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日本の新しい進路を提言する
─ その場しのぎとの決別の勧め ─

第2部 日本再生の鍵は国民パワーのフル回転である

挑戦的人生が臨機応変力を強化する


モーツアルト効果 2007.7.1

マンネリとは無縁の人生が秀でた才能を育む (脳の鍛え方1)

(節子) 知識・知恵経済の時代を生き抜くために必要不可欠な脳力・能力の強化はどうやったら実現できるのかしら? 学んだ力よりも学ぶ力の方が大事になったと言われてもイマイチぴんと来ない人が少なくないと思うの。

(高哉) 成功するための指針を得たければ、どうしたら失敗するかをとことん考え抜くことが必要であると同じようにどうしたら思考力が低迷したり麻痺したりするのかを考え抜くことだよ。そうすれば、自ずと回答が得られると思う。

(節子) 過去の延長線上を歩むことで成功し続けたり、事足りたりする ⇒ 思考がルーティン化する ⇒ 性格に振り回されるようになる ⇒ 新たな環境を自分にとって都合がいいように解釈する。いいかえれば、現実を直視しない ⇒ 環境変化に適応しようとしない──、という図式にはまってしまうことかしら?

(高哉) その通りだよ。この図式の意味するところはものすごく大事だ。多くの現代人が陥っている閉塞感は次の図式のなせる業だからだ。

 同じ世界で出世し続けたり、無事生きていくことができる ⇒ (仕事の仕方がついついルーティン化されていく ⇒ 脳細胞間の連結がパターン化する) + 今の立場に満足する ⇒ 経験が通用しにくい異分野や新境地を本能的に開拓しなくなる。

(節子) 日本経済の本格的再生のために必要不可欠な新産業の創出がなかなか進まないのはだからなのね。・・・・・貴方の話は「適切に鍛えさえすれば誰でも脳力・能力を思う存分に伸ばすことができる」というように聞こえてくるけど、人間の知力は先天的なものじゃないかしら?

(高哉) 健常者の10%しかない容積の水頭症の人が大学で数学賞をとることができたという実話をどう受け止めるかだよ。現実直視&集中思考が脳力強化に結びつく仕組みにあるように頭の良し悪しは脳細胞の数ではなく適切に鍛えることによって実現される脳細胞間の連携の良さであると考えた方がいいんじゃないかなぁ。

 但し、競馬騎手になるべき人がプロレスラーを目指してはならないと同じように行動力学となる性格が醸成する才能に沿って脳力・能力を鍛える必要があることは言うまでもない。


(節子) でも、個性的才能を引き出す性格診断を受けさえすればいいというわけじゃないでしょ? 経験が通用しにくい異分野の開拓が脳力・能力を鍛えることに結びつくことを分かりやすく説明してくれないかしら。

(高哉) 先祖に誰一人として音楽の天才が存在しなかったモーツアルトが歴史上屈指の作曲家になった理由を考えることがいいと思う。モーツアルトの才能が開花した背景には、次の図式があったようなんだ。

 (宮廷楽師であった父親が家の中でよく楽器を弾く練習をしていた ⇒ 音楽に関心を持つようになった⇒ 現実直視&集中思考が脳力強化に結びつく仕組みにあるような状態が実現して音楽の方から飛び込んでくるようになっていた) + (父親と一緒に馬車に乗って旅を続けた ⇒ 新鮮な感覚で見聞し、かつ土地の音楽を耳にした)

 ⇒ 記憶創出機能を司る海馬がいたく刺激を受け、作曲の素材が明確に記憶されていった ⇒ 自作曲を発表して幼児であるが故に多くの人から賞賛された ⇒ 繰り返しの快を楽しむようになった ⇒ 創作を通じて自己主張するリズムが生まれた ⇒ 新曲発表を繰り返し、作曲の源となるシソーラスが充実していった (創造力の源「脳細胞間の円滑なネットワーキング力」の強化が進んでいった)

 この理屈は、一介の青二才にしか過ぎなかった僕が脳力革命に成功した背景に異分野を開拓し続けたことがあったのと同じだと思う。

(節子) ギブ&テイクの度重なる転職が夢見ていた脳力獲得に結びついた具体例にあるようなやり方で異分野を開拓し続ける。ここまでいかなくても、貴方がよく言っている、次の図式を繰り返し実現させることが必要というわけね。

創造的問題解決の達人になる秘訣
 (適切で好きな道に入る ⇒ 意欲的になるのでもっともっと…となる ⇒ 情報ゾーンが自ずと適切になっていく ⇒ 必要な情報の方から飛び込んでくる ⇒ 世の中を幅広く学問する結果になる) or (降りかかった難問を真正面から受け止める ⇒ 新鮮な感覚を生み出すことに結びつく、カルチャーショックをも与えることができるワタナベ式問題解決へのアプローチを難問を抱える度に適用する)

 ⇒ 日本的集団主義とは無縁になり、難問を真正面から受け止めて創造的に解決する努力をするようになる ⇒ ショックに耐えることができるよう海馬が鍛えられ、かつシソーラスが増強される。いいかえれば、モーツアルト効果が自ずと身に付く) ⇒ 更に大きな難問を受け止めて創造的に解決する。(関連記事 ⇒ 『転職成功術』)

(高哉) 先行きがどんどん不透明になる。いいかえれば、ショックなことが起きやすくなったので、海馬を鍛えることはすごく大事な時代になったことを忘れはならない。

 管理職になってうつ病になる人が少なくないけど、この背景には海馬が鍛えられていないことがある。どうしてかというと、こういう人には次の図式が当てはまるからだ。

 のほほんとした生活を送ってきた ⇒ 性格に合う仕事を見つけようとしなかった ⇒ 楽しみながら努力に努力を重ねることをしなかった。いいかえれば、好きこそものの上手なれの世界に入らなかった ⇒ 海馬が鍛えられていない。いいかえれば、ショックを受けるとダメージを受けやすい ⇒ 経験したことのない難問に遭遇して海馬がダメージを受ける ⇒ 自己防衛本能が働いてうつ病になる。(補足説明 ⇒ 『真面目な人のほとんどがうつ病に罹りやすくなっている』)

 難問を抱えたら知恵と一緒に行動力を入手できる上に海馬を鍛えることができるワタナベ式問題解決へのアプローチの適用を願って止まない。当面の問題を創造的に解決できるようになるだけではなく、目からうろこが落ちたような人生を送ることができるようになるからね。

(節子) 目からうろこが落ちたような人生を送ることができるようになるってどういうことかしら? カルチャー・ショックを受けることによってこれまで見過ごしていたり自分に都合よく捉えていた世の中の動きを直視するようになることかしら?

(高哉) ピンポン! 大当たりです。カルチャーショックを適切に受けることは、次の図式の実現に結びつくことを確実にするからね。

 自分の客観視が進む ⇒ 心から納得してポジショニング手法の適用を受ける ⇒ マンネリズムに陥っていたことを痛感する ⇒ 自分の人生がしばしばエアーポケットに入っていたことに気づく ⇒ 個性的才能を引き出す性格診断が必要不可欠であることに気づく。


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