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【斬新な着眼】



→落ち目のリーダーシップ再強化の方法 ― 世界におけるアメリカのあり方に学ぶ(その2)〈1999/6/1〉

◎新たに擦り寄ってくる者も出てくる

 世界的規模での地域主義が追及される。これが時代の流れ。(詳細については、私のホームページに掲載してある拙論「ユーロ誕生と企業経営」をご参照願いたい)したがって、ロシアや中国も地域覇権を狙ってくるであろう。

 ところが、両国とも個人主義が未発達なところがあるので、各国はヨーロッパ共同体のような対等な立場ではなく、地域リーダーが他国を支配しようとするであろう。したがって、地域内の各国の関係はネットワークではなく、ヒエアルキーが志向されるであろう。

 そのような場合、ウクライナや日本のような周辺国は地域リーダーの支配下に入ることを望まないので、アメリカとの関係を強化するであろう。アメリカのリーダーシップの発揮を嫌う国もあれば、逆にアメリカに積極的に擦り寄ってくる国も出てくるのである。

 このようなことは国際関係だけに言えることではない。個人間についても当てはまる。ひとりひとりに世界が大きく広がった時代が到来したので、特定人物に押さえ込まれることを嫌い、より民主的な保護者を求める人が増えるであろう。したがって、落ち目のリーダーはその気になれば、勢力範囲を拡大できるのである。

◎新しい潮流が生まれる

 新たなライバルが登場しにくい。新たに擦り寄ってくる者も出てくる。この二つは、「各国の多様な価値観と自主性を尊重しなければならない時代がやってきた」ことを意味する。

 だからといって、各国の多様な価値観と自主性を尊重しっ放しというわけにはいかない。。ゲームがそうであるように、共通のルールがなければ、円滑な交流ができなくなるからである。

 それでは、どのようなルールが世界共通のものになるのであろうか。価値観や立場の異なる世界国が交流する中にあって、そして、事情が時々刻々変わっていく中にあって、すべての場合を想定してルールを細かく予め固定的に決めるのは現実的ではない。

 となると、ケースバイケースに応じて、「良いものは良い。悪いものは悪い」とする、価値判断を市場に任せる市場原理が世界各国の共通ルールになると考えるのが自然ではないかと思われる。 

 但し、市場原理を世界共通のルールにするには時間がかかる。市場原理に基づいて経済運営を行っているとは言いがたい国があまりにも多いからである。

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