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個性的才能を引き出す性格診断の勧め

第5部 悲劇の人生の裏に臨機応変力のなさがある ─ 人生・仕事の問題解決者を登用しなかったことが悔やまれる ─ (ノンフィクション編)

三度目の覚醒剤吸引で実刑となった三田佳子の二男

性格無知のままの再出発が傷を深くしたかも ―─ 不運なことに組み合わせの悪さに再び出遭ってしまった ―─

2009.7.12

 ここで紹介する事例はインターネットや出版物に基づいての推理結果であってクライアントを診断したものではありません。クライアントから知りえた情報が新創業研究所から具体例で洩れることは一切ありません。ご安心ください。



挫折したのは個性的才能を引き出す工夫がなかったからだ

(節子) はまり場所が見つからない限り、モラトリアム人間になる。その結果、さ迷うことになる。こういう裕也君像が前回の議論から浮かび上がってきたんだけど、どうかしら? 本人にインタビューしていないので、仮説の域を超えないけど。

(高哉) 鋭い仮説だね。彼はその後、劇団「唐組」に入り心機一転張り切っていたようだけど、長続きせず退団してしまった。どうしてだと思う?

(節子) 座長の唐十郎さんはすさまじく厳しい人。一方の裕也君はお坊ちゃんで“お山の大将”だった。したがって、ついていけなかった。こういうことじゃないかしら?

(高哉) 結果としてはそういうことだけど、性格診断の専門家らしい分析が必要なんじゃないかな。この二人は性格的に相容れなかったと僕は見ているんだ。

(節子) そうね。唐十郎さんには個性の極めて強い人であることをクローズアップさせるすざましい逸話が一杯あるようだもの。ほんの一部を紹介すると、次の通りよ。

1967年8月、新宿・花園神社境内に紅テントを建て、『腰巻お仙・義理人情いろはにほへと編』を上演。当初、神社側から「『腰巻』では国体に反する」とクレームが入ったため、『月笛お仙』と改題して上演したが、1週間程度で元の『腰巻』に戻している。

1967年1月3日、東京都の中止命令を無視し、新宿西口公園にゲリラ的に紅テントを建て、『腰巻お仙・振袖火事の巻』公演を決行。200名の機動隊に紅テントが包囲されながらも最後まで上演を行った。上演後、唐十郎、李麗仙ら3名が現行犯逮捕された。

 1983年に『佐川君からの手紙』で芥川賞を受賞しているほどの人物だから「視野が狭かったから。経験を積み視野が広がり、裕也君を預かったときは温厚になっているのでは」ということにはならないと思うの。

(高哉) 僕もそう思う。生い立ちに起因する裕也君のような性格の持ち主は思わず強情になるところがあるので、衝突を何度も繰り返したんじゃないかな。唐十郎との間に何があったのかは分らないけど。・・・・・2003年に劇団「唐組」を退団、2004年にVシネマの主演を経て、2005年にYUYAとして歌手デビューするなど、芸能活動を開始した後は立ち直りかけたように見えたそうだ。にもかかわず、挫折してしまったのはなぜだと思う?

(節子) 生い立ちに起因する鬱積した欲求不満が「思わず強情になる」ということに結びついてしまったんでしょうね。彼の深層心理を理解できる人がいれば、事なきを得たのに残念ね。こういうことは裕也君と唐十郎さんとの関係に限らず実に多いのよ。貴方のような“日本語通訳”の達人の存在が世間に知られたら引っ張りだこよ。『社内外の人材の大胆な抜擢の地ならしをする』にあるようなことなんか御茶の子さいさいでしょ?

(高哉) 裕也君と唐十郎は『悪循環の夫婦関係がフィードバック回路を奪った』や『二人にはすれ違いが生じやすいものが元々ある』とは異なった類のミスマッチングであること間違いない。この二つの事例のような場合でも僕は貴女が言うように円満な人間関係にする自信がある。家裁で泥仕合を演じている夫婦の救済に成功した実績もあるしね。

 こういう人間関係の調整だったら『難問の創造的解決を確実にするための条件』にあるような準備は要らない。当事者が揃って訪ねて来てくれたらなんとかしてみせる自信がある。(このサービスを利用されたい方 ⇒ 『新創業研究所のご利用案内』)

 芸能活動を開始した後は立ち直りかけたように見えたにもかかわず、挫折してしまった。この原因分析に話を戻すとしよう。

 生い立ちに起因する鬱積した欲求不満が「思わず強情になる」となってしまった。この貴女の見解は間違ってはいないけど、表面的過ぎる。背景に何があったかが大事じゃないかな。どう思う?

(節子)ワル序章』を観た感想を言わせて貰う。良い演技だったけど、二つの問題があるような気がする。この映画は大事なことを訴えているけど、これを理解できる人は少ない。したがって、人気を博すことは難しいと思う。これがひとつ。裕也君が演じていた役は彼のアイデンティティとは違う気がする。となると、良い演技であったことは間違いないけど、爆発的な迫力に欠けることになり、厳しい競合からぐんと抜け出すことが難しい。これがもうひとつ。

(高哉) 僕も同感だね。彼は弱い者の味方になって思い切ったことをしたい。こういう役を演じるのが心の奥底にある欲求だと思う。ところが、 『ワル序章』にはそういうものがありそうだが、伝わってきにくい。彼の秘められた本心を演じきることができれば、この映画は大ヒットは不可能でも、ミニヒットできたかもしれない。そうすれば、彼は地道に映画俳優の道を歩むことができたかもしれない。彼は大ヒットしなくても心行くまで演じきることの方が大事な性格の持ち主のようだからね。

(節子) さっき自分で言ったことと矛盾しているけど、舞台でも映画でも自分のアイデンティティと一致しにくい役であっも爆発的な迫力を出す工夫はないのかしら?

(高哉) 就いてしまった仕事を“好きこそものの上手なれ”の世界にする工夫はある。以前言ったことがあるけど、優しい人が花屋にのめり込むためには切り花を長持ちさせる達人を目指すなんかが一例だ。そういう動機づけがないと花屋稼業に付きまとう水作業に耐え続けることはできない。

 僕はプロジェク請負の仕事でもの凄い情熱を燃やして大成功したけど、この背景には似たようなことがあった。次の図式の下で食糧供給安全体制を確立したい。そのために、政界に乗り出すための基盤を創りたいと考えていたんだ。

 (1000店のボランタリー・チェーンを通じて皮革産業の指導的立場に立つ ⇒ 食肉産業とタイアップする ⇒ 畜産業の支配的立場に立つ ⇒ 国内の畜産業の競争力を強化する) + 牛などを通じて穀物・野菜を食する考え方を確立する ⇒ 非常時は人間が穀物・野菜を直接食する。

 今考えると、若気の至りで荒唐無稽さは否めないけど、原体験のなせる業だったんだ。でも、大望実現という夢があったので、風邪をこじらせて一年近く声がまともに出ない状態になるほど仕事に打ち込むことができた。


悩み事の裏に磨くに値する才能が潜んでいます

日本経済はエアーポケットの中をもがくのみとなっている(日本経済の深層)


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