[TRI] Total Renovation Institute Clear GIF 新創業研究所
E-Mail: info@trijp.com
TEL: 03-3773-6528 FAX: 03-3773-6082
 〒143-0023 東京都大田区山王2-1-8 山王アーバンライフ401

トップページ | 今なぜワタナベ式問題解決なのか | 渡辺高哉の仕事 |
渡辺高哉の時代認識 | 渡辺高哉はこんな人物 | E-mail

【斬新な着眼】



→所得格差が拡大する時代に個人並びに企業が繁栄を勝ち取る方法(その1) ― アメリカにおける貧富の格差拡大から考える〈1999/7/23〉

 アメリカは長期にわたって好景気を謳歌する反面、貧富の格差が拡大。この傾向はアメリカに留まらず世界的なものとして拡大しそう。そして、高所得の機会を与えてくれる企業などが存在する地域に住まなくても、物価水準が低く、かつ自然の景観に恵まれた国で生活をしながら世界最高水準の所得を稼ぎ出すことも可能になりつつある。

 因みにアメリカの所得格差の拡大ぶりを示すと、次の通り。最上位10%と最下位10%の所得格差は79年において3.6倍であったのが、96年には5倍になっているのだ。

 閉塞状態の日本からの脱出を願う人が増えてきているが、高い生活コストを我慢しさえすれば、日本にいても栄耀栄華を満喫できるようになりつつあるのだ。どうしてそういうことが言えるのか。だから、個人と企業はどうすべきなのかについて論じたい。

1、 突出した高所得を得ることがなぜ可能になりつつあるのか

 機械設備・原材料・土地からなる物的資産と人的資産などから成り立っている企業の現場において脱工業化が進んできたために、人的資産のウェイトが急速に高まってきた。しかしながら、「人をおしなべて大事にしなければならない」というわけではない。理由は3段階にわたって存在する。

 「カイゼン」が通用しなくなってきたために、個人的才能への依存度が高くなってきた。個人的才能への依存度が高くなっても、終身雇用制度が社会全体でしっかりと守られていれば、貴重な人材が社外に流出する危険性は少ない。ところが、そうではない時代がやってきた。しかも、「チャンスは後ろ髪のない禿坊主のようである」という格言が重みを持つようになってきたので、貴重な人材の争奪戦が演じられるようになりつつある。

 貴重な人材の流出はノウハウ・契約・仲間をも伴いがちであるので、企業は防衛上、年功序列式賃金体系を大きく改めざるを得ない。かくして、所得格差は開かざるを得なくなってきているのだ。

 人事における年功序列が崩れることは「同じ立場だから、気安く付き合える」仲間が周りから姿を消すことを意味する。わが国の企業人は物理的に近くにいる人とだけ付き合いがちであるが、この習慣から脱し、社会横断的な仲間づくりを心がけなければならなくなりつつあるのだ。

 加齢に応じて社会横断的な仲間づくりの必要性が増すであろう。なぜか。年をとればとるほど、職業的にも家族的にも個人間の差が開いていくようになるので、仕事仲間や親族では情緒的一体感を共有しにくくなるからだ。

2、個人が繁栄を勝ち取る条件は何か

◎問題解決策を共に創ることに結びつく、質疑応答力を培う

 相手の発言の言葉尻を捉えるのではなく、「あなたのおっしゃることはこういうことですか」と相手の発言の趣旨を見抜く。相手から賛意が得られたら、「ということはこのようなことも言えるわけですね」といった具合に話しを広げる。そして、会話の結果を関連樹木図(目的と手段の多段階図)にまとめあげる。

 個人が繁栄を勝ち取りたいのであれば、専門的な技術や知識の他に、上記したようなことを可能ならしめる質疑応答力を培わなくてはならない。なぜか。理由は二つある。社会横断的な人脈形成に成功したいのであれば、実りある会話術を身につけなくてはならない。これが理由のひとつ。上記したような会話を貴方が提供すれば、新たに知り合った人のすべてが貴方に惹きこまれること間違いなしであろう。

 企業が生き抜くための鍵はコンサルティング・セールスに成功すること、コンサルティング・セールスに成功する鍵は上記したようなことを可能ならしめる質疑応答力。これがもうひとつの理由である。                       

次へ】 


●『斬新な着眼』を無料でお届けする電子メールマガジンを発行しています。ぜひご登録下さい無料)。

→バックナンバー:斬新な着眼

   ▲トップ


トップページ