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【渡辺高哉の時代認識】



イノベーション力があればすべて解決できる。ところが、これが大幅に不足している

複雑な問題を単純化できる構想力が不足しているので、特徴を活かした新規事業の開発に乗り出せない

 当事者が「よしこれだ。なんとしてでもやり遂げよう」と心の奥底から思いこめば、特徴を活かし切ることができるようになります。「鬼心岩をも貫く」効果が期待できるからです。「意志あるところに道あり」なのです。ところが、そういう状態になりにくいのが現実の姿です。

 解決しなければならない問題が山積している。これが企業の一般的な姿です。このような状態ですと、経営者は「よしこれだ。なんとしてでもやり遂げよう」と思い込んで、新規事業の開発に乗り出せるものではありません。

 こういう場合、どうしたらよいのでしょうか。準備作業が必要です。

 山積している問題に共通している、核心となる原因を見抜く。そして、この核心となる原因が悪さを働いて、「こうなってああなって」といった具合に、様々な問題を発生させている様子をフロー・チャートに描く。そして、「この根源的問題の解決に全力投球しさえすれば、将棋倒しのように、様々な問題が自動的に解決できるようになるのだ」という確信を持つ。これが準備作業です。

 企業経営は総合芸術です。単純ではありません。昔から複雑系の世界なのです。先送りされた問題が山積しているために、複雑さが一段と進んだだけのことです。したがって、経営者が「よしこれだ。なんとしてでもやり遂げよう」と思いこんで、新規事業開発に乗り出すためには、「思考の三原則」(全体を見る/長い目で見る/根本的に考える)を適用した、構想力が必要なのです。

 ところが、横並びが通用する社会では「思考の三原則」を適用した構想力は養われようがありませんでした。模倣や「カイゼン」で事足りる以上はそんな面倒なことをする必要がなかったのです。組織人全員が足並みをそろえて清々粛々(せいせいしゅくしゅく)と動いてくれることの方が大事だったのです。


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