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朝早く大きな音のベルを鳴らして起こされた。毎朝怖い顔の伯父に、大きな声で挨拶をするのがとても恐ろしくて苦痛だった。
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毎朝、広い庭の掃除をしてから学校に行く。毎日風呂をマキで焚くことが私の仕事だった。帰宅後も時間さえあれば車の掃除などを言いつけられた。これらの事は、自分の家では経験がなかったので大変だった。
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なにかにつけて「実家ではそんなことをやっているのか?」と言われて、まるで嫁いびりの姑のように嫌みっぽく言うので悔しい思いもした。
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伯父のお酒を飲む相手をして、くどい話を聞いた。酒に酔った伯父は、近所に迷惑な大音響でレコードをかけるのも嫌だった。
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いい成績がとれたらご褒美に旅行に連れて行くと言っていたのに嘘をつかれた。
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伯父の経営する企業の社員旅行で伯父伯母が留守になる時は、必ず大きな2階建ての母屋のガラス・床・扉をピカピカに磨く命令が出た。帰宅後チェックが入るのも、とても苦痛だった。
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子供を遊ばせる発想は全くないので、休日は会社の大掃除を手伝った。
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部活で遅くなると悪いことをしていたように叱られて、「ウチは軍隊式だから1分でも遅れたら家に入れない」と言われ、説明しても無理だったので部活をやめた。
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伯父は私がへまをしたら伯母に辛く当たる可能性があるので、いつもそうならぬよう緊張していた。しかし、私は伯母に情を感じることはほとんどなかった。伯母は人に対して感情をほとんど表わさない人になっていたから。
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60代のお手伝いさんが来るまでは精神的に居場所がなく話し相手もいなかった。学校も変わったばかりで友達ができる前なので、ちょっと気がおかしくなりそうだった。
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