[TRI] Total Renovation Institute 新創業研究所
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アベノミクスの趣旨洞察は岐路に立つ企業人に役立つヒントを与える
── 個人や企業の再生策の視点で日本経済再生のあり方を考える ──

増える一方となる心因性うつ病の最善の予防・治療策は適切で好きな道を歩むことだ
── 性格を乗りこなさない人生+生活環境の異変→ストレス蓄積→癌・動脈硬化や人格障害 or 心因性うつ病…という図式を認識していないことが風説 「精神科医はうつ病の実態に対応できていない」に結びついている(関連記事 ⇒ 『内需拡大を阻む根本的原因の補足説明』) ──

2013.9.8(2017.12.19更新)

環境不適応症「閉塞状態」が長引くとうつ病になりやすくなる

根本的原因の洞察欠如がうつ状態からの早期脱出を阻んでいる ─── 難問の創造的解決を確実にするための条件「潜在事象発掘のための執拗なQ&Aの重要性を認識しよう! ───

心身のフレキシビリティ減退がうつ病に結びつく

(節子)
前回の議論で出てきたうつ病に直結しやすい“踏み車”のような人生は成果主義の増加にも一因があると思う。成果主義の悪影響を理路整然と説明して頂けないかしら?


(高哉) 成果主義であっても納期が長ければ、じっくりと仕事に取り組むことできる。ところが、短納期の度合いが強くなっているのが一般的傾向。こうなると、次の図式の犠牲者になりやすくなる。

 時間の流れが速くなるし追い込まれるので、あくせくする ⇒ 臨機応変力の限界を感じるようになる ⇒ ストレスが溜まり続ける ⇒ 性格の健康状態が悪化する ⇒ 自分の殻に閉じこもるので、精神的視野狭窄症になる ⇒ 前向きの姿勢が可能にするプラス思考ができなくなる ⇒ マイナス思考が支配的になるので、自己否定感に陥る ⇒ 逃げ込むようにうつ病になる。

(節子) 「ストレスが溜まり続ける ⇒ 性格の健康状態が悪化する ⇒ 自分の殻に閉じこもるので、精神的視野狭窄症になる ⇒ 前向きの姿勢が可能にするプラス思考ができなくなる ⇒ マイナス思考が支配的になるので、自己否定感に陥る ⇒ 逃げ込むようにうつ病になる」という言葉を聞いて、自殺したと思われる元財務大臣の中川昭一さんのことを思い出した。

 中川昭一さんは「衆議員落選 ⇒ うつ状態 ⇒ 連日の深酒 ⇒ うつ病」となったと理解しているんだけど、この当たりの事情をもう少し詳しく説明してくださらないかしら?

(高哉) アルコール飲料を飲み続けて健康を害した ⇒ 肉体が衰えると精神が衰えるという悪循環になってしまった ⇒ うつ状態がうつ病に発展してしまった ⇒ 心身のフレキシビリティが大きく減退して精神的視野狭窄症になった ⇒ 衆議員選挙に落選しても他に生き方があることに気づかなくなった──、という図式に陥ってしまった。こういうことだと思う。

 頭脳が明晰な人物であっても精神的視野狭窄症になると、信じられないような愚考に走ることを肝に銘じなければならない。→クリントン元大統領のセックス・スキャンダル、明智光秀の悲劇、豊臣秀吉の大暴走などは同根である

(節子) 心身のフレキシビリティが大きく減退して精神的視野狭窄症になるまでアルコール飲料を飲み続けたのは「良家の子息として育った ⇒ 苦労をあまりしていない ⇒ 精神的にひ弱である」ことが原因しているんでしょうね。

(高哉) そうだと思う。彼はエリートコースを歩み続けてきたので、どん底の状態から再起した経験がない。これが衆議員選挙に落選しただけで絶望感に襲われてしまったんだと思う。

(節子) 「うつ状態になったら本人の性格と歴史的立場を理解して適切な対策を講じよう! さもないと、うつ病になってしまう」ことを肝に銘じなければならないわね。うつ状態になったら同棲していた女性が出ていってしまいうつ病になってしまった男性がいたそうだけど、この人物も同じかしら?

(高哉) 同棲していた女性が出ていってしまったことにとらわれすぎては駄目だという意味でその通りだと思う。彼の場合は心身のフレキシビリティーが何らの理由で失われつつあった。いいかえれば、一触即発の状態だった。この状態にショックが加わり、うつ病になったと理解すべきだろうね。

(節子)
中川昭一さん、それから同棲していた女性が出ていってしまったことが引き金となり、うつ病になった男性。この二つの例からうつ病になる仕組みを一般化して頂けないかしら?

(高哉) 人間は自己否定感に耐え続けることができない + (うつ状態に既になっている ⇒ プラス思考ができない) ⇒ 引き金となるできごとが生み出す自己否定感を払拭して自己肯定感に転じるというプラス思考ができなかった ⇒ うつ病に逃げ込んだ──、という図式となるんじゃないかな。

精神科医はうつ病の背景に臨機応変力欠如に起因する環境不適応があることに気づいていない場合が多そうである臨床心理士も同類かも

(節子) 性格と歴史的立場を適切に認識しないと、うつ病の原因が掴めない。にもかかわらず、そのままうつ病の治療をすると、とんでもないことになってしまうわね。夜目が見えにくくなったのは糖尿病が原因しているにもかかわらず、眼科的な治療をし続けて糖尿病を悪化させてしまうように。 ── このように考えると、「不眠症であったので、アルコール飲料を飲み続けた。その結果、健康を害してうつ病になった」という症例がよく紹介されているけど、この診断も表層的過ぎるかもしれないわね。

(高哉) そうなんだよ。その人物の実態を知らないと、はっきりしたことは言えないけど、次のような図式にはまってしまったことが十分に考えられる。

 何らかの理由により強迫観念にかられていた ⇒ ストレスが溜まり続けた ⇒ 不眠症になってしまった ⇒ アルコール飲料を飲み続けて健康を害した ⇒ 肉体が衰えると精神が衰えるという悪循環になってしまった ⇒ 何事にも億劫になってしまった ⇒ 臨機応変力を失ってしまった ⇒ ピンチに陥ってしまった ⇒ 強い自己否定感に陥り続けた ⇒ 逃げ込むようにうつ病になってしまった。

(節子) 「何らかの理由により強迫観念に駆られていた」ことにメスを入れないと、抜本的なうつ病対策にならないというわけね。・・・・・才能・美貌・健康に恵まれているにもかかわらずうつ病になる人がいる。ところが、その逆の人もいる。こういう場合も強迫観念と関係しているんでしょうね。

(高哉) 貴女が理解している通りじゃないかな。人生の幸不幸は先天的な資質ではなく、性格を乗りこなしているかどうかで決まることを肝に銘じなければならない。

(節子) 「運命は自分で切り開くものである」と理解することの重要性は痛いほど分かるけど、「年老いる」という宿命からは逃れられないんじゃないかしら? 『脳力のピークは80歳代だ!』を知っているので、この質問は私の本心ではなく読者の皆さんのためのものであるけど。

(高哉) うつ病患者数92万人中、60歳以上が35万人 ── という2005年の厚生労働省の調査結果が示している「うつ病が一番多いのは高齢者」という事実を指しているんだろうけど、この数字だけで「年をとるとうつ病になりやすくなるのか」と前途を悲観してはならない。肉体的にも精神的にも限界をひしひし感じて閉塞感に襲われる。これが高じてうつ病になる。したがって、そうならなければいいわけだ。

 心がけが良ければ、80歳過ぎまでは若者に負けない肉体と頭脳を維持できる人が多いというアメリカの調査結果があることを忘れてならない。この調査は84歳を過ぎるとアルツハイマーに罹る割合が急増することを示しているけど、これだって予防は可能なのだ。(詳しくは ⇒ 『食生活の戒め』)

(節子) 進取の気性を失う ⇒ 新しいものの見方を取り入れなくなる ⇒ 思考の枠組みが固定されてしまう ⇒ 頑固になるので円滑な人間関係を営むことが困難になる ⇒ 高齢者がうつ病症状になる仕組みにはまってしまう──、という図式の犠牲者になるかどうかは心がけ次第ですものね。→老害発生の仕組み

 「生物学モデルに留まっている限り精神科医には限界がある」ということが良く分かった。となると、「臨床心理士」となるんでょうけど、納得できない。テレビに出演した臨床心理士でもある大学教授がうつ病になりやす人の特徴として─────

几帳面である
こり性である
喪失体感がある
経済的問題を抱えている
職業上に問題がある

 の5項目を挙げていたけど、これは現象を羅列するだけに過ぎない。このような人物がうつ病の根本的原因を認識しているとはとても思えない。ついでに聞くんだけど、貴方だったらどのように説明するのかしら? 試すようで申しわけないけど、教えて欲しい。

(高哉) 「試されている」なんて思わないよ。貴方の要望に応えてうつ状態になっている人が根本的原因に気づくことに役立ちたい。

 自分を律する明確な人生目標がない + 几帳面であったり、こり性であったりする ⇒ 追われるように仕事をする(職業上に問題がある) ⇒ じり貧に追い込まれる ⇒ 喪失感・経済不安感を抱える ⇒ 溜まり続けるストレスの悪影響を受けてうつ病になる──、という具合に説明できるんじゃないかな。

(節子) 納得できる。自分を律する明確な人生目標の重要性がよく分かった。ついでにさっきの「うつ病が一番多いのは高齢者」という深刻な問題のことに言及して欲しい。

(高哉) 高齢者の強みは家族扶養の責任から解放されていることだ。人生は一度しかないんだからうつ状態でいることは勿体ない。僕に任せて貰えれば、年齢を問わず導入できる新創業支援を行い、やる気を注入できる。→若々しい脳力復活 (若返り) の支援

新創業研究所が役立つのは心因性のうつ状態段階だけである

(節子) 貴方の最大の特徴は『渡辺高哉の職業的信念』にあるように洞察した根本的問題を分野を問わず創造的に解決することにある。このことを再確認しできたので、「うつ病になったら渡辺高哉のところに駆け込みなさい」と言い切ってもいいかしら?

(高哉) それは無茶だ。というのは、うつ病の原因は「身体性のもの(病気が原因)」「内因性のもの(脳のセロトニン分泌悪化)」「心因性のもの(自分を支えているものの喪失や臨機応変力欠如の露呈に起因する絶望感)」の三つに大別され、前の二つは精神科医以外は対処できない。心因性のものだってカンフル剤的な薬投与が3カ月程度必要な場合が多いそうだからだ。

(節子) カンフル剤の投与だけだと、「コストダウンで息をついで輸出が伸び、“いざなぎ超え”をしたが、根本的対策を怠ったために世界金融危機で世界一の大打撃を受けた」となった日本経済と似たことになる。うつ病の根本的対策は貴方の出番じゃないかしら?

(高哉) カンフル剤を投与する精神科医が患者に「新創業研究所で根本的対策を講じて貰いなさい」と言ってくれれば、僕の出番ができるが、そんなことは期待できない。→精神科医はうつ病の背景に臨機応変力欠如に起因する環境不適応があることに気づいていない場合が多そうである したがって、心因性のうつ病になる前のうつ状態のみに僕は役に立つ。

(節子) 「沈んだ表情が2週間以上続く」「眠れなくなる」「怒りぽっくなる」といったようなうつ状態になったら貴方の出番というわけね。

(高哉) それだったらぎりぎり間に合うかもしれない。そうなる可能性がある事態が生じ、「危ないかな」と思ったら新創業研究所に連絡するのがベストだ。

(節子) 心筋梗塞になる仕組みと前兆を知らないと、胸が時々ちくちくしても放置して最悪の事態を招くことが多い。このことが示すように情報ゾーンに身を置いて初めて異変に気づく。

 したがって、仕事の“踏み車”状態化・失業・引退・離婚・伴侶と死別・住み慣れた場所からの引越し・経験則が通用しにくい転職や管理職就任などの環境様変わりがあったら自分も周囲の人々も「うつ状態になるかもしれない」と思い、「やっぱりそうかもしれない。新創業研究所に連絡しよう!」となることが必要だということね。

(高哉)踏み車”状態は仕事以外でも生まれることを認識する必要がある。荻野アンナさんは両親の介護が長期化して子供を産むことが叶わなくなり、とうとううつ病になってしまったとのこと。こういうこともあるんだ。


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