児から少年・少女に至るまでに大きく進歩する。しかし、その後は、ほとんど変わらない人がほとんど。ところが、米粒を何の苦もなく次々と摘むことができる人がいる。こういう状態になることができた背景には、米粒を次々と掴む名人になる決心並びに嬉々として訓練を重ねることがある。 普通の人であれば、こういう決心をしても訓練に伴うストレスに耐えることができない。ところが、性格に合っていれば、嬉々として訓練を重ねることができる。これが“好きこそものの上手なれ”の世界に入ることの効用だと言える。『トラウマになるような衝撃的な事故は類稀な才能に結びつく癖を生む』にあることも同じことだ。 (節子) 人を健全に育てる秘訣は、内発的動機に基づく自己決定に基づいて進路を決め、訓練に励むようにしなさい。こういうことね。というのは、こうなれば次の図式が自ずとついてくるようになるから。 「覚えなくては」という強迫観念ではなく「覚えたくて覚えたくて」という状態になる ⇒ 海馬が心地よく刺激される状態になる ⇒ 必要な情報の方から飛び込んでくるような状態になる ⇒ 新旧の知見の脳内ネットワーキングが円滑に進む ⇒ 臨機応変力の強化が進む ⇒ プロフェッショナルへの道を着実に歩むようになる。 こうなるような教育をしていれば、日本人、日本の社会は閉塞状態に陥ったままにならなかったはず。どうしてこういう教育が行われなかったのかしら? (高哉) 欧米列強の植民地になることを免れるために富国強兵策が明治維新後に採用された ⇒ モノの近代化・工業化を急いだ ⇒ 欧米列強の模倣や「カイゼン」で事足りた ⇒ 詰め込み教育でOKだった──、という図式が成立していたからだと思う。 (節子) だとすると、脳のリミッターがかかったままの人が輩出されても仕方がないわね。貴方が今言った図式が残っている今の世の中では現実直視力の強化に結びつく次の図式は実現できないんだから。 興味津津となる ⇒ 関連事象を幅広く探索・探求する ⇒ 並行学習が進む ⇒ 新たな知見が脳のネットワークの中に円滑に組み込まれる ⇒ 新たな知見をあいまいのままにしておくことができなくなる ⇒ 未知のスキームの既知化が進む ⇒ 知らなくてはならないことが沢山あることに気づくようになる ⇒ 気づきにくいことに気づくようになる。 (高哉) そうなんだ。新しい知識の習得が好奇心に、好奇心が学習意欲に結びつくようになって初めて気づきにくいことに気づく現実直視力の強化が進む。ところが、貴女が既に認識しているように二つのことがこの実現を妨げている。
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