[TRI] Total Renovation Institute 新創業研究所(古河イノベーションセンター)
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個性的才能を引き出す性格診断の勧め


第3-1部 個性的才能を引き出す性格診断はどんな効果を生み出すのか?(T)         ― 人生再構築プロジェクトの提起 ―          

悩みを寄せつけず、個性的才能を引き出すための処方箋を創る

プロフェッショナルとは特定分野における臨機応変力の持ち主である

到達目標のイメージングとこの実現策のシミュレーションを短時間でやってのける(プロフェッショナルのタイプ2)

2008.10.12

14年以上前のコンテンツですが、趣旨の重要性は増す一方です。したがって、熟読に値する、と思っています。 2023年1月9日記

専門性の高い分野でピンポイント力があれば、閉塞状態から脱却できる

(節子)
閉塞状態を打破し、新天地を開拓する力がプロフェッショナルのタイプ1「総合的創造的に問題が解決できる」だと思う。このタイプは今の日本が渇望してやまない脳力・能力よね。でも、このタイプの条件が充足されているだけでは最近の顧客から十分な満足は得られないと思うんだけど、どうかしら?

(高哉) 貴女の問題提起にぴったりなのが『孤独の賭け』の主役である千種梯二郎と乾百子。極貧出身で30歳ちょっとの若さで日本一の娯楽の百貨店を建設・開業に漕ぎつけ、海上カジノをメインテーマとする夢の歓楽境を構想した千種梯二郎はプロフェッショナルのタイプ1にぴったりの人物だと思う。

(節子) 梯二郎はプロフェッショナルのタイプ1の条件を充足していても彼だけでは事業を理想的な状態で完結させることはできないものね。彼が海上カジノをメインテーマとする夢の歓楽境をやっていく上で百子を必要としていたのが何よりの証拠。そういうことを言いたかったんでしょ?

(高哉) その通り。梯二郎はこの夢の歓楽境のメイン・プレイヤーとして目をつけた百子を大胆に登用。そして、彼女は経験がなかったにもかかわらずバーのマダムを鮮やかにこなしたり、ファッション・デザイナーとして一気にスターダムにのし上がった。こういう才能はプロフェッショナルのタイプ1の条件の持ち主である梯二郎にはない。このことを梯二郎はきちっと認識していた。そういう意味で貴女の言うとおりだよ。

(節子) 話は変わるけど、どの分野も市場の成熟化が進んでいる。美容の業界も例外ではないわね。JR大森駅近くの山王側徒歩10分以内に美容室が20軒近くはあるけど、どれも似たり寄ったり。したがって、革命児が登場して市場を席巻する立場を確立することはことは不可能ではない。こういうことをやってのけるのが梯二郎。この立場を活用して市場を実際に席巻してしまうカリスマ美容師が百子。こういうことよね。

(高哉) そういうことになるね。話は変わるけど、カリスマ美容師の仕事の進め方を紹介したテレビを見ていて僕の経営コンサルティングのやり方と似ていると思った。大ざっぱに手順化すると、次のようになる。

 どういう客であるかをじっくり観察する(どういう企業であるかをじっくり調べる) ⇒ 客に一番ふさわしいヘアーデザインの到達目標をイメージングする(企業に一番ふさわしい企業改造の到達目標をイメージングする) ⇒ 到達目標のヘアースタイルを実現させるための工程、技術の組み合わせを頭の中で素早くシミュレーションする(情報を収集しつつ企業人に適切な影響を与えるための手順と質問のあり方を素早くシミュレーションする)。

(節子) 歯科医の世界も美容師の世界と似ているみたいね。高い授業料を払って卒業。31歳で独立。そのために高い家賃を払い、高額の器具類を購入。にもかかわらず、街に溢れんばかりに存在している過当競争のためか年収は600万円。ところが、一方において年収4400万円の歯科医もいるそうよ。ここに成熟市場が生み出した閉塞状態からの脱却方法の貴重なヒントがありそうね。

(高哉)「歯の健康管理が普及した ⇒ 歯の治療を要する患者の数が減る傾向にある」 「大学の歯学部は方向転換をしにくい ⇒ 市場原理が十分働くことなく歯科医師が輩出され続ける ⇒ 歯科医師の数は増え続ける」 ── この二つの図式の挟み撃ちにあっている歯科医師業界は日本の産業界に似ているかもしれない。というのは、両方とも市場の量的拡大が困難になっているにもかかわらずものすごい供給圧力があるからね。

 貴女が今紹介した歯科医はこういう状況でありながら年収4400万円を稼ぐことができているのは、確か次の図式を実現させているからだったよね。

 開発したオリジナルなカメラを使って診察する ⇒ 診察結果に基づいて治療方法をじっくり考察する ⇒ 開発したオリジナルなカメラを使って治療計画を提起する ⇒ 無痛治療をする。

 市場の成熟化に伴って出てくる個性的なニーズにきっちりと適応しているのは見事としか言いようがない。これは次の図式にはまっていることから生まれる閉塞状態から脱却を成功させた典型的な例だよ。

 性格に振り回されっぱなしである ⇒ 現実直視力を失っている ⇒ 偏狭になっている ⇒ 旧態依然とした行動に執着する。

(節子) 貴方の今の話は「自分の性格と由来をしっかりと認識する ⇒ 現実直視力が身に付くようになる ⇒ 違いを認めることができるようになる ⇒ 成熟市場が生み出した閉塞状態からの脱却方法を見つけるようになる」という図式の重要性を言っていると理解していいのかしら?

 有能だった人が無能な人になってしまう例はどの分野にも少なくないけど、この背景には次の図式があると思うの。

 (人的交流が似た者同士に限定されている ⇒ 考え方が自然にマンネリ化して成功方程式が固定化する。いいかえれば、頑固になる ⇒ “聞く耳”を持たなくなる ⇒ 通用しなくなった自尊心にしがみつく…といったように性格に振り回されるようになる ⇒ 現実直視力強化のために必要不可欠な“助っ人”を登用しようとしない(必要な場面のイメージ ⇒ 『公開情報活用例』)

 ⇒ 過去の成功方程式を陳腐化してしまう新しい技術が次々と生まれている…といったような環境変化に適応できなくなる。(補足説明 ⇒ 『閉塞状態の根本的原因並びに簡便対策』)

 客観的な事実は各人各様の思うようにしか捉えられない。こういう陥りがちな宿命から脱却するためには出来事に接した時に「性格に振り回されそうになっているな。このままではまずい」とならなくてはならない。そのためには、性格と由来をきちっと認識することが物凄く大事だと思う。


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