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【世界の出来事から問題解決の方法を学ぶ】![]() ユーロ誕生がもたらす世界経済の行方と不況脱出の方法(要旨) わが国の企業は1999年年初のビッグイベントであったユーロ誕生をどのように受け取るべきか。次の三つであると、断定できる。 (1) わが国の産業界は現状路線歩む限り後退を余儀なくされる。 ユーロランド企業の創造力と競争力が強化される。のみならず、このことがユーロランド政府の産業界支援力の強化に結びつくからである。現象としては、ユーロンドへの輸出が困難になるにもかかわらず、ユーロランドからの対日輸出が拡大する。こういうことが徐々に実現していくであろう。 (2) 世界経済のボーダレス化が一段と進むので、チャンスが増える反面、競争が激化する。 強力なライバル・ユーロ誕生はアメリカの新しい戦略を生む。ドル経済圏拡大のために、アメリカ主導の共同市場形成が様々手段を使って、世界的規模で進められるであろう。アジアも例外ではない。それどころか、アジア共同市場形成はアメリカの重点目標となるであろう。 (3) 企業が不況から脱出したければ、「ユーロ効果の仕組み」を学ばなければない。 新成長機会を創り出す。競争を促進する。しかし、挑戦がしやすくなる。ユーロ誕生はこのような効果をもたらしつつある。だから、ここにわが国企業の不況脱出のヒントがあるのだ。 中庸の挑戦機会を提供し続ける。信賞必罰の人事考課を行う。でも、これまでの日本的経営の実態を考えると、それだけは片手落ち。社員の構想力・独創力の強化に積極的に取り組む。のみならず、社内外のリソースをネットワーキングするための支援を行う。これが経営者の役割である。 このようにして個が解放されると、「社内がまとまらなくなるのではないか」と経営者は不安を抱きかねない。でも、心配無用である。個の解放と企業の恒常性の維持を同時に実現させる方策があるからだ。
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