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→若者の深層心理への適切な対処が企業を躍進させる(3) ― 大学新卒者の3分の1が3年以内に会社を辞める問題から考える 〈1999/11/26〉

若者の深層心理への適切な対処が企業を躍進させる(3) ― 大学新卒者の3分の1が 3年以内に会社を辞める問題から考える

3、ビジョン開発は成功する挑戦力を与えてくれる

◎ビジョン開発は異変先取りの人生を可能にする

 ビジョンを適切に設定したからといって、希望する人生が円滑に送れるものではない。なぜなら、難問に遭遇して折角のビジョンが頓挫しかねない。こういうことがありがちだからだ。このようなことにならないようにするためには、環境変化に逸早く気づく。適切な問題解決策を素早く策定する。このような能力を持たなくてはならない。

 このように言うと、「計画通りにはいかないのが世の常。こうならないために、環境変化に逸早く気づく。適切な問題解決策を素早く策定する。こういう能力が必要であることは分かるが、それは至難の技。だったら、ビジョンを開発しても仕方がないではないか」という声が聞こえてきそうだが、「心配ご無用。全てはビジョン開発のやり方次第」という言葉を返したい。

 環境はこれから一段と不透明になる。したがって、今後益々思わざる事態が発生する度合いが多くなるであろう。

 だからといって、諦める必要はないのだ。なぜか。自分にとって脅威あるいは好機となる環境変化は突如として発生するものではないからだ。予兆があるものなのだ。異変は小さな変化が積み重なって起きるのだ。心筋梗塞は突如として起きるのではなく、胸が時々ちくちく痛むことが必ず先行するように。(「私は心筋梗塞になりやすい」ということがしっかりと脳裏に刻み込まれていたら、身体の小さな変化に敏感になり、胸がちくちくしたら直ちに病院に行くであろう。そして、心筋梗塞にならないような予防措置をとることができるであろう)

 上記したことは病気だけではなく、社会現象にも当てはまる。異変の前触れである、小さな変化を敏感にキャッチできさえすれば、異変に予め備えることができ、環境変化に迅速に適応できるものなのだ。何が起きるか予測しにくい時代であっても。

 古い話で恐縮だが、二輪車と軽四輪自動車しか作っていなかった本田技研が強力な先発企業が居並ぶ中、普通四輪自動車に乗り出すことに成功したのは、異変を待ち受ける形での技術開発ができたからなのだ。

 「普通四輪自動車市場に乗り出そう」という行動目標があったからこそ、公害問題が日に日に深刻になっていったことを、日本版マスキー法の施行という異変に結びつく、小さな変化として捉え、本田技研は低公害車を上記先発企業に先駆けて開発することに成功したのだ。

 上記したようなことを実現させるためには、「このような立場にわが身を位置させよう」ということが予め設定されていなければならない。そして、これを可能にするのがビジョンなのだ。なぜか。ビジョン開発は環境変化に適応するための必要な、情報ゾーンに身を置くことを可能にするからだ。

◎必要な情報が飛び込んでくるようになる。ビジョンを適切に開発すると、こういうことが可能になる

 情報ゾーンに身を置くことが環境変化に逸早く気付くことに直結するであろうか。「否」である。なぜなら、情報ゾーンに身を置いていても、そのことをしっかりと自覚していなければ、情報の探索のしようがない。情報探索の必要性を感じていても、ボーっとしていたら、情報ゾーンに折角身を置いていても、環境変化を見過ごしたり、あるいは気付くのが遅くなるからだ。

 情報ゾーンに身を置いていていることをしっかりと自覚し、かつ緊張感を持続するためにはどうしらよいのであろうか。当事者自身が苦労に苦労を重ねてビジョンを開発することだ。なぜなら、そうすることによって、ビジョンがしっかりと記憶され、かつこのビジョンに執着心を抱くようになるからだ。

 ビジョンに執着心を抱くということは、「なんとかしてビジョンを実現させよう」という強い思い込みに、この思いこみが環境変化に逸早く気付くことに、それぞれ結びつくことが期待できるのだ。

 苦労に苦労を重ねて入手したものに対して執着する人間心理を、おおいに活用しない手はないのだ。但し、この執着心で気をつけなくてはならないことがある。悪しきビジョンであっても、執着の対象となってしまうと、軌道の修正が困難となるからだ。そのようなことにならないようにするためには、微動修正が事後必要になるとしても、適切なビジョンを開発することが必要になるのだ。

 開発したビジョンが適切でなければならないのは、上記したことがあるだけではない。ビジョンが不適切であると、身を置く情報ゾーンも不適切になる。こういうこともあるのだ。

◎ビジョン開発は構想力・独創力の強化を可能にしてくれる

 ビジョン開発には専門家の力が必要であるのは、適切なビジョン開発が可能にしてくれる上記効用があるだけではない。専門家の力を借りてビジョンを苦労して開発することは構想・独創の方法論の習得をも可能にすることを、忘れてはならないであろう。

 専門家の指定したフォーマットに基づいたレポートを作成する。このレポートに基づいて、質疑応答を専門家と時間をかけて行い、その結果を録音する。録音を聞いて、ビジョンを創る。創ったビジョンに基づいて、質疑応答を専門家と時間をかけて行い、その結果を録音する。そして、必要に応じて文献調査をし、その結果をも反映させたビジョンを創る。

 専門家から合格点を貰うまで、上記の作業を延々と続けなければならない。そうすることによって始めて構想力・独創力の強化が可能になる。このことを覚悟しなければならない。でも、この苦労は後々大きな実となって必ず報われる。なぜなら、「多々益々弁ず」の形で、構想力・独創力を強化し続けることを可能にする、次のような生活があなたを待ち受けているからだ。

 ビジョン開発に成功すると、生活や仕事に追われるのではなく、追う人生が可能となる。すると、ストレスが溜まらなくなる。ストレスが溜まらない上に、生活や仕事を追うようになると、不思議なもので、魅力的な構想提起に不可欠な知的好奇心が旺盛になる。そうであろう。前向きに問題を解決する。言い換えれば、強化された構想力・独創力を実際に使う場面が続発するからだ。

 構想力・独創力がある程度強化されると、この能力を使うことの喜びを知り、「もっともっと」と思うようになるのだ。立つことを覚えた幼児が何度も何度も立ちあがって歓喜するような「繰り返しの快」を、人間は本能的に求めるものなのだ。この「繰り返しの快」を覚えたら、あなたは構想力・独創力を永遠に強化し続けるであろう。

◎経済的余裕がない。あるいは質疑応答に不安がある。こういう場合は、仲間を誘ってビジョンを一緒に開発しよう!

 ここまでの説明を読み、「専門家の力を借りてビジョンを開発したいのは山々だが、先立つお金がない。なぜなら、適切なビジョンを開発するためには、多額の費用を必要とする専門家の時間をかなり使わなくてはならないからだ」と思われる方がいるかもしれない。もしそうであれば、まとまった集団で専門家からビジョン開発の指導を受ける方法を採用することを薦めたい。

 質疑応答を集団で行うために、他人に触発されて、自分の発言をしやすくする。のみならず、一人当たりの費用を大幅に軽減できる。プライバシーのことを気にしさえしなければ、集団によるビジョン開発はこのような効用があるのだ。

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