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【斬新な着眼】

個性的才能を引き出す性格診断の勧め
― 人生・仕事の問題解決者の思想紹介 ―


第4部 悲劇の人生の裏に臨機応変力のなさがある ─ 人生・仕事の問題解決者を登用しなかったことが悔やまれる ─


性格の無知が人をどん底に追い込む
 ― 映画『赤い砂漠』から考える ―

                                                                2006.11.17

物語のあらすじを予め理解しておくことをお勧めします

本物のカウンセラーだけが救いの神になれる

(節子) その話って説得力があるわねぇ。ジュリアナは医師と知ったかぶりのコラドの二人の誤診によって翻弄されて、絶望的な状態に追い込まれてしまったのね。こういう状態になってしまった原因を構造化するとどういうことになるのかしら? なんとなく分かるけど、理路整然と整理して欲しいの。

 貴方はいつも言っているでしょう。問題の原因が構造化できれば、解決の糸口が必ず見つかるって。だから、整理して欲しいの。

(高哉) 貴女の言っていることでひとつだけ修正が必要だと思うよ。ジュリアナの夫は妻の心を理解できなかったけど、コラドのように知ったかぶりをしなかった。だから、罪が軽い。こう理解しているようだけど、違うんじゃないかなぁ。

 夫は妻の病状とその背景にある交通事故のことをコラドに打ち明けた。そして、ジュリアナはこのことを知った。このことは夫がジュリアナのことをまったく理解できないので、他人に助けを求めたことを意味する。これって彼女を傷つけたんじゃないかなぁ。

 ジュリアナが「自分の知られたくない恥ずかしい行動を他人にぺらぺら喋ることは自分を理解することを諦めたんだ」と思っても不思議はないもの。

(節子) ジュリアナの夫が二重の過ちを犯したことを納得したわ。こういうことも踏まえて、彼女の心の病の原因を構造化するとどういうことになるのかしら?

(高哉) ジュリアナは過保護の生活環境の下で育った。多分そうだと思う。したがって、自分のことしか考えない依存心の強い性格が形成された。いいかえれば、ジュリアナは心の病に罹りやい人間になってしまった。こういう人間が交通事故という予想もしていなかったことを経験した。その結果、下記二つの図式がごく自然に相次いででき上がってしまった。

図式1:心が極度に不安定になってしまい、心の支えとなってくれる人を渇望する状態に追い込まれてしまった。ところが、信頼している夫が病院にすぐに駆けつけてくれなかった ⇒ 夫は自分の心の支えにはならない…と思うようになった。

図式2:担当医師が「犬でもなんでもいいから愛しなさい。そうすれば、貴女の心の病は治る」という診断をした ⇒ 店を持って商売をしようとした。ところが、気持ちが入らなかった ⇒ 頼りにすべき夫も医師も無力であることを思い知らされた。しかし、自分の苦しみの本当の原因は分かるようで分からなかった。でも、依存心の強い彼女は誰かにすがりたい気持ちで一杯になってしまった。

 そうしたところにコラドが目の前に現れてジュリアナに興味を持ち、ケアーに努めてくれた。となれば、依存心の強いが故に誰かにすがりたい気持ちで一杯になってしまっていたジュリアナはコラドを心の支えにするようになるしかなかった。しかし、ジュリアナは自分の苦しみの本当の原因は分かるようで分からない状態であったので、気持ちには歯止めがかかっていた。

 ところが、子供の仮病事件を通じて自分の苦しみの本当の原因が分かった彼女は「コラドこそが救いの神だ!」と思い、コラドの宿泊先に猛進して、「私を理解してくれる人に壁のように私を囲んで欲しい!」と彼に迫り、歯止めを完全に取り払い、不倫の関係を結んだ。

 ところが、引越し問題を通じてコラドは自分を理解し、共感してくれる人物ではないことが分かったので、ジュリアナの心の病は悪化してしまった。なぜなら、白馬に乗って駆けつけてきた王子様は助け出してくれそうだった。ところが、土壇場になって見捨てて去って行ってしまったようなものだからさ。プラスでもマイナスでも反転効果って大きいんだよ。

(節子) やっぱりそうなのね。生い立ちから来る依存症と世間知らずが根本的な原因じゃないかなぁ…と私も思っていたのよ。

(高哉) こんな状態のジュリアナを個性的才能を引き出す性格診断者として近い将来デビューする節子先生はどう思いますか? 助け出すことができますか?

 今の日本人ってジュリアナに似ている人が多いと思うんだ。生い立ちが過保護だから心が極度に不安定になってしまいがちだからね。肝っ玉が据わっている人って本当に珍しい。だから、 ジュリアナのことを真剣に考える必要があると思うんだ。

(節子) 子供を育てれば治るんじゃないかなぁ。子供って本当に色んなことをするの。足が動かなくなった仮病なんて序の口よ。この仮病で自分自身の心の病の原因が分かったように子供の色々な現象を通じて自分を客観視できるようになるのよ。

 ジュリアナは「自分を理解・共感してくれる人がいない。こういう人間は自分だけだ」と思い込んでいるから駄目なのよ。同じような人が他にも沢山いることに気がつけば、心の病はよくなっていくんじゃないかしら。同病相哀れむ者がいることによって随分救われるものよ。

 子育てを通じて「人間ってそういうものなんだぁ…と思えることが沢山発見できる ⇒ 自分が背負っている不幸感が軽減される ⇒ 心に余裕が生まれる ⇒ 見たいものが見つかる ⇒ 心の支えが見つかる ⇒ 心の余裕が広がる・・・・・」という良い循環が期待できるんじゃないかなぁ。

(高哉) その話、説得力がある。女手ひとつで三人の子供を育て上げただけのことがあるね。でも、子育てを通じてフィードバック回路を作動させる方法は長期的な対策。 ジュリアナはとことん追い詰められているから短期的な対策も必要と思うんだ。どんな緊急措置が有効なんだろうか?

(節子) 貴方が洋子さんとの共闘の後遺症から解放された経緯が参考になるんじゃないかしら?

(高哉) そうだね。僕がおかしくなると、「しっかりして」「大丈夫よ」なんてことは一切言わないで、僕のあるがままを包み込むように受け入れてくれた。これって物凄くリラックスできるんで大きかったよ。

 こういう精神状態がベースにある上に、「必ず良くなる」「アップダウンしながらだけど昨年に比べると遥かに良くなっている」ということを言い続けてくれた。だから自信が徐々についてきたんで、おかしくなってもパニックにならなくなった。

(節子) その通りよ。信頼関係をつくること、到達目標に近づいていることを何度も繰り返して言うこと ── この二つがポイントだと思うの。ただ、ジュリアナの場合は貴方と違って、二つのことを追加しなければならない。

 世間のことを知らせること、これがひとつ。「貴女のような人は他にも沢山いるのよ」ということを知らせないと駄目ねぇ。彼女って本当に世間知らずなんだから。

 もうひとつは独り立ちの支援に結びつくチェックシートみたいなものをつくること。うつ病と引きこもりが一緒になったような37才の男性のことで以前に提案した例のものと同じことよ。

 「自信がない ⇒ 伝票整理を何度もやり直す ⇒ 仕事の能率が極度に悪くなってしまう」という図式にはまってしまい、本人は疲れるし、雇用主は不満を抱くことになってしまい、辞めることになってしまった。こういう人を立ち直らせるためには、「チェックシートを見ながら仕事をさせる ⇒ やり直しをさせない ⇒ きちっと仕事ができたことを認識させる ⇒ 自信を持たせる」という図式に置かなければならないのよ。

 但し、積極的な行動を長期に渡って引き出すためには、当然のことだけど、性格と由来の識別効果を事前に入手させておく必要があるわね。


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