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【斬新な着眼】



→社長があることを決断する。そうすれば、企業は業績を拡大し続けることができる ― 日本の歴史上ナンバーワンの革命家・織田信長のやり方から考える〈2000/11/14〉

 組織人をチャレンジングにする

 千宗易の持っている輸送権や宗教が持っている神聖な権利などの既得権益を信長は徹底的に打破しました。信長は経済全体を成長し続けさせるために、誰にでも、いつでも、どこでもチャンスがある、自由競争の社会をつくろうとしたのです。

 でも、現在の経済社会は複雑ですから、この考え方を応用した企業経営を行うためにはそれ相応の工夫が要ります。このように申し上げますと、経営者がチャレンジ目標を具体的に示した上で、信賞必罰を含めた公正な人事を行う。こういうことが一般的に考えられがちですが、これだけでは不十分です。

 組織人の内面からチャレンジ精神が涌き出てくるような工夫を凝らすことも必要です。なぜなら、実践を勝ち抜くためにはチャレンジ精神があって始めて可能となる、担当者一人一人の創意工夫が必要となるからです。脱工業化社会を勝ち抜くためには、創意工夫に満ちた、数多くの信長を同一企業内に輩出しなければならないのです。(信長の創意工夫ぶりは鉄砲の使い方に典型的に現われています)

 鉄砲はヨーロッパで発明されて、革命的な武器と言われていましたが、使用方法については何らの工夫もなく、戦闘の際は一番最初の脅しだけにしか使えないため、軽く見られていました。当時の鉄砲は火縄銃ですから、一発撃つと2分から3分半の時間がかかるからです。

 ところがです。信長はそれを集団的に使い、有名な長篠の合戦で3段撃ちという間断なく斉射して撃つという戦法を考え出したのです。

 産業基盤が成熟した現代社会では既存の技術などを創意工夫を持って使いこなして始めてユニーク性が発揮できます。したがって、「信長の考え出した火縄銃の使い方は極めて示唆に富んだものである」と言わなくてはなりません。




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