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【斬新な着眼】

個性的才能を引き出す性格診断の勧め
― 人生・仕事の問題解決者の思想紹介 ―


第4部 悲劇の人生の裏に臨機応変力のなさがある ─ 人生・仕事の問題解決者を登用しなかったことが悔やまれる ─


性格の無知が人をどん底に追い込む
 ― 映画『赤い砂漠』から考える ―

                                                                2007.10.21

物語のあらすじを予め理解しておくことをお勧めします

女心を知らない夫の行動が事の始まりであった

(節子) この映画は「交通事故で受けたショックから立ち直れない主人公のジュリアナ (モニカ・ビッティ)は、さまざまなできごとに不安や疎外感を募らせて、彼女の夫の友人であるコラド (リチャード・ハリス) との不倫に走る」という紹介だったわよねぇ。こういう紹介じゃ誤解を招くわよ。

 想像もしたことがないショッキングな体験は不安を募らせることに結びつき、募る不安が冷静さを失わせる。こんなことを私は想像したんだけど、実際の物語はぜんぜん違うんだから。


(高哉) その通りだよ。ジュリアナが心の病になったのは交通事故そのものではなく、事故に対処した夫の態度が引き金になった…と僕は判断したんだ。妻が事故に遭った時、この夫は仕事が忙しくて病院に駆けつけなかった。この行動は奥さんが一番気にすることを無視することに結びついてしまった。

 何よりも誰よりも自分が一番大事であるように扱われる。これが女性の一番の欲求だからね。「夫にとって一番大事なのは私ではない」「この世の中、何が起きるか分からない」という二つの認識が交通事故をきっかけに重なってしまったために、重い心の病に罹ってしまった…と僕は理解したんだ。

(節子) その通りよ。でも、いつも思っているんだけど、貴方はどうして微妙な女心がそんなによく分かるの? 女心は一生謎…の男性がほとんどなのに、高哉さんは例外的存在なんだから。

(高哉) 僕が普通の人生を送っていたら複雑な女心は一生謎の部分が多かったと思うよ。深く内省することがあって、はっと気づいたんだ。

 1997年11月2日に洋子があの世に旅立った後、「これが地獄の生活か」と思われるような辛い毎日を送っていた。

 「必ず助けてあげる」という約束を果たせなかったことからくる無念さや申し訳なさ、瀕死状態に追い込まれた肉体、心中を理解できる人間が誰一人としていない孤独感、そういう状態の中での社会的に孤立した状態…の四つが重なったためなんだろうけど、彼女のことを思い出させる事柄に触れる度に背中から耳にかけて血が溢れるような感じになり、発狂しそうになったんだ。

 「このままでは持たない」と思った僕は自分の心を整理しきるために、弱りきった身体に鞭打って、『亡き妻・洋子が私に遺したこと』というタイトルの長文を書いたんだ。その時、僕自身の人生、故・洋子との生活を色々と思い出した。

 天才肌の彼女はヒステリーを頻発。でも、僕は悩まされるだけで理由について深く考えることはなかった。ところが、この長文を書き上げている時、「何が原因して彼女はヒステリーを起こしたのか?」「何が原因して彼女は辞世に際して僕に対する沢山の感謝の気持ちを残したのか?」「激痛と呼吸困難が続いていた。にもかかわらず、にこやかな表情を遺してあの世に旅立ったのはどうしてなのか?」を深く考えこむことになった。

 そして、「そういうことだったのかもしれない」ということに気づいた。でも、これだけだったら、漠然とした感想に留まったんだろうけど、確信に至らせることが発生したんだ。

 最後の日に病院に来てくれた友人の奥さんが二人の共闘生活の一部始終をはじめて知って、「洋子さんは女の本当の幸せを最後に掴んだのね。羨ましい。私もそうなりたい」と叫んだんだ。絶叫のような声だったんで僕は吃驚するほどだった。

 この印象的な出来事が原因して、「そういうことだったのかもしれない」が「そうであるに違いない」に発展したんだ。そして、この気持ちは、2004年1月から始めた研究作業によって信念になった。

 研究作業というのは、「夫婦完全融合への道 = 21世紀型ビジネス成功への道」をいかなる立場にあっても円滑に歩めるようにするためのソフトウェアーの開発のことなんだけどね。

(節子) 女性は高哉さんが掴んだ信念の通りなのよ。問題を解決してくれることよりも自分を理解して心から共感してくれることを渇望している。女性が概しておしゃべりなのは相手と一体感を持ちたいからなのよ。

 ジュリアナの夫はこういう女心を、妻が退院してからも相変わらずまったく分かっていない。「私が出張で家を留守にする時は誰それを呼びなさい」なんて機能的なことしか言わない。合理的だけど、これじゃ彼女の病気は治らないわよ。彼女にとっての一番の薬は夫が女性の価値観を理解することなのよ。

 そのためには、ジュリアナの夫は性格に振り回されている自分に気づかなければならない。性格に振り回されていることが現実直視力を奪い、固定観念からの脱却を困難にするんだから。


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