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【斬新な着眼】



→競争に勝ち続けるためには事業展開シナリオの策定を ―薬師寺慶大教授の提言「攻めの危機管理への転換を」並びに小林裕・ケーアソシエーツ代表の提言「十分な初期投資で成果」をフォローする〈1999/5/21〉

 危機管理には「守る危機管理」と「攻める危機管理」の二つがある。いま、日本のほとんどは守る危機管理に走っており、それが日本経済全体の勢いをそいでいる。逆に米国は攻める危機管理に強い。今こそ日本は攻める危機管理に方向を転換すべではなかろうか。

  「望ましい状況」から「それを実現するプログラムを持つこと」へ意識転換する。これが責める危機管理である。これが薬師寺慶大教授の日経紙での提言。

 長いキャリアを持ちながらも、毎年数えるほどしかコースに出ていない人は、コースに出た総回数は多くとも、腕前は初心者に近い。一度も閾値を超えていないからだ。一方、キャリアも短く、プレー頻度も少ないのに、それなりのスコアで回る人は、大抵、集中的に練習したり、コースに出た経験を持つ。一時期、閾値を超えるだけのゴルフをしたため、競争力(腕前)が落ちていないのだ。これが「十分な初期投資で成果」が小林氏の同じく日経紙での提言。 

 上記「二つの提言」の共通している趣旨は「競争に勝ち続けるために、事業展開シナリオを適切に策定しよう」であると解釈できる。なぜなら、次のことが指摘できるからである。

 「今はこうだが、最終的にこうなりたい」という今後の行動目標を設定する。目標と現状のギャップを合理的に埋めていく行動計画を策定する。これが望ましい状況を実現するプログラムを持つことの意味である。企業経営で言えば、事業構造を計画的に変えていくことに結びつく、事業展開シナリオの策定そのものである。

 「なんとかしなくて」と思い悩む日が続く。「よしこれだ。なんとしてでもやり遂げよう」と思い込む。すると、目標に向って手足が自然に動く。このようになった状態を習慣付けるために、「最初が肝心」とばかりに特訓を行う。これが「十分な初期投資で成果」の意味である。

 企業経営で言えば、艱難辛苦を乗り越えてでも挑戦したいという心理状態を作り出す。その上で、成長性と波及性の高い投資を乾坤一擲の思いで行う。言い換えれば、上記「事業展開シナリオの策定」に当っての注意事項である。(適切な事業展開シナリオの策定の仕方については、私のホームページに掲載されている拙著「脱集団主義の時代の」の「第4章 個別企業再生の秘策」をご参照願いたい)

 ところで、挑戦精神を鼓舞しさえすれば、誰しもが「艱難辛苦を乗り越えてでも挑戦したい」と思うであろうか。「否」である。自分の内面から沸きあがってくる冒険心が旺盛である。大きな壁を乗り越える突破口を発見する勘の良さを持っており、本人がそのことを十分に認識している。だから、挑戦がうまくいかなくてもパニックに決してならずにじーっと耐えることができる。このような条件を備えた人物が自主的に行動して始めて、「艱難辛苦を乗り越えてでも挑戦したい」と思うのである。

 それではどのようにしてこのような天性のチャレンジャーを発見したらよいのであろうか。生まれてこの方の挑戦の歴史を記述できるような、履歴書や社内人事情報システムの開発からはじめなければならない。(「人間像の類型と見分け方」を開発済みであるので、私のコンサルティング・サービスにご期待願いたい)


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