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個性的才能を引き出す性格診断の勧め

第5部 悲劇の人生の裏に臨機応変力のなさがある ─ 人生・仕事の問題解決者を登用しなかったことが悔やまれる ─ (ノンフィクション編)

三度目の覚醒剤吸引で実刑となった三田佳子の二男

母親と本人の組み合わせの悪さに根本的な原因があるかも ―─ 彼我の性格が分っていれば、禍の種は蒔かれなかったであろう ―─

2009.4.19

 ここで紹介する事例はインターネットや出版物に基づいての推理結果であってクライアントを診断したものではありません。クライアントから知りえた情報が新創業研究所から具体例で洩れることは一切ありません。ご安心ください。




三田佳子と高橋裕也の性格は水と油のように異なる

自分の生き方が息子・裕也にも通用する。こう思ったことが間違いの元となったのであろう

(節子) 三田佳子さんは息子・裕也君と性格が決定的に異なる。ここに問題がありそうだ。こういうことで貴方は前回の議論を締めくくったけど、私も同感。彼女の性格は「組織の中に納まっていると、役柄に枠をはめられてしまう」といったようなことを理由に東宝を飛び出してフリーになったこと、迫力満点の演技によく出ている。こうなったこととその影響を図式化すると、次の通りになるんじゃないかと思う。

 自分の求心力の維持・強化に全力投球をする ⇒ (仕事を完璧にやり遂げる。そのための努力を怠らない ⇒ 超多忙が原因して息子・裕也君と接する時間が少なくなる) + 家に帰ったら仕事のことは完全に忘れる努力をしても彼女の本当の姿が出てきにくくなる ⇒ 息子・裕也君は大事にされても母親の愛情を感じにくい。

(高哉) 同感だね。自分の求心力の維持・強化に全力投球をする。仕事を完璧にやり遂げる。そのための努力を怠らない。こうしたことを証明する逸話が彼女の自叙伝『』の中にあった。

 自分の可能性を引き出してくれる人であれば、有名・無名を問わず、服装・装飾・化粧など多岐に亘る分野の人に積極的にアプローチして大事にした。これなんかは自分の求心力の維持・強化に全力投球をする三田佳子さんの面目躍如たるものがある。

 仕事を完璧にやり遂げる。そのための努力を怠らない。こういう彼女を証明するものも『』の中にあった。『雪国』に出演したとき、「本物の雪が見たい」ということで雪が降る場所を選んで旅公演をした。NHKの大河ドラマ『いのち』の主演役を引き受けたときは土・日はホテルに泊まりこみ、役作りに専念した。こういったことがそうだ。

 でも、こういう環境に置かれた子供が全て「大事にされても母親の愛情を感じにくい」から「覚醒剤吸引に走る」ということに発展するとは限らない。この点をどう思う?

(節子) 三田佳子さんなどとの家族関係が息子・裕也君の遺伝子を顕在化させて性格形成に、この性格が「大事にされても母親の愛情を感じにくい」から「覚醒剤吸引に走る」という発展に結びついたんだと思う。

 彼を孕んでいるときに彼女は女優業に生きがいを心から感じて「40歳になって子育てなんか冗談じゃない。仕事と両立できない」と思った。彼の人格形成の一番大事なときに土・日はホテルに泊まりこみ、役作りに専念する生活を送った。その後も、彼女は多忙を極めた。家に帰ると、母恋しい年頃の兄がいる。しかし、母親代わりの祖母も一緒に住んでいるし、裕福そのものの生活であった。 ── これだけの条件が整えば、「大事にされても母親の愛情を感じにくい」から「覚醒剤吸引に走る」ということに発展したとしてもおかしくない。

 私は三人の子供を産み、育ててきたから分かるけど、胎教は性格の素地になるのよ。他の子供との関係も無視できない。それから、母親代わりの祖母も一緒に住んでいるし、裕福そのものの生活であったことは精神的満足をすごく大事にする価値観形成に結びつくことも忘れてはならない。

(高哉) 「大事にされても母親の愛情を感じにくい」ところまでは今の説明で納得できるけど、こういう性格の持ち主がこういう環境に置かれて「覚醒剤吸引に走る」とは限らない。この点はどうですか?

(節子) 自由放任にしてしまったことがいけなかったんだと思う。内発的動機に基づく自己決定力を養うためには細かいことに干渉しないことは必要。しかし、基本的なことは厳しく躾けないと、子供はスポイルされてしまう。こうなってしまったことを彼女は深く反省しているようね。「子供の育て方を間違っていた」という彼女自身の告白が何よりの証拠よ。

(高哉) 覚醒剤吸引の再犯のとき、彼女は「裕也は友達を庇っている」と思い込んでしまったそうだけど、これなんか自由放任で息子の生活の実態を把握できていなかった証拠だよね。そうだから、自宅の地下室での覚醒剤パーティーに結びついてしまったんだろうね。問題はどうして自由放任になってしまったかだ。どうしてだと思う?

(節子) 彼女は自分の育てられ方・生き方が良かったことが大女優になることに結びついたと思っているんじゃないかな。そうだとしたら、「息子の裕也にも」と思っても不思議はない。

 彼女の育てられ方で特徴的なことは自由が与えられていたこと。これは内発的動機に基づく自己決定力の強化に、この強化がバスに轢かれそうになり、乗っていた自転車からとっさに飛び降りて難を逃れたことや『四畳半物語・娼婦しの』で娼婦役を演じた時の逸話に結びついている。だからか、次のことを強く主張している。

 「今、目の前にあること、取り組んでいることに全力をつくす。目の前にあることをやり遂げられない人は、他のことをやろうとしても結局はできない。遠い夢ばかりを追う人生になってしまう。“今”を磨いていれば、人との縁も育つ」「ただ、一つの道に捕らわれる必要はない」

(高哉) 今紹介した主張は三田佳子さんの性格には合っている。しかし、裕也君の性格には合っていそうにないよね。

 自分の精神的な立場を確立したい。自分の居場所を創りたい。そのために、心に描いたことを実現させてしびれるような快感を味わいたい。裕也君はこういう願望を本能的に持っているようだ。したがって、母親のように「今、目の前にあること、取り組んでいることに全力をつくす」人生は一時的にはできても長続きできない。こういう性格の持ち主ははまれば圧倒的な強みを発揮できるけど、はまらないとさ迷い続けることを理解してあげなければならない。


悩み事の裏に磨くに値する才能が潜んでいます

日本経済はエアーポケットの中をもがくのみとなっている(日本経済の深層)


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