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日本の新しい進路を提言する
─ その場しのぎとの決別の勧め ─

第2部 日本再生の鍵は国民パワーのフル回転である

増税先にありきは日本の可能性を摘む

2007.3.11 (2007.5.12図表追加 / 2007.5.12東京一極集中のインパクト説明更新)

日本的集団主義推進が国債の魅力をアップさせる

(節子) 形式主義に染まっている官僚支配体制から脱出する方策があることは分ったけど、「日本の将来に対する期待が高まる ⇒ 投資先としての国債に対する魅力が高まる ⇒ 国債の金利を低く抑えることができる ⇒ 国債の増発がしやすくなる ⇒ 国の財政赤字が補填しやすくなる」という図式が実現しないと、増税封じ込めは難しいのではないかしら?

 景気回復が続いていると言っても貴方がいつも言うように、得意の「カイゼン」力に息を吹き込んだデジタル革命並びにアメリカと中国経済の活況によって支えられているに過ぎない。社会は混乱しきっている。──こんな状態から脱することができるのかしら?

(高哉) 適切な対策を講じれば大丈夫だよ。ヒントは1970年代にピークに達した自動車産業にある。臨機応変力、夢のような機能充足がエレクトロニクス化によって可能になった。このように自動車は大進化した。

 にもかかわらず、「ジャストイン・タイム・システムを積極的に導入した ⇒ デッドストック率が大幅に減った ⇒ 価格上昇に歯止めをかけることに成功した」という図式を実現させた。

(節子) この自動車産業の再躍進物語の本質を日本経済に実現させればいいというわけね。希望がわいてきたわねぇ。具体的に説明してくれないかしら?

(高哉) 日本の社会は自動車産業が積極的に導入したジャストイン・タイム・システムのようなことの実現余地は物凄くある。日本の社会は次の図式にはまり込んでしまっていることに気がつかなければならない。

 人材のミスマッチが生じている。その上、日本モデルが長く続いた ⇒ 社会全体としての人々の相互依存度が低くくなった ⇒ 名医が簡単な傷の手当てをするような勿体無い仕事をしているような状態が社会の随所で発生している。のみならず、染み付いているナアナア体質が計画性のなさに、計画性のなさが拙劣なチームプレイに結びついている。

(節子) 人的資源が気の遠くなるほど無駄遣いされている。そして、産業構造が高度化しにくくなっているというわけね。このような状態から脱するためには蛸壺型からネットワーク型の社会構造に転換しなければならない。ここまでは分るけど、突出した行動を採ることを極度に嫌う日本人だけでは無理。となると、外圧が必要となるのでしょうけど、都合の良い外圧ってあるのかしら?

(高哉) おおありだよ。大事を成し遂げるためには、火種を植え付け、この火種を吹くことが必要だけど、両方とも大丈夫。

 金融ビッグバン小泉改革が火種をしっかりと植え付けることに結びついている。グローバル化の流れは止まらない上に、締結済みの日米新租税条約日英新租税条約が火種を吹きまくるからなんだ。

(節子) 火種がしっかりと植え付けられたことは理解できるけど、日米新租税条約と日英新租税条約が火種を吹きまくることに結びつくのかしら? 意外な日本社会の後進性を考えると、日本が外国勢の直接投資先として魅力があるかどうかに不安があるの。

(高哉) 日本経済が再び長期成長路線を歩むことは決して夢ではないで述べたことを忘れないで欲しい。世界ダントツの成長ゾーンであるアジア太平洋の戦略的拠点に位置している。細長い列島であるので、数多くの24時間国際空港を持つことができる。 ── こういうとてつもない潜在力を発揮できるようにすれば、対日本の直接投資が拡大すること間違いなしだね。

(節子) うまくやれば対日本の直接投資が拡大するだろうことは理解できたけど、この成果が日本人の幸せに結びつくのかしら? 世界の所得格差を縮小させ、国内の所得格差を拡大させるのがグローバリゼーションの本質でしょ?なんとなく心配なのよ。

(高哉) 給与水準の引き上げができなくても物価がぐんと下がれば良いわけでしょ。その点では大丈夫だと思う。どうしてかと言うと、次の図式が実現に向かいつつあるからなんだ。

東京超一極集中を前提とする日本列島の将来像(2007.5.12更新)
 (東京を基点とするリニア・モーターカーが敷設される ⇒ 建物の高層化を伴って東京一極集中が更に進む ⇒ 新技術・ニュービジネスの輩出が進む + 地方の土地価格が大幅に低下する + 物流コストが大幅に下がる) + (日本のホワイトカラーの労働生産性が低すぎる ⇒ ホワイトカラー生産性革命が進む)

 ⇒ 雇用機会が拡大するので、新しいライフスタイル (地方に住み、通常はIT駆使を前提とした在宅勤務。時々上京して濃密なコミュニケーションをする) が普及する ⇒ 生活コストがぐんと低くなる。

 因みに那須に住んでいる筆者の実弟は次のような生活コストが極めて低いが、恵まれた自然環境に囲まれた豊かな生活をしています。

 自然の恵みを餌にして多数の烏骨鶏(うこっけい)を飼っているために卵を買う必要がない。烏骨鶏(うこっけい)の糞と雑草を肥料にして家庭菜園をしているために野菜を買う必要がない。餌代なしで近所で魚が釣れるために魚を買う必要はあまりない。太陽エネルギーを使った自家発電をしているためにオール電化でありながら毎月の電気代は1500円足らずである。

東京一極集中進展が新技術・ニュービジネスの輩出に結びつくのはなぜか?

 人口の大都市集中現象はアメリカのように中心部のスラム化に結びつかない ⇒ 職・住・学・遊が融合した憧れの都心になる ⇒ 都心が多様性のメッカになる ⇒ 永遠の経済成長を可能にする秘訣の現実化が進む──、という図式が実現されるからです。

ドイツ経済復活の陰に賃金水準抑制がある
The Economist March 17th 2007 の7頁より転用

(節子) 東京一極集中は日本にとって悪いことではなく良いことなのね。悪いことだとずっと思っていた。だって、東京一極集中が内需拡大を妨げてきた という貴方の言葉に接したことが大分前にあったから…。

(高哉) 僕が東京一極集中弊害論を述べていた頃の国際競争は国対国であった。ところが、経済がグローバル化したので、国際競争は国家間から主要都市間にシフトしてきた。したがって、東京一極集中は日本にとって好ましいと言える。賛否両論の東京オリンピック招致もこの脈絡の中で捉える必要がある。なぜなら、次の図式が考えられるからね。

 東京がオリンピック候補地として正式に認知される ⇒ 世界中の対東京認知度が高まる ⇒ 日米新租税条約日英新租税条約・今年の5月から実行が予定されている三角合併が相乗効果を発揮して対日直接投資が拡大する ⇒ オリンピック招致に向けて東京の整備が進む ⇒ 東京一極集中に加速がつく。

(節子) 首都の一極集中が進んでいるのは先進国の中では日本だけである背景には、次の図式があるという貴方の主張との関係はどうなるのかしら?

 日本的集団主義にどっぷり浸かってきた ⇒ 情緒的一体感を大事にする習性が身についている。と同時に論理的思考力が決定的に不足するに至っている ⇒ IT等の通信手段を使わない面談志向が強い習性が身につくに至っている ⇒ 企業集積のある地域に企業が更に群れる。

(高哉) 悪しき日本的集団主義が逆に幸いしたと理解して欲しい。何が幸いするか分らないのが世の中だよ。過去を生かしきることができる新創業を提唱し、実践するようになった背景にはこういうことがあるんんだ。

(節子) 悪しき日本的集団主義が逆に幸いしたことは分る。でも、いずれは「日本の“される国際化”が進む ⇒ 日本的集団主義からの脱却が進む ⇒ 論理的思考力の強化が進む ⇒ IT等の通信手段を抵抗なく使うようになる ⇒ 企業集積のある地域に企業が群れる必要性が低下する ⇒ 東京一極集中の度合いが減っていく」という逆転の図式になってしまうんじゃないかしら?

(高哉) 東京一極集中の度合いが減っていくということにはならないよ。なぜなら、IT等の通信手段を抵抗なく使うようになることが東京超一極集中を前提とする日本列島の将来像にあるように地方に住み、通常はITの駆使を前提とした在宅勤務というライフスタイルに結びつくからね。

(節子) なるほどね。だったら東京一極集中もそれに拍車をかける東京オリンピック招致運動も大歓迎ね。でも、エネルギー価格が高くなる傾向が避けられない中にあって、日本はエネルギー資源のほとんどを輸入に頼っているのよ。大丈夫かしら?

(高哉) 「成長の限界説」は誤りであることを認識するで述べたように基本的には大丈夫だよ。それに、短期的には「エネルギー価格が上昇する ⇒ 物価がその分上昇する ⇒ 政治的リスクの少ないインフレ経済が実現できる ⇒ 国の借金が実質的に目減りする ⇒ 財政再建が進む」という図式だって考えられる。

(節子)
日本の社会は自動車産業が積極的に導入したジャストイン・タイム・システムのようなことの実現余地は物凄くあることは良く分かったけど、自動車が実現させた大進化の方はどうかしら?

(高哉) ネットワーク型社会への転換が進み、社会全体としての人々の相互依存度が高くなることによって、「名医が簡単な傷の手当てをするような勿体無い仕事をしているような状態が少なくなる ⇒ 成長が見込める新しいサービス事業の開発が容易ではない述べたようなことがなくなっていくことが十分期待できると思う。


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