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実績よサヨナラ、ギブ&テイクよコンニチワになる──ウチとソトに峻別する人間関係は通用しなくなる


今、日本人の心はどうなっているのか? だから、どうすべきなのか?

2023.7.2更新

→オウムに嵌った林郁夫は他人事ではない!― 自立と自律力養成の薦め ―〈2004/10/24〉

人間関係のあり方を様変わりさせる:──あるべき処世術はナアナアではなく、各人各様の行動力学識別になることに留意しよう!──

 コロナ等の感染症と同居を余儀なくされる上に、“される国際化”が進展する。こういう時代はメリハリの利いた人間関係になっていくことが予測されます。したがって、人間関係のあり方の様変わりは避けられないでしょう。このことを念頭に置いて以下のコンテンツをお読みください。2022年12月9日記

実績よサヨナラ、ギブ&テイクよコンニチワになる──ウチとソトに峻別する人間関係は通用しなくなる

癒着型の人脈依存は時代遅れになった

 解放型の人間関係が必要な理由は、地域を乗り越えた人的交流の輪が拡大するで述べたこととは別の観点で整理すると、六つ挙げることができます。

(理由1) 取材は「特ダネ入手」よりも「仮説検証」の方が大事になる

 有力政治家から情報を入手するためには番記者にならなければならない。こういう時代が長いこと続いていました。どうしてなのでしょうか? 次の図式が成立していたからです。

 自民党独裁体制が確立されていた ⇒ 政治家の口は重い…が常識となっていた ⇒ 政治家に取り込まれて始めて記者は役割を果たすことができた。

 ところが、自民党独裁体制が崩壊したために、事情は変わり、実現されているかどうかはともかくとして、記者のあるべき図式は次のようになったと言えそうです。

 国民に積極的に説明する必要性が政治家側に生まれた ⇒ 記者は政治家と親密な関係にならなくても取材できなければならなくなった ⇒ 記者の優劣は政治家との癒着力ではなく、仮説検証型の取材力になった。

 この変貌は政界のみに留まることなく社会全般に広がっていくことでしょう。なぜなら、自民党一党支配体制の崩壊は政官財癒着体制の終焉を、政官財癒着体制の終焉は開かれた日本の実現に日増しに結びついていくだろうからです。

(理由2) 恩に着せることが困難になってきた

 「いざ…」という時のために特定の人物に日頃からなにくれとなく便宜を図ってやることが高い効果を発揮できたのはどうしてなのでしょうか? 次の図式が成立しやすかったからです。

 お互いに過去の延長線上を歩むことで事足りる ⇒ お互いの存立基盤や事情が変わりにくい ⇒ 人間関係が安定している ⇒ 「どうせなら恩を受けた人に便宜を図りたい」という心情が生まれやすい。

 ところが、技術革新・グローバリゼーション・情報化の三つが同時に進展する時代になったために上記の図式は通用しにくくなりました。なぜなら、

 不確実性が高い ⇒ お互いの存立基盤や事情が変わやすい ⇒ 人間関係が不安定になりやすい ⇒ 「どうせなら恩を受けた人に便宜を図りたい」という心情が生まれにくくなった──、という図式の支配を受けやすくなってしまったからです。

 「情けは人のためではなく自分のためである」という格言が色あせてきたのです。

(理由3) 既存の人脈が邪魔になる場合が出てきた

 様変わりした環境への適応に成功するためには、自分が変身するだけでは不十分です。周囲の人々が変身した自分を認め、協力してくれる必要がある場合が多々あります。ところが、二つの障害が前途に横たわっているために、この実現が困難なことが実に多いのです。

改革の必要性は分かっているけど、できるだけ先延ばしたい (詳しくは ⇒ 『改革は短期的かもしれないが豊かさの放棄に結びつく』)
染み付いてしまったイメージを取り除けない (詳しくは ⇒ 『周囲の人々の習慣の壁』)

(理由4) 新たな協力者が必要である

 新しい行動をするために「新しい酒は新しい皮袋」とばかりに新しい人脈の開発が必要な場面は上記のように変身した自分を生かすためだけではありません。少なくとも三つの場合があります。

弱者が強者に立ち向かう場合

 イラク侵略戦争の主導国は超大国である米国です。したがって、どんな国であっても一国ではこの戦争に異を唱えても簡単に吹き飛ばされてしまいます。そこで、フランスのジョスパン外相は国連を通じて世界各国に働きかけ、米国が無視できない反対勢力の形成に成功しました。これがの例です。

 このやり方の応用しては、一般市民がインターネットを使って賛同者を募り、政府や超大企業の悪しき行動を阻止する等が考えられます。

孤立無援の状態から脱出する場合

 社会的に孤立した人物が大組織や実力者から弾圧を受けてしまった。昔だったら泣き寝入りするしかありませんでした。ところが、今は違います。インターネットを駆使すれば、社会的に孤立した立場であっても、大組織や実力者に対抗できる勢力を結集できます。

 社会的に孤立した立場に置かれていた筆者がホームページを通じて名だたる大組織から本の出版や講演の依頼があったことがインターネットの威力を物語る何よりの証拠です。(詳しくは ⇒ 『人事院並びに大手出版社「PHP研究所」からの依頼』)

 こういうやり方を適用できれば、社会的な暴力に対して暴力で対抗しようとしたオウム真理教的な行動も必要なくなるのではないでしょうか。(地下鉄サリン事件後も信者や元信者に対する差別が残っていることから明らかなように、暴力によってでは社会的な差別問題は決して解決できないのです)

潜在能力を開花させるための投資を仰ぐ場合

 昔だったら「貧乏である ⇒ 教育を受けられない ⇒ 産業の高度化に対応できない ⇒ 貧乏を続けるしかない」という図式からの脱却は極めて困難でした。ところが、今は違います。なぜなら、インターネットを使えば、「自分の潜在能力を宣伝する ⇒ 出世払いの育英資金の出資者を募る」という図式の行動を採ることが可能だからです。

(理由5) 身内主義に固執すると時代に取り残される

 企業の研究開発力を巨大な中央研究所に全面的に依存することがなぜ危険になったのでしょうか? 光ファイバーが電線メーカーからではなくガラスメーカーから生まれたように新技術がとんでもないところから生まれるようになった。クロスオーバー発想が必要な時代になったからです。

 クロスオーバー発想がどうして必要になったのでしょうか? 分類学的な考え方に固執していると需要の個性化・高度化に対応できなくなったために、融合型の技術開発が必要になったからです。(例:凹みが自動的に直る自動車のバンパー)

 開発陣を身内だけで固めることが許されなくなったのは科学技術の分野だけなのでしょうか。「否」です。コンセプトやデザイン開発についても同じことが言えます。なぜなら、

 「情報化とグローバリゼーションの同時進展が新技術の模倣を容易にした ⇒ 独自性実現手段としてのコンセプトやデザインの重要性が増した」という図式に対応するためには、価値観や考え方の同質化に結びつきやすい集団構成員の固定化は避けなければならないからです。

(理由6) チャンス最大化を志向しなければならない

 これまでは得がたい才能の持ち主でなくても比較的高い所得が保証されていました。系列取引・終身雇用制度・年功序列式賃金からなる長期コミットメント体制が厳しい競争をブロックしてくれていたからです。このような良き時代は遠のく一方です。

 低賃金やリストラを逃れたい…と願うビジネス・パーソンは、二ついずれかの選択をしなければなりません。

最近伸びてきた需要に対応する才能獲得を目指す。
今は例外的であるが将来は大きな需要を見込める才能獲得を目指す。

 の道を選ぶのであれば、「付け焼刃の技術が通用するほど世の中は甘くないことを肝に銘じる ⇒ 自分の存在を津々浦々に知らせる ⇒ 例外需要を拾う ⇒ 生活の糧を得つつ実践で鍛える」という図式の行動が必要になります。

マイセルフ・セールスは一段とやりやすくなるかも

 日本人は長い間蛸壺に閉じ込められるような状態に置かれていました。いいかえれば、所属集団と運命を共にするしかない人がほとんどでした。自由社会に生きていながら実質的には自由が制限されていたのです。

 しかしながら、これからは違います。自由獲得のための個人の売込みの可能性が「ネット上での人材データベースの開発・運用が進む」「保険会社のあり方が変わる」「政治家のあり方が変わる」ことによって拡大することが期待できるからです。

●ネット上での人材データベースの開発・運用が進むとは何を意味するのか?

 人類社会の統合は「困難性の拡大」と「必要性の拡大」が同時進行しそうです。なぜなら、将来を展望すると、次の図式がクローズアップしてくるからです。

 経済成長のためには人々の社会的相互依存の拡充が必要である(根拠 ⇒ 『永遠の経済成長を可能にする秘訣』) ⇒ 社会横断的な人的ネットワーキングが必要である ⇒ 社会統合の必要性が拡大する。と同時に社会統合の妨げに結びつきやすい一人一人の個性化が進む。

 この二律背反は前述のウルトラナレッジマネジメント体制の確立・運用によってでも解決できます。しかしながら、「人の手を煩わせたくない」という人もいることでしょう。こういう要望に応えられるのが地球規模で適材適所の実現に貢献する「インターネット上の人材データベース」の開発・運用なのです。

●保険会社のあり方が変わるとは何を意味するのか?

 保険会社が保険の対象とするリスクが様変わりしてきました。保険会社にとってのピンチとチャンスに結びつく三つの図式がクローズアップしてきたからです。

(図式1) 技術の進歩が医学の発達&事故の減少を可能にした ⇒ 突然死が減少した ⇒ 生命保険の需要減に結びつきつつある。

(図式2) 技術の進歩がセキュリティ・ビジネスを普及させた ⇒ 損害保険の需要減に結びつきつつある。

(図式3) 技術革新・グローバリゼーション・情報化の同時進展は社会の全セクターの経済不確実性を増した + 人間は過信しやすい ⇒ 新種保険の需要が拡大した。

 インドのバンガロアーの台頭によってピンチを招くこととなった米国のソフトウェアー技術者のような職業的リスク(詳しくは ⇒ 『自由貿易の積極的推進は米国の強みを損ないかねない』)に対処するのが新種保険です。

 このような新種保険が個人の売り込みの可能性拡大に結びつくであろうと思われるのです。なぜなら、保険会社は被保険者に保険金を払うだけではなく、「大所高所から能力を棚卸しして適材適所を実現させつつ、能力の再構築を支援する」という新規事業の開発が必要になると思われるからです。

●政治家のあり方が変わるとは何を意味するのか?

 政治家は新しいあり方の確立が求められています。なぜなら、これまでの中央官庁と国民の間に立つブローカー的な生き方では通用しなくなりつつあるからです。どうしたらよいのでしょうか? 選挙民の新しいニーズに着目することです。

 多くの人々は下記の図式に陥ってしまっています。(ここに政治家の活路になる選挙民の緊急性の高い新しいニーズがあるのです)

 蛸壺型社会が崩壊した。しかしながら、本当の意味でのネットワーク型社会は確立されていない ⇒ 「これだ!」というチャンスを思いついても自由自在な行動ができにくい ⇒ 羽ばたきたくても羽ばたきようがない。(関連記事 ⇒ 『互助を可能にしてきた共同体が崩壊しつつある理由』)

 政策を立案したり、行政をチェックする仕事などから生まれた「顔が広い。影響力がある」という特徴を有効活用することこそがこれからの政治家の活路になることでしょう。なぜなら、人と人を繋ぐことは「選挙を有利に戦う」「新しい政策ニーズを掴む」という一石二鳥の効果を実現させることに結びつくだろうからです。

●地域内の企業・個人のニーズとシーズをどのようにして把握するのか?

 地域社会内の全企業・全世帯を組織化する。そして、ブロック別に啓蒙を兼ねた公開討論会を開催して、ニーズとシーズを把握する。と同時に、「これは…」と思える人材の発掘を行う。

●地域内の企業・個人のニーズとシーズの臨機応変のすり合わせをどのようにして行うのか?

 小さく生んで大きく育てるために次の手順を踏むのもひとつの方法ではないではないでしょうか。

 インターネット上で利用できるデータベース構想を発表する ⇒ 具体策を最小自治体単位から公募する ⇒ 選定された最小単位自治体内に限定してデータベースを開発・運用して実績を積む ⇒ デ・ファクト・スタンダードになれる地位を固める ⇒ 地域全体のデータベースの開発・運用を行う。

 縦横無尽の協業が展開できるようにするためのプロモーターは言うまでもなく都道府県あるいは道州制を睨んだ連合体です。なぜなら、前述したように、広域地域の開発・運営が必要である上に、留まることのないボーダレス経済の進展は次の図式を生み出すだろうからです。

 企業・個人の立地・居住地選択の範囲が拡大する ⇒ 地域間競争が激化する ⇒ 国家は介入しにくくなる。 ── 自治体がわが国における唯一の責任主体になるであろうことを忘れはならないのです。
2020年5月10日記
「実績よサヨナラ、ギブ&テイクよコンニチワになる」時代は個性的才能の引き出しを必要とする


命を託せる異性を捜して夫婦完全融合を目指すことが必要不可欠になる

理由1:新時代が要求する自立と自律力の強化が可能になる

 夫婦完全融合を目指す努力を継続的に行うことは、必要になる絶好調を維持しながらの生涯現役と相まって癒着型の人間関係が可能であった「蛸壺型社会」から「ネットワーク型社会」への転換を強力に推進し、自立と自律力の抜本的強化に結びつくでしょう。

 (上記の理由並びに自立と自律力の意味を再認識されたい方は ⇒ 『「夫婦完全融合への道 = 21世紀型ビジネスへの道」を歩むことはどんな効果を持つのか?』)

理由2:不確実性を逆手に取って人生を飛躍させることができる

 某大手旅行代理店は現在でも過半数を占める契約社員の割合を今後大幅に引き上げるとのことです。どうしてなのでしょうか? 次の図式があるからなのです。

 地方自治体の自立と自律が強く求められている ⇒ 都市間競争が激化し、自治体の能力の差が歴然とならざるを得なくなる + 市場ニーズの質は多様、かつ移ろい易い ⇒ 店舗や事業内容のスクラップ & ビルドの必要性が拡大する ⇒ 転勤や仕事の質的転換が容易ではない正社員を大勢抱えることは経営リスクになる。

 上記図式がものを言うのは旅行代理店業界だけではありません。他の多くの業種・業態にも当てはまることです。

 ビジネス・パーソンは「雇用不安」と「飛躍の可能性」の両面性のある世界に住む度合いが強くなる一方なのです。片一方が挑戦している時はもう片一方が安定している。交代制でこういう生活ができる夫婦共稼ぎの効用が大きくクローズアップしてくるのではないでしょうか。次の図式を実践した夫婦が現に存在しているのです。

 平凡なサラリーマンであった夫は一念発起・退職してITの専門学校に2年間通って勉強した (この間、奥さんが事務員として働いて家計を支えた) ⇒ IT関連の駆け出しのベンチャー企業に就職して勉強したことを血肉にした ⇒ IT関連の大企業に就職して高給取りになった ⇒ 奥さんが退職して産業カウンセラー養成学校に通い始めた。

理由3:6種類の忌まわしい状態の予防・治癒の特効薬になる

 林郁夫的行動の未然防止になぜ役立つのか? ── 万が一誘惑に駆られても、適切なチェック&バランスが期待できます。それに、仕事が順調である限り、魔の逸脱世界に迷い込むことは考えられないからです。

 林郁夫の奥さんは知的水準が高かった。にもかかわらず夫の魔の逸脱行動を阻止できなかったことを考えると、「夫婦はお互いに人間として独立した存在であり続ける ⇒ パートナーを適切にチェック&バランスする力を維持する」という図式は極めて重要であると言わなければなりません。

 引きこもりの予防・治癒になぜ役立つのか? ── 「パートナーから感謝されるので、対人関係に自信を持つ」「パートナーとの良好な関係を維持したいので、しっかり生きなくては…と思う」「独りの力の限界を知り、他人の協力の必要性を認識する」といったことが実現される。いいかえれば、社会への適応力が養われるからなのです。

●うつ病の予防・治癒になぜ役立つのか?

  ピンチやチャンスに逸早く気づくようになる。いいかえれば、不確実性の高まりを有利に活用できるようになる。のみならず、下記の図式によってパートナーの主観的な悩みを理解・共感できるようになるからなのです。

 ダイナミックな“小宇宙”をお互いに理解しようとする ⇒ マンネリ状態にはなりようがない(横並びの人生と決別する) ⇒ 洞察力が強化される ⇒ 信頼関係を築く努力が成功裏に行われるようになる。

●異性狂いの予防・治癒になぜ役立つのか?

 楽しく、かつ安定した異性とのパートナーシップが確立されるからです。「仕事に専念できるようになるためには、気に入り続けることができる相手を見つけて結婚しなければならない」といった趣旨の格言の重みを噛み締めなければなりません。

●負け組み予備軍への参加の予防・脱出になぜ役立つのか?

 夫婦完全融合への道を歩むことは思考力強化等などを通じて仕事の世界での成功に結びつきます。したがって、負け犬予備軍になるはずがないからです。

 人格障害者になることの予防・治癒になぜ役立つのか? ─── 自立と自律力の強化に伴い、内発的動機に基づく意思決定力が養われる。ひいては欲求不満が鬱積するようなことはなくなるからです。

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 実績よサヨナラ、ギブ&テイクよコンニチワになる。命を託せる異性を捜して夫婦完全融合を目指すことが必要不可欠になる。── のいずれにおいても必要になるのは何でしょうか? 既に理解されているように黙っていても人をぐいっと惹きつける求心力です。

 どうすれば、この求心力を強化できるでしょうか? 唐突に思われるかもしれませんが、適切な方向で好きこそものの上手なれの世界に入り、挑戦し続ける状態になることです。なぜなら、この状態になることによって次の図式を実現できるようになるからです。

 仕事が楽しくて楽しくて仕方がなくなる ⇒ マンネリズムとは無縁になる ⇒ 脳力・能力の強化が進む ⇒ 揺るぎない自信が生まれる ⇒ ブランド力が維持・強化できる ⇒ 求心力が抜本的に強化される。






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