【ホームページ開設の記念論文】
        
       
       日本経済を再生させる方法
      10. 内需拡大が自ずと実現できる
       経済のソフト化と内需の拡大に絞って、これまでの議論を分かりやすく要約したり、補足説明を加えたのが下記の図表10です。 
      図表10 経済のソフト化と内需の拡大が実現する仕組み 
        
        
       内需を拡大するためには、日本経済全体の潜在需要を拡大しなければならない。この決め手となるのが、地方分権を伴う形で行われる、母産業都市機能の拡散。なぜなら、これによって消費拡大を阻んできた東京一極集中が是正される。のみならず、各地方自治体は魅力作りにはげまざるをえなくなり、地方社会それぞれの経済規模が拡大するからです。 
       このようにして拡大した市場の中に何を入れるかですが、ご存知のように、従来型の工業製品には大きな期待を持てません。なぜなら、すでに市場が成熟化している上に、ゴミ処理が限界に達しているからです。 
       ここでクローズアップしてくるのが、消費者一人一人の個性的ニーズに対応する製品やサービスです。ここではこれをウオンツ財と称させて頂きました。 
       せっかく経済規模が拡大しても、このウオンツ財の開発が進まなければ、拡大した経済のフレームは宝の持ち腐れとなってしまいます。でも、もうこのような心配をする必要がありません。 
       なぜなら、わが国においても,個の解放が実現できるために、宝を大いに活用して、内需の拡大が実現できるからです。 
       拡大した経済のフレームの中に入るのは、わが国産業界が開発するウオンツ財だけではありません。外国産の製品・サービスも入りやすくなります。そして、その見返りに、わが国のウオンツ財の輸出も拡大できるようになります。つまり、外国との交易が拡大できるようになります。 図表10は以上述べたことを一覧図にして示したものなのです。(完) 
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