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(節子) ワーキング・プアーの立場に仮に立たされても努力次第で大躍進の可能性が広がることが分かった。でも、「上司のご機嫌をとる ⇒ 組織的なバックアップが得られる ⇒ いい仕事ができる」という図式は相変わらずみたいよ。こういう状態が続くとすれば、大躍進の可能性は可能性だけで終わってしまう。こう思うんだけど、どうなのかしら? (高哉) その図式が通用していると思っている人はスケール・メリットが追求できた右肩上がりの成長が可能であった時代に引きずられているんじゃないかな。組織が大きくなればなるほど次の図式にはまりやすくなっているのが新しい潮流だからね。 巨大化して効率を追うようになっている ⇒ 流れ作業のような経営を行う圧力が生まれている ⇒ 対応できる技術があってもマイナーなことに関わりにくくなっている ⇒ 個性的なハイエンド・ニーズに対応しにくくなっている。 創造的問題解決策を考え出す人材がいるかどうかは別として大組織は現実を直視してしなやかに行動することができなくなっていることが多いんだ。 (節子) そう言われてみればそうね。大学、大病院、保険会社…等のサービス業ですら環境変化に適応できていないものね。これでは脱工業化によって経済を活性化させることができない。どうすればいいのかしら? (高哉) 個性的な悩み事を創造的に解決できる人材を育成し、組織的にバックアップをすることだよ。保険会社を例に採ると、次のような図式の仕事をすることじゃないかなぁ。 個々の顧客の人生・仕事においてどんなリスクが潜んでいるかを洞察・診断する ⇒ 総合的なリスクマネジメントのあり方を提案する ⇒ 総合的なリスクマネジメント実現策のひとつとして顧客の個性的需要に合う保険証券を販売する。(参考資料 ⇒ 『新しいサービス需要が爆発寸前である』) (節子) そういうことだったら、「上司のご機嫌をとる ⇒ 組織的なバックアップが得られる ⇒ いい仕事ができる」という図式よサヨナラ。生き残りをかけて高度の専門的能力を持っている人材の全面的パックアップよコンニチわ。── こういう具合に組織はなるわね。 でも、「現実を直視する ⇒ 創造的問題解決策を考え出す ⇒ しなやかに行動する」といった具合に三段跳びできる力をどうしたら培えるようになるのかしら? 普通の人生を歩んでいる限りとても無理よ。 (高哉) 何よりも肝心なのは、性格に振り回されないようにすることだ。性格に振り回されると、次の図式にどうしてもはまりこんでしまうからね。 物事を自分の都合の良いように解釈する。あるいは自分に都合の悪いことには耳目を塞ぐ ⇒ 現実直視力を失う ⇒ 切迫感を持つことができなくなる ⇒ 創造的問題解決の達人になる秘訣をものにするための強制力がなくなる ⇒ 環境変化に適応すべくしなやかに行動することができなくなる。 (節子) 性格に振り回されないようになるか否かは努力次第。性格と由来をきちっと認識しさえすればいいわけね。でも、成長の4条件が示しているようにチャンスが訪れやい立場でないと、現実直視のしがいがない。これって普通の努力ではどうにもならない。コンビニで働くフリーターのような立場からビッグになれるような職業に就けるようになるにはどういう努力をしたらいいのかしら? (高哉) 簡単に言ってしまえば、就職希望者にとって現在は広き門だけど将来は狭き門になるような所に入ることだよ。 後追いや横並びは過当競争の世界なので、これから力をつけようとする人にとっては極度の狭き門になる。ところが、異変待ち受けの考え方で臨めば将来性のある仕事が広き門になる。零細企業が大企業に勝つために必要な先手必勝の考え方を持たなければならないのと同じことだよ。 (節子) そんなことはできないわよ。異変待ち受けの発想ができる人はプロ中のプロなんだから。普通の人でもできるやり方ってないのかしら? (高哉) 砂漠の下には豊富な水が流れている。したがって、水が欲しければ砂漠の下を奥深く掘らなければならない。したがって、貴女の言っていることは「砂漠の下を奥深く掘らないで水を頂戴」と同じことになるんじゃないかなぁ。 そういう態度でも、雨が降ってくれば水の調達は可能になるけど、それではいつのことになるか分からない。一度しかない人生を積極的に生きたいのであれば、悩み解決者(人生・仕事の指南役)を第二のホームドクターにするしかない。 (節子) 分かったわ。将来性豊かな大きな隙間市場のような就職先を見つけた後、脳力・能力を急速に伸ばすためにはどんなことを心がければいいのかしら? 難問を積極的に引き受けることの必要性は理解しているけど、それ以前の仕事のこなし方も大事だと思うの。 (高哉) 刺激されて始めてよく働くようになる海馬が記憶を創り、自己主張が脳のシソーラス機能を充実させる。── このことを肝に銘じて、次の図式を実現させることだよ。
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