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(節子) 起業成功後も成熟市場特有の厳しい競争が待ち受けているから苦労がずっと続く。そして、そういう状態は長続きしない。「精神的苦痛が続く ⇒ 溜まるストレスが限界に達する ⇒ 動脈硬化になる or ガンになる or うつ病になる or 人格障害者になる」という図式が待ち受けているからね ──、ということを貴方は前回の議論の中で言っていた。すごく気になるので、このことを詰めさせて欲しい。 裕也さんのことを貴方は「覚醒剤中毒になったのでうつ病になったのではなく、うつ病になりたくないので覚醒剤を吸引したのではないか」といったようなことを言っていたわよね。これは出所後もやりがいのある仕事が見つからなかった場合は厳しい監視体制が敷かれたとしても、次の図式に陥ることに結びつくのではないかと心配なの。 覚醒剤を吸引できない ⇒ うつ状態が長引く ⇒ 周りの厳しい監視体制を打ち破って覚醒剤を吸引する ⇒ 覚醒剤中毒になる ⇒ 重いうつ病になる。 こうなってしまったら、独創的コンセプト・メーカーとして大成する可能性を封印したまま再起不能になってしまいかねない。なんとかならないかしら? (高哉) 家族、特に三田佳子さんが自分は目の前のことに全力投球し続けることができる。しかし、裕也君は“はまる”仕事でないと短期的にはともかくも長期に亘って全力投球し続けることはできない。したがって、やりがいのある仕事が見つからないと次の図式に陥ってしまいかねない。このことをきちっと認識できるかどうかが鍵だと思う。 ( 30歳が刻々と近づく ⇒ 焦りが生じる ⇒ 現実直視力が一層失われる ⇒ 視野が極度に狭くなる ⇒ 絶望感に襲われる) + 人間は自己否定感に長期間耐えることができない ⇒ 生命維持本能が作動してうつ状態になる。 (節子) 三田佳子さんに自分の性格と裕也君の性格には決定的な違いがあることを認識してもらわなくてはならないわね。でも、だからと言って性格無知の放置がとんでもないことに発展することに気づくとは限らない。気づいてもらうためには性格無知が生み出す悲劇を知ってもらう必要がある。『三度目の覚醒剤吸引で実刑となった三田佳子の二男』だけではなく、『孤独の賭け』、『林郁夫』、『人間関係創造』をなんとしてでも読んでもらわなくっちゃ。 (高哉) 性格が分かるだけでは駄目だ。普通の人が信じられないようなことをしでかす。このことから明らかなように性格の健康状態が極度に悪化することが人生の破滅に結びつくことの理解が必要だ。アキバ17人殺傷事件の教訓を生かさなければならない。 (節子) そうね。遺伝子・胎教・生い立ちの三つが結びついてできあがる性格はマグマや時限爆弾みたいだものね。性格を適切に乗りこなせば、人間として大成する。ところが、性格に振り回されっ放しであることは破滅型の人生になってしまう。(関連記事 ⇒ 紙一重の人生) でも、こういう認識だけだと、人間は嫌なことは受け入れないところがあるから「今も昔も同じでしょ。自分や家族は大丈夫」となってしまいかねない。性格は時限爆弾みたいであることを真剣に考えるようになる説明をしてもらえないかしら? (高哉) 性格が時限爆弾みたいであることは今も昔も同じ。しかし、昔は性格に振り回されっ放しであっても破滅型の人生になることが少なかった。この背景に次のようなことが許されていた事情がある。 所属集団に忠誠を誓う限りは「彼は経理の知識はないけど、なんとか使いこなしてください」「承知しました。経理部で預かりましょう」といったようなことがまかり通っていた。そして、『総合的判断の必要性に全く気づかない経営者』や『様変わりした環境に主体的に適応する精神が養われなくなった』が如実に物語っているように所属集団も過去の延長線上を歩むことで事足りていた。 (節子) 分った。貴方が今言ったようなことは今では全く考えられない。所属集団である共同体は急速に崩壊に向かっている。その上、先行きがどんどん不透明になっている。となると、性格に振り回されっ放しであることは破滅型の人生になってしまうことに容易に結びついてしまうわね。 (高哉) そうなんだよ。その上、昔は頼りになることが多かった権威筋も無力になってしまった。(詳しくは ⇒ 『頼りがいのある自分になるか、パニックになるか…の選択の時期が間もなくやってきます』) となると、各人が自立と自律力を培うしかない。ここに、適切な方向で“好きこそものの上手なれ”の世界に入ることが生み出す効用の重要性がある。
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