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個性的才能を引き出す性格診断の勧め

第2部 悲劇の人生の裏に臨機応変力のなさがある ─ 人生・仕事の問題解決者を登用しなかったことが悔やまれる ─

『孤独の賭け』から学ぶ

アイデンティティがあれば天才型事業家の挫折は防止できたかもしれない

2008.5.4

物語のあらすじを予め理解しておくことをお勧めします

ゼロからの再起・躍進は可能である

(節子) 立ち直りが困難な挫折をすると自殺する人がいるけど、どういう状態になると自分の命を絶ってしまうのかしら?

(高哉) 前途に希望を見出すことができなくなり、「そんな人生だったら生きていても仕方がない」となる。あるいは自分の劣等感を払拭するために「どうしてこうなってしまったのか」を過去を想起しながら考え抜くことが心の中に自己否定感を溜め込むことに結びつき、溜め込まれた自己否定感に堪えられなくなる。こういうことが多いんじゃないかな。

(節子) だったら梯二郎には自殺の心配は全くないわね。というのは、自分の心の空虚さや痛みから逃れるために快楽を求めるので、不愉快なことは心の中に決して溜め込まない。こういう性格の持ち主が梯二郎だからよ。

(高哉) 梯二郎の強みは今貴女が言ったことだけではない。彼にはその他に不死鳥のようなパワーを生み出す、四種類の可能性がある。

胆力の源である海馬が度重なる挑戦で鍛えられているので、挫折のショックにめげたりするようなことはない。

どん底の生活を経験しているので、予測制御機能が作動してどん底生活に平気で入り、耐えることができる。

梯二郎が30歳ちょっと過ぎで娯楽産業精通度No1になることができた理由にあるように脳の中にあるシソーラス機能が発達しているので、魅力的な事業構想を提起できる。しかも、空想した快楽は必ず実現させようとする物凄い粘り強さがある。

どん底の生活は落ち着いて考え抜くことを可能にするので、フィードバック回路が作動する。したがって、空想した快楽は必ず実現させようとする物凄い粘り強さは過去の苦い経験を反省した創意工夫が伴う。

 その上、ごく僅かだけど不動産が残されたので、当分なんとか食べていくことができる。したがって、百子に申し出た借金を断られて傘もささずにとぼとぼと歩いて去っていった梯二郎の最悪のケースを心配する必要はない。

(節子) 梯二郎が不死鳥のようなパワーを持っていることを確信するために聞くんだけど、大失敗がトラウマになって挑戦力が鈍ることはないかしら? 梯二郎の場合とはちょっと違うかもしれないけど、死線をさ迷うことになったデッドボールを受けたプロ野球の選手がその後どうしても腰が引けてしまって再起ができなくなった例だってあるじゃないの。

(高哉) 梯二郎に限ってはそういうことはないんじゃないかな。梯二郎の自信は遺伝子の賜物みたいなところがある。「臭い」と言われて駄菓子屋から摘み出された時も東野・大垣・赤松新平のような大物と接した時も梯二郎は「自分が小さい」と思わなかった。これが何よりの証拠じゃないかな。

(節子) 悪感情を心の中に決して留めない。プラス思考しかしない。── この二つの特徴は快楽を追求して止まない性格が生み出している。こういうことが揺るぎのない自信になっているわけね。となると、

 「どん底の生活は落ち着いて考え抜くことを可能にするのでフィードバック回路が作動する。したがって、空想した快楽は必ず実現させようとする物凄い粘り強さは過去の苦い経験を反省した創意工夫が伴う」と言っても、時間が経つと元の木阿弥になるんじゃないかしら?

(高哉) そうなってもおかしくない。したがって、梯二郎のような人間が成功し続けるためには大事を決断・決行する前にシミュレーション・サービスを受けることを習慣にする必要がある。

(節子) 「大事を決断・決行する前にシミュレーション・サービスを受けることを習慣にする」ということは参謀役を決める必要があることを意味するわね。データの蓄積があって初めてサービスの質を良くし続けることができるんだから。でも、梯二郎のような人物にデータの蓄積を心がけてくれるような人が現れるかしら? 人の扱いがドライだし、それに仕事の内容だって問題にされるかもしれないわよ。

(高哉) 50円(現在の約500円)のシャンペンを女にサービスさせて1000円(現在の約10,000円)で売る商法を気にしているんだろうけど、これは詐欺では決してないんじゃないかな。堂々たるリフレッシュ・ビジネスだ。理由は三つある。

アルコール飲料は必需性が低い。したがって、価値は気分転換機能にある。いいかえれば、気分転換機能強化のための工夫が要る。

高級シャンパンが高いのは気分転換を可能にするイメージ・パフォーマンス代が入っている。だから、高級感を出すために容器の壜等に工夫が凝らされている。

アルコール飲料の気分転換機能を増強するために女にサービスさせている。このことはシャンパンに高級感を出すための工夫と本質的になんら変わらない。女にサービスさせた方が単なるイメージ・パフォーマンスよりも気分転換機能においては上かもしれない。

 こういうことも理解できないのであれば、シミュレーション・サービスの内容はたいしたものにはならない。斬新な着眼力の持ち主でなければ、このサービスを成功させることはできないんだよ。

 次に梯二郎の人間性のことだけど、百子に対する態度が物語っているように、彼は清々しいやり手だ。したがって、梯二郎を満足させることができるシミュレーション・サービスを提供できる人物であれば、人の扱いの表面的なドライさだけを問題にすることは決してない。

 梯二郎が大事を決断・決行する前にシミュレーション・サービスを受けることを習慣にするのが嫌である。こういう場合は個性的才能を引き出す性格診断を前提に未来進行形の自己物語を創造することを強く勧めたい。


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