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【斬新な着眼】



「平成基礎科学財団」の設立を(小柴昌俊)(2003/11/4号)

この小論の論理的整理並びに補足

わが国の科学技術の診断

 危惧されている、キャッチアップ型から創造型の技術開発への転換の困難性の背景には、

使命感や興味が大幅に不足している教師が理科を教えている⇒中学1、2年の頃の科目の好き嫌いは先生への好き嫌いによって決まりがちである。にもかかわらず、熱意を持って楽しみながら理科を教える教師はほとんどない

 ⇒概ね中学1、2年の頃に理科嫌いになってしまっている⇒学問好きになるためには基礎知識が必要である。にもかかわらず、記憶力のいい時に理科の基礎知識を習得できない。

筆記試験最優先の試験制度が横行している⇒知識はあっても創造的問題解決能力が大幅に不足している人材が輩出されている、

 という二つの図式がある。

わが国の科学技術の処方箋

 キャッチアップ型から創造型の技術開発への転換を行うために、

理科が好きになった生徒が多かった教員100人くらいを全国から選んで、1人100万円の賞金を出して表彰する+奨学金をもらっている大学院生を対象に、その見返りとして適当な時期に半年くらい中学へ行って教えさせる⇒熱意を持って楽しみながら理科を教える教師が増える

 ⇒中学生時代における理科の基礎知識の習得が進む+自分で材料を吟味し、それを“料理”してお客さんに出すことをも取り入れた試験制度にする⇒創造的問題解決能力を持った科学技術者の輩出が進む。

平成基礎科学財団を設立する⇒国立大学の独立行政法人化が進んでも基礎科学が疎かにならない(国立大学の独立行政法人化が進めば進むほどすぐには利益につながらない基礎科学の分野が冷遇されるので、歯止めが必要なのです)、

 という二つの図式を実現させる。

指摘された核心的な問題や対策の概念拡大と論理化

どうして使命感や興味が大幅に不足している教師が理科を教えているのでしょうか?

 小柴昌俊さんは「給料を貰っているからその分、何時間か話をしなくっちゃいけない、などという意識だからだ」と言っていますが、なぜそうなっているかが問題です。どうしてなのでしょうか?

 幼少の頃からずーっと横並び志向の人生を送ってきた⇒「自分はどうしてもこういう職業に就きたい」というものがない⇒なんとなく教師の道を選択する──、という図式ができあがっているからなのです。

 このような傾向は上記したことからお分かり頂けましたように教師に限ったことではありません。職業全般に共通することです。そして、このことは「職業的使命感が大幅に不足している⇒“玉際に弱い”となる⇒サービス・ビジネスの競争力を弱める⇒サービス化を進めなくてはならない日本経済にダメージとなる」という由々しき図式に結びつきます。

 サービス・ビジネスの成否は顧客に対する洞察力と愛情の有無である ── このことを忘れてはならないのです。

どうして筆記試験最優先の試験制度が横行しているのでしょうか?

 規格大量生産の追及が可能であった+実績主義の温床であるキャッチアップ至上主義が根づいていた⇒独創よりも学習能力の方が大事である──、という図式が長い間成立していたからです。

どうしたら技術開発をキャッチアップ型から創造型に転換できるでしょうか?

 横並び的な生き方を否定し、個性的な生き方を奨励する風潮をつくる⇒生い立ちの中で時間をかけて個人ビジョンが自然に確立される⇒科学技術の世界で自己主張をしたい子供が育つ+使命感と興味に満ち溢れた教師が理科を教えるようになる⇒創造型の技術開発に励む人材の輩出が進む──、という図式を実現させることです。
 
 横並び的な生き方を否定し、個性的な生き方を奨励する風潮をつくるにはどうしたらよいでしょうか?
 
 前述の「わが国の科学技術の処方箋」を実行して創られた実績を大々的にPRする⇒あるべき理科教師になりたい…という人材が増える⇒希望者に教師改造講座を受けさせる⇒前述の「わが国の科学技術の処方箋」を実行する+平成基礎科学財団を設立する⇒創造型の技術開発を行う人材が増えていく──、という図式を実現させることです。

一般の中高年者であってもキャッチアップ型から創造型に転換できる

 
上記の主張をお読みになり、「中高年はもう間に合わないのか? 何か巧い方策はないのか?あったらぜひ教えて欲しい」という声が聞こえてきそうです。この要望に応えさせて頂きます。

 小柴昌俊さんの「学問好きになるためには基礎知識が必要である」という言葉の補足が巧い方策になります。
 
 小柴さんは何を言いたいのでしょうか? そうです。「基礎知識がある⇒学問好きになる⇒構想・独創に必要な知識が備わる」という図式の必要性を強調したいのでしょう。
 
 それでは豊かな知識がありさえすれば、独創性豊かな構想を臨機応変に提起できるのでしょうか? 「否」です。なぜなら、構想・独創の方法を知っていなければ、豊かな知識は宝の持ち腐れになりかねないからです。

 「知識は豊かである。にもかかわらず、立ち往生から脱出・躍進を可能にする創造的問題解決となるとさっぱり…」という人が多いことを思い起こして頂ければ、得心頂けることでしょう。

 以上の説明からお分かり頂けましたように、上記の“巧い方法”になり得るのが「ワタナベ式問題解決へのアプローチ」なのです。



新創業研究所はどんな登用の仕方があるのか?
「ワタナベ式問題解決へのアプローチ」の応用例

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