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【渡辺高哉の時代認識T】![]()
終身雇用制度や系列取引などからなる長期コミットメント体制は崩壊しつつあります。でも、経済の構造改革は日本独自の努力では手間取りそうです。なぜなら、洗練された選挙民が大勢を占め、良質の政治家を輩出し、国民利益に合致するような行政実現には時間がかかるからです。 それに、日本建国以来続いている横並びの是正は、現状路線を歩む限り、そう簡単には実現できません。方向の転換には時間がかかる。これが日本の特徴だからです。 となると、サービス産業などの新産業をわが国で大発展させることは容易ではありません。なぜなら、前述したように、規制や横並びがサービス産業の発展を阻害している根本的な原因となっているからです。 それでは日本経済が再び成長軌道に乗るのは困難なのでしょうか。「否」です。なぜなら、次に述べるような形で日本経済は順風下に置かれることが確実になりつつあるからです。
このようにして実現可能となる世界経済のパイの飛躍的拡大は悪しき体質を持つ日本経済にとって朗報です。なぜなら、次のようなシナリオの実現が可能となるからです。
これはあくまでも控えめに考えたシナリオです。技術のパラダイム転換に逸早く適応できる日本企業が多ければ多いほど、日本経済は成長率をその分高めることができることは言うまでもありません。 経済改革が遅れれば遅れるほど日本経済は地盤沈下していく。このように主張される方は次の歴史的事実を認識する必要があります。 日本経済のかっての高度成長が始まった頃、低生産性の農業部門と流通部門が社会的な問題となりましたが、政府はこの問題を放置しておきました。ところが、この放置策が逆に経済全体にプラスの作用をしました。なぜなら、農業部門は工業生産の発展に伴って必要となった労働力の供給源に、流通部門は不況時の余剰労働力の吸収先となり、コンビニの発展に結びついたからです。 改革を成功させるためにはパイの拡大が必要である。日本経済はこの教訓通りのことを二度にわたって味わうことができるのです。 ▲トップ
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