【斬新な着眼】 
    
    
      
        
          | 個性的才能を引き出す性格診断の勧め | 
         
        
          | ― 人生・仕事の問題解決者の思想紹介 
― | 
         
      
     
     
     
    
      
        
          | 第4部 | 
          悲劇の人生の裏に臨機応変力のなさがある ─ 人生・仕事の問題解決者を登用しなかったことが悔やまれる ─ | 
         
      
     
     
     
    
      
        
            | 
          性格の無知が人をどん底に追い込む 
           ― 映画『赤い砂漠』から考える ― 
           | 
         
      
     
     
    
      
        
          |                                                                 2006.11.25 | 
         
        
            | 
         
      
     
     
    
     
    
      
        
            | 
          人生の送り方に貴重な教訓を残してくれた | 
         
      
     
     
    (高哉) この世の中で一番大切なのは、自分を理解・共感してくれる人である。いいかえれば、人生のベスト・パートナーに巡りあうことができれば人生は万々歳である。こういう教訓をジュリアナとコラドの二人は残してくれたね。 
     
    (節子) ジュリアナだったら分かる。 でも、心身に大変なダメージを受けていた貴方に対する私の介護のようなことがコラドにも必要だったなんてことがどうして言えるのかしら? 話が飛躍しすぎているんじゃないかしら。 
     
    (高哉) ごめんごめん。確かに飛躍しすぎている。もっと詳しく説明しないとなんのことか分からないね。自分を理解・共感してくれる人がいれば、コラドの精神状態の安定化に結びつく次の図式が実現できると思ったんだ。 
     
     貴女が僕の介護のことで言っている「信頼関係をつくること」「到達目標に近づいていることを何度も繰り返して言うこと」の二つがあることは心の安定とやる気を手に入れることに結びつく
    ⇒ ビジョンを追いかける気持ちになれる ⇒ ビジョンを開発する ⇒ 自分を磨くことができる + アイデンティティが確立できる ⇒ マイペースで生きていくことができる。 
     
     コラドのような人がアイデンティティを確立するためには、ビジョンを開発することが一番だけど、やる気の源である、安定した精神状態がないとその気にならないもんだよ。湾岸戦争の時、日本大使館の職員が避難している日本人に麻雀等の娯楽用品を容易したけど、誰も見向きにしなかったことを思い出して欲しい。 
     
     鉱山技師になるための勉強をしていた。にもかかわらず、急死した父親の跡を継ぐために化学会社の経営者になってしまった。しかも、当時のイタリアは自由主義陣営に所属していながら共産主義勢力が大きく台頭。──
    このような状態にコラドが置かれていても、ビジョン開発に必要不可欠な自分の人生史を作成・分析すれば、 
     
     「自分が本当にやりたいことはこれだ!」「自分がやらなければならないことはこれだ!」ということが必ず発見できる。保証するよ。長年の歩みは秘められた事実発見に結びつく貴重な調査結果であることを忘れてはならないんだ。 
     
    (節子) 先行き不透明な不確実性の高い現代社会で「かくあるべし」「かくありたい」なんてことを断定できるのかしら? 成り行きに任せて生きていくしかないんじゃないかしら? 
     
    (高哉) 何が起きるか分からないのが人生。計画通りにいくほど人生は甘くない。一方においてしっかりした志があるかないかで後年の人生は全く違ったものになる。
      ── こういう人生の特徴の捉え方が大事になるんだ。 
     
     一言で表現すると、「強烈な問題意識 (志) を持って事に臨む ⇒ 志に向かって情報が飛び込んでくる」という図式を実現させることが大事なんだ。これは「チャンスは準備をしていた者だけに訪れる」という格言に通じる。鯉だって小さな池に入れて育てると決して大きくならない。 
     
     したがって、ビジョンは与えられたものであってはならない。自分で創らなければならない。しかし、独りで創ってはならない。適切な専門家の助力が必要不可欠。なぜなら、本当にやりたいこと、やらなければならないことを踏まえる。のみならず、ひしめいているライバルが追従しにくい大きな隙間市場を狙わなければならない。こういうことを考えると、斬新な着眼が必要不可欠だからだ。 
     
    (節子) さ迷っているコラドが貴方が言うようなビジョンを創れば、「自分にも時代にも合った専門分野に一貫して就く ⇒ 心地よいリズムが生まれる ⇒ アイデンティティが自然に確立される
      ⇒ 自分の心地よい居所に位置し続けることができる」という図式を実現できることがよく分かったわ。この種の共同作業は当事者を達人にすることをいくら強調しても強調しすぎることないわね。 
     
     貴方が「現代人の最優先投資案件は個人ビジョンの開発である」と常日頃主張していることに大賛成。性格と由来の識別が生み出すビジョン効果って確かに凄いものね。でも、費用が随分かかるんでしょうね? 
     
    (高哉) 専門家の助言にしたがって当事者が実際の作業を全部自分でやるようにしたらそんなにかからないよ。かかる費用は専門家が助言に要する時間に単価をかけたものになるからね。 
     
     当事者が苦労すれば苦労するほど本人の身につくから実際の作業はどんなに時間がかかっても自分でやった方がいい。ということはビジョン開発はそんなにお金がかからないと理解してもいいんだ。 
     
     
    
     
     
    
    
    
     
     | 
     |