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個性的才能を引き出す性格診断の勧め

第2部 悲劇の人生の裏に臨機応変力のなさがある ─ 人生・仕事・人間関係の問題解決者を登用しなかったことが悔やまれる ─

『孤独の賭け』から学ぶ

負け組から大飛躍に成功したが、勝ち組の維持は容易ではない

2008.1.6

物語のあらすじを予め理解しておくことをお勧めします

チャンスを呼び込むのに必要な心の準備があった

(節子)
百子の人生を「低迷」から「飛躍」に転じさせてくれた梯二郎との出会いは運命的だった。二つの偶然が重なったことが梯二郎との出会いに結びついたんだったわね。

同僚でルームメイトでもある信子は恋人と夜のひと時を過ごしたかったので、「今日帰るのは夜の10時過ぎにして」と言われた。

百子は訪ねて時間潰しをすることができる知人がいるにもかかわらず、「私には訪ねるところがない」と言って夜の街を独りでぶらついた。

 百子が知人を訪ねずに夜の街を独りでぶらつくことになったのは、縫い子のままでは我慢できずデザイナーになることことを夢見ていたために最近の流行を勉強しようと思ったからなのかしら?

(高哉) それは否定できないけど、もっと大事な動機があったんじゃないかな。次の図式が彼女をして知人を訪ねるのではなく、街を独りでぶらつかせたんではないかと思う。

 縫い子の生活に満足していない + 勤務先「ボヌール」のオーナー経営者が資金繰りに行き詰まり、金策に追われている ⇒ 人生再構築の必要性に迫られるに至っている ⇒ 「なんとかしなくては」という心境になり、獲物を追う状態になっている。

 「チャンスは心の準備ができている者のみに訪れる」という格言通りの状態になっていたのが百子というわけさ。

(節子) その格言通りのことを実現させたのは梯二郎との出会いだけではなかったわね。独立の準備が着々と進んだ背景には、次の図式を実現させたことがあったんだから。

 (梯二郎から自由を勝ち取りたいと思い続けていた ⇒ 梯二郎から契約金として貰った300万円の不動産。これを自由を勝ち取る手段として使う方策について考えを巡らせていた) + 建築家の北川に連れて来られた丸友証券で社長室に入っていく男性が超大物高利貸しの番頭・氷室であることを教えられた ⇒ 300万円の不動産を株券と交換することを思いついた ⇒ 氷室を待ち伏せして、交渉に引き摺り込み、取引を成立させた。

 梯二郎と始めて出合った時のことに話を戻して質問したいことがある。若い独身の百子が梯二郎の誘いに乗って夜遅くまでついて回ったのは、「なんとかしなくては」という想いがあったからだということは分かる。でも、普通の日本人にはこういう行動力は期待できない。しかし、行動力がなければチャンスは掴めない。どうすればいいのかしら?

(高哉) 難問解決策としてイノベーションのロジックを当事者に注入することを可能にするワタナベ式問題解決へのアプローチを適用することだよ。但し、威力を発揮するのは抱えている難問にだけであるという限界は当然ある。

 人生・仕事全般に亘って「なんとかしなくては」という想いを抱:き、チャンスを掴み取る行動力を身につけたい。こう願うのであれば、個性的才能を引き出す性格診断を受けることを前提に未来進行形の自己物語を創造することによって「成長の4条件」を充足できる条件を創り上げることを勧めたい。

 個性的才能を引き出す性格診断を受けることを前提にすることを勧めるのは、「例の数学者のように“好きこそものの上手なれ”の世界に入る ⇒ 加齢に応じて力を伸ばし続ける ⇒ 製品・サービスの際限のないハイエンド化を実現させる」という図式の実現が先進国の人間に要求されるからだ。

(節子) 貴方がタイムリーな転職や研究受託によって脳力革命に成功した背景には今言ったことがあるのかしら?

(高哉) 僕は性格と由来にあるような人間だからそういうことを意識的に行う必要はなかった。性格が「成長の4条件」を充足できる条件を創り上げていた言える。そういう意味で僕は百子と似ているのかもしれない。

(節子) 百子は最後の店で「私の身体を担保にして200万円を貸してください」という大胆な申し入れをしたのはどうしてなのかしら? 「なんとかしなくては」という強烈な問題意識だけでは説明がつかないような気がするの。200万円は現在の貨幣価値に直すと約2000万円だから凄いわよ。

(高哉) その通りだと思う。「強烈な問題意識があった ⇒ 梯二郎の一連の言動をプラス思考できた ⇒ 有能感を味わうことができた ⇒ 自信が生まれた」という図式のなせる業ではないかと思う。

 自己否定的な言動は良い結果に結びつきにくい。「ネガティブ発想はネガティブな結果を招く」ということを肝に銘じなければならない。これと逆なのがプラス思考なんだ。(詳しくは ⇒ 『ノベーション・パワーは注入できるものなのです』)

(節子) 百子が梯二郎に言いたい放題のところがあったのも今言った図式があったからなのね。ところで、この言いたい放題はチャンスを掴み取ることとどういう関係があるのかしら?

(高哉) 元々自信があったので積極的な姿勢を採ることができた ⇒ 梯二郎と濃密なコミュニケーションをした ⇒ 梯二郎はすこぶる有能な人物であり、しかも、自分のことを気に入っていることが分かった ⇒ チャンスであるので「自分を思い切ってぶつけてみよう!と思った──、という図式の結果じゃないかな。

(節子) 元々自信があった上に、現状からの脱出意欲が強烈であった。こうしたことが千載一遇のチャンスを掴みとることを可能にしたのよね。これを一般化するとどういうことが言えるのかしら?

(高哉) 自分の性格と由来を知る ⇒ 自分の個性的、かつ市場性のある潜在能力を知る。と同時に性格に振り回されないようにする ⇒ 未来進行形の自己物語を創造して、自分の潜在能力に磨きをかけて自分の地(じ)を確立する ⇒ キーパーソンらしき人物とできるだけ数多く出会い、自分の地で付き合う──、という図式の実現を心がけることだよ。


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